攻略対象の影薄い姉になったけど、モブってなにしたらいいの?

スズキアカネ

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本編

私は姉だ。弟を守って何が悪い。

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 文化祭初日は私は遅番。
 14時からの出番なのだが仲がいい友人たちは早番で私は仕方なく一人で見て回ることにした。
 本当は同じシフトの沢渡君から「一緒に見て回ろうね♪」と声をかけられたものの、現在彼は女子に囲まれて楽しそうに撮影会をしている。

 なので当初の予定通り一人である。
 プログラムを見ていて興味があるものから回ろうとは考えていたのだが、私は早速橘先輩のクラスに足を向けることにした。
 例の男女逆転メイド・執事喫茶は絶対に見たかったので。

 ティファ○ー姿の私は宣伝も兼ねてお化け屋敷のチラシを配りながら橘先輩のクラスに向かっていた。それが仇となったのか、写真一緒に撮ろうと声をかけられてなかなかたどり着けなかったのだが。
 3-Cに到着すると、執事服を来た女子とメイド服姿の男子がずらりと出迎えてくれた。

 女子はなかなかいい。可愛いし綺麗だし、中には男装の麗人もいた。宝塚好きな女子にはたまらないと思う。
 …そして男子は

「ブフッ」

 逆転とはわかっていたのだがこれはひどい。

『お帰りなさいませ! お嬢様!!』
「…ちょ、橘先輩…ハハッ」
「…何も言うな…」
「指名制でしたっけ? すいませんこのメイドさんにご奉仕してもらいたいんですけど」
「…田端お前な…」
「橘ちゃんご指名入りましたー!」

 クラシカルメイド姿のごつい男が凄んでくる。
 近世イギリスの上流家庭で働くメイドさんの格好みたいだ。かつらにヘッドドレス、ロングスカートタイプの上品なメイド服は特注なのだろうか。それに化粧をされている橘先輩は…とっても不機嫌だった。

「メイドさんメイドさん萌え萌えオムライスにケチャップで私の名前を書いてください。そして萌え注入してください」
「…名前を書くのは譲歩してやろう。だが最後のは断る」
「なんで上から目線なんですか。私はお嬢様ですよ。あっそうだオプション撮影もお願いします」
「…………」

 終始橘先輩のこめかみの血管がピクピクしていたが、私はメイドさんにご奉仕されて楽しかった。そういうお店だからからか単価は高かったけど行ってよかったと思う。地味にオムライス美味しかったし。
 写真を渡すのを渋る橘先輩からそれをぶん取り、お腹を満たして満足した私は別のところへと行くことにした。
 弟のクラスに顔を出してみたのだが、弟の姿はなく、そこにいた一年生に聞いたら弟も遅番らしい。弟の頑張る姿を見れないのかと少しがっかりしていたが、気を取り直して部活動の催しものを見て回ることにした。


「似顔絵を好きな画風で描いてあげるよ」
「えっじゃあ少女漫画チックにかけるんですか!?」
「描けるよ。何年代風の画風がいい?」
「年代ごとだと!?」

 アニメ・漫画研究部では要望に沿って似顔絵を描いてくれるというので、私は80年代少女漫画風に描いてもらった。
 描いたのは男の先輩だったのだが、ものすごく上手でびっくりした。たまたま立ち寄ったブースでいい物を手に入れたとホクホクする。

 その隣でも何かを製作している生徒たちがいたので覗いてみると、中にいた白衣を着用した男子生徒に声をかけられ一緒に参加することにした。

「ホウ砂は毒性があるから注意してね。まず水にホウ砂を混ぜてホウ砂水溶液を作ります」

 既に分量を測られた材料が用意されていたので参加者は言われたとおりに混ぜる。次に他の容器に水を入れ、好きな色の絵の具を加え、更に洗濯のりを加える。

「じゃあ最後にボウルの中に全部入れてまぜてください。そしたらスライムの出来上がりです」

 子供の頃一時期ハマったスライムが完成した。
私は赤色の絵の具で着色したのだが、絵の具を少し入れ過ぎたのでちょっと毒々しい色になっている。

 そうそうこの触り心地よ…
 スライムを入手した私はそれを一緒に貰った透明のプラスチック容器に入れる。
 暇になったのでまた別の催し物に行こうとしたが、今のうちにトイレに行っておこうと思い、人の少ないであろう北校舎のトイレを目指して移動していた。
 

