父逮捕のため、王子との婚約破棄を望みます!

メル

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王子vs義弟 ver庶民

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セシルside

僕の人生は終わりを告げた。目の前に溢れ出る滝と共に。

復習。魔力基礎、第二章。魔力が充満してる空間において、いつもより気持ちを込めなくても大きな魔法を使うことができる。
少しの刺激で魔法が発動することもある。 

うん。開き直ろう。
僕は威嚇のために魔法を放ち力が強くなりすぎて困りましたってことで。

「アリーナ姉さん!大丈夫?」
「セシール。。こんの、バカ!あんたでしょ!この魔法。」
「だって仕方ないでしょ!あの腹黒王子アリーナ姉さんのこと連れ去るよ。婚約者いるのに、庶民のアリーナ・グラントまで連れ去るよ!?」
「セシールさん、声が大きいですわよ。」 
「セシール、この大きい音はどういうことですか?」
「ステラ様...」
「要するに、姉の護衛として魔法を依頼してたんでしょう。誰かに。普通なら失敬罪で即刻逮捕ですが...そうですね。条件付きでオッケーにしますよ。」

そんな条件聞きたくもない。。

「まず、アリーナの採点しましょうか。」
「はい!お願いしますわ!」
「負けない負けない負けない負けない負けない負けない。」

ステラ、祈り過ぎだよ。。

「まぁ、滝も含め満点だよね。アリーナ嬢めちゃかわいいし。」
「もちろん、満点ですけど。滝もなかなかでしたよ...」
「ばか正直な兄たちですみません。え、えと、満点。アリーナ嬢可愛いし。」

あぁ、これ。

「うぉぉぉぉぉ!」
「初満点ですわ!」
「さすがガラナ様!」

アリーナ姉さん、王子たちに好かれてるね。。
いや、それどころじゃない!

「では、クリス様。セシールに条件を提示してくださいまし。なんでもいいですわよ?」
「失敬罪無しってことでセシールには今から一日なにをしてもいい時間を貰いましょうか。では、顔が赤くて沸騰しそうなアリーナを医務室に連れていきます。すみませんが。ステラ。あなたのステージ中止です。」
「...は!?この腹黒王子!せっかくアリーナのドレスアップ楽しみにしてたのにこうですか。こんの、バカ王子。」
「好きなだけ言っててください。」

クリス王子はニコッと笑って会場を後にした。

「アリーナが王子に!?」
「激レアも激レアだぜ?」
「だな。あのクリス様はやはり優しいのか?」
「どうだろうね。セシールは灰だよ?」
「カナタ、ねぇ、カナタ。大問題も大問題だよ。」
「なんで?」
「令嬢様たちが怒るでしょ!!」
「それより、なんか悶えてない?」

「クリス様から溢れる慈愛のオーラ。。やっぱ優しい人ですわ。」
「私にもそのオーラをくださいまし!」

ホントだ。みんな盛り上がってるだけでアリーナ姉さんのことなんか気にしてない。

「じゃなくて!とりあえず、僕は出るからね!」

なにされるかたまったもんじゃない!

「まぁ、じゃあステージ好きにしてていいからね。俺の命令!」
「俺も兄様についてく。」

王子たちはニヤニヤと席を立った。

「王子様居なくなるとかそれこそ大問題だろ。。」
「カルム様!ここは手伝い人の出番ですわよ!」
「やるしかありませんわね。」
「まず、指揮取りからですよ。」

気分やな王子たちが外へと出てく後ろを僕もついていった。



貴族棟

「医務室、あっちだよ。」
「うっ。バレてましたかね?」
「バレバレに決まってるじゃん。君ならきっと失敬罪より姉を取るでしょ?クリスはセシルくんのそういうとこ実は好きなんだよなぁ。」
「はぁ。あの王子が僕のことを好きと?あり得ませんよ。。」
「兄様は失敬罪に厳しいから接触禁止とかよくあるんだよ。でも、ステラ嬢とカルムくんとセシルくんにはそういうことしないってことはまさしくそういうことじゃないの?」
「まぁ、その、クリスはアリア嬢を手に入れたいのが一番だけどねー。」
「僕、行きますね。」
「いってらっしゃい!楽しみにしてるね。」

ロック様、、楽しみにはしないでください。。



その頃
医務室

アリアside

「あの、クリス様。体調悪いわけではありませんよ。あの、その。戻りましょう?」
「嫌だと言ったら?」

私は今、クリス様の色気に気圧されています!!

「離してください!セシルが待ってます。」
「セシルは今日一日僕に服従ですよ?魔法を放たれたときは取り返しがつかないかと思いましたが上手くいってよかったです。」
「大丈夫でしょうか...そもそも、クリス様は戻った方がいいのでは?」
「嫌です。」
「なんでですか!?」
「ガラナ嬢、こんな可愛いアリアを人前にさらしたって思うと許せませんね。僕のアリアなのに。」

と、さっきからこの調子だ。

「ねぇ、アリア。あなたは僕がどれほどの思いをあなたに込めてるか知りませんよね?切符の時といい今回といい無防備過ぎです。」
「そ、そうですかね...?」
「えぇ、そうですよ。ですから、あなたに僕のものって印をもっと...」

と、私が色気にやられそうになっていたときだった。

「この腹黒王子!姉を拉致らないでください!僕を失敬罪で訴えるなら訴えればいいじゃないですか!死罪だろうが受け付けますよ!ですから、校内でイチャつくのはやめろぉ!!」

ガンガンガン!

「セシル...」
「セシールがセシルですね。それも、自暴自棄に突っ込むセシルですよ。はぁ、まったく。聞き分けのない義弟ですね。。」
「アリーナ姉さんなにもされてない?王城とかならまだしも学校内は絶対禁止だから!バレたら困るのアリーナ姉さんだよ?」
「セシール!あなたは今、滝を降らせ僕の命令を無視し、僕に暴言を吐き、貴族棟の扉を損壊させている。」
「セシールは...?」
「まぁ、それでこそ真面目の皮を被った超絶なシスコンですし。。特例の特例で許しますよ。」
「え?」 

クリス様はガラッと扉を開けた。

「まぁ、アリアは僕の愛しい人なので、王城に連れてきますけどね。」
「えぇ!?」
「ちょっと!クリス王子!」
「校内じゃなきゃいいって言ったのあなたですからね?」

そういって、私を見事に連れ去った。 
王城とか...嫌な予感しかしないよ!!



おまけ(敗北者セシル)

「完全に負けた!取られました!」
「まぁまぁ、仕方ないね。お持ち帰りされたら俺らも手を出せないし。」
「お二人のどちらかが正式に僕を招待してくれればいいんです!王城に堂々と入れます!」
「でも、セシルくん顔面フリーパス入ってるじゃん。カルムくんとステラ嬢とかと同じ分類。」
「そんな分類知りませんよ。。」
「マジかよ。とりあえずその権利持ってるってことだけは教えとくね。行くか行かないかはセシルくん次第!ってことで。」
「...仕方ないから僕は帰る。そもそも、魔法の件ではなんやかんや庇ってもらってますし。クリス王子に伝えてください。門限は六時です。って。」 

セシルは諦めたようにため息をついた。

「おぉ、あれがクリスのいう信頼の証ってやつ?」
「兄様のときだけ食い下がるセシルくん。」
『まぁ、噛みつくときは遠慮ないけど。』

残った王子たちはそんな話をしていた。
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