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Day‘s Eye 花嫁になったデイジー
アステリアの名を持つ薔薇
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まさかあのタイミングで逃げた商人と再会することになるとは思わなかった。
トラブルの方から舞い込んでくるのは今も昔も変わらないらしい。フォルクヴァルツに連行された商人は法律違反に出頭命令違反と罪を重ねてしまったので厳罰に課せられるであろう。もしかしたらあの商人単体ではなく、組織で水銀クリームを販売しているかもしれないが、一人捕まえただけでその分被害が縮小できるからよしとしよう。
あのおばさんは最後までお金返してと泣きわめいていたが、こちらではどうにもしてあげられない。可哀想だがそこは勉強代と思って諦めるか、ビルケンシュトックの法律に従ってそちらで訴えるなりなんなりしてほしい。
あの人たちのせいでせっかくのビルケンシュトック観光の時間が大幅に削れてしまい、とても残念である。もうちょっと滞在期間を多めに設定しておけばよかった。
名残惜しくもベルさん達へ別れの挨拶を済ませると、私とテオはルルの背中に乗ってフォルクヴァルツにとんぼ返りした。
「運んでくれてありがとうルル」
フォルクヴァルツ城の広い広い庭に降り立つと、私は陽にあたって金色にきらきら輝く彼女の身体を撫でる。ルルは気持ち良さそうに目を細めていた。
基本的に単独行動を好む彼女だが、移動を要するときはこうして送り迎えしてくれるので本当に助かっている。
彼女はたくさん魔獣を食べているからか鱗の艶がいい。以前よりも少し体が大きくなったような気もする。ドラゴンとしての年令的に今のルルは成長期に当たるのだろうか。きっとドラゴン界では美少女に該当するんじゃないだろうか。きっと年頃の雄ドラゴンにモテるだろうなぁと考えてしまうのは、親ばかみたいなものだろうか。
……私が生きている間にルルが気になる異性と出会う瞬間を見れるのだろうか。叶うなら彼女が同類と旅立つのを見送りたいが、そこは絶滅危惧種。それにドラゴンにも好き嫌いがあるからなかなか難しいのが現状だろう。
ドラゴンの婚姻に関しては獣人と似ている。ひとりの番をとても大事にして命が尽きるまで共に生きていく。つまり執着心が強い。
…しかしルルに関しては父親に捨てられた過去があるため、もしかしたら老ドラゴンのように独身で生きていく可能性もある。
私が生きている間はいい。だけど私が寿命を終えて旅立った後、彼女はひとりぼっちにならないかそれが心配ではある。
そんな心配、ルルにとっては余計なお世話かもしれないけど、ずっと一緒にいて共に戦ってきた彼女には情以上の感情が湧いているのだ。私はぺったりとルルの身体にくっついた。
『どうした主、腹が減ったのか。鹿でも狩ってくるか』
「お前じゃねーんだから違うだろ。デイジー、調子悪いのか?」
ルルとテオが心配してきたので私はそっとルルから離れてなんでもないと首を横に振った。
「──アステリア様」
背後から若い女性の声。その声につられて振り返ると、そこにいたのは貴族の令嬢であった。チェリーブロンドの髪を持った、小柄で可愛らしいレディが微笑みをたたえて姿勢良く立っていた。
「あ…クラウディア様。お久しぶりです」
久々に再会する相手だったので私は深々と礼をとった。一緒にいたテオは相手が誰なのかわかっていないようで戸惑っていたが、ぺこりと頭を下げている。
「まぁそんな堅苦しいご挨拶はおよしになって。私とあなたは姉妹になるのですから」
「ですが、今の私は」
「周りにうるさく口出しする人間もいないからいいでしょう?」
そう言って笑う仕草まで洗練されている彼女は生まれも育ちも貴族のお姫様。
「そちらがアステリア様の旦那様なのね。はじめまして、私はクラウディア・ゾフィー・アイゲン。ディーデリヒ様の婚約者でございます」
