父逮捕のため、王子との婚約破棄を望みます!

メル

文字の大きさ
68 / 77

お泊まり会

しおりを挟む
クリス様と二人きりとなるとやっぱり緊張する。。 

「アリア。今日はありがとうございました。庶民棟のみんなにもそう伝えてください。おかげで最高の誕生日だったと。」
「それはなによりですね!!」

クリス様の口から最高が聞けるなんてそうそうないことだよ!

「まぁ、ずっとあなたが側に居てくれたからですけどね。」
「素敵な笑顔をたくさん引き出せたようでよかったです。」
「あー、本当にね。アリアには敵いません。ここに呼んだのは感謝を伝えたかったってのもありますが二人きりになりたかったってのもあるんですよ?」
「な、なっ!」
「ふふ、言わなきゃわからないと思ったので。案の定って感じでしたね。」

なんか今日のクリス様ふわふわしてる...?

「またなんか考えてますね?」
「クリス様のことですよ。」
「...そ、そうですか。嬉しいです。」 

そういって、クリス様は私をギュッと抱き締めてきた。

「は、恥ずかしい。」
「ここには僕とあなたしかいないのに。何を恥ずかしがってるんです?アリアは本当に僕の恩人です。」 

クリス様、、もしかして甘えてる? 
激レア映像なのでは...!?

「ふふ、多分その考えあってますよ。」
「そ、そうですか。よしよし。ってセシルみたいにしてあげます。」
「...え?」

私の肩に顔をうずめていたクリス様が突如顔をあげた。

「セシルの頭撫でてるんですか?」
「んー、たまにです!今日は僕頑張ったって言ってくるときがあるのでそのときはね。」
「なるほど。抜け駆けされてるってことですね。」
「そ、そうなるんですか...?」
「冗談ですよ。撫でるのなれてるならこっちはどうですか?」

クリス様は私の頭に手を伸ばし優しく撫でてくれた。

「し、新鮮な感覚です。」
「そうですか。では、もっと。近くで。」
「こ、声が耳元に。。」
「いつもありがとうございます。アリア。あなたはとっても頑張っていますね。努力家なあなたも無自覚なあなたもアリーナも愛しいです。」
「ううぅ。」

どうしたらそんなキザな台詞が言えるのだろうか。

「く、クリス様。恥ずかしいです。。」
「...お、お泊まり!僕も許可を得ましたし、セシルのところへ行きましょう。」
「は、はい。って、クリス様、耳まで真っ赤じゃないですか!?」
「見ないでください。」
「熱あるんですか?大丈夫ですか?」
「はぁぁぁ。熱はあるかもですね。...僕のアリアが可愛すぎて冷めない恋をしてしまったんですから。」
「...ね、熱があるなら早く帰った方が!」
「本当にわからなくてそういってるんですか?可愛すぎます。」

クリス様は私のおでこにそっと口をつけ笑った。

「さて、いつものみんなのところへ行きましょうか!」




クリスside 

先ほどは危ないところでしたね。。

あー、なんで僕の婚約者はこんなにもかわいいんだ?  

僕はベルトン邸の前で夜風に吹かれながら考えていた。

「あのー。王子様が家のまでうろちょろされてると困るんですが。」 
「なんて口利くの!?セシル!!」
「うげっ。お母様だ。ちょっと、早く入ってください!アリア姉様が心配してましたよ?着いた途端に先に入っててくれと言われたって。」
「あー、そうです。どうです?もう少しだけここで僕の話し相手してくれませんか?」
「...仕方ないですね。お母様にバレたら失敬だと怒られてしまうのであそこに座りましょう。」
「そうですね。ありがとうございます。」

なんやかんや優しいセシルに感謝しながらベンチに腰を掛けた。

「で、なんの話ですか?」
「アリアについてなんですが。」
「それはもうわかりますよ。そのなんの話か聞いてるんです。」
「先程から熱が冷めなくてですね。年々、彼女がいとおしくなっています。」
「それ、僕に言います?」 
「シスコンにはダメージ強かったですか?」
「いえ、僕はあんたが好きって気持ちと同じくらいアリア姉様を守りたい。ずっと、僕と一緒だよって言ってくれたあの笑顔を守りたいって思います。」

セシルは姉としてアリアのことを本当に愛している。たまに、恋愛対象としてみてるんじゃないかと不安になることもある。

けど。そんなこと杞憂だ。

「まぁ、弟が守ってるだけじゃ引き出せる顔に限度があります。友達や婚約者にはまた違った顔を見せてくれるそれがアリア姉様でしょう?」
「そうですね。」
「はぁぁぁ。だからこそ、僕はあんたに...」
「ここに居たんですか!心配しましたわ。」
  
す、ステラ...!!

「セシルが外に出たっきり帰ってこないし、クリス様もこないし。。アリアがあんなんになっちゃったじゃねぇか。」
「ふ、二人とも風邪引いちゃうよ?大丈夫ですか??こ、これ!毛布とえと。。」
「大丈夫だよ。アリア姉様。僕らはへーき。」
「そうですよ。」

セシルのデレの言葉が聞けなかった。割りと僕はそれに傷ついていた。

「あの、さっきなんて言おうとしたか教えてくれますか?」
「嫌ですよ。自分で考えてください!」
「ほぉ?たしかに、それはそれで想像できて良いですね。」
「なんの話してましたの?」
「まぁ、この感じ。セシルがデレたんだろ。」
「はぁ?デレてないし!僕は、ねぇ!」
「セシル顔真っ赤じゃん!どうしたの?」
「義弟から珍しく素直な気持ちを聞けました。その代償でしょう。」
「なるほど、、セシルの素直な気持ちか。。もしかして、私のこと嫌い!?」
「い。いや、それはないよ!」
「じゃあ、この中の誰か嫌いとか??」
「なんで嫌い基準で捉えてるの!!僕、ここのみんな好きだよ!!」
「おぉ。」
「ありがとうございますわ。」
「これは面白い。」
「ば、バカにしないでよ!!ほ、ほら!戻るよ!」

真っ赤な顔をして早足でセシルは戻っていった。

「本当に面白い人だ。さすが、僕の見込んだ人材なだけありますね。」
 
僕はセシルの背中を見て無意識の笑みをこぼしていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

鳥籠の花嫁~夫の留守を待つ私は、愛される日を信じていました

吉乃
恋愛
美しさと華やかさを持ちながらも、「賢くない」と見下されてきたカタリーナ。 格式ある名門貴族の嫡男との結婚は、政略ではないはずだった。 しかし夫はいつも留守、冷たい義家族、心の通わない屋敷。 愛されたいと願うたび、孤独だけが深まっていく。 カタリーナはその寂しさを、二人の幼い息子たちへの愛情で埋めるように生きていた。 それでも、信じていた。 いつか愛される日が来ると──。 ひとりの女性が静かに揺れる心を抱えながら、 家族と愛を見つめ直しながら結婚生活を送る・・・ ****** 章をまたいで、物語の流れや心情を大切にするために、少し内容が重なる箇所があるかもしれません。 読みにくさを感じられる部分があれば、ごめんなさい。 物語を楽しんでいただけるよう心を込めて描いていますので、最後までお付き合いいただけたら光栄です。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。

猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で―― 私の願いは一瞬にして踏みにじられました。 母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、 婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。 「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」 まさか――あの優しい彼が? そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。 子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。 でも、私には、味方など誰もいませんでした。 ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。 白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。 「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」 やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。 それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、 冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。 没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。 これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。 ※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ ※わんこが繋ぐ恋物語です ※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

処理中です...