58 / 312
本編
彼の事情【三人称&橘亮介視点】
しおりを挟む
亮介と沙織の交際するに至るきっかけは同じ中学の同じクラス、同じ委員会であったこと。
はじめはただのクラスメイトで暇な委員の仕事の合間に雑談をする間柄だった。
『橘君、警察の仕事につくの? すごい!』
『すごくはないよ。家族が警察関係者だから自然とその道を志しただけだから』
『そっかぁ…私は全然将来のこと決めてないわ。いい高校に入って、いい大学に入って…漠然とそんな事しか思いつかない』
『そんなもんだろう。今の時点で将来のこと決まっている人は僅かだと思う。山村にもすぐにしたい事が見つかるはずだ』
二人共成績優秀で、お互いに偏差値の高い高校を狙っていたので自然と志望校が同じになった。
情報交換として一緒に勉強したり、関わる機会が増えるにつれて距離は近づいた。
そして交際に発展した二人はお付き合いをしつつも受験勉強を疎かにすること無くお互い切磋琢磨していた。
だけど、受験シーズンに猛威を奮ったインフルエンザに罹患してしまった亮介は受験当日、会場で倒れてしまった。
途中まで問題を解いていたけども、それだけじゃ合格点には至らずに結果は不合格。
彼女の方は合格した。
亮介は自分の自己管理の甘さに自己嫌悪しつつも彼女の志望校合格を祝福した。
私立受験を病気によって失敗した亮介は公立高校合格に向けて努力することに。
元々私立のほうが偏差値も高く、合格圏にいた彼は公立高校を難なく合格した。
高校生になって学校も生活時間帯も違う二人であったが、剣道部に入りその上風紀委員になった亮介は多忙を極めた。
それでもなんとか会う時間を捻出して彼女に会いに行っていたのだけども、とある日彼は目撃してしまった。
彼女と同じ名門私立高校の制服を着た男子生徒と彼女が一緒に帰っている姿を。
はじめはそんなほころびだった。
亮介には負い目があった。
そもそもは自分の自己管理の甘さが招いたことなのだろう。
自分が私立に入れていたら、自分がもっと時間を作れていたらと。
だから彼女を責めることが出来なかった。それはもしかして亮介の意地があったのかもしれない。
しかし、二度・三度とそんな場面を目撃して、それが全部違う男で、男と仲睦まじく手をつないで歩き、別れ際に口づけを交わす姿を見てしまったらもうダメだった。
そういう事をしておいて、何事もなかったかのように自分に口づけを求めてくる彼女に嫌悪感を抱いてしまった亮介は思い切って沙織に別れを告げた。
だけど彼女はそれを拒否した。
違う男と浮気をしている姿を目撃してしまったこと、もう自分が無理であることを告げた亮介に彼女は泣き出して『違うの』『あっちが無理やりしてきたの』と言い訳をしていたが、亮介の目には彼女は男の背に腕を回して自分から求めているように見えた。
それを指摘すると彼女は先程まで弱々しく泣いていた様子から一変して『だって亮介が悪いんじゃないの!』と詰りだした。
『私寂しかったのよ! なのに亮介はいつも部活や委員会で私をほったらかしにして!!』
理解できなかった。
寂しかったら不貞するというのか。
寂しがらせてしまったというその点は申し訳ないと思うが、自分は決して遊んでいたわけではない。出来る限り会える時間を作るようにしていたつもりだ。
どうしても彼女の言い分が理解できない。
…あんなに好きだった彼女が別の人間に見えた。
『元々は亮介が同じ高校に進学できなかったせいじゃないの!』
『…それは』
『私、別れないから!』
関係が破綻したのは高校一年の夏だ。
亮介はもう彼女と付き合う気はなかった。自分にはもう付き合う気はないときっぱり沙織に告げた。
だから連絡もしないし、会いにも行かない。
会いに来たとしても冷たくあしらった。
その辺りから亮介は今までになく部活や委員会に熱中するようになる。
志望校に落ちたことに始まり、彼女の裏切り、エリート思想の両親と兄の落胆の目。
亮介は自分のできる範囲で努力をしようとはしていた。だけどそれを認めてくれるわけではなく、沙織には寂しかったからと不貞され、多忙な両親の期待は優秀な兄へとますます集中し、兄は自分を見下すようになった。
彼の心は傷ついていた。
立て続けに起きた事はまだまだ年若い彼の中にあった自信を打ち砕いたのだ。
その事から目を逸らすように、彼は今まで以上に自分を厳しく律するようになったのである。
そんな亮介であったが家族の中にも祖父母という良き理解者はいたし、友人や先輩にも恵まれていた。
だから腐らずに自分ができることをこなせてきたのだ。
自分の通う高校からでも努力を怠らなければいい大学に進めるし、自分の夢は十分叶えられる。
それに、なんだかんだでこの高校は亮介にとって居心地のいい場所であった。
亮介が別れを強く望み、彼女からの連絡や面会を拒んでいたためしばらく音信不通の状態だったが、その一年後の高二の夏に二人は改めて別れ話をして別れたのだった。
