父逮捕のため、王子との婚約破棄を望みます!

メル

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拝啓アリーナさんへ

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ステラとカルム(主にステラ)の尋問も無事終結し、今度の今度こそ庶民棟の復旧を待つだけとなった私とセシル。

「アリア様。アリーナさんへお手紙です。」

え?
ど、どういうこと?

「家がバレたの!?解雇通知?どうしようセシル!!」
「ぼ、僕に言われてもさぁ!?追い出されたくないよ...?エミリ、カナタ、キール!?誰?」
「リクトさんも入れましょう?選択肢に。」
「「で、正解は!?」」
「ガラナ様です。」
「え?なぜ、ガラナ様?」
「アリーナさんと二人で遊びたいみたいです。お手紙、読んでみたらどうです?それとも代読しますか?」
「エマ、一旦代読して。僕が悪意を感知するから。」
「かしこまりました。よろしいですか?アリア様。」
「う、うん。」

なにが書いてあるんだろ。。
アリアじゃダメってなんでなの??

「アリーナさんへ
 寒い季節となり、風邪の引きやすい季節だと思いますがいかがお過ごしでしょうか?庶民棟が魔猫の被害にあったそうですね。あなたが傷付いていないかとても心配でした。いよいよ、復旧を待つのみとなりましたが、ここで一つ息抜きはいかがでしょうか?
 私は最近庶民の文化に触れようと研究を重ねております。つきましては、アリーナさんにファミレスというものを紹介してほしいです。二人でお出掛けがしたいというのも素直な気持ちでございます。
 前向きなご返答が頂けるようでしたら、明後日の午前11時。王城の前に来てください。付き人は不要です。二人だけの昼食を過ごせたら嬉しいです。 
                        ガラナ・バルトーニより」

「ありがとう。エマ。...判定・敵意アリだね。」
「私もそう思います。。」

悪意じゃなくて敵意だよね。うん、わかる。

「まぁ、行ってもいいんじゃない?」
「うん。行く!」

ガラナ様とお出掛けは普通に楽しみ!



次の日、私は髪を結び、眼鏡を掛け、適当なワンピースを着て王城へと向かった。




王城

「ガラナ様。こんなところでなにをしてますの?」
「今日はお友達とデートですの。ステラ様に関係ないですわ。」

あ、めんどうなことになってる。。

「それに王城の前を使うとは、、いいご身分ですわね。」
「ちゃんと許可とりましたわよ?ステラ様こそ定例会ってだけで王城とは、、婚約者でもないのにいいご身分ですわね。」

あぁ、ガラナ様。落ち着いてこっちに来てくださいよぉ!!
そんな私の思いが届いたのかガラナ様はふと木陰の私を見つめた。

「さて、そろそろ時間ですしあなたに構ってる暇もありませんわ。」 
「そのお友達とは誰ですの?そもそもデートだなんて。。王族の婚約者にふさわしいとは思えませんわね。」
「そんなのステラ様には関係ありませんわ。そもそも、庶民ですし。」

その言葉にステラの顔が蒼白する。

「では、私は行きますわね。あまりお待たせするわけにはいかない方ですので。」

そう一瞥したガラナ様の裾をステラが握る。 

「やけにショボいワンピースだと思ったらそういう魂胆だったんですか。誰ですの?ちなみにアリーナの貴族一番の友達は私ですわ。」
「はぁ。なるほど?まぁ、アリーナさんのことを最初に深く知ったのはこの私ですわ。ふふ、今さら遅いんですよ。このまぬけ。さぁ、アリーナさん!私とファミレスデートです。」

そうガラナ様は木陰の私に向かって走り出した。

「絶対にさせませんわよ!」
「す、ステラ様ぁ!?」
「行き先はファミレスですよ?その服装はあまりにも...お貴族様ですわね。」
「そもそも、アリーナはファミレスなんて行っていいわけないです。私がご飯を一生作りますわ。卵焼きを毎日焼きますからぁ。」

それは魅力的だね!!

「とりあえずステラ様はそこで立っててくださいまし。私はアリーナさんとデートですからねぇ?」

そう煽るだけ煽ったガラナ様は王城を後にした。
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