185 / 312
続編
夢のキャンパスライフ。私の隣にはあなたがいる。
しおりを挟む
あやめが大学入学して1年経過した頃のお話。
ーーーーーーーー
「この資料コピー、他の班員にも配ってるんだけど、来週の実験ではここが参考になると思うから読み込んだらいいと思うよ」
「わざわざありがとう! …あっ先輩! ここです!」
「……悪いな。講義が長引いて遅くなった」
「いえいえ……じゃあね三浦君」
「うんまたね」
先程まで話していた同級生に別れを告げると、待ち合わせ時間に遅れてやって来た先輩と合流して私達はカフェテリアに向かった。
カフェテリアで待ち合わせても良かったけど、構内の何処かで待ち合わせしていくのもワクワクするから全然いい。
「…今の誰だ」
「え? 同じ専攻の同級生ですけど…?」
先輩はご機嫌斜めそうな声で私に問いかけてきた。
今の、と言うのは冒頭で私が会話していた相手のことだ。
理工学部全体となると男子比率が高いが、私の所属する専攻学科は比較的女子も多い。実験やグループワークも多いので、他の学部生よりも同級生と密接に関わる機会が多いと思う。
先輩を待ってる間、勉強熱心な同級生に声を掛けられて、次回の実験授業で参考になりそうな資料のコピーを元にアドバイスをしてくれたのでありがたく拝聴していた所で先輩がやって来たという訳である。
それを説明したのだが、先輩は面白くなさそうな顔でムッスリしている。
まさか私の不貞を疑っているのか? 喋ってただけだぞ? そもそも私のような何処にでもいそうなJDにアプローチする男の人がいるわけがないだろう。JKの時もモテなかったんだから!
「三浦君はウチの実験班のリーダーなんです! 勉強熱心でみんなに平等に参考になる資料をくれたりしてるんですよ! だから先輩が心配しているような間柄じゃないんですよ?」
「……別に…そんなこと言ってないだろ…」
「じゃあなんで不貞腐れてるんですか!」
さっき先輩がムスッとしてたから三浦君が超困った顔してたぞ! これからアドバイスをもらえなくなったらどうしてくれるんだ!
「先輩だって同級生の女の人と話したりしてるじゃないですか! サークルの女子部員と話してるじゃないですか!」
「俺はあんなにヘラヘラ笑ったりしていない」
「はぁぁー!? 私に笑うなって言いたいんですか!?」
大学生になって、なんだか先輩はヤキモチ妬き度が増した気がする。
高校の時も波良さん・山ぴょんとか、私の身近にいた男の子に嫉妬していた時期があったけど、沢渡君みたいなタイプには嫉妬しなかったし、先輩のヤキモチの基準がよくわからない。
沢渡君は後期試験でなんとか私大に合格したけど元気にしているだろうか……彼のことだから何とかやっているだろう。
私は未だに不機嫌そうにしている先輩をキッと睨み上げた。
「先輩! ヤキモチ妬いても可愛いだけですからね」
「…可愛いくない…」
「ほらほらご飯食べますよ! ご飯!」
いつもカフェテリアで食事をするが、毎回私はお弁当を持参している。何を隠そうウチの母手作りの。学業優先ということでまだ母に甘えている面があって少々情けないが、ありがたいと思っている。
そんでもって多目に入れてもらっているので、一緒にお昼をとる時は先輩にも分けているんだ。だから私が持ってきているのは男性が使いそうな大きなお弁当箱なのだ。
「先輩は私の彼氏でしょう? 私が先輩のこと大好きなの知ってるのに信じてくれないんですか?」
「そういうわけじゃない…」
私はお弁当箱の蓋の裏にヒョイヒョイとおかずをいくつか載せると先輩の方に差し出す。今日はピーマンの肉詰めとパプリカのピクルス、小松菜のおひたしに卵焼きですよ。
先輩は「いただきます」と呟くと静かに食事をしていた。
機嫌が治るまでそっとしていた方がいいのだろうか。
この後お互い別の講義で別れるから、今のうちに機嫌直しておきたいんだけどなぁ。
【ポコポコ♪】
先輩の機嫌を治す方法を模索していると、机に置いたままのスマホが鳴った。メッセージ受信したらしい。
私はスマホを手にとってメッセージを確認する。内容は同じ学科の友人からの飲み会へのお誘いだった。
理工学部の学生達で交流会しようって内容で。
「……先輩、今夜友達に飲み会誘われたんで、今日一緒に帰れません」
「…飲み会? …酒を飲むのか…?」
「私こないだ20になったからお酒OKなんですよ」
この間私の誕生日を祝ってくれたのに忘れたのか。その時一緒にお酒飲んだじゃないか。
先輩の中で私はまだおこちゃまなのか? 先輩だってたまにサークルの飲み会に行ってるじゃないの。
「同じ学部の生徒達で集まって交流しようって」
「駄目だ」
「えっ」
「…男が来るんだろう…」
「……先輩、先輩だって女性がいる飲み会に行ってるじゃないですか…サークルのね。更に別の大学のサークルとの合同の飲み会とかね」
先輩ってこういう時、自分の立場になって置き換えられないよね。私が女の人がいるのに不安がっていても「先輩に逆らえないから」「心配するな」って流してさ。
先輩が不安なら私だって不安なのに勝手すぎるよ! 今日という今日は言わせてもらう!
