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戸締りから憧れに
とりあえず…
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「とりあえず、分かったから一旦離れて、落ち着いて」
「……ん、嫌です……」この子が首を振るのが後ろにいても分かった。
「何で帰るの嫌なの?」
「……」
「帰りたくないの?」
「……ん」
「帰りたくない理由もやっぱり答えたくないの?」
「……ん」
まともな返事をしてくれない。抱きつくのをやめてくれない。首にかかるこの子の吐息につい体がビクッとなる。どうしたものか。
仕方がない。なら……
「んーと、ん~じゃあとりあえず僕の部屋くる?散らかってるからあれだけど、まぁ外も暗くなってきたし、雨降りそうだし、放置するわけにもいかないし」
「うん…行く…」
結局この子に抱きつかれたまま、僕は自宅の扉の取手を握った。
あけ、開けづらいな。きっと
「……ん、嫌です……」この子が首を振るのが後ろにいても分かった。
「何で帰るの嫌なの?」
「……」
「帰りたくないの?」
「……ん」
「帰りたくない理由もやっぱり答えたくないの?」
「……ん」
まともな返事をしてくれない。抱きつくのをやめてくれない。首にかかるこの子の吐息につい体がビクッとなる。どうしたものか。
仕方がない。なら……
「んーと、ん~じゃあとりあえず僕の部屋くる?散らかってるからあれだけど、まぁ外も暗くなってきたし、雨降りそうだし、放置するわけにもいかないし」
「うん…行く…」
結局この子に抱きつかれたまま、僕は自宅の扉の取手を握った。
あけ、開けづらいな。きっと
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