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入学を目指せ!
3 頼りになる協力者
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俺はアリサを連れて家に帰ってきた。
『へぇ。アタシがいればそんな本いらねぇぞ?』
図書館から借りてきた本を眺めながらつまらなそうにアリサが言った。
「俺、このことについては自分で調べるから邪魔すんなよ。」
『へいへい。つか、ヒビキ。この暗殺者の巣窟でよく生きてこれたな。』
毒殺だって何回か仕掛けられただろうに。我ながら凄い危機回避をしてきたものだ。
「部屋の鍵めちゃくちゃ締めてるし、ご飯も食べないことが多かったから。」
『なるほどな~。たしかに、厳重だな。お前、運はいいじゃん!』
「運良ければこの世界に転生してないと思うけど?」
『ま、それはそうだなー。とりあえず早いこと記憶を思い出して正解だぜ。今日、ヒビキはミアに襲撃されるからな。』
は?
「あの可愛いミアにか...?」
たしかに精神的にクルわ。
近々、病むかもしれん。
『まぁ、疑うことから始めろ。ま、アタシが導いたハッピーエンドを叶えればハーレムだからな!暗殺者はみんなヒビキに好意を抱いてくれるぞ。』
「成功したら、だろ。」
『大丈夫だって。元はと言えばヒビキが毒を奇跡的に避け続けるからよくないんだぞ?ミアがしびれを切らしたじゃねぇか。』
「んなの、知らねぇよ!」
俺が思わず大きな声をあげたときだった。
コンコンコン。
「お兄様。そこに誰かいるんですか?」
「あー、いや。別に。」
「そうですか。私と一緒にクッキーを食べませんか?とっても美味しいですわよ。」
果たしてそれは食べていいやつなのか...??
「一旦鍵開けて入れてやれよ。」
「あ、あぁ。ありがとな!食べる!」
俺は恐る恐る部屋の鍵を開けた。
「ありがとうございます!では、失礼致しますわ。これ、美味しそうでしょう?」
ミアはキラキラしたクッキーを俺に見せつけてくる。
クッソ。衝動的に食べたくなるじゃねぇかよ!!
『催眠パウダーがのってるな。まぁ、ヒビキが寝てて襲撃されてもアタシが迎え撃つから関係ねぇけど...じゃ、こうしとけ!』
アリサはこそこそっと俺に告げ口をした。
...たしかに、この言い訳はいいかもしれない。
「2枚くれ。けど、俺は読書に集中したいから後で食べる。」
「そうですか...。。わかりましたわ!私とランで心を込めて作ったので絶対に食べてくださいまし!」
「あ、あぁ。」
そう言い残して我が妹...改め、暗殺者第1号は俺の部屋から出ていった。
ミアとランで作ったものは基本的に毒だな。
気を付けなければ...!!
『ん。その認識大事だと思う。』
「で。これ、捨てるのか?」
『はぁ!?ヒビキにはもったいないという精神がないのかよ。』
「毒にした奴らに言えよ。だって食えないだろ?」
『パウダーっつたろ。こんなん拭けばいくらでも食えるわ!待ってろよ。アタシがちゃんと取り除いてやるからな。』
アリサは側にあったティッシュをとってふきふきとクッキーを磨き始めた。
数分後
『よし!これだな。おら、食え!』
「ほ、本当に大丈夫なんだよな??」
『アタシだけは信じろって。な?』
たしかにまだ数時間の付き合いだがアリサの凄さはもう十分にわかる。
「わかった。」
俺は恐る恐るクッキーを口に運んだ。
「ん、美味しい。」
『ならよかったな。まぁ、多少は眠くなるかもしれないが耐えられる範疇だ。』
「なら、よかった。」
『んじゃ、本読むの頑張れよ!』
そういってアリサの気配はなくなった。なんだよ。気遣いもできるのか?
もしかして、凄いやつ連れてきちゃったんじゃねぇか?
数時間後
「今日も勉強も終わりだー!!」
『お!終わったのか!お疲れさま。つか、ヒビキはなんのために勉強してんの?』
「俺は元から街の外に出たいと願っていたんだよ。それに、逃げれば逃亡になるしな。」
『なるほどな~。なら、まずお前はミライ学園に入学するんだな。じゃなきゃアタシは実体化出来ないし、お前もアタシがいなきゃ即効死ぬやつになっちゃうからな。』
入学すればアリサが実体化...!?
つまりそこに主な暗殺者がいるってことだよな。
「わかった。頑張る。」
『まぁ、ミライ学園にはお前の幼なじみと妹と先輩とやらが集結するはずだ。殺されないように頑張ろうなぁ。』
「そういえば幼なじみ!!そいつはもう出会ってるよな??」
『あぁ。お前の近所のやつだよ。幼稚園からずっと家が近い...』
「スフレか!」
『うんうん。お前にツンデレ的な対応をするスフレだよ。』
「そういえば、明日スフレと勉強なんだが...!?」
『お前に明日があればなー?改めて断言しよう。今日の深夜。ミアに襲撃される。』
う、キッツ。
『ミアはナイフをヒビキに振り下ろしてくると思う。』
「え?俺、妹のそんなところ見たくない。俺、シスコンだったのにぃぃ!!」
だったら、目をつぶって現実逃避しとけよ。ミアはお前を刺しに行ったらなにもない空間から反撃される。その予定なんだ。ヒビキはぶっちゃけいてもいなくても変わらねぇ。』
たしかに、目を背けたいけどなぁ。。
「いや、いい。目を開いてちゃんとその光景を焼き付ける。」
『おう!それでこそヒビキ!』
まだ出会って数時間しか経っていないはずなのに、凄く頼れる。アリサはそんなやつだった。
『へぇ。アタシがいればそんな本いらねぇぞ?』
図書館から借りてきた本を眺めながらつまらなそうにアリサが言った。
「俺、このことについては自分で調べるから邪魔すんなよ。」
『へいへい。つか、ヒビキ。この暗殺者の巣窟でよく生きてこれたな。』
毒殺だって何回か仕掛けられただろうに。我ながら凄い危機回避をしてきたものだ。
「部屋の鍵めちゃくちゃ締めてるし、ご飯も食べないことが多かったから。」
『なるほどな~。たしかに、厳重だな。お前、運はいいじゃん!』
「運良ければこの世界に転生してないと思うけど?」
『ま、それはそうだなー。とりあえず早いこと記憶を思い出して正解だぜ。今日、ヒビキはミアに襲撃されるからな。』
は?