 文化祭のエリアとそうじゃない関係者以外立ち入り禁止のスペースが分けられており、開催中は静かなこのエリアはトイレが空いているのだ。
 私は用を済ませ、まだ出番まで時間があることを確認するとまた引き返す。

 だが、何処からか声が聞こえた私はその声に引き寄せられるように歩を進めた。

 関係者以外立ち入り禁止区域の人気のない木々が茂った裏庭にちょっと柄の宜しくない男子生徒らがたむろっていた。
 大方サボりなのだろう。

(うわ、見つかると面倒くさそうだしさっさと立ち去ろ…)

 今日はブーツを履いているため音を立てないようにそぉっと足を踏み出したのだが、ある名前を聞いて私は足を止めた。

「最近付き合い悪いじゃねーか和真」

 私は弟の名前を耳にしてまさかと思いつつ、男子達のやり取りをこそっと覗く。

 そこには案の定、弟和真の姿があった。
 お盆に私が叱り飛ばして以来、反抗的な態度は少しずつ収まってきてここ数日は夜遊びを控えるようになったのだが、まだ悪いオトモダチと付き合っていたのか。

「…すいません。ちょっともう付き合えなくて」
「おいおい何言ってんだよ! お前がいたほうが女が寄ってくるんだよ。お前がいねーと困るの。そんな冷てぇ事言うなって」
「いやマジで無理なんで」
「…は?」

 和真の拒否に相手の態度が一変。
 ぐわっしと和真の胸ぐらを掴んだのはリーダー格の男だ。あいつは確か、夏休みのあの夜和真と一緒にいたタカギという男だ。

「ぅっ…」

 苦しそうに呻く和真にその男が凄む。
 和真にぬっと顔を近づけ、優しい声を出す。やっていることが暴力的なので余計に怖い。

 私はいきなりの修羅場に体が固まってしまった。弟の危機なのに呆然と眺めてしまっていた。

「お前、ちょっと甘い顔してやったら生意気言いやがって。…調子のんなよ? 今なら許してやる。考え直せ」
「………」

 和真は怯みそうな表情をしていたが、震える口ではっきり言った。

「…無理っす…」

 その言葉にタカギの顔は無表情に変わり、空いた手で和真の鳩尾に拳を叩き込んだ。
 ドッと殴打音が大きく響いた気がする。

「ぐっ…!」

 衝撃に目を大きく見開き、和真はそのまま地面にどさりと伏した。
 周りで見ているだけだった男たちがゆらゆらと和真のもとに近づくのを見て、私はようやく体のこわばりが解けた。その間にも和真は蹴りを喰らって袋叩きに遭っている。
 慌ててポケットからスマホを取り出すと橘先輩の電話番号にかけた。

 もうすぐ受験のため風紀副委員長の任は解かれた橘先輩であるが、なんたって元副委員長だし、こんな時頼れるのは彼しかいない。
 
『もしも…』
「先輩! 北校舎1F裏庭! 早く来て弟がリンチされてる!」
『はっ? おま』

 それだけを言い残し電話をブチ切る。
 私はガバっと立ち上がると窓枠に足をかけてそこを踏み台にしてジャンプした。
 ちょうどいいポジションにいた男を足蹴にしてチャッと地面に着地すると、乱入者に驚いた不良共が私を注目した。
 
 怖いよ。めっちゃ怖いけど。
 私にはやらねばならないのだ。

 私は恐怖を感じつつも不良共にガン飛ばして威嚇した。

「…あんたらウチの弟に何してんの…?」
「…何だこいつ怖い顔しやがって」
「あ、こいつ和真の姉貴ですよ」
「あーん? いたっけそんなの…どうしますこいつ痛めつけんの止めてこの女ヤッちゃいます?」
「目の前で姉貴がヤラれたら和真だって反省するだろ?」

