271 / 312
番外編
アカハラー不当な評価は断固抗議いたしますー【3】
しおりを挟む
序盤は三人称になります。
ーーーーーーーーーーーー
『悪い話じゃないと思うのだが』
『…いえ、この論文は自分ひとりのものとして提出したいので、折角のお誘いですがお断りいたします』
1人の男子学生が頭を下げて断っていた。彼は今しがた、教授から論文を共著書として提出しようと提案された。
だがこの論文は彼1人で時間を掛けて書きあげたもの。出来上がったものを急に共著にしようと言われても、ハイわかりましたと頷けるものではない。
『私の名が連なれば、注目度も上がるのだよ?』
『僕の名一つで評価されないのであればそれまでの出来だったと諦めも付きますので。それでは、そういうことなので失礼いたします』
学生の彼はその研究に熱中していた。大学に入学してから優秀な成績を修め続け、他の教授からの憶えもめでたく、大学院への推薦入学のきっぷを手に入れたも同然の未来を期待された青年であった。
彼は自作の論文を持ち直すと、深々と一礼してそこから立ち去った。ぱたりと静かにドアが閉ざされ、部屋の中に残されたのは教授1人だけ。
口を閉ざした男は席に戻るとパソコンの電源を入れ、カタカタとキーボード音を立ててなにか編集を始めた。
その画面には論文用のデータが表示されていた。今しがた、退出した青年の名前が書かれた場所に上書きするようにして、男は自分の名前を入力したのであった。
■□■□■
後夜祭でテーマパークのペアチケットをゲットできた私はご機嫌だった。ご褒美が待っていると分かれば、学業もバイトも頑張れるというものである。
冬休みが終わってしばらくあとに後期試験が待っている。それまであと2ヶ月ほど時間があるが、早いうちから勉強を始めなければ。
とはいえ、オンオフの切り替えは大事である。今日はサークル活動でかぼちゃを使ったメニューを作るのだ。私はかぼちゃのチーズケーキを作るんだ。甘さ控えめにしたら先輩も食べられるからね。
浮足立つ気持ちを隠さずに、私はサークル場所に移動していた。
そういえば蛍ちゃん、用事があるから先に行っててと言っていたけど、どこに行ったんだろう……。
「そんな、ひどいです! 確かに私は1日講義を欠席しました。だけどそれだけで単位をいただけないなんて話聞いたことがありません!」
ギクリッと私は肩を揺らしてしまった。
どこからか女性の悲痛な訴えが聞こえてきて、私の心臓がキュッとなってしまったぞ。
何事だろうと思って探してみると……いた。教授室の前で女子学生と教授が話をしていたのだ。
「単位をいただけないと私は卒業できません! 企業にも内定を頂いているのに…今になってそんな事を言われても…あんまりです!!」
「私の講義を受けなかったものはひとり残らず単位を落とす。…学生の本分は勉強だ。受講態度を単位に反映させるのは当然のことだろう」
……あの偉そうに講釈たれてるのは……例の椹教授じゃないか! あの人なにしてんの!?
会話の内容からして、あの女学生は卒業間近の4年で就職先も内定している。講義を一回欠席したことで単位をもらえないと聞いて騒いでいるのか?
…いやいやいやそれはないわ。
講義態度が単位に反映されるのはわかりきったことだけど、1日欠席でアウトと言うのはありえないでしょ。
しかも卒業間近の4年生を狙っての嫌がらせとか……二周り以上年下の女の子をいじめて楽しいのかあのジジイ!!
「…君は単位が欲しいんだろう?」
ネットリした声でささやくと、女子学生に近づく椹教授。女子学生はビクリと肩を揺らすと、表情をこわばらせていた。
教授は、おとなしそうなその女子学生の髪の毛を触り、そっと耳にかけた。その触れ方はどこかいやらしい。私がされたわけじゃないけど、嫌悪感でゾッとした。
「見返りをもらわなければ、こちらとしても動けないんだがなぁ」
その言葉に私は、椹教授がどんな見返りを求めているのかを察した。追い詰められた女子学生の顔は泣きそうになっている。
なんてことを……女を馬鹿にしている。
見返り? …なにを戯けたことを……
──それでも、教育者か…!?