「えっあっ…テオ・タルコットです。…はじめまして」
初対面の貴族令嬢を前にして緊張した様子で挨拶をしているテオ。私は彼とクラウディア様を見て目を細めた。彼女は私との初対面もこんなふうだったなぁと。私がここに来て馴染もうと努力し始めた時期に彼女とはご対面した。
市井育ちの娘なんて扱いにくいだろうに彼女はいつも私のことを気遣って、城下町に行こう、買い物に遠出しようと色んな場所に引っ張っていってくれた。それこそ同行している兄上は蚊帳の外で私にたくさん話しかけてくれた。
それに加えて彼女は勤勉家だった。見た目はふわふわした苦労知らずのお姫様なのだが、彼女は現在大学校に在籍しており日々勉学に励んでいるのだという。学ぶ人が少ない分野を学んでいる彼女の話題は豊富で飽きさせなかった。話していてとても楽しい人であった。
基本的に貴族の令嬢は魔法魔術学校を卒業してすぐに結婚するものらしいので、彼女の場合は例外中の例外。周りが眉をひそめるのも無視して学ぶ道を選んだ。何よりも婚約者である兄上がそれを容認しているのだ。兄上は彼女が大学校卒業するまで結婚を待ってあげているのだという。
──以前、兄上がいないところで彼女はこんな事を言っていた。
『結婚時期が遅れるのに、進学して勉強することを許してくれているのですもの。ディーデリヒ様の婚約者で良かったと思ってます。私にはもったいない、よく出来た婚約者ですわ』
兄上を前にしたら言わないだろう言葉を私の前では正直に話してくれた。
『フォルクヴァルツは難しい土地ですけど、私は大丈夫。婚約したときから覚悟していました』
ふたりを結ぶのは愛とか恋ではなく、同盟と信頼。パッと見だとそれは無味無臭の味気のないものに見えるが、彼らにとってはそれが普通で、それを義務だと受け入れているのだ。特に、辺境であるこの土地に関わることであれば。
婚約者って堅苦しいけど、そういう覚悟が必要な家に嫁ぐ時は昔からの教育や環境が覚悟を育てるからある意味必要なんだろうな、って私は貴族というものを学んだんだよなぁ。
「ディーデリヒ様のご機嫌伺いに来たのだけど、彼ったら愛しの婚約者よりも別の殿方に夢中ですのよ」
ふざけた口調でいじけているふりをするクラウディア様。色々語弊のありそうな発言をしているが……つまり兄上は客人を応対しているんだな。
大学校に通うクラウディア様と、領地運営に大忙しの兄上は基本すれ違いらしく、こうしてたまに時間を見つけたら会いに行っているらしいが、今日は間が悪かったようである。
せっかくだから皆でお茶しましょうとクラウディア様に誘われたので、テオの腕を引いて城の中を移動する。
天気もいいし、ちょうど見頃を迎えた花々を鑑賞しながらお話しましょうとのことで、メイドや侍従がテーブルセットをしているのを待っている間、私達は庭の花を見て回っていた。
「ふふ、これはルル様の作っているお野菜のお花ですね」
「花が咲く上に食べられる、優秀だろう」
ヒト型に戻ったルルは何故か自信満々に胸を張っていた。
庭の一角に整えられた畑は季節ごとに違う野菜を植えられているのだが、それがどんどん勢力拡大しているように見える。この庭の花も侵食して庭いっぱい畑になったらどうしようと少し心配だが、流石にそれはないか。彼女は意気揚々と畑の世話をするために道具を取りに行った。
「そういえばアステリア様、このバラの花の名前をご存知?」
クラウディア様が示した先には深い深い紫色のバラが咲き誇っていた。バラはバラだろう……複雑な紫色のそれをまじまじ見つめたが分からない。私はわかりませんと肩をすくめる。
「品種はあまり詳しくないので…」
「このバラはね、この城にしか咲いていませんのよ。庭師が独自の品種改良して作り上げた品種で、名前は【アステリア】」
名前を教えられた私は目を丸くした。
なんと、私の名前が使われているのか。
「行方不明のアステリア様を想って心を病まれたここの皆さんを元気づけるために作った特別なお花なんですって……綺麗でしょう?」
そんないわくつきの…いや、その庭師は良かれと思って作ったのだろう。何も言うまい。
自分の名が使われているってのは妙に気恥ずかしいけど。
トラブルの方から舞い込んでくるのは今も昔も変わらないらしい。フォルクヴァルツに連行された商人は法律違反に出頭命令違反と罪を重ねてしまったので厳罰に課せられるであろう。もしかしたらあの商人単体ではなく、組織で水銀クリームを販売しているかもしれないが、一人捕まえただけでその分被害が縮小できるからよしとしよう。
あのおばさんは最後までお金返してと泣きわめいていたが、こちらではどうにもしてあげられない。可哀想だがそこは勉強代と思って諦めるか、ビルケンシュトックの法律に従ってそちらで訴えるなりなんなりしてほしい。
あの人たちのせいでせっかくのビルケンシュトック観光の時間が大幅に削れてしまい、とても残念である。もうちょっと滞在期間を多めに設定しておけばよかった。
名残惜しくもベルさん達へ別れの挨拶を済ませると、私とテオはルルの背中に乗ってフォルクヴァルツにとんぼ返りした。
「運んでくれてありがとうルル」
フォルクヴァルツ城の広い広い庭に降り立つと、私は陽にあたって金色にきらきら輝く彼女の身体を撫でる。ルルは気持ち良さそうに目を細めていた。
基本的に単独行動を好む彼女だが、移動を要するときはこうして送り迎えしてくれるので本当に助かっている。
彼女はたくさん魔獣を食べているからか鱗の艶がいい。以前よりも少し体が大きくなったような気もする。ドラゴンとしての年令的に今のルルは成長期に当たるのだろうか。きっとドラゴン界では美少女に該当するんじゃないだろうか。きっと年頃の雄ドラゴンにモテるだろうなぁと考えてしまうのは、親ばかみたいなものだろうか。
……私が生きている間にルルが気になる異性と出会う瞬間を見れるのだろうか。叶うなら彼女が同類と旅立つのを見送りたいが、そこは絶滅危惧種。それにドラゴンにも好き嫌いがあるからなかなか難しいのが現状だろう。
ドラゴンの婚姻に関しては獣人と似ている。ひとりの番をとても大事にして命が尽きるまで共に生きていく。つまり執着心が強い。
…しかしルルに関しては父親に捨てられた過去があるため、もしかしたら老ドラゴンのように独身で生きていく可能性もある。
私が生きている間はいい。だけど私が寿命を終えて旅立った後、彼女はひとりぼっちにならないかそれが心配ではある。
そんな心配、ルルにとっては余計なお世話かもしれないけど、ずっと一緒にいて共に戦ってきた彼女には情以上の感情が湧いているのだ。私はぺったりとルルの身体にくっついた。
『どうした主、腹が減ったのか。鹿でも狩ってくるか』
「お前じゃねーんだから違うだろ。デイジー、調子悪いのか?」
ルルとテオが心配してきたので私はそっとルルから離れてなんでもないと首を横に振った。
「──アステリア様」
背後から若い女性の声。その声につられて振り返ると、そこにいたのは貴族の令嬢であった。チェリーブロンドの髪を持った、小柄で可愛らしいレディが微笑みをたたえて姿勢良く立っていた。
「あ…クラウディア様。お久しぶりです」
久々に再会する相手だったので私は深々と礼をとった。一緒にいたテオは相手が誰なのかわかっていないようで戸惑っていたが、ぺこりと頭を下げている。
「まぁそんな堅苦しいご挨拶はおよしになって。私とあなたは姉妹になるのですから」
「ですが、今の私は」
「周りにうるさく口出しする人間もいないからいいでしょう?」
そう言って笑う仕草まで洗練されている彼女は生まれも育ちも貴族のお姫様。
「そちらがアステリア様の旦那様なのね。はじめまして、私はクラウディア・ゾフィー・アイゲン。ディーデリヒ様の婚約者でございます」
「えっあっ…テオ・タルコットです。…はじめまして」
初対面の貴族令嬢を前にして緊張した様子で挨拶をしているテオ。私は彼とクラウディア様を見て目を細めた。彼女は私との初対面もこんなふうだったなぁと。私がここに来て馴染もうと努力し始めた時期に彼女とはご対面した。
市井育ちの娘なんて扱いにくいだろうに彼女はいつも私のことを気遣って、城下町に行こう、買い物に遠出しようと色んな場所に引っ張っていってくれた。それこそ同行している兄上は蚊帳の外で私にたくさん話しかけてくれた。
それに加えて彼女は勤勉家だった。見た目はふわふわした苦労知らずのお姫様なのだが、彼女は現在大学校に在籍しており日々勉学に励んでいるのだという。学ぶ人が少ない分野を学んでいる彼女の話題は豊富で飽きさせなかった。話していてとても楽しい人であった。
基本的に貴族の令嬢は魔法魔術学校を卒業してすぐに結婚するものらしいので、彼女の場合は例外中の例外。周りが眉をひそめるのも無視して学ぶ道を選んだ。何よりも婚約者である兄上がそれを容認しているのだ。兄上は彼女が大学校卒業するまで結婚を待ってあげているのだという。
──以前、兄上がいないところで彼女はこんな事を言っていた。
『結婚時期が遅れるのに、進学して勉強することを許してくれているのですもの。ディーデリヒ様の婚約者で良かったと思ってます。私にはもったいない、よく出来た婚約者ですわ』
兄上を前にしたら言わないだろう言葉を私の前では正直に話してくれた。
『フォルクヴァルツは難しい土地ですけど、私は大丈夫。婚約したときから覚悟していました』
ふたりを結ぶのは愛とか恋ではなく、同盟と信頼。パッと見だとそれは無味無臭の味気のないものに見えるが、彼らにとってはそれが普通で、それを義務だと受け入れているのだ。特に、辺境であるこの土地に関わることであれば。
婚約者って堅苦しいけど、そういう覚悟が必要な家に嫁ぐ時は昔からの教育や環境が覚悟を育てるからある意味必要なんだろうな、って私は貴族というものを学んだんだよなぁ。
「ディーデリヒ様のご機嫌伺いに来たのだけど、彼ったら愛しの婚約者よりも別の殿方に夢中ですのよ」
ふざけた口調でいじけているふりをするクラウディア様。色々語弊のありそうな発言をしているが……つまり兄上は客人を応対しているんだな。
大学校に通うクラウディア様と、領地運営に大忙しの兄上は基本すれ違いらしく、こうしてたまに時間を見つけたら会いに行っているらしいが、今日は間が悪かったようである。
せっかくだから皆でお茶しましょうとクラウディア様に誘われたので、テオの腕を引いて城の中を移動する。
天気もいいし、ちょうど見頃を迎えた花々を鑑賞しながらお話しましょうとのことで、メイドや侍従がテーブルセットをしているのを待っている間、私達は庭の花を見て回っていた。
「ふふ、これはルル様の作っているお野菜のお花ですね」
「花が咲く上に食べられる、優秀だろう」
ヒト型に戻ったルルは何故か自信満々に胸を張っていた。
庭の一角に整えられた畑は季節ごとに違う野菜を植えられているのだが、それがどんどん勢力拡大しているように見える。この庭の花も侵食して庭いっぱい畑になったらどうしようと少し心配だが、流石にそれはないか。彼女は意気揚々と畑の世話をするために道具を取りに行った。
「そういえばアステリア様、このバラの花の名前をご存知?」
クラウディア様が示した先には深い深い紫色のバラが咲き誇っていた。バラはバラだろう……複雑な紫色のそれをまじまじ見つめたが分からない。私はわかりませんと肩をすくめる。
「品種はあまり詳しくないので…」
「このバラはね、この城にしか咲いていませんのよ。庭師が独自の品種改良して作り上げた品種で、名前は【アステリア】」
名前を教えられた私は目を丸くした。
なんと、私の名前が使われているのか。
「行方不明のアステリア様を想って心を病まれたここの皆さんを元気づけるために作った特別なお花なんですって……綺麗でしょう?」
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