「同じ学部生との交流は必要不可欠です! 私達は純粋に学業のために交流会するんですから! 先輩のサークルみたいな下心満載コンパまがいな集まりじゃありませんもん!」
私は日頃の不満を込めて、そうはっきり言ってやった。先輩の言っている事は説得力がない!
今夜私が行くのはサークルとは違う、理工学部生での集まりだ。同じ学部での人脈も出来るし、こういう交流会は後々役に立つと思う。…そもそも目的はサークルとは全く違うのだ。
あわよくば「お持ち帰り♪」とか「彼氏彼女作るぞ!」という出会い目的なサークルのような飲み会ではないのだ!(あやめの偏見です)
先輩が行っているような飲み会と一緒にしないでもらおうか!
ふん、と私が鼻息荒く反論すると、先輩は眉を顰めていた。
「言いがかりも大概にしろ。俺は邪な気持ちで参加してるんじゃない」
「それはこっちのセリフです! 先輩はもう少し私を信用するべきです! それと私に行くなと言うなら、先輩も飲み会に行かないでくださいよ!」
「俺にも付き合いってものがあるんだ」
「私だってそうですよ!」
「「………」」
話は膠着状態になってしまった。
「おいおいお前ら、大学の食堂で痴話喧嘩すんなよ」
「だって大久保先輩! 亮介先輩ったら酷いんですよ! 私の行動を束縛するくせに自分は許されるみたいな発言するんだから! 納得いきません!」
私達が睨み合いをしていると、丁度お昼を取りに来たらしい大久保先輩が声を掛けてきた。
お盆の上には湯気を立てている醤油ラーメンとオニギリ2個、コロッケという炭水化物多めなメニューが載っかっていた。野菜はどこに…? じゃがいもは野菜だけど…炭水化物じゃないの…?
「お前は大学生になってもちっとも落ち着かないじゃないか! いいか理工学部なんて男の集まりなんだぞ! 飲み会なんかに行った時にはお前みたいな無防備な女は真っ先に狙われるんだからな!」
「なわけないじゃないですか!」
失礼な! 高校生の時よりは落ち着いたと思いますけど!? 私はもう大人の女性なのよ!? 大体先輩は過保護すぎるの!