「ちょっと待って下さい!! 今の話をすべて聞かせていただきました!! 椹教授! あなたの仰っていることはおかしい! 私は理解が出来ません!!」
その場にズカズカと乗り込んだ私は声を張り上げて、異議申し立てを起こした。今しがたセクハラされていた女子学生を庇うようにして椹教授と対峙すると、相手を非難するように睨みつけた。
私の乱入に驚いたのかふたりとも目を丸くしていたが、私はそんな事構わずに続けた。
「一日欠席だけで単位が落ちるわけがないでしょう! 彼女が提出したレポートになにか欠陥的な不備があったんですか? それとも全体の成績が思わしくなかったのですか? 落ち度があるなら、それを指導するのが教授の仕事であって、学生を脅すのは違うでしょう!」
ていうかこの人のしていることはただの嫌がらせなんでしょうけどね!
「大体、あなたは教育者でしょう! 今、彼女に何を要求しました? 恥ずべきことですよこれは!」
ほんっとにありえないから!
女子学生を何だと思ってるんだ、単位欲しさに体を捧げるとでも思ってんのか!!
椹教授は不快だとばかりにしかめっ面になった。私は何もあなたを誹謗しているわけじゃない。真実を指摘しているのだ。
一学生の言葉に耳を傾けるような柔軟な性格の教授じゃないのはわかっていたが、さすがにあんまりだ。
「あぁ…君は確か……彼氏と構内で堂々とキスして…恥じらいというものはないのか? 後夜祭だからと気分が盛り上がったのかもしれないが困るんだよ」
「…えっ?」
「ああいうことをされると大学内の風紀が乱れるのだが。君のようなふしだらな人間にどうこう注意されるのは気分が悪い」
……マジか…
後夜祭にいたんかこの人。そしてあれを見られていたのか……私は急激な羞恥に襲われたが、きっとこれはこの教授の作戦なのだ。
いや、大学内で如何わしい行為をするのは褒められたことではないのはわかってるよ? 先輩も雰囲気に流されて軽くチュッとしてきただけだよ? 人様にお見せできないようなアハンウフンな行為は一切しておりませんよ!!
私が羞恥に耐えかねて何も言えないのに勝利を確信したのか、椹教授は楽しそうに意地悪な笑みを浮かべた。
「だいたい学生の本分は勉強だろう。旅行なんざ生意気だ」
……どこまで見ていたんだ。私がネズミの国のパスポートゲットして旅行の話をしていたところも見ていたのか?
生意気って……自分で稼いだお金で旅行に行く分は良いじゃないか。勉学はおろそかにしていない。旅行が大学で禁止されているわけではない。
「それは教授には関係ありません。学業とプライベートは別物です。教授にご指導頂かなくとも、私は学業に支障をきたさぬよう気をつけています」
プライベートなことを教授に口出しされるいわれはないぞ。旅行に行くことは後ろ指さされるような行いじゃないだろう。何なのだこの間から訳のわからないイチャモンばかり付けて…
私の反論に、椹教授の眉がひょこっと上がった。嫌味ったらしい仕草にムカッとした。
「後期試験の結果が出るのは3月だ。君が楽しく彼氏と旅行に行って帰ってきた後に留年が待ち構えているんだよ?いいのかね」
また脅すのか。……それは、旅行に行くなということか?
本当に成績が足りなくて留年になるとかではなく、教授の私情を交えて留年措置をするつもりなのだろうか?
