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三章
彼女からのお願い
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―――数日後。
もはや週間行事と化してしまった彼女の除霊を終え、いつも通り一緒に昼食を済ませると、彼女の方から突然、話しがあると持ち掛けられた。
なんだろうと思いながらも、私は彼女を自分の小屋へと招き入れた。靴を扉の前で脱ぎ、部屋の中央に置いてあった、足の短い小さな丸机を挟んで私たちは座った。
その時になって、私は初めて気が付いた。彼女の耳元で、きらきらと光る小さな物体が揺れていることに。
イヤリングだった。
彼女の耳たぶを挟む銀色の輪っかから、真珠のような綺麗な珠が鎖でぶら下げられている。それが、彼女の動きに合わせて小刻みに揺れていた。
この間まで、彼女はそんな装飾品を着けていなかった。
先日、兄と買い物に出かけた際に買ってきたものだろうか。もしかしたら兄にプレゼントしてもらったのかもしれない。
「すみません。何もない殺風景な部屋ですけど」
私がそう言うと、
「あ、いえ、そんなことは……こちらこそ、急にすみません」
彼女が小さく頭を下げてきた。二つのイヤリングが可愛らしく揺れた。
私より二つ年上にも関わらず、彼女は私に対し、常に丁寧な口調と態度を一貫していた。そこに変なよそよそしさは感じられない。私たちがこの小さな小屋で暮らしていると知った時も、彼女は何も訊ねてこなかった。いつ来ても姿を見せない神主や親のことについても、彼女は何も問わなかった。恐らくそれが、彼女なりの気遣いであり、優しさであり、そして人柄なのだろう。
「そのリボン、とてもよく似合っていますね」
不意に、彼女が言ってきた。私の頭の両端に結ばれた、純白のリボンを見ての言葉だった。
「はい……ありがとうございます」
両手で二つのリボンに触れながら、私はお礼を言った。
兄に貰ったあの日から、私は毎日欠かさずこれを着けるようにしていた。このようなものを今まで着けたことがなかったので、初めの頃は少し落ち着かなかったのだが、それも数日もすればすっかり慣れてしまった。それにこれを着けていると、兄がいつも側に居てくれるような気がして、私は少し安心できるのだ。
「ええと……それで、お話というのは……?」
こほんと一つ咳払いをしてから、私は目の前に座る彼女を見た。
「はい、そのことなのですが……」
彼女は居住まいを正すと、少しそわそわとした素振りを見せながら、
「さよさんに少し、お願いがありまして……」
と言った。
「お願い、ですか?」
「はい。実は―――」
彼女は小さな口を開いて何かを言おうとしたが、何故か声を出す直前で言葉を詰まらせ、先ほどよりも身体をもじもじとさせて、そのまま俯いてしまった。
「…………?」
彼女の妙な態度に、私は首を傾げる。
しばらく待ってみたが、彼女が口を開く様子はなかったので、私は仕方なく彼女のお願いとやらに考えを巡らせてみた。
改まっての彼女からのお願いとは一体何だろうか。
兄にではなく私に、ということは…………
兄のことだろうか。兄のことを教えてほしいのだろうか。
兄は昔から、他人に自分のことを話したがらなかったから―――
兄の趣味を知りたい? 兄の好きな食べ物を知りたい? 兄の誕生日を知りたい?
彼女が言い難そうにしている様子からして、そんなところだろうか。
……いや、楽観的に考えすぎか。
私は考えを改める。
この異様な生活をしている私たちに、やはり何か訊きたいことが出てきたのかもしれない。いつまで経っても姿を見せない神主のことを、さすがに怪しいと思い始めたのかもしれない。兄の不登校に気が付いて、問い質したいことがあるのかもしれない。
急速に、身体が重くなっていくのを感じた。
もしもその予想が当たっていた場合、私はどう答えれば良いのだろうか。包み隠さず、全て正直に打ち明けた方が良いのだろうか……。
彼女が善良な人間であることはわかっている。誰かに言いふらしたり、変な噂を広めたり、私たちのことを悪く言ったりするようなことはないだろう。少なくとも、兄を傷つけるようなことはしないはずだ。
しかし、これまでに兄が受けてきた苦痛を考えると、そう易々と教えて良いものだとは考えられなかった。
「……実は、教えていただきたいことがあるんです」
ほらきた。
私は息を呑む。
彼女が真っ直ぐに私の目を見つめてくる。心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた。
しかし、次に彼女の口から放たれた言葉は、私の予想とはまるで別方向のものだった。
「私に、霊力の扱い方を教えてほしいんです」
「……えっ?」
全く予想していなかった彼女の言葉に、私は一瞬、反応が遅れた。
「私、このままじゃいけないと思うんです」
彼女は言葉を続ける。
「……いけない、とは?」
「これまで私は、ずっとお二人のご厚意に甘えてきました。ですが、このままでは申し訳が立ちません。お兄さんや、さよさんばかりに負担はかけられません」
「負担だなんて……美鈴さんさえよければ、私たちは全然問題ありませんよ」
私は言ったが、彼女は、いいえと首を横に振った。
「自分の身体のことくらい、自分で何とかできるようになりたいんです。霊力を扱えるようになれば、憑りつかれても自分で対処することができるんじゃないですか?」
「それは……まあ、できなくはないと思いますけど……」
頭を落ち着かせながら、私は曖昧に頷く。
確かに、可能か不可能で言えば可能だ。しかし、自身の霊力を扱うことができるようになるまでには、それなりに長い修練が必要になるし、また、霊力を扱えるようになったとしても、自分に憑依した霊を祓えるようになるまでには、またそれなりの長い期間を要する。いくら彼女の元々の素質がずば抜けているとはいえ、それは決して簡単なことではないはずだ。
それに、霊力を扱うには常に危険が伴う。扱い方を誤れば、自分だけでなく周りの人にも危害を及ぼしかねない。
「いきなりどうしたんですか? これまでにも、他の神社でお祓いはされてきたんですよね?」
「……はい。これまでは、自分ではどうしようもできないことだと諦めていました」
「…………」
「ですがここに来て……さよさんのお兄さんに出会って……私もあんな風になりたいと思ったんです」
「…………」
「それにはまず、自分の霊力を扱えるようになることが、第一歩だと思うんです」
彼女の目には力強い光が宿っていた。
「それで、いつか……私も……一人前に霊力を扱えるようになって……それからお兄さんと、ちゃんと、対等な立場になれたらと……」
しかしそこまで言うと、彼女は顔をほんのり赤くしてまた俯いてしまった。
そんな彼女を見て、私は確信した。どうやら彼女も、兄と同じ気持ちのようだった。
すうと肩の力が抜けていくのがわかった。
と同時に、彼女の背中を押してあげたいという気持ちが、私の中に芽生えてきた。
彼女の素質は素晴らしい。磨けば恐らく凄まじい才能を発揮することだろう。永遠に届かないと思っていた兄に、彼女ならば並べるかもしれない。
背筋がぞくりとした。口角が上がってしまいそうになるのを、私は下唇を噛んで堪えた。
「……わかりました」
私が静かに言うと、彼女がぱっと笑顔を咲かせた。
「本当ですか⁉」
「はい。因みに、このことは兄に―――?」
「はい、相談しました。ですが、断られてしまいました。私には必要のないことだと……」
「……まあ、そうでしょうね」
兄からしてみれば、彼女がそんな技量を持つことはまさしく必要のないことだろう。
自分が対処すれば問題ないことを、わざわざ危険に身を置かせてまで彼女にさせる道理がないのだ。
「では、兄にはこのことは内緒にしておきましょう。色々と心配するでしょうから」
「……そう、ですね」
「来週から始めましょう。昼食後、兄にはばれないように、この小屋まで来てください」
「はい。ありがとうございます」
彼女が勢いよく頭を下げてきた。
その姿を見て、私は少しだけ自分の胸がチクリと痛むのを感じた。
彼女の気持ちを応援すると言えば聞こえは良いが、自分の成し得なかった目標を彼女に託し、利用しているようで、少しだけ後ろめたい気持ちになったのだ。
「よろしくお願いしますね」
お日様のような笑顔でそう言ってくる彼女に対し、私はぎこちない笑みを浮かべる。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
もはや週間行事と化してしまった彼女の除霊を終え、いつも通り一緒に昼食を済ませると、彼女の方から突然、話しがあると持ち掛けられた。
なんだろうと思いながらも、私は彼女を自分の小屋へと招き入れた。靴を扉の前で脱ぎ、部屋の中央に置いてあった、足の短い小さな丸机を挟んで私たちは座った。
その時になって、私は初めて気が付いた。彼女の耳元で、きらきらと光る小さな物体が揺れていることに。
イヤリングだった。
彼女の耳たぶを挟む銀色の輪っかから、真珠のような綺麗な珠が鎖でぶら下げられている。それが、彼女の動きに合わせて小刻みに揺れていた。
この間まで、彼女はそんな装飾品を着けていなかった。
先日、兄と買い物に出かけた際に買ってきたものだろうか。もしかしたら兄にプレゼントしてもらったのかもしれない。
「すみません。何もない殺風景な部屋ですけど」
私がそう言うと、
「あ、いえ、そんなことは……こちらこそ、急にすみません」
彼女が小さく頭を下げてきた。二つのイヤリングが可愛らしく揺れた。
私より二つ年上にも関わらず、彼女は私に対し、常に丁寧な口調と態度を一貫していた。そこに変なよそよそしさは感じられない。私たちがこの小さな小屋で暮らしていると知った時も、彼女は何も訊ねてこなかった。いつ来ても姿を見せない神主や親のことについても、彼女は何も問わなかった。恐らくそれが、彼女なりの気遣いであり、優しさであり、そして人柄なのだろう。
「そのリボン、とてもよく似合っていますね」
不意に、彼女が言ってきた。私の頭の両端に結ばれた、純白のリボンを見ての言葉だった。
「はい……ありがとうございます」
両手で二つのリボンに触れながら、私はお礼を言った。
兄に貰ったあの日から、私は毎日欠かさずこれを着けるようにしていた。このようなものを今まで着けたことがなかったので、初めの頃は少し落ち着かなかったのだが、それも数日もすればすっかり慣れてしまった。それにこれを着けていると、兄がいつも側に居てくれるような気がして、私は少し安心できるのだ。
「ええと……それで、お話というのは……?」
こほんと一つ咳払いをしてから、私は目の前に座る彼女を見た。
「はい、そのことなのですが……」
彼女は居住まいを正すと、少しそわそわとした素振りを見せながら、
「さよさんに少し、お願いがありまして……」
と言った。
「お願い、ですか?」
「はい。実は―――」
彼女は小さな口を開いて何かを言おうとしたが、何故か声を出す直前で言葉を詰まらせ、先ほどよりも身体をもじもじとさせて、そのまま俯いてしまった。
「…………?」
彼女の妙な態度に、私は首を傾げる。
しばらく待ってみたが、彼女が口を開く様子はなかったので、私は仕方なく彼女のお願いとやらに考えを巡らせてみた。
改まっての彼女からのお願いとは一体何だろうか。
兄にではなく私に、ということは…………
兄のことだろうか。兄のことを教えてほしいのだろうか。
兄は昔から、他人に自分のことを話したがらなかったから―――
兄の趣味を知りたい? 兄の好きな食べ物を知りたい? 兄の誕生日を知りたい?
