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昔話③ ~ザルト・バントールの初恋 前編~
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ベルトン邸
クリス様と婚約をして2年ほど経とうとしていた時。
挨拶という名の隣国との交流があると聞いた。
「明日は王族の挨拶に行くわ。マナーと服装をきちんと、ね?」
「うん!外で働くお父様のためにも頑張らなきゃね。でも、その、クリス様と二人ってことだよね?」
「えぇ。なにか不安でも?」
クリス様は完璧にこなすだろう。でも、私は出来ないじゃん!不安じゃん!
「不安だよ。。」
「クリス様を信じるしかないわよ。頑張りなさい。」
「はーい。」
私は不安が多い中明日を待った。
その頃
シェアリート邸
セシルside
僕は姉の明日に不安を感じまくっていた。
「不安なの!僕はあの冷酷卑劣腹黒王子にアリア姉様を預けることができません!少なくとも今はまだ。」
「そうですわよね!最低最悪外面王子には任せられませんわ!」
「お前ら、言い過ぎだろ。ここで素直に待ってようぜ?」
「そうですわね。。不安を吐き出して待ちましょう?」
「そうしよ。。」
僕は明日弱くなることを心に決めた。
交流当日
「頑張ってね、アリア姉様。」
「うん、ありがと!セシル。」
僕はアリア姉様を見送った。そして、使用人が誰もいないことをくまなくチェックし...
「うわぁぁぁぁ!!」
好きなだけ弱味を見せることにした。
ステラたちとみんなで一緒に。
王城
アリアside
緊張で死ぬかもしれない。
ガタガタガタガタ。
私からはそんな効果音が聞こえてもおかしくないだろう。
「大丈夫ですか?寒いなら、これに身を包んでくださいまし。」
「ガラナ様!ありがとうございます。」
「あまり緊張なさってもよくないです。今まで身に付けたことをきちんと発揮しましょう。」
「アイ様!ごきげんよう。」
「ごきげんよう。頑張りましょうね。」
「アリア。」
「クリス様!きょ、今日はお願い致します。」
「そんな緊張する必要はありませんよ。僕の責務、とかではなく、交流、ということで楽しみましょう?」
「はい!たくさん笑ってください!」
「では、行きましょうか!」
クリス様にエスコートされる形で私は王城の中に入っていった。
「やっぱ、仲良しさ勝てないなぁ。行こっか。アイ。」
「はい。」
「ガラナ、ウキウキの顔してどうしたの?」
「いえ!横にいないってのも新鮮ですわね!」
「兄様もガラナもイキイキしててなによりだよ。」
緊張がMAXの状況。。でも、クリス様は難なく仕事をこなしている。
やっぱりスゴい。知識も実績もしっかりあってかっこいい。
「アリア、大丈夫ですか?」
「あ、すみません!少し緊張していて。」
「大丈夫ですよ。そろそろ、隣国の王子が来ますが、少なくとも僕より元気で素直に笑ってると思いますよ。」
「...その節はすみませんでしたね。。」
「冗談ですよ。」
最近、たまにからかわれるようになってしまった。
でも、その度に、緊張がほぐれている。そんな気がした。
「皆様、隣国よりマイル様とザルト様がいらっしゃいました。」
その声にドクンッ!と心臓が跳ね上がった。
「アリア様、肩の力を下ろして。」
「ありがとうございます。アイ様。」
ガチャン...
「はじめまして。マイル・バントールです。」
「ザルト・バントールです。」
「マイル様の婚約者、シリアです。」
「ようこそ。マイル様、ザルト様、シリア様。今日はうちの息子と息子たちの婚約者と交流を深めてください。友好国として次期国王同士仲良くね?」
「ありがとうございます。ビルド様。」
「こちらこそ。マルーチェ様。」
この国の国王ビルド様と隣国の国王マルーチェ様が挨拶を交わす。それが、この交流会が始まる合図だ。
周りにいる王家側近の貴族たちが音楽を奏で、ダンスを踊る。その中、私は隣国の王子のもとへ一歩ずつ踏み出した。
「アリア。挨拶に行きましょうか。」
「はい。頑張ります。」
「はじめまして。マイル様。第二王子、クリス・スティンガーです。」
「婚約者のアリア・ベルトンです。」
「おや、クリス様。素敵な婚約者が出来ましたね。あなたの顔色も明るくなった。アリア様のおかげですか?」
「はい。もちろんです。」
「私もシリアという婚約者ができたんだ。」
「シリアです。お会いできて光栄です。」
「こちらこそ。シリア様、とても素敵な女性です。きっと、幸せになりますよ。」
そう微笑むクリス様は怖さはないもののちゃんと笑ってるわけではなさそうだ。
まぁ、それはそっか!
「では、また。アリア少し踊りましょうか。」
あ、もう終わっちゃった。。
「すみません。クリス様。なにも話が出来なくて。」
「大丈夫です。僕の変化にみんなビックリしてるようですから。それだけでアリアは認められますよ。」
ビックリさせちゃうクリス様、恐ろしいですが流石です!