時は流れ、高校三年になって大学受験の追い込みに入った亮介だったが、ここ最近元彼女である沙織が自分と接触してきていることに戸惑いを覚えていた。
彼女と同じ高校に通う中学時代の友人によれば、破局後すぐに沙織には新しく交際相手が出来たらしい。
だけど去年の11月にいきなり別れたと。
久々に再会したかと思えば、頻繁に家に訪ねてくる。
仕方なく図書館に行ったり(後輩がいたので厚意に甘えて同席した)、用事があると断ったり。
偶然同じ集中講義に参加していたこともあり、参考書を一緒に選んでほしいと頼まれた為に人の多いショッピングモールへ向かったり(クリスマスケーキ売り場で兄と遭遇したので兄を巻き込んだ。後輩に迷惑かけているようだったし)
試験最終日に話があると言われて、また人の多いショッピングモールのコーヒーショップに入った所、兄と後輩に遭遇して有耶無耶になったり(二人は仲が悪いはずなのに何故か一緒にいたのでイライラした)
なるべく二人きりにはならないようにしていたのだが、彼女はその日、亮介の学校までやってきた。
「亮介…話があって待ってたの…」
「…なんだ?」
「ここじゃちょっと…なんで田端さんと…?」
沙織が後輩を見た時、視線が鋭くなった。
このままこの中途半端な状況を放置していてもいい事はない。後輩にも迷惑をかけてしまうことになるだろう。
だから沙織の申し出に応え、後輩には後で連絡すると言って別れた。
その場から離れると、近くにある小さな公園に入って亮介は彼女の話を促す。
「それで…話とは?」
「私とやり直してほしいの」
やっぱり。
亮介はなんとなくそう来ると予想はしていた。
だけど彼の気持ちはもう既に決まっていた。
「それは出来ない。…もう会いに来ないで欲しい」
「…なんで?」
「それをお前が言うか? はじめに裏切ったのは沙織、お前だ。俺がお前とやり直すことはない」
「そんな」
話は終わりとばかりに踵を返す亮介。
彼女を置き去りにする形で亮介は前を見て歩き始めた。
沙織の復縁の話には全く心揺らがなかった。
もう亮介にとって過去のことであり、そういう対象で彼女を見ることは出来なかったから。
何よりも彼は誤解されたくなかったのだ。
他でもないあの後輩に。
後で連絡しておかなければ。
明日から修学旅行に向かう後輩が変なことに巻き込まれないか、それだけが今の彼の心配である。
はじめはただのクラスメイトで暇な委員の仕事の合間に雑談をする間柄だった。
『橘君、警察の仕事につくの? すごい!』
『すごくはないよ。家族が警察関係者だから自然とその道を志しただけだから』
『そっかぁ…私は全然将来のこと決めてないわ。いい高校に入って、いい大学に入って…漠然とそんな事しか思いつかない』
『そんなもんだろう。今の時点で将来のこと決まっている人は僅かだと思う。山村にもすぐにしたい事が見つかるはずだ』
二人共成績優秀で、お互いに偏差値の高い高校を狙っていたので自然と志望校が同じになった。
情報交換として一緒に勉強したり、関わる機会が増えるにつれて距離は近づいた。
そして交際に発展した二人はお付き合いをしつつも受験勉強を疎かにすること無くお互い切磋琢磨していた。
だけど、受験シーズンに猛威を奮ったインフルエンザに罹患してしまった亮介は受験当日、会場で倒れてしまった。
途中まで問題を解いていたけども、それだけじゃ合格点には至らずに結果は不合格。
彼女の方は合格した。
亮介は自分の自己管理の甘さに自己嫌悪しつつも彼女の志望校合格を祝福した。
私立受験を病気によって失敗した亮介は公立高校合格に向けて努力することに。
元々私立のほうが偏差値も高く、合格圏にいた彼は公立高校を難なく合格した。
高校生になって学校も生活時間帯も違う二人であったが、剣道部に入りその上風紀委員になった亮介は多忙を極めた。
それでもなんとか会う時間を捻出して彼女に会いに行っていたのだけども、とある日彼は目撃してしまった。
彼女と同じ名門私立高校の制服を着た男子生徒と彼女が一緒に帰っている姿を。
はじめはそんなほころびだった。
亮介には負い目があった。
そもそもは自分の自己管理の甘さが招いたことなのだろう。
自分が私立に入れていたら、自分がもっと時間を作れていたらと。
だから彼女を責めることが出来なかった。それはもしかして亮介の意地があったのかもしれない。
しかし、二度・三度とそんな場面を目撃して、それが全部違う男で、男と仲睦まじく手をつないで歩き、別れ際に口づけを交わす姿を見てしまったらもうダメだった。
そういう事をしておいて、何事もなかったかのように自分に口づけを求めてくる彼女に嫌悪感を抱いてしまった亮介は思い切って沙織に別れを告げた。
だけど彼女はそれを拒否した。