本当ふざけている……教授がそんな事しても良いのか。
自分から突っ込んどいて何だが、この人は話が通じない。
そして一学生である私がここで異議申し立てしたとしても簡単に潰されてしまう。
どうしよう。
目の前でニヤニヤ笑う椹教授の顔面にパンチを食らわせたくて仕方ない。
私は拳を握りしめて、屈辱に耐えていた。
ーーーーーーーーーーーー
『悪い話じゃないと思うのだが』
『…いえ、この論文は自分ひとりのものとして提出したいので、折角のお誘いですがお断りいたします』
1人の男子学生が頭を下げて断っていた。彼は今しがた、教授から論文を共著書として提出しようと提案された。
だがこの論文は彼1人で時間を掛けて書きあげたもの。出来上がったものを急に共著にしようと言われても、ハイわかりましたと頷けるものではない。
『私の名が連なれば、注目度も上がるのだよ?』
『僕の名一つで評価されないのであればそれまでの出来だったと諦めも付きますので。それでは、そういうことなので失礼いたします』
学生の彼はその研究に熱中していた。大学に入学してから優秀な成績を修め続け、他の教授からの憶えもめでたく、大学院への推薦入学のきっぷを手に入れたも同然の未来を期待された青年であった。
彼は自作の論文を持ち直すと、深々と一礼してそこから立ち去った。ぱたりと静かにドアが閉ざされ、部屋の中に残されたのは教授1人だけ。
口を閉ざした男は席に戻るとパソコンの電源を入れ、カタカタとキーボード音を立ててなにか編集を始めた。
その画面には論文用のデータが表示されていた。今しがた、退出した青年の名前が書かれた場所に上書きするようにして、男は自分の名前を入力したのであった。
■□■□■
後夜祭でテーマパークのペアチケットをゲットできた私はご機嫌だった。ご褒美が待っていると分かれば、学業もバイトも頑張れるというものである。
冬休みが終わってしばらくあとに後期試験が待っている。それまであと2ヶ月ほど時間があるが、早いうちから勉強を始めなければ。
とはいえ、オンオフの切り替えは大事である。今日はサークル活動でかぼちゃを使ったメニューを作るのだ。私はかぼちゃのチーズケーキを作るんだ。甘さ控えめにしたら先輩も食べられるからね。
浮足立つ気持ちを隠さずに、私はサークル場所に移動していた。
そういえば蛍ちゃん、用事があるから先に行っててと言っていたけど、どこに行ったんだろう……。
「そんな、ひどいです! 確かに私は1日講義を欠席しました。だけどそれだけで単位をいただけないなんて話聞いたことがありません!」
ギクリッと私は肩を揺らしてしまった。
どこからか女性の悲痛な訴えが聞こえてきて、私の心臓がキュッとなってしまったぞ。
何事だろうと思って探してみると……いた。教授室の前で女子学生と教授が話をしていたのだ。
「単位をいただけないと私は卒業できません! 企業にも内定を頂いているのに…今になってそんな事を言われても…あんまりです!!」
「私の講義を受けなかったものはひとり残らず単位を落とす。…学生の本分は勉強だ。受講態度を単位に反映させるのは当然のことだろう」
……あの偉そうに講釈たれてるのは……例の椹教授じゃないか! あの人なにしてんの!?
会話の内容からして、あの女学生は卒業間近の4年で就職先も内定している。講義を一回欠席したことで単位をもらえないと聞いて騒いでいるのか?
…いやいやいやそれはないわ。
講義態度が単位に反映されるのはわかりきったことだけど、1日欠席でアウトと言うのはありえないでしょ。
しかも卒業間近の4年生を狙っての嫌がらせとか……二周り以上年下の女の子をいじめて楽しいのかあのジジイ!!
「…君は単位が欲しいんだろう?」
ネットリした声でささやくと、女子学生に近づく椹教授。女子学生はビクリと肩を揺らすと、表情をこわばらせていた。
教授は、おとなしそうなその女子学生の髪の毛を触り、そっと耳にかけた。その触れ方はどこかいやらしい。私がされたわけじゃないけど、嫌悪感でゾッとした。
「見返りをもらわなければ、こちらとしても動けないんだがなぁ」
その言葉に私は、椹教授がどんな見返りを求めているのかを察した。追い詰められた女子学生の顔は泣きそうになっている。
なんてことを……女を馬鹿にしている。
見返り? …なにを戯けたことを……
──それでも、教育者か…!?