「では、少し踊ったらザルト様の方に行きますよ。」
「はい!」
私は伸ばされる手を掴みエスコートされる形でダンスを始めた。
クリス様と婚約をして2年ほど経とうとしていた時。
挨拶という名の隣国との交流があると聞いた。
「明日は王族の挨拶に行くわ。マナーと服装をきちんと、ね?」
「うん!外で働くお父様のためにも頑張らなきゃね。でも、その、クリス様と二人ってことだよね?」
「えぇ。なにか不安でも?」
クリス様は完璧にこなすだろう。でも、私は出来ないじゃん!不安じゃん!
「不安だよ。。」
「クリス様を信じるしかないわよ。頑張りなさい。」
「はーい。」
私は不安が多い中明日を待った。
その頃
シェアリート邸
セシルside
僕は姉の明日に不安を感じまくっていた。
「不安なの!僕はあの冷酷卑劣腹黒王子にアリア姉様を預けることができません!少なくとも今はまだ。」
「そうですわよね!最低最悪外面王子には任せられませんわ!」
「お前ら、言い過ぎだろ。ここで素直に待ってようぜ?」
「そうですわね。。不安を吐き出して待ちましょう?」
「そうしよ。。」
僕は明日弱くなることを心に決めた。
交流当日
「頑張ってね、アリア姉様。」
「うん、ありがと!セシル。」
僕はアリア姉様を見送った。そして、使用人が誰もいないことをくまなくチェックし...
「うわぁぁぁぁ!!」
好きなだけ弱味を見せることにした。
ステラたちとみんなで一緒に。
王城
アリアside
緊張で死ぬかもしれない。
ガタガタガタガタ。
私からはそんな効果音が聞こえてもおかしくないだろう。
「大丈夫ですか?寒いなら、これに身を包んでくださいまし。」
「ガラナ様!ありがとうございます。」
「あまり緊張なさってもよくないです。今まで身に付けたことをきちんと発揮しましょう。」
「アイ様!ごきげんよう。」
「ごきげんよう。頑張りましょうね。」
「アリア。」
「クリス様!きょ、今日はお願い致します。」
「そんな緊張する必要はありませんよ。僕の責務、とかではなく、交流、ということで楽しみましょう?」
「はい!たくさん笑ってください!」
「では、行きましょうか!」
クリス様にエスコートされる形で私は王城の中に入っていった。
「やっぱ、仲良しさ勝てないなぁ。行こっか。アイ。」
「はい。」
「ガラナ、ウキウキの顔してどうしたの?」
「いえ!横にいないってのも新鮮ですわね!」
「兄様もガラナもイキイキしててなによりだよ。」
緊張がMAXの状況。。でも、クリス様は難なく仕事をこなしている。
やっぱりスゴい。知識も実績もしっかりあってかっこいい。
「アリア、大丈夫ですか?」
「あ、すみません!少し緊張していて。」
「大丈夫ですよ。そろそろ、隣国の王子が来ますが、少なくとも僕より元気で素直に笑ってると思いますよ。」
「...その節はすみませんでしたね。。」
「冗談ですよ。」
最近、たまにからかわれるようになってしまった。
でも、その度に、緊張がほぐれている。そんな気がした。
「皆様、隣国よりマイル様とザルト様がいらっしゃいました。」
その声にドクンッ!と心臓が跳ね上がった。
「アリア様、肩の力を下ろして。」
「ありがとうございます。アイ様。」
ガチャン...
「はじめまして。マイル・バントールです。」
「ザルト・バントールです。」
「マイル様の婚約者、シリアです。」
「ようこそ。マイル様、ザルト様、シリア様。今日はうちの息子と息子たちの婚約者と交流を深めてください。友好国として次期国王同士仲良くね?」
「ありがとうございます。ビルド様。」
「こちらこそ。マルーチェ様。」
この国の国王ビルド様と隣国の国王マルーチェ様が挨拶を交わす。それが、この交流会が始まる合図だ。
周りにいる王家側近の貴族たちが音楽を奏で、ダンスを踊る。その中、私は隣国の王子のもとへ一歩ずつ踏み出した。
「アリア。挨拶に行きましょうか。」
「はい。頑張ります。」
「はじめまして。マイル様。第二王子、クリス・スティンガーです。」
「婚約者のアリア・ベルトンです。」
「おや、クリス様。素敵な婚約者が出来ましたね。あなたの顔色も明るくなった。アリア様のおかげですか?」
「はい。もちろんです。」
「私もシリアという婚約者ができたんだ。」
「シリアです。お会いできて光栄です。」
「こちらこそ。シリア様、とても素敵な女性です。きっと、幸せになりますよ。」
そう微笑むクリス様は怖さはないもののちゃんと笑ってるわけではなさそうだ。
まぁ、それはそっか!
「では、また。アリア少し踊りましょうか。」
あ、もう終わっちゃった。。
「すみません。クリス様。なにも話が出来なくて。」
「大丈夫です。僕の変化にみんなビックリしてるようですから。それだけでアリアは認められますよ。」
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「では、少し踊ったらザルト様の方に行きますよ。」
「はい!」
私は伸ばされる手を掴みエスコートされる形でダンスを始めた。
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