「あの可愛いミアにか...?」
たしかに精神的にクルわ。
近々、病むかもしれん。
『まぁ、疑うことから始めろ。ま、アタシが導いたハッピーエンドを叶えればハーレムだからな!暗殺者はみんなヒビキに好意を抱いてくれるぞ。』
「成功したら、だろ。」
『大丈夫だって。元はと言えばヒビキが毒を奇跡的に避け続けるからよくないんだぞ?ミアがしびれを切らしたじゃねぇか。』
「んなの、知らねぇよ!」
俺が思わず大きな声をあげたときだった。
コンコンコン。
「お兄様。そこに誰かいるんですか?」
「あー、いや。別に。」
「そうですか。私と一緒にクッキーを食べませんか?とっても美味しいですわよ。」
果たしてそれは食べていいやつなのか...??
「一旦鍵開けて入れてやれよ。」
「あ、あぁ。ありがとな!食べる!」
俺は恐る恐る部屋の鍵を開けた。
「ありがとうございます!では、失礼致しますわ。これ、美味しそうでしょう?」
ミアはキラキラしたクッキーを俺に見せつけてくる。
クッソ。衝動的に食べたくなるじゃねぇかよ!!
『催眠パウダーがのってるな。まぁ、ヒビキが寝てて襲撃されてもアタシが迎え撃つから関係ねぇけど...じゃ、こうしとけ!』
アリサはこそこそっと俺に告げ口をした。
...たしかに、この言い訳はいいかもしれない。
「2枚くれ。けど、俺は読書に集中したいから後で食べる。」
「そうですか...。。わかりましたわ!私とランで心を込めて作ったので絶対に食べてくださいまし!」
「あ、あぁ。」
そう言い残して我が妹...改め、暗殺者第1号は俺の部屋から出ていった。
ミアとランで作ったものは基本的に毒だな。
気を付けなければ...!!
『ん。その認識大事だと思う。』
「で。これ、捨てるのか?」
『はぁ!?ヒビキにはもったいないという精神がないのかよ。』
「毒にした奴らに言えよ。だって食えないだろ?」
『パウダーっつたろ。こんなん拭けばいくらでも食えるわ!待ってろよ。アタシがちゃんと取り除いてやるからな。』
アリサは側にあったティッシュをとってふきふきとクッキーを磨き始めた。
数分後
『よし!これだな。おら、食え!』
「ほ、本当に大丈夫なんだよな??」
『アタシだけは信じろって。な?』
たしかにまだ数時間の付き合いだがアリサの凄さはもう十分にわかる。
「わかった。」
俺は恐る恐るクッキーを口に運んだ。
「ん、美味しい。」
『ならよかったな。まぁ、多少は眠くなるかもしれないが耐えられる範疇だ。』
「なら、よかった。」
『んじゃ、本読むの頑張れよ!』
そういってアリサの気配はなくなった。なんだよ。気遣いもできるのか?
もしかして、凄いやつ連れてきちゃったんじゃねぇか?
数時間後
「今日も勉強も終わりだー!!」
『お!終わったのか!お疲れさま。つか、ヒビキはなんのために勉強してんの?』
「俺は元から街の外に出たいと願っていたんだよ。それに、逃げれば逃亡になるしな。」
『なるほどな~。なら、まずお前はミライ学園に入学するんだな。じゃなきゃアタシは実体化出来ないし、お前もアタシがいなきゃ即効死ぬやつになっちゃうからな。』
入学すればアリサが実体化...!?
つまりそこに主な暗殺者がいるってことだよな。
「わかった。頑張る。」
『まぁ、ミライ学園にはお前の幼なじみと妹と先輩とやらが集結するはずだ。殺されないように頑張ろうなぁ。』
「そういえば幼なじみ!!そいつはもう出会ってるよな??」
『あぁ。お前の近所のやつだよ。幼稚園からずっと家が近い...』
「スフレか!」
『うんうん。お前にツンデレ的な対応をするスフレだよ。』
「そういえば、明日スフレと勉強なんだが...!?」
『お前に明日があればなー?改めて断言しよう。今日の深夜。ミアに襲撃される。』
う、キッツ。
『ミアはナイフをヒビキに振り下ろしてくると思う。』
「え?俺、妹のそんなところ見たくない。俺、シスコンだったのにぃぃ!!」
だったら、目をつぶって現実逃避しとけよ。ミアはお前を刺しに行ったらなにもない空間から反撃される。その予定なんだ。ヒビキはぶっちゃけいてもいなくても変わらねぇ。』
たしかに、目を背けたいけどなぁ。。
「いや、いい。目を開いてちゃんとその光景を焼き付ける。」
『おう!それでこそヒビキ!』
まだ出会って数時間しか経っていないはずなのに、凄く頼れる。アリサはそんなやつだった。
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