父逮捕のため、王子との婚約破棄を望みます!

メル

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爵位アップ作戦

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クリスside

僕らは国王との話をリア様に伝えようと再びカナ様とリア様の屋敷へ戻ってきた。

「ただいま戻りました。国王からの判決を言います。」

二人は顔を見合わせ手をギュッと繋いだ。

「できれば俺にほとんどの罪を被せてくれよな?」
「はい。サクはアウトです。アリアに触れたので私的な理由でアウトです。」
「ヒッ。」
「ですが、あの魔猫は野良だったようですし。国王はこう言っておりました。庶民棟復旧において最も活躍した者の爵位を1つあげる。とね。」

二人は唖然とした顔でこっちを見ている。

「魔猫を放ったのは私とリアです!どんな罰でも受けると言ったはずですよ?」
「残念ながら、証拠が不十分なのですよ。証拠探しに庶民棟を閉鎖するより僕はアリーナに幸せな生活を送ってほしいですから。」
「だからって!」
「それに、罰は二人の爵位の剥奪と逮捕ですよ?家族との別れは辛いし寂しい。そう言っている人を僕は側で見たことありました。」


『辛いです。お父様がそんなことに手を染めていたのも。もう会えないのも。寂しいです。慰めてもらえなくなっちゃうなんて。』


そう涙を流していたアリアを思い出す。

「ですから、同じところに並んでほしいんです。姉と妹の関係は僕が壊してしまいましたが、カナ様とリア様は別の関係でも仲良くできる。そう思います。」
「クリス様...!ありがとうございます。。」
「わかったら、リア様を最も活躍させる復旧を行いましょうか!」

僕はそう微笑んだ。

「ステラ。僕と先周りして庶民棟の復旧を請け負いますよ。」
「既にロック様とライン様がついてるんじゃ?」
「それでもです。さ、ステラ。あなたの交渉術が試されますよ。」

ステラは誰よりもきっぱりとものを言う。そんな力があるんですから。

「わかりましたわ。アリーナ、いえ。アリア様!向こうで待っていますわね!」
「うん!」


アリアside

「じゃあ、こっちは庶民棟にゆっくり向かうってことで。カナ様。リア様。行きましょうか。」
「もう十分です。アリア様。このゴムと眼鏡...」
「セシル様もウィッグと眼鏡...」

カナ様とリア様が私たちのものを差し出してきた。

「「まだダメですよ。」」

私がそういった言葉はなぜか二重に聞こえた。
いや、セシルもそう言ったのだ。

「爵位が上がったら返してください。」
「それまで持っててってことです!」

そう私とセシルは無意識に微笑んだ。

「どうですか?あの腹黒陰険圧力王子のことちょっとは信じてみようとか思いませんか?」
「カルム、めっちゃ言うじゃん。」
「...はい。あの時とは違うってわかりました。こんなにも素敵な方に出会えたのならそのことも納得がいきます。アリア様、本当にありがとうございます。」
「リアのことよろしくお願いします。」
「はい!あとは、サクさんですね。」
「んー、あいつは僕のアリア姉様連れ去ったやつだからダメだよ。」
「ご乱心なクリス様生み出したしお前連れ去ったしダメだな。」

え、なにが!?

「プリンセス、助けてくれよ。」
「と、とりあえずダメ!サクさん悪くないからね?そのままそっとしてあげて?ねぇ、セシル。お姉ちゃんにサクさんを助ける方法教えて?」
「僕??」
「カルムでもいいよ。」
『身支度整えて、王城から逃げるようにしてダッシュ。国境越えて半月待機。』
「うわぁ、ひでぇ条件だな。まぁ、わかったよ。じゃあ、雇い主に幸せをもたらしてくれ。」
「サク。やっぱり、この罪はサクのものじゃないですよ!」

リア様はそう悲痛に叫んだ。
辛そう、、どうにかしなきゃ。

「じゃあ、こうしよう。私、アリーナは庶民の少ない知識のせいで自らついていった。サクさんはアリーナを連れてくるつもりなんてなかった。って、どう?」
「どうって。」
「クリス様だってそう言えば許してくれるでしょ?」
「アリアならそうなるかもな。まぁ、この件やあれこれ。全部片付いたらゆっくり話そうぜ。じゃあ、カナ様。リア様。まず、森の中の魔猫を封印してください。俺らもついていきますから。」
「わかりました。」
「リア、頑張ろうね。」




森の中

森の中では魔猫が目を回して倒れていた。

「木屑に火傷。それなのにびしょびしょ。それなのに風で乾いている。皆さんはすごいですね。」

リア様はそう目を細めた。

「可愛い猫さん。私とカナの魔力を込めてごめんなさい。あなたは少し封印されてしまいます。身勝手な話ですよね。もちろん、封印されている間毎日通います。ただの猫に戻れたときは私とカナの架け橋になってください。私のわがままを聞いてください。カナリア。」

リア様はそう魔猫の前に座って静かに封印の儀式を始めた。

「しばらくの静かに眠れ。カナリア。」

目の前の猫の名前はカナリアになった。

「カナリアっていい名前ですね!」
「鳥とかの名前っぽいですけど私とリアらしいですかね...?」
「パッと思い付いたのがそれだったんです!!」
「まぁ、いい名前だと思いますよ。」
「絆の証の猫になるわけですしね。じゃ、クリス王子とステラがキープしている仕事へ向かいましょうか。やればやるほど確率アップですからね。」
「はい!せっかくのチャンスを無駄にしないよう頑張ります。」

リア様はそう微笑み、庶民棟の方へと走っていった。
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