違う男と浮気をしている姿を目撃してしまったこと、もう自分が無理であることを告げた亮介に彼女は泣き出して『違うの』『あっちが無理やりしてきたの』と言い訳をしていたが、亮介の目には彼女は男の背に腕を回して自分から求めているように見えた。
それを指摘すると彼女は先程まで弱々しく泣いていた様子から一変して『だって亮介が悪いんじゃないの!』と詰りだした。
『私寂しかったのよ! なのに亮介はいつも部活や委員会で私をほったらかしにして!!』
理解できなかった。
寂しかったら不貞するというのか。
寂しがらせてしまったというその点は申し訳ないと思うが、自分は決して遊んでいたわけではない。出来る限り会える時間を作るようにしていたつもりだ。
どうしても彼女の言い分が理解できない。
…あんなに好きだった彼女が別の人間に見えた。
『元々は亮介が同じ高校に進学できなかったせいじゃないの!』
『…それは』
『私、別れないから!』
関係が破綻したのは高校一年の夏だ。
亮介はもう彼女と付き合う気はなかった。自分にはもう付き合う気はないときっぱり沙織に告げた。
だから連絡もしないし、会いにも行かない。
会いに来たとしても冷たくあしらった。
その辺りから亮介は今までになく部活や委員会に熱中するようになる。
志望校に落ちたことに始まり、彼女の裏切り、エリート思想の両親と兄の落胆の目。
亮介は自分のできる範囲で努力をしようとはしていた。だけどそれを認めてくれるわけではなく、沙織には寂しかったからと不貞され、多忙な両親の期待は優秀な兄へとますます集中し、兄は自分を見下すようになった。
彼の心は傷ついていた。
立て続けに起きた事はまだまだ年若い彼の中にあった自信を打ち砕いたのだ。
その事から目を逸らすように、彼は今まで以上に自分を厳しく律するようになったのである。
そんな亮介であったが家族の中にも祖父母という良き理解者はいたし、友人や先輩にも恵まれていた。
だから腐らずに自分ができることをこなせてきたのだ。
自分の通う高校からでも努力を怠らなければいい大学に進めるし、自分の夢は十分叶えられる。
それに、なんだかんだでこの高校は亮介にとって居心地のいい場所であった。
亮介が別れを強く望み、彼女からの連絡や面会を拒んでいたためしばらく音信不通の状態だったが、その一年後の高二の夏に二人は改めて別れ話をして別れたのだった。
時は流れ、高校三年になって大学受験の追い込みに入った亮介だったが、ここ最近元彼女である沙織が自分と接触してきていることに戸惑いを覚えていた。
彼女と同じ高校に通う中学時代の友人によれば、破局後すぐに沙織には新しく交際相手が出来たらしい。
だけど去年の11月にいきなり別れたと。
久々に再会したかと思えば、頻繁に家に訪ねてくる。
仕方なく図書館に行ったり(後輩がいたので厚意に甘えて同席した)、用事があると断ったり。
偶然同じ集中講義に参加していたこともあり、参考書を一緒に選んでほしいと頼まれた為に人の多いショッピングモールへ向かったり(クリスマスケーキ売り場で兄と遭遇したので兄を巻き込んだ。後輩に迷惑かけているようだったし)
試験最終日に話があると言われて、また人の多いショッピングモールのコーヒーショップに入った所、兄と後輩に遭遇して有耶無耶になったり(二人は仲が悪いはずなのに何故か一緒にいたのでイライラした)
なるべく二人きりにはならないようにしていたのだが、彼女はその日、亮介の学校までやってきた。
「亮介…話があって待ってたの…」
「…なんだ?」
「ここじゃちょっと…なんで田端さんと…?」
沙織が後輩を見た時、視線が鋭くなった。
このままこの中途半端な状況を放置していてもいい事はない。後輩にも迷惑をかけてしまうことになるだろう。
だから沙織の申し出に応え、後輩には後で連絡すると言って別れた。
その場から離れると、近くにある小さな公園に入って亮介は彼女の話を促す。
「それで…話とは?」
「私とやり直してほしいの」
やっぱり。
亮介はなんとなくそう来ると予想はしていた。
だけど彼の気持ちはもう既に決まっていた。
「それは出来ない。…もう会いに来ないで欲しい」
「…なんで?」
「それをお前が言うか? はじめに裏切ったのは沙織、お前だ。俺がお前とやり直すことはない」
「そんな」
話は終わりとばかりに踵を返す亮介。
彼女を置き去りにする形で亮介は前を見て歩き始めた。
沙織の復縁の話には全く心揺らがなかった。
もう亮介にとって過去のことであり、そういう対象で彼女を見ることは出来なかったから。
何よりも彼は誤解されたくなかったのだ。
他でもないあの後輩に。
後で連絡しておかなければ。
明日から修学旅行に向かう後輩が変なことに巻き込まれないか、それだけが今の彼の心配である。
20
あなたにおすすめの小説
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる