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本編
人の噂も七十五日。だけど実際にはそんなに耐えられない。
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「…ほら、あの子だよ」
「えー…?」
ヒソヒソ話をしながら私をジロジロ見てくるのは他のクラスの女子だった。
何故かここ数日そういうのに遭遇することが増えた。
一緒に歩いているユカが「なにか言いたいことあればはっきり言えば!?」とキレ気味に言うとその子達は慌てて逃げてった。
「何あれ! 気分悪い!」
「アヤ、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。…しかし私何かしたかな…?」
陰口を言われるような行動をした覚えはないと思う。
和真の姉とか山ぴょんの幼馴染ということで陰口を言われてるのとは違う気がするし、ヒソヒソ話す彼女たちの目は軽蔑の色を宿していたのが解せない。
ガバッ
「!?」
「アヤメちゃーん! ねぇねぇ男をとっかえひっかえしてるってほんと~?」
「ゲッ……はぁ?」
「何言ってんの。ピュアっ娘のアヤがそんな事するわけないでしょ。アヤを離しなさい久松」
久松に後ろから抱きしめられた私はカエルが潰れたような声を出したが、奴の発言に訝しげな顔になった。
リン、庇ってくれるのは嬉しいけどその恥ずかしい二つ名は止めて下さい。ピュアっ娘ってなんや。
『男をとっかえひっかえしてる』?
なにそれ失礼な! そんな尻軽みたいに!
私は彼氏がいたことがない上にキスすらしたことないんだぞ!
「え? でも皆話してるよ~? 誰かの彼氏を盗ったんでしょ」
「盗ってないよ!? そもそも誰だよ彼氏!」
「んー…橘って言ってたかな?」
「橘先輩!? え、先輩今フリーだよ?」
「えー?」
「狙ってた女がひがんでるんでしょ。アヤが先輩と仲がいいから」
私が久松の腕を振り払って後ずさると、リンが背に庇ってくれた。ユカは辺りにガン飛ばしながらその噂を一蹴する。
久松はヘラヘラした顔はそのままで、肩をすくめるポーズを取った。
「…だよねぇアヤメちゃん男慣れしてないもん。ホントだったら遊んでもらおうと思ったけど…」
「ゴルァ! 久松お前なんだその腕のジャラジャラは! 仮にも生徒会役員だろが!」
「うわっカッキーこっわ!」
鬼の形相した現風紀委員長・柿山君に見つかった久松は脱兎の如く逃げ出した。
柿山君はいつも廊下を走るなと人に言っているくせに久松を走って追いかけていた。
あれか。警察の追跡と同じで風紀取締ならスピード超過は許されるってか。
奴を見送っていたらリンがフン、と鼻を鳴らして不機嫌そうに口を開く。
「なんなのよ。その根も葉もない噂。アヤ、念の為橘先輩に伝えておいたら?」
「え? いやいや先輩もうすぐ二次試験だし煩わせたくないよ」
「…そう?」
ユカとリンは納得していない様子だったけど、私はこの話は終わりとばかりに二人に教室に入ろうと促した。
そのうち収まるだろうと高をくくっていたのだ。
クラスメイトはいつもどおりでなにか言ってくることはなかったけど、教室を出ると誰かしらに陰口を叩かれる状況は数日続いた。
時折女子だけでなく、見知らぬ男子からもそういう目で見られさすがの私も不快感を味わう。
だけど私よりもユカのほうが先に限界を迎えていた。
「もー! 無理! アヤ行くよ!」
「えっ??」
「三年の教室! 先輩に言おう! 噂の元がわかんないから当事者に言うの!」
