俺のハーレムは暗殺者だらけ!?

メル

文字の大きさ
4 / 5
入学を目指せ!

4 食料調達

しおりを挟む
日が沈み、俺の暗殺計画までいよいよ時間が迫ってきていた。

『今ごろ、ヒビキは寝てる設定だ。ミアのクッキーを食べて催眠に掛かってるんだからな。』
「...腹が減ったのにか?俺は朝からクッキー2枚しか食べてないんだぞ?」
『で、夕食は自分で買ってたんだろ?その状況の現れがヒビキの今の命なわけだしな。』
「それはそうだけど...」
「なんなら、水も飲めないだろ?」
『...まぁ、そうだな。耐えられるか?』
「いや、無理だろ。狸寝入りしてる間に腹が鳴るぞ。そんなことがあったら俺いよいよ死ぬだろ。」
『たしかに、それは困るよな。なら、こうするぞ!アタシのロープに捕まれ。外食にいくぞ~!』
「え、大丈夫なのか?」
『大丈夫だって!アタシは全てを見通せる上に、ロープを自由自在に操れんだぞ?』
「どういう計画だ?」
『この窓を開けて、脱出だ。そのあと、どこからも見えない死角にアタシがロープを使ってヒビキを下ろす。んで、ご飯を食べてこようぜ!』

アリサらニコッと笑って窓を指差した。

「も、もう行くのか?」
『腹、減っただろ?早く財布持ってこい!』
「あぁ。本当に大丈夫なんだろうな?」
『アタシだけは信じろって!な?』
「うん。頼むぜ。アリサ。」
『はいよ。』

そうニカッと笑ってどこからかロープを取り出した。

『これは絶対にちぎれない。安心しろ。』

そう言いながら俺をロープでぐるぐる巻きにする。そのまま部屋の窓を開け放って...

『ってやりたいとこだがここってヒビキが逃げ出せないように鍵が掛かってるんだよなぁ。』
「え?そのこと考えてなかったとかないよな?」
『あぁ。アタシがそんな初歩的な見落としするわけ無いだろ。これは魔法でカチッとやるんだよ!』

アリサが窓をコンコンと叩いたら窓が空いた。
...どんな仕組みだ!?これ!?

『これが魔法だ。ま、アタシレベルだと詠唱とかいらねーんだわ。』

そう言いながら俺を屋根から振り下ろした。

『叫ぶなよ!下につく頃には安定してるからな!』

そう上から聞こえたが俺的には恐怖で声すらでなかったから安心して欲しい。

『よし!行くぞ!今日の夕飯は牛丼だぁ!』
「勝手に決めんな!まぁ、いいけど。」

ちょうも脳によぎってたとこだし。

「つか、アリサはどうやって夕飯食べるの?俺。空中に、あーんとかしたくねぇし、箸が浮いたらポルターガイストだぞ。」
『アタシは、んなことしねぇよ。食料いらねーっつーの。』
「え、マジ?」
『ま、ヒビキが4人目の暗殺者に会うまではな。そこからはちゃんとアタシの食費も考えてくれよな。』
「あぁ。わかった。」

俺はふと思い出した。  

「夜じゃなかったら独り言しゃべるヤバいやつだったじゃんかよ!!」
『ハハ。今頃?はいはい。アタシは黙るんで美味しく食べてくださいねー。』

そういってアリサの気配はなくなった。
この気配を消す能力はなんなんだろか。。




牛丼屋

「いただきます。」

口に運んだ牛丼は庶民的だが間違いなく美味しかった。

「うぅ、美味しい。。」

思わず感動してしまうほどに。
いけない。いけない。食に苦しんでる可哀想なやつになっちまうよ。

落ち着いて。いつも通り食べよう。

 


...という考えはうまくいくことはなかった。
いつもより何倍ものスピードで食べ進めてしまい数分後には丼が空に鳴っていた。 

「ごちそうさまでした。」
「兄ちゃん、いい食いっぷりだな。なんかあったのか?」

店主さん、なにかあったどころじゃないんですよ。

「俺、これから人生楽じゃないんで。」
「へぇ。頑張れよ。俺は応援するぜ。」
「ありがとう。またここに食べに来れるようにしますね。」
「おうよ!なにがあるのか知らねぇけど何回でも食べに来いよ!」

そう店主さんはニカッと笑った。
あぁ、少しは。ほんの少しだけど。

こういうことで今日を生きられるかもって思えるよ。

『ヒビキ、そろそろ帰らなきゃだ。今日の10時。アタシが絶対守るからな。』
「店主さん。美味しかったです。」

俺はそれだけ言い残して帰っていった。



 
家の前

「なぁ。アリサ。どうやって家に帰ればいいんだよ。」
『しぃー。今からあそこにロープを引っ掻ける。アタシの手に掴まってくれ。そうすれば上に登れる。』
「わかったよ。って、え?俺。アリサに触れんの?」 
『お前だけな。よし、手を掴んでみろ!』

俺。生まれてから、前世も合わせて女と手を繋いだことねぇのに?一応見た目は美少女じゃん。

『おいおい。んなこと言ってたら生きてられねぇぞ。これからは添い寝の日々だかんなぁ。ま、アタシに変な気起こすんじゃねぇぞ。』
「はいはい。」

ちょっと緊張するけど。
俺は恐る恐る手を差し出した。

『よし、勢い中々あるからなぁ。叫ぶなよ!』

そういってアリサはロープを引っ掻け、俺の手をガッチリ掴んで助走をつけて2階に上がった。

まただ。
恐怖で声もでなかったぞ!




家の中

『よしよし、ヒビキ頑張ったな。』
「今からもっと頑張らなきゃだろ。」
『そうだな。ま、恐怖で声がでないの好都合には好都合。お前の特性悪くはないぞ。有効活用すればいい。 』
「あぁ。で、後何分?」
『んー、30分くらいだな。』

心臓がバクバクしてきた。やっぱり怖いものは怖いし、逃げ出したいのも事実だ。でも、それではこの運命変えられない。

でも、 

怖ぇよ。

『ヒビキ。アタシの手。握っててもいいぞ。』
「は?」
『怖いんだろ?人肌が一番って聞くぞ?』
「いや、アリサは一応女だろ。」
『そっか。ヒビキがそう言うならアタシは女だな。じゃ、狸寝入りでいいからな。落ち着いて。深呼吸して。必ず守ってやるから安心して目をつぶってろ。』

そう言ってくれたアリサのおかげで大分心が安定した。
あと。少し。頼むぞ、アリサ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...