父逮捕のため、王子との婚約破棄を望みます!

メル

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リアの決意

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庶民棟の方ではエミリたちがクリス様たちと共に働いていた。
 
「お前らどうすんの?」
「大問題だ。アリア姉様。服着替えよっか?」
「そんな時間ないって~。エミリたちいるとか想定外だけど当たり前のことだよね。。」
「「これ、返しますか?」」

カナ様とリア様がウィッグとゴムと眼鏡を差し出す。

「「それはダメ。」」
「あ!アリア様、セシル様ぁ!!」

そう声をあげたのはエミリだった。

「どうも!エミリ、久しぶり!」
「わ、わ、私のこと覚えてくれてたんですね!」
「エミリ、手を動かしてくださいまし。アリア様は私の親友ですわ。」
「なんか主張されてるから手を動かしたほうがいいぜー?」
「リクトもですわよ?」
「す、すいませーん。」
「というか、アリア様たち庶民棟の服なんて着るんですね。似合ってますよ。」
「か、カナタ!」

キュンってきちゃう台詞ね。

「カナタ、人の婚約者を口説かないでください。」
「口説いてなんかいませんよ!」
「まぁ、アリアの必死さに免じて許します。セシル、大きな仕事をすべて残しておきました。リア様にその指導を。アリア、カルム、カナ様は庶民のみんなと一緒に廃棄物の処理をお願いします。」
『はい。』

セシルが深いため息をつき目を見開く。
やる気を出した証拠だ。




セシルside

少し、緊張している?そんな雰囲気をリア様から感じ取った。

「では、リア様。僕と一緒に材料の加工を行います。」
「は、はい!」
「まず、リア様はこの材料を燃やしてください。」
「それって、火災のもとなんじゃ?」
「大丈夫です。僕がすぐに消火しますから。そうすることで材料の強化に繋がるようです。それが出来たら、クリス王子に預けて組み立ててもらいます。そして、最後に全体を炙るように火をあてる。あとは、クリス王子が手配した専門家に組み立ててもらいます。」
「わ、わかりました!」
「このままいけばリア様は最も活躍できますよ。」

僕はそうリア様に微笑んだ。

「では、セシルとリア様はそこの木の山からお願いします。」
「はい。。」

なんかまだ不安なことがあるのだろうか。

「どうかされました?」
「私、魔力弱くて。そもそもが魔法使える貴族ではありませんし。」

なんだ、そういうことか。

「大丈夫ですよ。弱くても問題ありませんし、あなたのような芯のある人ならコツを掴めばすぐ強くなりますよ。」
「セシル様...」
「そうとわかれば早速!全部燃やしてください。」
「はい。いきます。」

リア様は木材に攻撃魔法並みの魔法を放つ。
僕がその上から水を被せると、焦げ痕は全く残っていなかった。

まだ、足りない、か。

「やっぱ無理ですかね。。」
「いえ、大丈夫ですよ。ほら、あの陰険王子がより黒かったときのことを思い出してください。」
「え?」
「恨みのパワーで魔法アップです。僕もクリス王子にムカついたことナンバーワンを思い出しますから!」

僕はリア様にそう言っていた。

「失敬罪で飛ばされますよ!?」
「僕が免罪符代わりになりますよ。責任は僕にあります。姉と逃げます。これで完璧ですから!」
「な、なら!」

リア様はなにやら目をつぶって唱え始めた。
辺りに魔力が充満する。

「えいや!」
「明らかにさっきより魔法強くてよろしい!」

僕は強い想いの魔法への影響力に感動しながら大滝を降らせた。

今度はちゃんと焦げ目がついた。

「ふふ、あはは。これで魔法強くなるって私大丈夫ですかね。」
「あ、リア様。笑いましたね!その顔可愛いですよ。」
「え?」
「...あ、変な意味じゃないですよ?クリス王子ぶっ飛ばすぞ。の精神は魔法が強くなるということで大切ですね!」
「そうですね。」

そういってリア様は楽しそうに微笑んだ。

「では、今から炙りましょうか。そうですね...炙るのは強い証明魔法を利用しますので、私はずっとここにいたい。そう願ってください。」
「はい!」

リア様は再び目を閉じ祈りを始める。
リア様の炎の魔法はどんどん威力を増し、素材の木を炙っていくことに成功した。

「で、出来ました!」
「流石です!ね?出来るでしょ?あ、出来ますよね?」
「ふふ、ありがとうございます。」

リア様はまたごく自然に笑ってくれた。

「セシル、出来ましたか?」
「はい。出来ましたよ。」
「リア様、魔力を上手に放出できたんですね。」
「あんたをダシに使えば案外あっさりと。」
「あ、それを言わないでください。。」
「まぁ、セシルも僕をダシに使っていることが多々ありそうですし、脳内でどうしようが皆さんの自由ですから咎めませんよ。」

そうクリス様はニッコリと笑った。

「リア様ぁ、あーいうときってあの王子腹黒モードなんですよ?」
「そうなんですか?」

僕は面白半分でリア様にコソっと告げ口をした。

クリス王子はどうせなんかつっかかってくるだろう。と思っていたが珍しくなにも言ってこなかった。

「さて、皆さん。お疲れ様です!これより先は僕が手配した専門家に任せますので庶民棟が復旧するまでお休みしててください。」
『はい。』
「後日、僕が国王に報告しにいきますから。リア様、ありがとうございました。」
「クリス様...!」
「後日っていつだよ。ねぇ、リア様。クリスと早いとこいっておいで?」

そう唐突に後ろから話しかけてきたのは第一王子のロック様だった。

「ろ、ロック様!?」
「あと、クリスも休みな?あと、ラインも。もちろんそこの手伝い人も。俺が指揮執っとくから。」
「ありがとうございます。今回の件ではお世話になってばかりですね。」
「ありがとう。兄様。」
「いいってことよ!ラインはガラナ様に心配されてるでしょ?それにクリスはいろいろ片付けなきゃいけないことがあるもんな!」

そうロック様は弟たちににっこりと微笑んでいた。
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