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侯爵の救い
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貴族棟
今日はどうすればいいんだ。
昨日みたいなことにはなりたくない。
誰か助けてほしい。公爵令嬢アリア・ベルトンを助けてください!!って。
「あ。お前ってさ。」
「あ、カルム...様?」
「俺の名前知ってんのか!物知りだな。っても、俺もお前知ってるぞ。クリス様のお気に入りだろ?」
どこ情報!?
てか、カルムー!!助けてよ!
カルムと出会ったのはステラと出会った数ヵ月後。
「はじめまして。アリア様。」
「アリア様、こちら、私のお母様の妹の家の令息です。」
要するにいとこ。
カルムともすぐに仲良くなれたな。
「なによ、カルム!」
「なんだよ、アリア様!」
「ちょっと揉めるのやめてくださらない?って、じゃれてるだけですの?」
「ねぇ、ステラ。カルムがね虫を押し付けてくるのぉぉ!」
「こいつに慣らさせようと思っただけだ!」
「カルム!こいつとか言ってはなりませんわよ!不敬ですわ。ごめんなさい、アリア様。どうかお許しを。」
「あぁ、別にいいのよ!二人は私の親友だから!ステラはステラらしく、カルムはカルムらしくていいの。様ってつけなくてもいいし。呼び捨てでもいい。」
「アリア様...!さすがですっ!王子に気に入られるだけありますわね!」
「じゃあ、アリア?」
そうそっぽを向いたカルム。
可愛かったなぁぁぁ。
「おーい、クリス様のお気に入りさんー?」
「あ、失礼しました。カルム様。」
「お前さ、ステラも言ってたけどアリアに似てるよなぁ。あの王子に面影追われてるんじゃねぇの?」
面影っていうか本人だけど...
「面影、ですか。」
「この髪をほどいて眼鏡を外す。目を緑にすると...え?お前本人?」
「ち、違いますよ!?ほ、本人なわけないです。」
「まぁ、そうだよな。てか、なにしにきたの?」
「え、えーと、庶民棟の報告を...」
「カルム様、庶民に関わるとロクなことがありませんわよ!」
「こちらに行きましょう!」
カルムと楽しく話せるのも少しの間。
貴族棟の令嬢たちは庶民に厳しい。
「え、?いや、離せよ。お、おい!あ、その。またな!」
「あ、はい。」
ズルズルと引きずられ、カルムは見えなくなった。
「やれやれ、引きずられていってしまいましたわ。」
「す、ステラ様!?」
「なんですか?報告じゃないんですか?第二生徒会室ならこっちですわよ。」
あ、ステラってワンチャンクリス様とくっ付けること出来るんじゃない?
そうすれば一件落着...?
「ステラ様、クリス様のとこどう思いますか?」
「クリス様ですか。5割の圧力と4割のアリア様1割の優しさで出来てる人物だと思いますわ。」
なるほど。さすがステラ!分析が上手だわぁ!
じゃなくて!
「クリス様ってモテてらっしゃいますよね。」
「まぁ、そうですわね。まさか、庶民であろう方がクリス様のこと?」
「違います、違います!どこかの令嬢がクリス様をアリア様から奪ったりしませんかね?」
そうなってくれれば!!
「それはないと思いますわ。親友取られて私もなかなか恨んでおりますの。ですが、クリス様のアリア様への想いはその名の通り重いですから。認めてる部分もありますわ。」
し、親友!嬉しいいぃ。
「聞いていますか?まぁ、いいです。庶民と話すいい機会にもなりましたし。ご報告してきたらどうです?」
「はい!ありがとうございます。ステラ様!」
私はドアを開け、第二生徒会室へ入っていった。
「まるでアリア様のようですわ。あの顔...」
ステラの呟きは私の耳に届かなかった。
第二生徒会室
「遅れてすいません。クリス様!」
「いえ、構いませんよ。さ、座って?髪をほどき、眼鏡を外し、カラコンを...」
いつもこうだ。もしかして、これをしなきゃ、クリス様は私のことを好きではない?
なら、外さなきゃいいんだ!
よし!頑張るんだ!私!
「あの、お断りしても?そのアリアじゃなきゃ、クリス様は好きではないってことであってますよね?」
「誰がいつそんなことを言いましたか?僕は今のアリアも愛していますよ。ですが、このアリアはみんな見てるじゃないですか。」
ちゃっかり隣に座ってきたし。
「だからなんですか?」
「庶民の制服を着たアリア・ベルトンは婚約者である僕だけの特権です。みんなが知らないアリアを僕は知りたい。ずっと見ていたいんですよ。」
真っ直ぐ私を見つめてクリス様は言った。
「うう。」
「ダメですか?アリア。」
「わ、わかりました。」
「うん。お利口ですね。」
ダメだ。イケメンに迫られるとつい...
「可愛いですよ。」
「そ、その、甘めなセリフを他の令嬢に掛けたらいかがです?」
「おや?アリアはまだそんなことを言うんですか?」
「だ、だって。」
「アリア、もし僕が他の令嬢にこうして愛を伝えてるとして。どうしますか?」
クリス様が他の令嬢の腰に手を回し愛を伝える。
きっとその令嬢は美しい人で。美男美女のカップル。
私との婚約も破棄。そして、私は家を捨て庶民になる。そうすればきっと。父のせいで泥を塗られた貴族人生から本格的に解放。
「とても素敵なことだと思います!」
「は?」
これは、非常にクリス様が怒ってる。
「アリア。何を考えてその結論に至ったか知りませんけど、さすがに許しませんよ。僕のところから逃げる気しかないとは。閉じ込めればいいんですかね。」
「ちょっ!不穏です!クリス様。れ、冷静になりましょう。もし、私がそうですね、他の誰かとこうしていたらどうです?」
「殺しますね。」
「なんでですか!?」
「僕だけのアリアを誰かがかっさらうという未来でしょう?力ずくで殺すのが一番ですよ。」
なぜ、通じないんだろうか。
「私はですね!?」
そう反論しようとしたときだった。
コンコンコン。
「クリス様、風紀委員より報告がございます。部屋を開けていただけませんか?」
「あ、ステラ嬢。今はアリーナ嬢が中に。」
「お久しぶりです。ライン様。なぜ、扉を閉めるのか不可解ですわね。きっと、あの王子はなにか隠してるんですわ!」
「い、いやぁ。待ってよ、ステラ嬢!」
そんな勢いある風紀委員の声と控えめな第3王子の声が外から聞こえた。
今日はどうすればいいんだ。
昨日みたいなことにはなりたくない。
誰か助けてほしい。公爵令嬢アリア・ベルトンを助けてください!!って。
「あ。お前ってさ。」
「あ、カルム...様?」
「俺の名前知ってんのか!物知りだな。っても、俺もお前知ってるぞ。クリス様のお気に入りだろ?」
どこ情報!?
てか、カルムー!!助けてよ!
カルムと出会ったのはステラと出会った数ヵ月後。
「はじめまして。アリア様。」
「アリア様、こちら、私のお母様の妹の家の令息です。」
要するにいとこ。
カルムともすぐに仲良くなれたな。
「なによ、カルム!」
「なんだよ、アリア様!」
「ちょっと揉めるのやめてくださらない?って、じゃれてるだけですの?」
「ねぇ、ステラ。カルムがね虫を押し付けてくるのぉぉ!」
「こいつに慣らさせようと思っただけだ!」
「カルム!こいつとか言ってはなりませんわよ!不敬ですわ。ごめんなさい、アリア様。どうかお許しを。」
「あぁ、別にいいのよ!二人は私の親友だから!ステラはステラらしく、カルムはカルムらしくていいの。様ってつけなくてもいいし。呼び捨てでもいい。」
「アリア様...!さすがですっ!王子に気に入られるだけありますわね!」
「じゃあ、アリア?」
そうそっぽを向いたカルム。
可愛かったなぁぁぁ。
「おーい、クリス様のお気に入りさんー?」
「あ、失礼しました。カルム様。」
「お前さ、ステラも言ってたけどアリアに似てるよなぁ。あの王子に面影追われてるんじゃねぇの?」
面影っていうか本人だけど...
「面影、ですか。」
「この髪をほどいて眼鏡を外す。目を緑にすると...え?お前本人?」
「ち、違いますよ!?ほ、本人なわけないです。」
「まぁ、そうだよな。てか、なにしにきたの?」
「え、えーと、庶民棟の報告を...」
「カルム様、庶民に関わるとロクなことがありませんわよ!」
「こちらに行きましょう!」
カルムと楽しく話せるのも少しの間。
貴族棟の令嬢たちは庶民に厳しい。
「え、?いや、離せよ。お、おい!あ、その。またな!」
「あ、はい。」
ズルズルと引きずられ、カルムは見えなくなった。
「やれやれ、引きずられていってしまいましたわ。」
「す、ステラ様!?」
「なんですか?報告じゃないんですか?第二生徒会室ならこっちですわよ。」
あ、ステラってワンチャンクリス様とくっ付けること出来るんじゃない?
そうすれば一件落着...?
「ステラ様、クリス様のとこどう思いますか?」
「クリス様ですか。5割の圧力と4割のアリア様1割の優しさで出来てる人物だと思いますわ。」
なるほど。さすがステラ!分析が上手だわぁ!
じゃなくて!
「クリス様ってモテてらっしゃいますよね。」
「まぁ、そうですわね。まさか、庶民であろう方がクリス様のこと?」
「違います、違います!どこかの令嬢がクリス様をアリア様から奪ったりしませんかね?」
そうなってくれれば!!
「それはないと思いますわ。親友取られて私もなかなか恨んでおりますの。ですが、クリス様のアリア様への想いはその名の通り重いですから。認めてる部分もありますわ。」
し、親友!嬉しいいぃ。
「聞いていますか?まぁ、いいです。庶民と話すいい機会にもなりましたし。ご報告してきたらどうです?」
「はい!ありがとうございます。ステラ様!」
私はドアを開け、第二生徒会室へ入っていった。
「まるでアリア様のようですわ。あの顔...」
ステラの呟きは私の耳に届かなかった。
第二生徒会室
「遅れてすいません。クリス様!」
「いえ、構いませんよ。さ、座って?髪をほどき、眼鏡を外し、カラコンを...」
いつもこうだ。もしかして、これをしなきゃ、クリス様は私のことを好きではない?
なら、外さなきゃいいんだ!
よし!頑張るんだ!私!
「あの、お断りしても?そのアリアじゃなきゃ、クリス様は好きではないってことであってますよね?」
「誰がいつそんなことを言いましたか?僕は今のアリアも愛していますよ。ですが、このアリアはみんな見てるじゃないですか。」
ちゃっかり隣に座ってきたし。
「だからなんですか?」
「庶民の制服を着たアリア・ベルトンは婚約者である僕だけの特権です。みんなが知らないアリアを僕は知りたい。ずっと見ていたいんですよ。」
真っ直ぐ私を見つめてクリス様は言った。
「うう。」
「ダメですか?アリア。」
「わ、わかりました。」
「うん。お利口ですね。」
ダメだ。イケメンに迫られるとつい...
「可愛いですよ。」
「そ、その、甘めなセリフを他の令嬢に掛けたらいかがです?」
「おや?アリアはまだそんなことを言うんですか?」
「だ、だって。」
「アリア、もし僕が他の令嬢にこうして愛を伝えてるとして。どうしますか?」
クリス様が他の令嬢の腰に手を回し愛を伝える。
きっとその令嬢は美しい人で。美男美女のカップル。
私との婚約も破棄。そして、私は家を捨て庶民になる。そうすればきっと。父のせいで泥を塗られた貴族人生から本格的に解放。
「とても素敵なことだと思います!」
「は?」
これは、非常にクリス様が怒ってる。
「アリア。何を考えてその結論に至ったか知りませんけど、さすがに許しませんよ。僕のところから逃げる気しかないとは。閉じ込めればいいんですかね。」
「ちょっ!不穏です!クリス様。れ、冷静になりましょう。もし、私がそうですね、他の誰かとこうしていたらどうです?」
「殺しますね。」
「なんでですか!?」
「僕だけのアリアを誰かがかっさらうという未来でしょう?力ずくで殺すのが一番ですよ。」
なぜ、通じないんだろうか。
「私はですね!?」
そう反論しようとしたときだった。
コンコンコン。
「クリス様、風紀委員より報告がございます。部屋を開けていただけませんか?」
「あ、ステラ嬢。今はアリーナ嬢が中に。」
「お久しぶりです。ライン様。なぜ、扉を閉めるのか不可解ですわね。きっと、あの王子はなにか隠してるんですわ!」
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