ぎゃんぎゃんと言い合いをはじめた私達を尻目に、大久保先輩は亮介先輩の隣の席に腰掛けて、ラーメンを啜り始めた。この人変な所で肝が据わってんだよなぁ。
「ていうかさ」
大久保先輩は口の中のものを咀嚼して飲み込むと口を開いた。ナチュラルに私が先輩によそったおかず(ピーマンの肉詰め)を掠め取りながら私達にこう言ってきた。
「心配なら亮介も着いて行けばいいじゃん」
「はぁ!?」
「じゃねーとこいつ絶対譲らないぜ。あーめんどくせぇなぁ。嫉妬深い男はよぉ」
「…うるさい。あとおかずを盗むな」
大久保先輩のとんでもない提案に私は開いた口が塞がらない。
彼氏同伴の交流会って何よ。悪目立ちするじゃないの。
「やです! 保護者同伴みたいでやだ!」
しっかり拒否の意を示したのだが、先輩は私に着いてきた。
マジかこの彼氏様。
理工学部のメンバーは法学部生が参加してきたことにちょっと戸惑っていたが、そんな中でも先輩は理工学部系の話題に興味を示していた。彼らの話を熱心に聞いて時折質問していたからか、学生達の議論が加熱してあっという間に交流会の輪に溶け込んだ。
そう、理工学部生の私よりもね……
なんか仲良くなって理工学部の学生とメルアド交換してるし…なんなのさ…
理工学部生と楽しそうに会話している先輩。
私はそれをやさぐれた表情で見つめていた。タレの付いた焼き鳥を齧りながら、カシスネーブルをグイッとあおる。悔しいから会費分飲食してやるわ。
「あんた…その飲み方、荒れたサラリーマンみたいだからやめなさいよ」
「だって…」
「…あやめの彼氏って過保護よね」
「…何も言わないで…」
この交流会に誘ってくれた同じ学科の友人に生温い目で感想を言われてしまい、私は恥ずかしくて頭を抱えたくなった。
それ以後、亮介先輩は理工学部生交流会の常連…ていうか主催者にゲストとして呼ばれることが増えることになる。法学部生なのに何故だ。
…うん、まぁ先輩の彼女ということで有用な情報が流れてくるようになったから結果オーライなんだけど…私、理工学部生だよね? なんでオマケみたいな扱いになってんだ?
考えていたら何だかもやもやし始めたので、私も今度同じことをしてやろうかと画策している。先輩の飲み会に我が物顔で居座ってやるんだからな…!
ーーーーーーーー
「この資料コピー、他の班員にも配ってるんだけど、来週の実験ではここが参考になると思うから読み込んだらいいと思うよ」
「わざわざありがとう! …あっ先輩! ここです!」
「……悪いな。講義が長引いて遅くなった」
「いえいえ……じゃあね三浦君」
「うんまたね」
先程まで話していた同級生に別れを告げると、待ち合わせ時間に遅れてやって来た先輩と合流して私達はカフェテリアに向かった。
カフェテリアで待ち合わせても良かったけど、構内の何処かで待ち合わせしていくのもワクワクするから全然いい。
「…今の誰だ」
「え? 同じ専攻の同級生ですけど…?」
先輩はご機嫌斜めそうな声で私に問いかけてきた。
今の、と言うのは冒頭で私が会話していた相手のことだ。
理工学部全体となると男子比率が高いが、私の所属する専攻学科は比較的女子も多い。実験やグループワークも多いので、他の学部生よりも同級生と密接に関わる機会が多いと思う。
先輩を待ってる間、勉強熱心な同級生に声を掛けられて、次回の実験授業で参考になりそうな資料のコピーを元にアドバイスをしてくれたのでありがたく拝聴していた所で先輩がやって来たという訳である。
それを説明したのだが、先輩は面白くなさそうな顔でムッスリしている。
まさか私の不貞を疑っているのか? 喋ってただけだぞ? そもそも私のような何処にでもいそうなJDにアプローチする男の人がいるわけがないだろう。JKの時もモテなかったんだから!
「三浦君はウチの実験班のリーダーなんです! 勉強熱心でみんなに平等に参考になる資料をくれたりしてるんですよ! だから先輩が心配しているような間柄じゃないんですよ?」
「……別に…そんなこと言ってないだろ…」
「じゃあなんで不貞腐れてるんですか!」
さっき先輩がムスッとしてたから三浦君が超困った顔してたぞ! これからアドバイスをもらえなくなったらどうしてくれるんだ!