 ギャハハハと目の前で下卑た話をする不良共に私は軽蔑の眼差しを向けた。考えがもう最低であるし、コイツらにとって和真は女を寄せ付けるパンダなのだ。大したオトモダチである。

 私は先程、科学研究部で貰った作りたてのスライムを取り出すとタカギめがけて投げる。良い子は真似しちゃダメだよ!
 ベチャッと音を立ててタカギの制服の胸元にクリティカルヒットしたスライム。
 それに呆けた顔をする男たちの隙をついて私は起き上がろうとする和真を助け起こそうとしたのだが、ガシッと両腕を後ろから拘束されてしまった。
 
「弟が弟なら姉も姉か! おいヤッちまえ!」
「やめろ! 姉ちゃんに手を出すな!」
 
 和真が悲鳴のような声を上げた。
 私も流石に身の危険を感じ、ニヤニヤして近づいてきた男の腹を思わず蹴り飛ばした。気持ち悪くてつい。
 日頃ランニングをして鍛え、空手動画を見て真似をしていたお陰かちょっとはダメージを食らわせることはできたらしい。相手はお腹を抑えてうずくまる。
 だが私の腕は相変わらず拘束されたまま。さっきからもがいているが離れない。
 それならば!
 
 腕を掴まれたまま、私は後ろの男の足を思いっきり踵で踏みつけた。相手が痛みに呻く。
 腕の拘束が緩んだその時を狙って地面を思いっきり蹴って私はジャンプする。その動きを想定していなかった後ろの男の顎めがけて頭突きをかました。

「うごっ!?」
「かずまぁ! 立ち上がりなさい!!」

 頭突きの衝撃で頭がくらくらするが、ようやく拘束が解けた私は和真にそう発破をかけた。
 和真の元に駆け寄って腕を掴んで立ち上がらせると和真が怒鳴ってきた。

「姉ちゃん何してんだよ! これは俺のけじめなんだから出てくんなよ!」
「簡単に倒されたくせにイキがるな! 私はあんたの姉なのよ! 弟を守って何が悪いの!?」

 私は高々とそう叫んだ。それに和真は目を丸くしていた。
 世の中には仲の悪い兄弟もいるけど、私たちは仲がいいほうだと思っている。弟と比べられたり色々あったけどそれは和真が悪いわけじゃないとわかっているし、弟は今でこそ生意気だけど優しいところもあるのだ。
 弟が傷つけられるのを黙って見ているなんて私にはできない。

「…てめぇら…」
「やばっ逃げるよ!」
「姉ちゃん、先に」
「でもあんたが」

 話をしている間に周りを不良共に囲まれていた。万事休すである。
 そんな状況下で弟と庇い合いを始めていたのだが、その場に大人数が駆けつける足音が近づいてきた。風紀の腕章を付けた男子生徒の間にクラシカルメイドなごつい男が一人。
 なんだろう。カッコいいはずなのに笑いを誘うのは。

「風紀だ! 校内での暴力行為にてお前達を拘束する!」
「動くな!」
「やっと来た…」
 
 頼みの綱、橘先輩が風紀委員を引き連れて到着したので私は防御しようとしていた腕をおろしてホッと胸を撫でおろした。
 不良共を連行しようと奮闘する風紀委員ら(体育会系のガチムチばかり)を見守りながら、何処かに指示をしている橘先輩に近寄る。

「…橘先輩、今のあなたならそんな格好でも惚れる自信がありますよ私」
「言いたいことはそれだけか田端」
「さーせん。感謝してます先輩」
「…ったく。怪我も治ってないんだろうお前は。後先考えて行動しろ」
「仕方ないじゃないですかー弟がいじめられてたんですもん」
 
 私はこの件について反省はしているが後悔はしていないぞ。迷惑をかけて申し訳ないとは思うけど。
 橘先輩は呆れた顔をして何を思ったのか私にデコピンをかましてきた。ビシッといい音がした。

「イッタ! 暴力反対!」
「本当お前は…ほらもう行け。詳しい話は今度聞くから。怪我してる弟を連れてってやれ」
「あっそうだ! カズ、保健室行くよ!」
「平気だよこんなの」
「アホ! いいから姉ちゃんの言うこと聞きなさい!」

 私はその場を橘先輩に任せて保健室に向かった。和真は見た目では制服に土汚れがついているだけだが、さっき鳩尾を思いっきり殴られていた。お腹の怪我は怖いんだぞ。出血で死ぬ人もいるんだから!

 保健室の戸を開けると、書類仕事をしていたらしい眞田先生が振り返って目を丸くした。

「…おうコロ。なんだどうした?」
「……。弟が殴られたんで診てくださいセンセー」
「…コロってなに?」

 私はまたもや柴犬扱いされて眞田先生に頭を撫でられた。髪が乱れるので犬を撫でるような撫で方は止めていただきたい。
 それを訝しげに診てくる和真の視線から私は目をそらし、弟のシャツとセーターを一緒に捲り上げた。

「センセーこれなんですけど」
「うわぁ!?」

 私は診察のために弟の制服を捲ったのだが、弟は恥ずかしいのか頬を赤らめていた。

「姉ちゃん! 何すんだよ!」
「背中も蹴られてたでしょ? もう上脱いじゃいなさい」
「うわっちょやめろよ!!」

 小さい子を脱がすようにセーターをムキムキと脱がせていく。和真は文句を言いつつもされるがままである。
 そんな様子を眞田先生が苦笑いしてみてるが、私は弟が心配で仕方ないからそうしてるのであって、早く診察をしてほしくてやっているのだ。
 笑ってないで早く診てくれ。

 そんなことをしていると、ガララ…ッ! と勢いよく扉の開く音がして私はそっちに目を向けた。 
 そこには息を切らせて走ってきたらしいフリフリのエプロンを付けた林道寿々奈がいた。
 彼女は開口一番こう言った。
 
「和真くんが怪我したって本当!?」
「…林道さん?」
「あっ、あやめちゃん? …どうして?」
「どうしてって。弟が怪我したのに側にいちゃダメなの?」
「そういうわけじゃなくて…ええ、なんで…」

 何やら小さく呟いているが今は彼女の相手をする気はない。
 そもそもどこで聞きつけてきたのやら。ついさっきの事なのに。
 私は再び和真に視線を向けて、弟の制服のカッターシャツのボタンを外し始める。

「ほらほらシャツ脱いで。恥ずかしいことはないでしょ」
「姉貴はなくても俺は恥ずかしいんだよ! もういいから行けよ!」
「でも」
「姉貴遅番なんだろ! いいから! 俺もガキじゃねーんだから」
「コロ、俺が診ておくし、弟のクラスにも連絡しといてやる。心配すんな。」
「そうですか? じゃあ…あっ帰り迎えに行くからね!」
「いいって!」

 後ろ髪ひかれながら私は眞田先生に後を任せて自分の仕事を全うするために自分のクラスに戻った。
 先生がいるから大丈夫だろうけど、心配なのは変わりない。あとで母に連絡しておこう。
 保健室を出る時なにか言いたげな林道寿々奈とすれ違ったけど私は「弟を心配してくれてありがとう。私もうすぐ出番だから行くね」と告げて立ち去った。
 
 思えばこれもイベントだったと後で思い出した。
 リンチを受けた和真を心配して保健室に駆け込むヒロインちゃんのゲームスチルが頭をよぎる。
 だけど今回私が弟を救出することによって林道寿々奈はヒロインちゃんに成り代わることができなかった。

 …好きなら、どうしてまっすぐぶつからないのか。
 どうしてこんなまどろっこしい真似をするのか。

 悪いけど、そういう人に和真を任せたいとは思えない。

 私はもやもやした気分を抱えつつ、お化け屋敷会場にてスタンバイしたのである。
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