「ちょっと待って下さい!! 今の話をすべて聞かせていただきました!! 椹教授! あなたの仰っていることはおかしい! 私は理解が出来ません!!」
その場にズカズカと乗り込んだ私は声を張り上げて、異議申し立てを起こした。今しがたセクハラされていた女子学生を庇うようにして椹教授と対峙すると、相手を非難するように睨みつけた。
私の乱入に驚いたのかふたりとも目を丸くしていたが、私はそんな事構わずに続けた。
「一日欠席だけで単位が落ちるわけがないでしょう! 彼女が提出したレポートになにか欠陥的な不備があったんですか? それとも全体の成績が思わしくなかったのですか? 落ち度があるなら、それを指導するのが教授の仕事であって、学生を脅すのは違うでしょう!」
ていうかこの人のしていることはただの嫌がらせなんでしょうけどね!
「大体、あなたは教育者でしょう! 今、彼女に何を要求しました? 恥ずべきことですよこれは!」
ほんっとにありえないから!
女子学生を何だと思ってるんだ、単位欲しさに体を捧げるとでも思ってんのか!!
椹教授は不快だとばかりにしかめっ面になった。私は何もあなたを誹謗しているわけじゃない。真実を指摘しているのだ。
一学生の言葉に耳を傾けるような柔軟な性格の教授じゃないのはわかっていたが、さすがにあんまりだ。
「あぁ…君は確か……彼氏と構内で堂々とキスして…恥じらいというものはないのか? 後夜祭だからと気分が盛り上がったのかもしれないが困るんだよ」
「…えっ?」
「ああいうことをされると大学内の風紀が乱れるのだが。君のようなふしだらな人間にどうこう注意されるのは気分が悪い」
……マジか…
後夜祭にいたんかこの人。そしてあれを見られていたのか……私は急激な羞恥に襲われたが、きっとこれはこの教授の作戦なのだ。
いや、大学内で如何わしい行為をするのは褒められたことではないのはわかってるよ? 先輩も雰囲気に流されて軽くチュッとしてきただけだよ? 人様にお見せできないようなアハンウフンな行為は一切しておりませんよ!!
私が羞恥に耐えかねて何も言えないのに勝利を確信したのか、椹教授は楽しそうに意地悪な笑みを浮かべた。
「だいたい学生の本分は勉強だろう。旅行なんざ生意気だ」
……どこまで見ていたんだ。私がネズミの国のパスポートゲットして旅行の話をしていたところも見ていたのか?
生意気って……自分で稼いだお金で旅行に行く分は良いじゃないか。勉学はおろそかにしていない。旅行が大学で禁止されているわけではない。
「それは教授には関係ありません。学業とプライベートは別物です。教授にご指導頂かなくとも、私は学業に支障をきたさぬよう気をつけています」
プライベートなことを教授に口出しされるいわれはないぞ。旅行に行くことは後ろ指さされるような行いじゃないだろう。何なのだこの間から訳のわからないイチャモンばかり付けて…
私の反論に、椹教授の眉がひょこっと上がった。嫌味ったらしい仕草にムカッとした。
「後期試験の結果が出るのは3月だ。君が楽しく彼氏と旅行に行って帰ってきた後に留年が待ち構えているんだよ?いいのかね」
また脅すのか。……それは、旅行に行くなということか?
本当に成績が足りなくて留年になるとかではなく、教授の私情を交えて留年措置をするつもりなのだろうか?
本当ふざけている……教授がそんな事しても良いのか。
自分から突っ込んどいて何だが、この人は話が通じない。
そして一学生である私がここで異議申し立てしたとしても簡単に潰されてしまう。
どうしよう。
目の前でニヤニヤ笑う椹教授の顔面にパンチを食らわせたくて仕方ない。
私は拳を握りしめて、屈辱に耐えていた。
0
あなたにおすすめの小説
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる