姫からシャンパン戴きましたァ!〜元ホストのダンジョンマスターは異世界でホストクラブを経営し始めました。〜

如月 燐夜

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ティンクル

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ステータスに表示された鑑定Dと魅力Dの文字。タップするとこう表示された。

鑑定Dーー鑑定したい対象の最低限の能力を表示する。上位者には発動しない。

魅了Dーー配下、または下位者からの信頼度が増す。魅了した者の数によって全能力に補正が掛かる。また魅了した者には鑑定の能力補正が掛かりあらゆる事柄を知ることが出来る。その際乱用すると激痛が発生する。

「おいティンクル。」

「ほへー?」

試しにティンクルに魅了を使用する。

「マ、マスターッ!そんなに見つめないで下さい…あの、恥ずかしいですぅ…もしかして私に惚れちゃいました?あうぅー…」

ティンクルの様子がおかしい。顔を掌で隠し全身をクネクネさせ…なんというか気持ち悪い。

「鑑定!!」

するとティンクルの情報が脳内に開示されると共に全身に激痛が走る。

全身を無数の針で刺され焼ける様な痛みがオレを襲う。
息切れを起こしながらも目の前のウィンドウに視線を送る。

ティンクル (真名チマリ)
レベル99
ダンジョンフェアリー

攻撃 error
防御 error
敏捷 error
魔法 error
知力 error

彼氏無し 
好物 パンケーキ 趣味スライム観察

神々に創造されたダンジョンフェアリー。過去に強欲のユニークアビリティを使い人類を蹂躙した。
魔王チマリと恐れられ人類によって異世界召喚された勇者カナタと相打ちとなった。
哀れに思った神々がその能力を評価しダンジョンフェアリーとして転生させた。
その際全てのスキルは強欲と共に封印された。

なんだこれ?
さっきあれだけ自信満々に話していた強欲持ちは自分の事だったってことか。
なる程な、オレは魅了を解除する。

「何ですかもーう!今魅了しましたねー?マスターのえっち!乙女の秘密を無理やり知ろうなんて百年早いですよぅー!あ、もしかしてマスターは私の暗黒面ダークサイドを御望みですか?ンッンー!フハハハ、吾輩の全てを見通そうなど甘い、甘過ぎる!パンケーキに蜂蜜だけでなく練乳をダースで掛けるくらい甘過ぎるわッ!」

「喧しい、どうでも良い情報だったしな。あとその話し方ムカつくから戻してくれ。」

「そ、そーですか?じゃあ戻しますー!」

彼氏無しとか本当にどうでも良い情報だったのでオレは続いてダンジョン改造に着手する。

現在のDPは先程のレベルアップで入手した3000Pと余った400、毒矢で仕留めた人数20P×4で80、時間経過入手で500、しめて3980DP。

それと倒した敵の死体、装備等を売って1240DPを獲得。

合計5220DP。

槍、大剣、戦斧と中年の装備は丸々オレが使う事にした。

まず地下階を生成して800DP、通路と壁を作り罠を大量に配置、構造は迷路状にした。

これを階層の配置変えを行いB1階(オレが今いる階層)とB2階を変えた。

宝箱と休憩所、回復の泉を配置すればDP収入が増えるとティンクルから助言される。

宝箱を五箇所、休憩所を1、2階に一ヶ所ずつ、回復の泉は階段脇に配置した。

槍、戦斧、大剣は宝箱に納めておく。
大したモノじゃ無いようだし。

B2階には牢屋を配置し、捕虜を移動させる。
色々やっていると腹が鳴る。

ウィンドウの右上に表示された時刻は午前2時、少し集中し過ぎてしまった様だ。

「ヘイヘーイ!私白米と味噌汁、シャケの塩焼きが食べたいでーす!あと魔物達にもご飯をあげないと倒れちゃいますよー?」

この虫は自己主張が激しいな、喧しくて敵わん。

パン×99と干し肉×99(両方1個=1DP)と自分用にゼリー型の携行食品とサンドイッチを取り出すとティンクルに後は任せた。

「進化したスクワイアとシルバーウルフはオレを元に来い。それと進化したゴブリンファイター、捕虜の治癒をしたピクシーもだ。」

次は眷属化をする為俺は指示を送った。
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