「先輩だって同級生の女の人と話したりしてるじゃないですか! サークルの女子部員と話してるじゃないですか!」
「俺はあんなにヘラヘラ笑ったりしていない」
「はぁぁー!? 私に笑うなって言いたいんですか!?」
大学生になって、なんだか先輩はヤキモチ妬き度が増した気がする。
高校の時も波良さん・山ぴょんとか、私の身近にいた男の子に嫉妬していた時期があったけど、沢渡君みたいなタイプには嫉妬しなかったし、先輩のヤキモチの基準がよくわからない。
沢渡君は後期試験でなんとか私大に合格したけど元気にしているだろうか……彼のことだから何とかやっているだろう。
私は未だに不機嫌そうにしている先輩をキッと睨み上げた。
「先輩! ヤキモチ妬いても可愛いだけですからね」
「…可愛いくない…」
「ほらほらご飯食べますよ! ご飯!」
いつもカフェテリアで食事をするが、毎回私はお弁当を持参している。何を隠そうウチの母手作りの。学業優先ということでまだ母に甘えている面があって少々情けないが、ありがたいと思っている。
そんでもって多目に入れてもらっているので、一緒にお昼をとる時は先輩にも分けているんだ。だから私が持ってきているのは男性が使いそうな大きなお弁当箱なのだ。
「先輩は私の彼氏でしょう? 私が先輩のこと大好きなの知ってるのに信じてくれないんですか?」
「そういうわけじゃない…」
私はお弁当箱の蓋の裏にヒョイヒョイとおかずをいくつか載せると先輩の方に差し出す。今日はピーマンの肉詰めとパプリカのピクルス、小松菜のおひたしに卵焼きですよ。
先輩は「いただきます」と呟くと静かに食事をしていた。
機嫌が治るまでそっとしていた方がいいのだろうか。
この後お互い別の講義で別れるから、今のうちに機嫌直しておきたいんだけどなぁ。
【ポコポコ♪】
先輩の機嫌を治す方法を模索していると、机に置いたままのスマホが鳴った。メッセージ受信したらしい。
私はスマホを手にとってメッセージを確認する。内容は同じ学科の友人からの飲み会へのお誘いだった。
理工学部の学生達で交流会しようって内容で。
「……先輩、今夜友達に飲み会誘われたんで、今日一緒に帰れません」
「…飲み会? …酒を飲むのか…?」
「私こないだ20になったからお酒OKなんですよ」
この間私の誕生日を祝ってくれたのに忘れたのか。その時一緒にお酒飲んだじゃないか。
先輩の中で私はまだおこちゃまなのか? 先輩だってたまにサークルの飲み会に行ってるじゃないの。
「同じ学部の生徒達で集まって交流しようって」
「駄目だ」
「えっ」
「…男が来るんだろう…」
「……先輩、先輩だって女性がいる飲み会に行ってるじゃないですか…サークルのね。更に別の大学のサークルとの合同の飲み会とかね」
先輩ってこういう時、自分の立場になって置き換えられないよね。私が女の人がいるのに不安がっていても「先輩に逆らえないから」「心配するな」って流してさ。
先輩が不安なら私だって不安なのに勝手すぎるよ! 今日という今日は言わせてもらう!
「同じ学部生との交流は必要不可欠です! 私達は純粋に学業のために交流会するんですから! 先輩のサークルみたいな下心満載コンパまがいな集まりじゃありませんもん!」
私は日頃の不満を込めて、そうはっきり言ってやった。先輩の言っている事は説得力がない!
今夜私が行くのはサークルとは違う、理工学部生での集まりだ。同じ学部での人脈も出来るし、こういう交流会は後々役に立つと思う。…そもそも目的はサークルとは全く違うのだ。
あわよくば「お持ち帰り♪」とか「彼氏彼女作るぞ!」という出会い目的なサークルのような飲み会ではないのだ!(あやめの偏見です)
先輩が行っているような飲み会と一緒にしないでもらおうか!
ふん、と私が鼻息荒く反論すると、先輩は眉を顰めていた。
「言いがかりも大概にしろ。俺は邪な気持ちで参加してるんじゃない」
「それはこっちのセリフです! 先輩はもう少し私を信用するべきです! それと私に行くなと言うなら、先輩も飲み会に行かないでくださいよ!」
「俺にも付き合いってものがあるんだ」
「私だってそうですよ!」
「「………」」
話は膠着状態になってしまった。
「おいおいお前ら、大学の食堂で痴話喧嘩すんなよ」
「だって大久保先輩! 亮介先輩ったら酷いんですよ! 私の行動を束縛するくせに自分は許されるみたいな発言するんだから! 納得いきません!」
私達が睨み合いをしていると、丁度お昼を取りに来たらしい大久保先輩が声を掛けてきた。
お盆の上には湯気を立てている醤油ラーメンとオニギリ2個、コロッケという炭水化物多めなメニューが載っかっていた。野菜はどこに…? じゃがいもは野菜だけど…炭水化物じゃないの…?
「お前は大学生になってもちっとも落ち着かないじゃないか! いいか理工学部なんて男の集まりなんだぞ! 飲み会なんかに行った時にはお前みたいな無防備な女は真っ先に狙われるんだからな!」
「なわけないじゃないですか!」
失礼な! 高校生の時よりは落ち着いたと思いますけど!? 私はもう大人の女性なのよ!? 大体先輩は過保護すぎるの!
ぎゃんぎゃんと言い合いをはじめた私達を尻目に、大久保先輩は亮介先輩の隣の席に腰掛けて、ラーメンを啜り始めた。この人変な所で肝が据わってんだよなぁ。
「ていうかさ」
大久保先輩は口の中のものを咀嚼して飲み込むと口を開いた。ナチュラルに私が先輩によそったおかず(ピーマンの肉詰め)を掠め取りながら私達にこう言ってきた。
「心配なら亮介も着いて行けばいいじゃん」
「はぁ!?」
「じゃねーとこいつ絶対譲らないぜ。あーめんどくせぇなぁ。嫉妬深い男はよぉ」
「…うるさい。あとおかずを盗むな」
大久保先輩のとんでもない提案に私は開いた口が塞がらない。
彼氏同伴の交流会って何よ。悪目立ちするじゃないの。
「やです! 保護者同伴みたいでやだ!」
しっかり拒否の意を示したのだが、先輩は私に着いてきた。
マジかこの彼氏様。
理工学部のメンバーは法学部生が参加してきたことにちょっと戸惑っていたが、そんな中でも先輩は理工学部系の話題に興味を示していた。彼らの話を熱心に聞いて時折質問していたからか、学生達の議論が加熱してあっという間に交流会の輪に溶け込んだ。
そう、理工学部生の私よりもね……
なんか仲良くなって理工学部の学生とメルアド交換してるし…なんなのさ…
理工学部生と楽しそうに会話している先輩。
私はそれをやさぐれた表情で見つめていた。タレの付いた焼き鳥を齧りながら、カシスネーブルをグイッとあおる。悔しいから会費分飲食してやるわ。
「あんた…その飲み方、荒れたサラリーマンみたいだからやめなさいよ」
「だって…」
「…あやめの彼氏って過保護よね」
「…何も言わないで…」
この交流会に誘ってくれた同じ学科の友人に生温い目で感想を言われてしまい、私は恥ずかしくて頭を抱えたくなった。
それ以後、亮介先輩は理工学部生交流会の常連…ていうか主催者にゲストとして呼ばれることが増えることになる。法学部生なのに何故だ。
…うん、まぁ先輩の彼女ということで有用な情報が流れてくるようになったから結果オーライなんだけど…私、理工学部生だよね? なんでオマケみたいな扱いになってんだ?
考えていたら何だかもやもやし始めたので、私も今度同じことをしてやろうかと画策している。先輩の飲み会に我が物顔で居座ってやるんだからな…!
10
あなたにおすすめの小説
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
【完結】嫌われ令嬢、部屋着姿を見せてから、王子に溺愛されてます。
airria
恋愛
グロース王国王太子妃、リリアナ。勝ち気そうなライラックの瞳、濡羽色の豪奢な巻き髪、スレンダーな姿形、知性溢れる社交術。見た目も中身も次期王妃として完璧な令嬢であるが、夫である王太子のセイラムからは忌み嫌われていた。
どうやら、セイラムの美しい乳兄妹、フリージアへのリリアナの態度が気に食わないらしい。
2ヶ月前に婚姻を結びはしたが、初夜もなく冷え切った夫婦関係。結婚も仕事の一環としか思えないリリアナは、セイラムと心が通じ合わなくても仕方ないし、必要ないと思い、王妃の仕事に邁進していた。
ある日、リリアナからのいじめを訴えるフリージアに泣きつかれたセイラムは、リリアナの自室を電撃訪問。
あまりの剣幕に仕方なく、部屋着のままで対応すると、なんだかセイラムの様子がおかしくて…
あの、私、自分の時間は大好きな部屋着姿でだらけて過ごしたいのですが、なぜそんな時に限って頻繁に私の部屋にいらっしゃるの?
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる