父逮捕のため、王子との婚約破棄を望みます!

メル

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侯爵子息のガイド

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セシルside

魔法実技会当日 

アリーナ姉さんのドンってしてきゅるるん作戦で勝ち取ったこの実技会だけど...
まず、ドンってしてきゅるるんなんて何したのかわからなくて怖いよ。

「めっちゃ人いる。これ、迷子になるよ。。既にもう何人か行方不明だし。。」
「それ大丈夫じゃないよね。エミリ。仕方ないから僕についてきなよ。少しだけ把握してるから。」 

まだ、僕なら案内くらいできる。

「いや、俺についてこい!」
「リクトは不安!ごめん。えと、その。私についてくる?一応この辺よく歩くし。」
「無理だろ。」 
「アリーナおっちょこちょいだからね。」

キールとカナタ二人に否定されてるよ。。僕も無理だと思うけど。

「みなさーん、大丈夫か?えっと、本日庶民のみんなを案内させてもらうカルム・アンジェルだ。」

カルムだ!珍しい...見事にパシられてるってことかな。

「んー、とりあえずどこか行きたいところある人いるか?」
「なにがあるのかわかりませんので。。」
「そうだよな!セシール...セシルどっちだけ?」

なんて選択肢を僕に与えるんだ。カルムは。

「セシールですけど!?」

セシルだけどね!?もうごちゃごちゃだよ。

「まぁまぁ、そんな慌てんなって。あと、クリス様のお気に入りさんはどう?出店とか色々あるけど。」
「お気に入りってそれやめてもらっていいですかね?お気に入りなんかじゃないし、クリス様婚約者いるし、その婚約も...うわぁぁぁ!」
「悩みまくりじゃねぇか。顔だけじゃなくて性格までアリアだな。お前。」
「ち、違います!!」

僕から見るとカルムとアリア姉様だよ。あんまり油断しすぎないでよね?

「んじゃあ、あそこなんてどうよ?」
「わぁ!草魔法の人たちによる花壇だよな。すげぇぇ。」
「おぉ、さすがリーダーさん。世間をよく知ってるな。草魔法って言えば風紀委員のステラも関わってるんだ。」
「ステラ様の花はあれですね!」
「大正解だ。お気に入りさんは目ざといな。ステラのことよくわかってる。」

天然×無自覚でかろうじて気づかれてないか。

「にしても、ステラ様の花って力強く咲き誇るね。」
「まぁ、頭脳明晰な方だし。」
「ステラ様はあーいうの作るのも楽なのか?」
『ねぇ、どう思う?セシール!』

カルムの相手をするキールとアリア姉様に対してこの三人は。。きゃっきゃうふふしてるだけだよね。

「ステラ様は花作るのくらい簡単だよ。作った花で花冠作れるくらいなんだから。」
「おぉ、お前ステラに詳しいな。花冠なんてアリアにばっか作ってたのに。よく知ってるなぁ。」
「そ、それは魔法の授業でなんとなくですよ。」
「セシール魔法基礎の成績エグいもんな。」

高校の魔法基礎は貴族の常識。小学生で学ぶんだから。

「それを言えばアリーナ姉さんだってスゴいじゃん。」
「え!?私!?私はその、魔法実験とかよくわかんないから。。」
「魔法実験といえばステラとよくアリアに教えたっけなぁ。あいつなんにも理解しないんだぜ?」

アリア姉様、動揺しちゃってるよ。

「ダメだな。アリーナは。」
「なんだとぉ!キールより知識面の点数は高いし!」
「応用できなきゃ意味ないだろ。」
「基礎も大事です!」
「まあまあそう揉めるなって。」
「そういえば、カルム様の魔法はなんですか?」
「俺は、炎の魔法を使う。アリアに消されクリス様に吹き飛ばされステラを燃やして怒られる。そんな魔法だよ。」
「な、なるほど。苦労してますね(?)」
「ま、一番ひどいのはセシルだっての。」
「は!?」

やば、でかい声あげちゃったよ。。

「俺の頭から水バシャッ!って。遠慮ってのがないんだよ。」
「そ、それは危機的状況を感知したからであって...」
「なにをブツブツ。まぁ、こっち来てみなよ。炎魔法の決め手は料理だ。美味しいのたくさんあるから食べてみな!」
『わーーい!』
「あ、ちょっと!!」
「あれ?お気に入りさんの弟は行かないの?」
「とてもまわりくどい呼び方ですね。姉が楽しみすぎて失敬にならないように見守りますよ。」
「ふーん。お前も結構シスコンだな。」
「シス、コン!?」

僕のバレてはいけない属性第一位らしいシスコン既にバレてた。。こうなったら開き直ってやる!

「はい!僕はシスコンですよ!?」
「食いぎみだな。。ま、料理食べてきなよ。愛しのお姉様が無茶して食べないようにな。」
「そうしておきます。」

アリア姉様の食べてる量は既に雲行きが怪しい。

かと思いきや、アリア姉様はこっちに駆け寄ってきた。

「セシール!あーん。」
「え、困るからやめて。」
「これめっちゃ美味しいのに!ほ、ら!あーん。」
「あーん...」

ビューンっ!そんな効果音とともに僕の耳の側を風が駆け抜けた。

「やっぱ寿命縮むからやだ。」
「え?そう?」

魔力基礎、第二章。魔力が充満してる空間において、いつもより気持ちを込めなくても大きな魔法を使うことができる。
少しの刺激で魔法が発動することもある。 

つまりそういうこと。察してほしい。

「おーい、放心してるけど大丈夫なのか?」

大丈夫じゃないよ。カルム。

「おや、セシール。体調悪そうですね?大丈夫ですか?」

う、来たよ。僕に魔法をぶつけた張本人。

「誰のせいだと...!?」
「感情がゆらゆらしちゃいました!」

クリス王子だ。

「なんかバチバチしてねぇか?おい、これセシルだと噛みつく2秒前くらいの雰囲気だぞ。」
「なわけないですよー。」
「ねぇ、セシール!あーんしないの?」
「アリーナ、はしたないですよ。」
「す、すみません。クリス様。美味しいからみんなに食べてほしくて。。」
「なるほど。では、一口。食べさせ「クリス王子?」」

やっぱこの人と話していると無意識に噛みついている。

「やっぱ面影おってるだろ。。」

こう疑われるほどに。

「え?カルム様も食べたいんですか?」
「ちょっ...!」

カルムが赤い顔でジリジリと後ずさる。
これは、もう。

お互い様じゃないか。カルム。

『ただいまより、ステージ発表が始まります。参加者はステージ前に集合してください。』

ステージ発表。魔法のショーが見れる!
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