「い、いいよ! 迷惑かけたくないの!」
廊下でユカと引っ張り合いをしていた私だったが、その横を通り過ぎた三年女子の見下したような表情とその口から出てきた言葉に固まった。
「…ブスなのに」
「橘くん趣味悪すぎ。沙織のほうがよっぽど良いに決まってるのにね」
「珍獣なんじゃない?」
ちょっと止めなよ~と言いながらクスクス笑う彼女たち。
私のことを言っているのだとすぐにわかった。
「おい! テメーら! 今なんつった!?」
「ユカ!」
「アヤのこと馬鹿にすんじゃねーよ! テメーらこそ鏡見たことあんのか!! 人の事言える顔じゃねーからな!」
「な、なによ」
「ユカ! 落ち着いて!!」
ショックを受けていた時間は僅かで、ユカがブチ切れたため抑えるのが大変だった。
これまでにユカやリンだけでなく、山ぴょんにも橘先輩に言ったほうが良いんじゃない? と言われたけども私は言わなかった。
いい子ぶるとかそんなんじゃなくて言いたくなかった。
だって情けないじゃん。告げ口するのって。
私がここで先輩に言った所で収まるとも思えなかったし。余計加熱しそうな気がする。
友人達を抑えて私は気にしないふりをしていた。
だってなんにもやましいことはないんだから。
先輩と『何かあれば報告する』そう約束はしたけども、やっぱり言えない。だって言いにくいんだもん。
私はいつも我慢してきたから、人への甘え方がわからない。
私が葛藤していたその時、噂が鎮火するよりも早く、彼が動いた。
切れたユカに『自分の顔を鏡で見てこい』と言い返されて狼狽える三年女子たちの後ろに近づく人物。
…彼はとってもお怒りであった。
「…噂の出処はお前たちか。巻野、木場」
「!? …た、橘君…」
「変な噂が行き交ってると聞いて様子を見ていれば事実無根の噂ばかり流れて…田端が何をしたと言うんだ」
地の底を這うような声にそこにいた生徒たちはギクッとフリーズした。
そこには腕を組んで仁王立ちした橘先輩が今にもブチ切れそうな顔で三年女子を睨みつけていたのだ。
三年女子は彼を見てビクッとしていたが私もつられてビビっていた。
隠しておくつもりだったけどあの噂は彼の耳にも入っていたらしい。
橘先輩は怒りを隠すこともなく、三年女子を厳しい目で見下ろしていた。
「…沙織とは二年の時に終わったし、復縁も断った。だから俺が誰と交際しようと何の問題もないはずだが?」
「だ、だって! こんな子、橘君には」
「田端を悪く言うのは許さん。お前達に彼女の何がわかる? 田端は噂のような女じゃない。朗らかで心優しい女性だと俺は知っている」
橘先輩のその言葉に私の頬へと一気に熱が集まった気がした。
そんな風に思われていたなんて知らなかったので、こんな状況だと言うのに現金にも私の気分が浮上していた。
私が浮かれてるなんて知らない橘先輩は三年女子に厳しい視線を未だに向けており、眉間にシワを寄せて呆れたように深いため息を吐いた。
「…好き勝手に彼女を貶して何が楽しいんだ。受験のストレス発散にしては過剰だと思うんだが…お前らのことを見損なったぞ」
「っ…!」
「あっ! 早苗!」
三年女子のうちの一人は橘先輩に叱責され、泣きそうに顔を歪めたかと思えば、廊下を走って逃げていった。片割れは慌てて彼女の後を追っていった。
残された私は沈黙したまま固まっていたのだが、橘先輩が私の方を見たことにより背筋がピンと伸びた。
「…巻き込んだようで悪かったな」
「え? いや、そんな事は」
「お前のことだから受験前だからと俺に気を遣ったんだろうが、今回のことは俺も当事者なんだからな。言っただろ。黙っていられる方が迷惑だって」
