父逮捕のため、王子との婚約破棄を望みます!

メル

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バースデー企画

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クリス様に謎にドキドキしてしまういけない癖を完治させる暇もなく。私は家で一人、思い出していた。

「クリス様の誕生日ぃぃ!!」

明日じゃんね。。
なんか準備しなきゃ。
ケーキ?クッキー?、いや私に作れるわけない。ネックレス、ピアス。、いや私にセンスがあるわけない。

「セシル。明日の準備なんかしてる?」
「まさか、アリア姉様無計画だったりするわけ?ったく、婚約者なんだから覚えてあげなよ。ま、僕はこの誓約書とか!」
「ふざけないの。本当はなにあげるわけ?」
「ふざけてないけどなぁ。ま、メインはこっち。クッキーだよ。アリア姉様の好物のアレだよ。あの王子に姉様と感覚を共有してもらおうと思って。」
「なるほど...それなら、公務に疲れた時でも...あっ!!私、プレゼント決めた!」
「あ、そう?なら。いいけど。ちなみに!今日はー...」

私はセシルの言葉を最後まで聞かずに買い物に出掛けた。  

いいものあるといいな~!


 

次の日

「おはよー!」
「おはよう!ねぇ、アリーナ。このケーキどう?」
「え、スゴい。食べたいよ!エミリ。」
「それ、アリーナ姉さんのじゃないよ。あのクソ王子のやつ。姉さんが一番手を込めて作ったってことにしてよね。」

基本的にあの人食べ物受け取らないもんなぁ。。これ、言った方がいいのかな。

「あのさ!クリス様は...」
「食べ物受け取ってくれないんだよな?そのことなら安心しろ。セシールがなにやら材料持ってステラ様に許可をとってきてくれたからな。」
「キールの指示に珍しく従順だったよねー。」

おぉ。セシルが??

「はぁ!?なに言ってんの?僕は別にお世話になってるなぁとか一応なんかあげなきゃとか思ってないから!!」

そうクッキーの箱をシャカシャカしながら言っている。それ、クリス様へのプレゼントじゃないっけ...!?

「おーい。あとは飾りつけだけだぜ。」

私が知らない間にこんなとこまで進んでたのか!!

「アリーナは昨日どっかに行ってたらしいから私らだけでここまで作っちゃった!」
「僕は呼び止めたのにさ?」
「うぅ、ごめんなさい。」
「まぁ、いいじゃん!!飾り付けやんぞー!」

リクトの手にある材料はおそらく高級食材だ。ガラナ様に見定めしてもらいたい。。

「アリーナ。いちご乗っけよ!」
「いいねぇ。エミリ、こことここにしよ!」
「おけおけー!」

周りにいちごをふんだんにのせていく。かわいい見た目になってきたなぁ!

「セシールここに王冠作ろうぜ。」
「現実を見てよ。リクト。王冠なんて作れないってば。。」
「ふふん、俺に任せてよ。マンゴーとオレンジでこうすればいいでしょ?」

カナタ、すごっ!?
包丁を巧みに扱い、ケーキの真ん中にのせたのはたしかに王冠そっくりだった。
 
「いや、あの王子にはこういうのがお似合いだよ。」

セシルはやみくもに王冠に黒いパウダーをかける。

「真っ黒に染めたれ。腹黒め。」
「それココアパウダーじゃん。味変としてこのケーキには合うよね!セシールは素直じゃないなぁ。」
「ち、違うから!なに言ってんのかさっぱりわかりません~!!」
「お前、ツンデレも持ってたのかよ。」

ねぇ、セシル。。あんた、ステラたちにバレてガード緩くなってない?本性がだんだん出てるよ...!?

ほら、優しいツンデレが出てますよ。。



数分後   

「完成だな...!!じゃあ、俺がクリス様を呼びに行く。」

キールはカタカタ震えながらもリーダーとしての威厳を保とうとゆっくりと貴族棟の方へと向かっていった。

だ、大丈夫かな...




貴族棟

キールside

『困ったら僕とかアリーナ姉さんのこととか話すといいよ!貴族棟に一番出入りしてるから一応話ができるみたい。』

ってセシールにコソッと言われた。つまりは、使うだけ使っていいってことだよな。クリス様はなんか、アリーナには人一倍優しい気がするんだが俺の気のせいか?

コンコンコン。

「お忙しいところ失礼致します。キール・ビルマです。クリス様、お誕生日おめでとうございます。」

ガチャ

よかった。開いた。

「ありがとうございます。話は聞いていますよ。なにやら、僕にサプライズを用意してくれたようですね。」
「はい。ステラ様に許可をいただいた食材でケーキをお作り致しました。飾り付けにはアリーナがとても活躍していました。」
「なるほど。面白そうですね。では、案内、してくれますか?」
「は、はい。。」
「私はここで待っておりますわね。いいですか?4時には帰ってきてくださいまし。」
「わかりました。カルムもステラのことよろしくお願いします。」
「はーい。」

クリス様は二人の手伝い人に微笑み、俺の後ろへついた。こ、これが王族の案内...?後ろに背負うものの圧がスゴい...!!

「そんな緊張しなくても。」
「す、すいません。そ、そういえば、セシールがあなたのこと感謝していましたよ。」
「おや、まぁ。意外ですね。」
「あいつ、素直じゃないところあるので。」
「なるほど。どんな彼でもそこは変わらぬ魅力ですね。」

アリーナとセシールの話をしてから後ろの圧力が減った。そんな気がした。
俺は緊張をほぐすようにいつもより力を込めてドアを叩いた。

「クリス様が入ります。」
『はい!』

中からそんな頼りがいのある声を聞き、安心して俺は扉を開けた。
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