彼女が言い難そうにしている様子からして、そんなところだろうか。
……いや、楽観的に考えすぎか。
私は考えを改める。
この異様な生活をしている私たちに、やはり何か訊きたいことが出てきたのかもしれない。いつまで経っても姿を見せない神主のことを、さすがに怪しいと思い始めたのかもしれない。兄の不登校に気が付いて、問い質したいことがあるのかもしれない。
急速に、身体が重くなっていくのを感じた。
もしもその予想が当たっていた場合、私はどう答えれば良いのだろうか。包み隠さず、全て正直に打ち明けた方が良いのだろうか……。
彼女が善良な人間であることはわかっている。誰かに言いふらしたり、変な噂を広めたり、私たちのことを悪く言ったりするようなことはないだろう。少なくとも、兄を傷つけるようなことはしないはずだ。
しかし、これまでに兄が受けてきた苦痛を考えると、そう易々と教えて良いものだとは考えられなかった。
「……実は、教えていただきたいことがあるんです」
ほらきた。
私は息を呑む。
彼女が真っ直ぐに私の目を見つめてくる。心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた。
しかし、次に彼女の口から放たれた言葉は、私の予想とはまるで別方向のものだった。
「私に、霊力の扱い方を教えてほしいんです」
「……えっ?」
全く予想していなかった彼女の言葉に、私は一瞬、反応が遅れた。
「私、このままじゃいけないと思うんです」
彼女は言葉を続ける。
「……いけない、とは?」
「これまで私は、ずっとお二人のご厚意に甘えてきました。ですが、このままでは申し訳が立ちません。お兄さんや、さよさんばかりに負担はかけられません」
「負担だなんて……美鈴さんさえよければ、私たちは全然問題ありませんよ」
私は言ったが、彼女は、いいえと首を横に振った。
「自分の身体のことくらい、自分で何とかできるようになりたいんです。霊力を扱えるようになれば、憑りつかれても自分で対処することができるんじゃないですか?」
「それは……まあ、できなくはないと思いますけど……」
頭を落ち着かせながら、私は曖昧に頷く。
確かに、可能か不可能で言えば可能だ。しかし、自身の霊力を扱うことができるようになるまでには、それなりに長い修練が必要になるし、また、霊力を扱えるようになったとしても、自分に憑依した霊を祓えるようになるまでには、またそれなりの長い期間を要する。いくら彼女の元々の素質がずば抜けているとはいえ、それは決して簡単なことではないはずだ。
それに、霊力を扱うには常に危険が伴う。扱い方を誤れば、自分だけでなく周りの人にも危害を及ぼしかねない。
「いきなりどうしたんですか? これまでにも、他の神社でお祓いはされてきたんですよね?」
「……はい。これまでは、自分ではどうしようもできないことだと諦めていました」
「…………」
「ですがここに来て……さよさんのお兄さんに出会って……私もあんな風になりたいと思ったんです」
「…………」
「それにはまず、自分の霊力を扱えるようになることが、第一歩だと思うんです」
彼女の目には力強い光が宿っていた。
「それで、いつか……私も……一人前に霊力を扱えるようになって……それからお兄さんと、ちゃんと、対等な立場になれたらと……」
しかしそこまで言うと、彼女は顔をほんのり赤くしてまた俯いてしまった。
そんな彼女を見て、私は確信した。どうやら彼女も、兄と同じ気持ちのようだった。
すうと肩の力が抜けていくのがわかった。
と同時に、彼女の背中を押してあげたいという気持ちが、私の中に芽生えてきた。
彼女の素質は素晴らしい。磨けば恐らく凄まじい才能を発揮することだろう。永遠に届かないと思っていた兄に、彼女ならば並べるかもしれない。
背筋がぞくりとした。口角が上がってしまいそうになるのを、私は下唇を噛んで堪えた。
「……わかりました」
私が静かに言うと、彼女がぱっと笑顔を咲かせた。
「本当ですか⁉」
「はい。因みに、このことは兄に―――?」
「はい、相談しました。ですが、断られてしまいました。私には必要のないことだと……」
「……まあ、そうでしょうね」
兄からしてみれば、彼女がそんな技量を持つことはまさしく必要のないことだろう。
自分が対処すれば問題ないことを、わざわざ危険に身を置かせてまで彼女にさせる道理がないのだ。
「では、兄にはこのことは内緒にしておきましょう。色々と心配するでしょうから」
「……そう、ですね」
「来週から始めましょう。昼食後、兄にはばれないように、この小屋まで来てください」
「はい。ありがとうございます」
彼女が勢いよく頭を下げてきた。
その姿を見て、私は少しだけ自分の胸がチクリと痛むのを感じた。
彼女の気持ちを応援すると言えば聞こえは良いが、自分の成し得なかった目標を彼女に託し、利用しているようで、少しだけ後ろめたい気持ちになったのだ。
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