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番外編
わんわん物語の主人公になったけど、ヒロインって何したらいいの?【てん】
しおりを挟むテスト週間に入った。
家にいるとわんちゃんたちにかまけてしまうので、今日は気分を変えて図書館の自習室にてテスト勉強をしていた。その合間に休憩がてら図書館で借りた本を読んでいた私は、ふと顔を上げて館内をぐるりと眺める。
朝イチで乗り込んだ自習室だが、今ではすごい人である。相席している人もちょくちょく見かけるのに、私のテーブル席には誰も座りに来ない。何故なのか。
「…田端?」
小さな声で話しかけられた私は首を動かして振り返る。
そこには私服姿の橘先輩がいた。ただしひとりではなく、女の人と一緒である。その女性が偉い美人で、橘先輩と並ぶとこれが美男美女。私は驚いて息を止めていた。
先輩には彼女がいたのか。私はてっきりフリーだと……あれ、設定では彼女いたっけ? 彼女持ちは山ぴょんだけじゃ…ほかは婚約者だったし……
ふと、自分の頭に浮かんだ単語に、私は余計に意味がわからなくなって混乱した。なんだよ、設定って……自分の思考回路がわからなくなった。
「お前もテスト勉強か?」
先輩は私の手元を見て首をかしげていた。私が読んでいるのは獣医学の本である。高校のテストには出ない範囲なので、不思議に思ったのであろう。
「獣医学部を受けるにあたって、調べておきたいことがあって。大丈夫ですよ、テスト勉強もちゃんとしてますから!」
「そうか。…悪いが、相席しても構わないか?」
「あっどーぞどーぞ!」
私は空いている席をすすめたのだが、何故か橘先輩は私の隣に座ってきた。あれ、同行者の彼女さんの隣じゃなくていいのかな。あ、正面から彼女の顔を見たい感じだろうか……
私が二人の顔を見比べていると、斜め前に座った女性と目が合った。すると彼女は目を細め、こちらを警戒するような目を向けていた。
なぜ? と思ったが、彼氏が親しそうな女を牽制してるのかもなと自分を納得させた。
お互い静かに勉強した後、私はお昼をとろうと、勉強道具をそのまま置いてカフェテリアに足を運ぼうとすると、橘先輩とお連れの彼女さんも一緒にやってきた。
何故、私と一緒に食べるんだろう。2人で食べたらいいのに。
彼女さん(仮)は手作りのお弁当を持ってきたらしい。カフェテリアの小さな丸テーブルに広げられたお弁当はきらきらチカチカする。すごい手が込んでるな…
「家にあるもので作ってきたの」
いやいや、なんでそんな謙遜するの。絶対嘘だよね。彼女は先輩のお世話をして、楽しそうに笑っている。何故私はカップルに囲まれて食事をしているのか。息苦しいんだが。
私は昨晩のおかずを詰めてきた適当なお弁当をもしゃもしゃしながら、考え込んでいた。
手作りかー…うーん。わんちゃんのために自家製ジャーキー作成とかおからビスケットを焼くことはあるけど、手の込んだものは作れないんだよねぇ。和真は私が作った唐揚げが好きらしいけど、私は犬のお世話もあるので、そんなに料理しない。
そうだなー。久々に家にあるジャーキー製造機で作ろうかなぁ。
「田端…? どうした」
「えっ?」
橘先輩と彼女さんの邪魔になってはいけないと思って黙って食事していたんだが、それを心配した先輩に話しかけられた。
いけね、何の話していたんだっけ。
「すみません、犬のこと考えてました。帰ったらジャーキー作ってあげようかなと思って」
「お前らしいな」
私があいも変わらず犬のことを考えているもんだから先輩が笑っていた。
なんだか最近、先輩よく笑うよね。友達と一緒のときに笑っているのは見かけたことあるけど、親しくない相手の前ではそうでもなかった。……もしかして私に心を開いてくれたのだろうか。
私はハッとした。まるで飼い主に従順な他所様のわんちゃんが私に懐いてくれたあの感覚を思い出したのだ。
「亮介、これも食べて。さっきから全然箸が進んでないじゃない」
「あぁ、うん」
「田端さんも良かったら食べてね」
「わぁ、いいんですかぁ。ありがとうございます」
そこに口を挟んできた彼女(仮)さん。
甲斐甲斐しく橘先輩のお世話をしているように見えて、私に牽制しているような…おいおい、本気か? 化粧っ気のない地味女に橘先輩が惹かれるとでも思ってるのか?
そこでは表向きお礼を言ったけど、手を付けたらその時は「彼のために作ったのに…厚かましい」と視線で文句言われそうなので、彼女の作ったお弁当には箸をつけなかった。
そそくさと自分のお弁当を食べ終わってお弁当箱を片付けていると、突如として背後からガシッと肩を掴まれた。
「ファッ!?」
「田端さん! 偶然だね!」
マヌケな声を漏らしながら、その声にぎょっとして振り返ると、そこにはいつぞやの黒髪ロングがいた。
──また、あんたか。
「…和真ならいないよ」
「今は和真くんのことじゃなくて……ちょっとこっち来て!」
「えぇ…」
私よりも小柄なのに力が強い。
無理やり引っ張られる形で引きずり出されると、先輩たちから大分離れた位置まで連れて行かれた。普通の声で話していたらきっと声は届かないであろう。
私は目の前にいる、可愛らしい女の子を見下ろして困惑していた。彼女は私の二の腕をしっかり掴むと、私の顔を凝視してきた。その圧に私は引くが、腕を掴まれているので離れられない。
この間からなんだろうこの子。行動が意味わからない。
「あなた、乙女ゲームの記憶があるでしょ?」
「は…?」
彼女のその口から飛び出してきた単語に私は気の抜けた声を漏らした。
おとめ、げぇむ…?