「あぃてっ」
橘先輩にこつん、と軽く小突かれた。
続いて頭を撫でられる。
飴と鞭か。気持ちよすぎて私は思わず目を瞑ってしまった。
橘先輩は私の頭に手を乗っけたまま、ぐるりと当りを見渡した。
こちらの様子を野次馬していた生徒たち一人ひとりに視線を送っていく。
「…この件でなにか文句あるなら俺の所に来い。…これ以上くだらない噂で彼女を中傷する輩がいるなら許さんぞ」
私はその時橘先輩に頭を撫でられて下を向いていたので、先輩の顔を見ることが出来なかったのだけど、ユカとリンいわく、めっちゃ怖い顔していたそうな。
その日の帰り、私は先輩に誘われて一緒に帰宅していた。
橘先輩のことだから謝罪してくるのかなぁと思ったけど案の定である。
「あの二人は俺と沙織と同じ中学出身でな、沙織と別れるときもちょっと喧しかったんだ。まさかこんな事をするとは…巻き込んでしまってわる」
「ストップ! 先輩は謝らないでくださいよ! 先輩がしたことじゃないんですから」
「…だが」
「ありがとうございます。庇ってくれて。…私、嬉しかったです」
「…当然のことをしたまでだ」
私がお礼を言うと橘先輩は少し照れた様子で目を逸らした。
その様子が可愛くて私が笑うと、橘先輩が「笑うな」と注意してくる。
だからそんないじけた顔で睨んでも怖くないんだってば。
橘先輩は一緒に帰った時には必ず家まで送ってくれる。始めは遠慮していたけど、最近はできるだけ長く一緒にいたいのでそれに甘えて、送ってもらったら素直にお礼を言うようにしている。
「先輩、本番まであともうちょっとですけど、たまには早く寝て体調崩さないようにして下さいね!」
「わかってる。お前こそ」
「私は大丈夫ですよ! …送ってくれてありがとうございます」
「どういたしまして…じゃあまたな」
「はい!」
あの噂と周りの軽蔑の目は正直精神的にきつかったけど、橘先輩が私を信じてくれたのが何よりも嬉しかった。
勿論ユカやリンが庇ってくれたのも嬉しかったけど…先輩は別物なんだ。
『朗らかで心優しい女性だと知っている』
「えへっ」
私はニヤケ顔が抑え切れないまま家に入っていった。
ちなみに翌日には噂はパッタリ消えて無くなっていた。
橘先輩効果すごい。
「えー…?」
ヒソヒソ話をしながら私をジロジロ見てくるのは他のクラスの女子だった。
何故かここ数日そういうのに遭遇することが増えた。
一緒に歩いているユカが「なにか言いたいことあればはっきり言えば!?」とキレ気味に言うとその子達は慌てて逃げてった。
「何あれ! 気分悪い!」
「アヤ、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。…しかし私何かしたかな…?」
陰口を言われるような行動をした覚えはないと思う。
和真の姉とか山ぴょんの幼馴染ということで陰口を言われてるのとは違う気がするし、ヒソヒソ話す彼女たちの目は軽蔑の色を宿していたのが解せない。
ガバッ
「!?」
「アヤメちゃーん! ねぇねぇ男をとっかえひっかえしてるってほんと~?」
「ゲッ……はぁ?」
「何言ってんの。ピュアっ娘のアヤがそんな事するわけないでしょ。アヤを離しなさい久松」
久松に後ろから抱きしめられた私はカエルが潰れたような声を出したが、奴の発言に訝しげな顔になった。
リン、庇ってくれるのは嬉しいけどその恥ずかしい二つ名は止めて下さい。ピュアっ娘ってなんや。
『男をとっかえひっかえしてる』?
なにそれ失礼な! そんな尻軽みたいに!
私は彼氏がいたことがない上にキスすらしたことないんだぞ!
「え? でも皆話してるよ~? 誰かの彼氏を盗ったんでしょ」
「盗ってないよ!? そもそも誰だよ彼氏!」
「んー…橘って言ってたかな?」
「橘先輩!? え、先輩今フリーだよ?」
「えー?」
「狙ってた女がひがんでるんでしょ。アヤが先輩と仲がいいから」
私が久松の腕を振り払って後ずさると、リンが背に庇ってくれた。ユカは辺りにガン飛ばしながらその噂を一蹴する。
久松はヘラヘラした顔はそのままで、肩をすくめるポーズを取った。
「…だよねぇアヤメちゃん男慣れしてないもん。ホントだったら遊んでもらおうと思ったけど…」
「ゴルァ! 久松お前なんだその腕のジャラジャラは! 仮にも生徒会役員だろが!」
「うわっカッキーこっわ!」
鬼の形相した現風紀委員長・柿山君に見つかった久松は脱兎の如く逃げ出した。
柿山君はいつも廊下を走るなと人に言っているくせに久松を走って追いかけていた。
あれか。警察の追跡と同じで風紀取締ならスピード超過は許されるってか。
奴を見送っていたらリンがフン、と鼻を鳴らして不機嫌そうに口を開く。
「なんなのよ。その根も葉もない噂。アヤ、念の為橘先輩に伝えておいたら?」
「え? いやいや先輩もうすぐ二次試験だし煩わせたくないよ」
「…そう?」
ユカとリンは納得していない様子だったけど、私はこの話は終わりとばかりに二人に教室に入ろうと促した。
そのうち収まるだろうと高をくくっていたのだ。
クラスメイトはいつもどおりでなにか言ってくることはなかったけど、教室を出ると誰かしらに陰口を叩かれる状況は数日続いた。
時折女子だけでなく、見知らぬ男子からもそういう目で見られさすがの私も不快感を味わう。
だけど私よりもユカのほうが先に限界を迎えていた。
「もー! 無理! アヤ行くよ!」
「えっ??」
「三年の教室! 先輩に言おう! 噂の元がわかんないから当事者に言うの!」
「い、いいよ! 迷惑かけたくないの!」
廊下でユカと引っ張り合いをしていた私だったが、その横を通り過ぎた三年女子の見下したような表情とその口から出てきた言葉に固まった。
「…ブスなのに」
「橘くん趣味悪すぎ。沙織のほうがよっぽど良いに決まってるのにね」
「珍獣なんじゃない?」
ちょっと止めなよ~と言いながらクスクス笑う彼女たち。
私のことを言っているのだとすぐにわかった。
「おい! テメーら! 今なんつった!?」
「ユカ!」
「アヤのこと馬鹿にすんじゃねーよ! テメーらこそ鏡見たことあんのか!! 人の事言える顔じゃねーからな!」
「な、なによ」
「ユカ! 落ち着いて!!」
ショックを受けていた時間は僅かで、ユカがブチ切れたため抑えるのが大変だった。
これまでにユカやリンだけでなく、山ぴょんにも橘先輩に言ったほうが良いんじゃない? と言われたけども私は言わなかった。
いい子ぶるとかそんなんじゃなくて言いたくなかった。
だって情けないじゃん。告げ口するのって。
私がここで先輩に言った所で収まるとも思えなかったし。余計加熱しそうな気がする。
友人達を抑えて私は気にしないふりをしていた。
だってなんにもやましいことはないんだから。
先輩と『何かあれば報告する』そう約束はしたけども、やっぱり言えない。だって言いにくいんだもん。
私はいつも我慢してきたから、人への甘え方がわからない。
私が葛藤していたその時、噂が鎮火するよりも早く、彼が動いた。
切れたユカに『自分の顔を鏡で見てこい』と言い返されて狼狽える三年女子たちの後ろに近づく人物。
…彼はとってもお怒りであった。
「…噂の出処はお前たちか。巻野、木場」
「!? …た、橘君…」
「変な噂が行き交ってると聞いて様子を見ていれば事実無根の噂ばかり流れて…田端が何をしたと言うんだ」
地の底を這うような声にそこにいた生徒たちはギクッとフリーズした。
そこには腕を組んで仁王立ちした橘先輩が今にもブチ切れそうな顔で三年女子を睨みつけていたのだ。
三年女子は彼を見てビクッとしていたが私もつられてビビっていた。
隠しておくつもりだったけどあの噂は彼の耳にも入っていたらしい。
橘先輩は怒りを隠すこともなく、三年女子を厳しい目で見下ろしていた。
「…沙織とは二年の時に終わったし、復縁も断った。だから俺が誰と交際しようと何の問題もないはずだが?」
「だ、だって! こんな子、橘君には」
「田端を悪く言うのは許さん。お前達に彼女の何がわかる? 田端は噂のような女じゃない。朗らかで心優しい女性だと俺は知っている」
橘先輩のその言葉に私の頬へと一気に熱が集まった気がした。
そんな風に思われていたなんて知らなかったので、こんな状況だと言うのに現金にも私の気分が浮上していた。
私が浮かれてるなんて知らない橘先輩は三年女子に厳しい視線を未だに向けており、眉間にシワを寄せて呆れたように深いため息を吐いた。
「…好き勝手に彼女を貶して何が楽しいんだ。受験のストレス発散にしては過剰だと思うんだが…お前らのことを見損なったぞ」
「っ…!」
「あっ! 早苗!」
三年女子のうちの一人は橘先輩に叱責され、泣きそうに顔を歪めたかと思えば、廊下を走って逃げていった。片割れは慌てて彼女の後を追っていった。
残された私は沈黙したまま固まっていたのだが、橘先輩が私の方を見たことにより背筋がピンと伸びた。
「…巻き込んだようで悪かったな」
「え? いや、そんな事は」
「お前のことだから受験前だからと俺に気を遣ったんだろうが、今回のことは俺も当事者なんだからな。言っただろ。黙っていられる方が迷惑だって」
「あぃてっ」
橘先輩にこつん、と軽く小突かれた。
続いて頭を撫でられる。
飴と鞭か。気持ちよすぎて私は思わず目を瞑ってしまった。
橘先輩は私の頭に手を乗っけたまま、ぐるりと当りを見渡した。
こちらの様子を野次馬していた生徒たち一人ひとりに視線を送っていく。
「…この件でなにか文句あるなら俺の所に来い。…これ以上くだらない噂で彼女を中傷する輩がいるなら許さんぞ」
私はその時橘先輩に頭を撫でられて下を向いていたので、先輩の顔を見ることが出来なかったのだけど、ユカとリンいわく、めっちゃ怖い顔していたそうな。
その日の帰り、私は先輩に誘われて一緒に帰宅していた。
橘先輩のことだから謝罪してくるのかなぁと思ったけど案の定である。
「あの二人は俺と沙織と同じ中学出身でな、沙織と別れるときもちょっと喧しかったんだ。まさかこんな事をするとは…巻き込んでしまってわる」
「ストップ! 先輩は謝らないでくださいよ! 先輩がしたことじゃないんですから」
「…だが」
「ありがとうございます。庇ってくれて。…私、嬉しかったです」
「…当然のことをしたまでだ」
私がお礼を言うと橘先輩は少し照れた様子で目を逸らした。
その様子が可愛くて私が笑うと、橘先輩が「笑うな」と注意してくる。
だからそんないじけた顔で睨んでも怖くないんだってば。
橘先輩は一緒に帰った時には必ず家まで送ってくれる。始めは遠慮していたけど、最近はできるだけ長く一緒にいたいのでそれに甘えて、送ってもらったら素直にお礼を言うようにしている。
「先輩、本番まであともうちょっとですけど、たまには早く寝て体調崩さないようにして下さいね!」
「わかってる。お前こそ」
「私は大丈夫ですよ! …送ってくれてありがとうございます」
「どういたしまして…じゃあまたな」
「はい!」
あの噂と周りの軽蔑の目は正直精神的にきつかったけど、橘先輩が私を信じてくれたのが何よりも嬉しかった。
勿論ユカやリンが庇ってくれたのも嬉しかったけど…先輩は別物なんだ。
『朗らかで心優しい女性だと知っている』
「えへっ」
私はニヤケ顔が抑え切れないまま家に入っていった。
ちなみに翌日には噂はパッタリ消えて無くなっていた。
橘先輩効果すごい。
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