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僕の番
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アカリちゃんをベットまで運び、サイドボードの明かりだけを点ける。
暗さに目が慣れたせいもあり、小さな明かりでも充分にアカリちゃんの顔が見えた。
アカリちゃんは僕のバスローブの裾を掴んでいて、少し身体が離れるだけで「行かないで」とぎゅっとその手に力を込めた。
「どこにも行かないよ」と宥めながらベッドに横たえると、そのまま首にしがみつかれキスをされながら引き込まれる。
口を舌でこじ開けられ歯列を舐められる。
苦しくなって少しだけ開けた歯の隙間に更に舌を押し入れてきた。
口腔内を動き回って、探し当てた僕の舌を絡めとる。
その気持ちよさと濃いフェロモンに意識が飛びそうになる。
「んっ……んふっ………あっ…んっ」
クチュクチュとした音に喘ぎ声が混じる。
首に回された腕が弱まり顔を離すと、唾液が糸を引き、アカリちゃんの頬には飲み込みきれなかった唾液が伝っていた。
「アカリちゃん、ちょっと待って……」
「や、待てない……もう……ずっと待ってたもん」
「ヒロ……ヒロ……」とうわ言のように呼ぶアカリちゃんを宥めようとする。
「アカリちゃん、聞いて……少しだけでいいから……お願い…」
「んっ……なぁ…に?」
発情期の熱で苦しそうに呼吸をするアカリちゃんの手を握る。
目を閉じて深呼吸をひとつしてから、目を開けてアカリちゃんの目を真っ直ぐ見る。
「アカリちゃん、僕……僕、あの時自信がなかったんだ。アカリちゃんの匂いもちゃんと判らない……勉強も運動も……見た目すらアルファらしくない……。なのにアカリちゃんの優しさに甘えて、僕はなんの努力もしなかった……。だから、アカリちゃんには相応しくないんじゃないかって、あの時、不安になって……。それでアカリちゃんを傷つけた。ふっ、グスッ……ごめんね……アカリちゃん、ごめんね…」
震える声で、あの時言えなかった言葉を伝えた。
今伝えないとこの先には進めない。
昂って溢れた涙がポツポツとアカリちゃんの頬に落ちた。
「うん……でもね……そんな風に思っちゃうヒロも、ボクが好きなヒロなんだよ」
「アカリちゃん……」
頬に落ちた涙を拭わず、手をのばし僕の頬に触れる。
「その全部がボクの大好きなヒロ」
クスリと笑って、親指の腹で僕の目尻の涙を拭う。
「アカリちゃん……いいの?」
涙が止まらない目を見つめながら問うと、僕の頭を引き寄せて左目蓋にキスをした。
「だって、ボク、どうしようもないくらいヒロが大好きなんだもん」
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
そこからは夢中だった。
たくさんキスをした。
唇だけでなく、いろんなところを何度も何度も。
アカリちゃんもたくさんキスをしてくれた。
たくさん愛撫して、たくさん愛撫され、僕らは繋がった。
「あっ……ああっ……はぁっ……ひ、ヒロ……」
小刻みに動き、パチュンパチュンと当たるその厭らしい音に更に煽られる。
「あっ……アカリ、ちゃん……んっ…んっ……」
時間の感覚はすでに無くなっていた。
解るのは、お互いの絶頂が近づいていることだけ。
「んっ……ヒロ…」
「ア……アカリちゃん…はっ…」
「か…んで……ヒロ……噛んで…」
僕はアカリちゃんをうつ伏せにして、その項に歯を当てる。
もう迷いはなかった。
歯を立てると犬歯と奥歯に何か引っ掛かったような感じたけど、構わずググッと歯を食い込ませる。
「あ、あ、あ……ああっ、あぁっ」
ブチブチと皮膚が切れる音と共に口の中に鉄の味が広がる。
それと共に、一層強くなった香りが鼻や口から入り肺に充満し、熱くなった僕たちの身体は更に熱くなり絶頂を迎えた。
発情期に充てられた時のアルファが放つものは長いため、向かい合わせになってしばらく抱きしめ合う。
「アカリちゃん」
「ん?」
「ここに来るときにお父さんに教えてもらったんけど、僕の家のアルファって特別らしいんだ。番を持つと他のオメガのフェロモンを感じにくくなるんだって」
「そうなの?」
アカリちゃんは、僕の胸に埋めていた顔を上げて首を傾げた。
「うん。僕ね。オメガのフェロモン、ずっと分からなかったんだ。アカリちゃんの匂いもフェロモンかどうかも自信なかった。」
「ホントに?」
「うん、本当….」
「じゃあ、今は?」
僕はアカリちゃんの耳の後ろに顔を寄せて、スンとその匂いを嗅いだ。
「今はハッキリわかるよ。ずっと僕が大好きな匂いだ」
「そっかぁ。えへへっ、嬉しいなぁ」
アカリちゃんは僕を抱きしめる腕にぎゅっと力を入れると、中もキュッと僕を締め付けた。
全身に快感が走り、熱くなる。
「ぅあ……あ、アカリちゃん、あの……」
「んっ……ねぇ、ヒロもぎゅってして」
「……うん」
アカリちゃんを抱きしめる腕に力を込めた。
「ふふっ、ヒロの身体もお腹の中のもあったかくて気持ちいい」
そう言い微笑むアカリちゃんはとても可愛くて、僕のソレはなかなか終わらなかった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
幸せな夢を見た。
アカリちゃんとずっと笑い合っている夢。
触れる肌が温かくて、夢に囚われたままでいいやって思うくらい幸せな夢を。
「わあああっー!」
盛大な声が僕の夢に乱入して叩き起こした。
__________________
R部分がうまく表現できなくて申し訳ないです。
ヒロの鼻について、最初の時にしか触れてなかったのですが、一応理由はあったんです。
そして、いいところで終わるのが夢ですね…(笑)
暗さに目が慣れたせいもあり、小さな明かりでも充分にアカリちゃんの顔が見えた。
アカリちゃんは僕のバスローブの裾を掴んでいて、少し身体が離れるだけで「行かないで」とぎゅっとその手に力を込めた。
「どこにも行かないよ」と宥めながらベッドに横たえると、そのまま首にしがみつかれキスをされながら引き込まれる。
口を舌でこじ開けられ歯列を舐められる。
苦しくなって少しだけ開けた歯の隙間に更に舌を押し入れてきた。
口腔内を動き回って、探し当てた僕の舌を絡めとる。
その気持ちよさと濃いフェロモンに意識が飛びそうになる。
「んっ……んふっ………あっ…んっ」
クチュクチュとした音に喘ぎ声が混じる。
首に回された腕が弱まり顔を離すと、唾液が糸を引き、アカリちゃんの頬には飲み込みきれなかった唾液が伝っていた。
「アカリちゃん、ちょっと待って……」
「や、待てない……もう……ずっと待ってたもん」
「ヒロ……ヒロ……」とうわ言のように呼ぶアカリちゃんを宥めようとする。
「アカリちゃん、聞いて……少しだけでいいから……お願い…」
「んっ……なぁ…に?」
発情期の熱で苦しそうに呼吸をするアカリちゃんの手を握る。
目を閉じて深呼吸をひとつしてから、目を開けてアカリちゃんの目を真っ直ぐ見る。
「アカリちゃん、僕……僕、あの時自信がなかったんだ。アカリちゃんの匂いもちゃんと判らない……勉強も運動も……見た目すらアルファらしくない……。なのにアカリちゃんの優しさに甘えて、僕はなんの努力もしなかった……。だから、アカリちゃんには相応しくないんじゃないかって、あの時、不安になって……。それでアカリちゃんを傷つけた。ふっ、グスッ……ごめんね……アカリちゃん、ごめんね…」
震える声で、あの時言えなかった言葉を伝えた。
今伝えないとこの先には進めない。
昂って溢れた涙がポツポツとアカリちゃんの頬に落ちた。
「うん……でもね……そんな風に思っちゃうヒロも、ボクが好きなヒロなんだよ」
「アカリちゃん……」
頬に落ちた涙を拭わず、手をのばし僕の頬に触れる。
「その全部がボクの大好きなヒロ」
クスリと笑って、親指の腹で僕の目尻の涙を拭う。
「アカリちゃん……いいの?」
涙が止まらない目を見つめながら問うと、僕の頭を引き寄せて左目蓋にキスをした。
「だって、ボク、どうしようもないくらいヒロが大好きなんだもん」
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
そこからは夢中だった。
たくさんキスをした。
唇だけでなく、いろんなところを何度も何度も。
アカリちゃんもたくさんキスをしてくれた。
たくさん愛撫して、たくさん愛撫され、僕らは繋がった。
「あっ……ああっ……はぁっ……ひ、ヒロ……」
小刻みに動き、パチュンパチュンと当たるその厭らしい音に更に煽られる。
「あっ……アカリ、ちゃん……んっ…んっ……」
時間の感覚はすでに無くなっていた。
解るのは、お互いの絶頂が近づいていることだけ。
「んっ……ヒロ…」
「ア……アカリちゃん…はっ…」
「か…んで……ヒロ……噛んで…」
僕はアカリちゃんをうつ伏せにして、その項に歯を当てる。
もう迷いはなかった。
歯を立てると犬歯と奥歯に何か引っ掛かったような感じたけど、構わずググッと歯を食い込ませる。
「あ、あ、あ……ああっ、あぁっ」
ブチブチと皮膚が切れる音と共に口の中に鉄の味が広がる。
それと共に、一層強くなった香りが鼻や口から入り肺に充満し、熱くなった僕たちの身体は更に熱くなり絶頂を迎えた。
発情期に充てられた時のアルファが放つものは長いため、向かい合わせになってしばらく抱きしめ合う。
「アカリちゃん」
「ん?」
「ここに来るときにお父さんに教えてもらったんけど、僕の家のアルファって特別らしいんだ。番を持つと他のオメガのフェロモンを感じにくくなるんだって」
「そうなの?」
アカリちゃんは、僕の胸に埋めていた顔を上げて首を傾げた。
「うん。僕ね。オメガのフェロモン、ずっと分からなかったんだ。アカリちゃんの匂いもフェロモンかどうかも自信なかった。」
「ホントに?」
「うん、本当….」
「じゃあ、今は?」
僕はアカリちゃんの耳の後ろに顔を寄せて、スンとその匂いを嗅いだ。
「今はハッキリわかるよ。ずっと僕が大好きな匂いだ」
「そっかぁ。えへへっ、嬉しいなぁ」
アカリちゃんは僕を抱きしめる腕にぎゅっと力を入れると、中もキュッと僕を締め付けた。
全身に快感が走り、熱くなる。
「ぅあ……あ、アカリちゃん、あの……」
「んっ……ねぇ、ヒロもぎゅってして」
「……うん」
アカリちゃんを抱きしめる腕に力を込めた。
「ふふっ、ヒロの身体もお腹の中のもあったかくて気持ちいい」
そう言い微笑むアカリちゃんはとても可愛くて、僕のソレはなかなか終わらなかった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
幸せな夢を見た。
アカリちゃんとずっと笑い合っている夢。
触れる肌が温かくて、夢に囚われたままでいいやって思うくらい幸せな夢を。
「わあああっー!」
盛大な声が僕の夢に乱入して叩き起こした。
__________________
R部分がうまく表現できなくて申し訳ないです。
ヒロの鼻について、最初の時にしか触れてなかったのですが、一応理由はあったんです。
そして、いいところで終わるのが夢ですね…(笑)
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