「???」
「和真くんは攻略対象、そしてあなたは影の薄いモブ姉。…ゲームの中では女子校に進学したのに、なんでウチの学校にいるの?」
え……何それ。この人、頭大丈夫…?
いや、わんわん物語の主人公だと自覚している私がそんな事言ってはいけないな。いやでも…和真が攻略対象……? 私が、女子校……モブ姉。
──ズキリ…!
こめかみに刺さるような痛みを感じて私はギュッと目を瞑った。
「あ、そうなんですか…」
よくわからないので、受身の姿勢で受け答えすることにした。
『綾ちゃん。このゲーム絶対にハマるからやってみて! 感想聞かせてね♪』
前世の友達の記憶がちらつく。
顔もおぼろげにしか覚えていない、同じ学校の友達。
『──ちゃんがものすごく健気で、私泣いちゃったよー!』
『あ…ライバル令嬢の方を推しちゃうんだ…』
“わたし”が興奮した様子で感想を伝えると友達はなんだかがっかりした顔をしていた。
それで、なんだったっけ。
『虹、最期まで一緒だよ』
瓦礫に身体を押しつぶされ、ほぼ即死状態で息を引き取った記憶、その痛み苦しみを思い出した私は更に強い頭痛に襲われた。
「うっ…!」
「えっ!? どうしたの!?」
私が頭を抱えて呻くと、目の前の少女はぎょっとした顔をしていた。だけどそれに「大丈夫」と応える余裕もなくて。
私が死んだあの世界で、あの後どうなったのだろう。お父さんお母さんは前を見て歩けるようになっただろうか。友達やクラスメイトは無事だったのだろうか。
そもそも私はなんなのだろう。
──彼女は、何のゲームを私に勧めていたっけ?
鈍器で頭をガンガンと殴られるように頭痛がひどくなる。
後少しで思い出せそうなのに、私の脳裏に蘇るのは、息を引き取るまでの恐怖の時間。
あの瞬間まで一緒にいたのに。
虹、どこにいるの。私の大切な家族。私の可愛い相棒。
「──林道、田端に何を言った」
「えっ…いや、あのその…」
様子がおかしいと気づいた橘先輩が近づいてきて、私達を引き剥がした。私は橘先輩に支えられるように肩を抱かれていたが、それを意識する余裕もなくて。
「顔色が悪いぞ田端、大丈夫か…?」
橘先輩が心配そうに顔を覗き込んでくる。
この女の子、林道さんって言うんだ。……知らないなぁ、“ゲーム”には存在しなかったから。
ズキッと再び頭痛が押し寄せてくる。
「……すいません、ちょっと気分悪くなってきたんでお先に失礼します…」
だめだ。頭の中がごちゃごちゃして混乱してる。
この記憶はなんだろう。分からない。何だったっけ。
「そうしたほうがいい。送ろう」
「受験生が気を遣わないでくださいよ。大丈夫です」
橘先輩の申し出を辞した私は帰宅する準備をして図書館を後にした。
林道という少女をその場に放置して、家に帰ってきた私はそのまま布団に横になったが、その日の夜には知恵熱が出てきてそのまま寝込んでしまった。
熱に浮かされている間、何度か夢を見た。前世の夢だ。なにかの記憶が蘇るが、目覚めるとまた忘れている。楽しくて幸せで、だけど苦しくて痛い思い出が流れ込んでは薄れて消えるの繰り返し。
高熱で頭がどうにかなりそうで、意識が混濁し続けた。小学生の時以来だ。こんなふうに熱と前世の記憶に苦しめられたのは。
……翌日起きた時、私が思い出しかけていたことは霞がかってまた何がなんだかわからなくなってしまった。
まだズキズキ痛む頭を抑えながら階下に下りると、保護犬たちが寄ってきたので1頭ずつ撫で回す。
「心配してたぜそいつら」
「そっかぁ。ごめんねぇみんな。和真、私の代わりに世話してくれていたんだよね、ありがと」
土曜の夜に寝込んで、日曜日は一日中寝ていた私の代わりに和真が保護犬たちのお世話をしてくれていたのだ。本当に助かる。
犬の爪切りを慣れた手さばきで行う和真を観察しながら、ふと黒髪ロングのことを思い出した。
「あの、さぁ。最近和真に話しかけてくる黒髪ロングの女の子、林道さんだっけ?」
「…そんな名前だったっけ?」
和真もあまり相手のことをよく知らないらしい。
「少し変わった人だよね。図書館で変なこと言われたんだけど……何言われたんだっけ…忘れちゃった」
思い出そうとするとまた頭の痛みが増してきた。私が頭を抑えていると、和真は爪切りを机に置いた。
「まだ寝てたほうがいいだろ。ほら、歩けるか」
頼もしい弟は私の体を支えて部屋まで誘導してくれた。
あんた、そんな頼りになって…! お姉ちゃんは感動してます…!
弟の成長に感動しながらお布団の中に戻ってそのまま眠ると、翌日の月曜日には完全復活したのである。
黒髪ロングに何を言われたのかさっぱり覚えていないけど、覚えていないということは大したことじゃないのだろう。気にしないことにした。
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