6 / 69
第一部
5:私は世界の原作者
しおりを挟む
一旦ローザに別れを告げた後、シノは別の建物にやってきていた。
普通の民家より一回り大きなそれは彼女がこの村に来た時はなかったもので、建ったのは五十年ほど前だ。中には大きな部屋が一つだけあり、そこには十組から二十組ほどの椅子と机が並んでいる。
部屋の一番前には教壇のようなものがあり、それはまるで――――――――
「おはよーございます! 先生!」
「おはよう、みんな!」
学校のようである。というより、まさに学校そのものであった。
これが冒険者とは別にやっている村での教師仕事で、だいたい十歳ぐらいまでの子ども達はここでシノが教えているのだ。
それ以上の年齢になると、街のほうにある大きな学校へ通うことになってしまうのだけれど、それまでの間はシノが受け持っている。
教えている内容は読み書きや計算が主であり、たまに世界の歴史などを簡単な範囲でといった感じだ。
一時間ほど授業は続き、時刻はあっと言う間に昼前を迎える。
「じゃあ、今日はこれまで! また明日ね、みんな」
「ありがとうございましたー!」
シノが終わりを告げると、子供たちが建物から続々と出てきた。親兄弟と帰る子や元気に一人で駆けていく子など様々。
それは元の世界にいた頃と変わりない学校の下校風景のようで、手を振りながら皆を見送る彼女もまさに教師の姿だ。
そんな中、生徒の女の子がぎゅっと抱き着いてくると、
「またね、先生っ!」
こちらを見上げながら可愛らしい笑顔を向けてきた。
自分も結婚とかしていたら、とっくにこのぐらいの娘がいたりしたのだろうか。いないものはいないので、考えても仕方はないのだけれども。
よしよしと頭を撫でてあげると、女の子はたたたっと村の奥へ駆けてゆきすぐに姿が見えなくなった。
とりあえずこれで、今日やるべき仕事は一通り終了。あとはいつも通りの自由きままな時間である。
(そういえば、物置の整理してなかったっけ……帰ったらやっておこう)
一旦家へ戻ろうとした矢先、シノはそんなことを思い出した。
住んでいる自宅もそれなりに変わったが、それに伴ってもちろん物だって随分増えている。
さすがに不必要なものを買いまくったりはしていないが、これも女性の性というやつなのだろうか。捨てられない物が増えていくもので、数十年ともなるとそれなりの数は確実に出てくるだろう。
自宅へと帰ってきたシノは庭に回ると、物置の中をあれこれと整理し始めた。
「うわっ、この魔法書ってまだあったんだ。さすがに処分しよう」
物置の整理は数年に一度ぐらいしかやらないため結構な見落としがある。魔法を覚えるために使った古い書物などは捨ててしまってもいいし、古い服も随分と増えていた。
古いものを縛っては横にどけたりをしばらく繰り返していると、ちょっとした山が出来上がってしまう。
部屋の半分ほどの広さしかない物置だが、数十分も作業をしているとさすがに広くなるものだ。シノはふぅ、と息をついて額の汗を拭うと傍らの椅子に腰かけた。
そのまましばらく整理し忘れがないか物置を観察していたが、彼女の目線があるものに留まる。
「なんだろう? あの古びた箱……」
それは物置の隅の隅。よく見なければ気付かない場所に置かれていた古びた木の箱だった。少し埃も被っているようで、かなりの年数が経過していることを匂わせている。
そもそも、あんな箱は見たことがないような……もしかしてずっと見落としていたのだろうか?
椅子から立ち上がったシノはその箱を拾い上げてみると、それは意外に軽かった。小さなみかん箱ぐらいの大きさだが、何も入っていない空箱だったりして。
そっと埃を払うと、木箱を開けて中を覗いてみる。すると――――――
「これは……」
入っていたのは一冊のノートと思われる物体。それ以外には何も入っていないようだ。
こちらも随分古くなっているようで、表紙と思われる部分が変色している。角などはボロボロになっている部分もあった。
木箱に一冊入っているそれだけが妙な存在感を放っていたのだが、そこでシノは何かに気付く。
「なんだか、見覚えがある気がするんだけど……」
これを目にするのは初めてではない。いつか、どこかで見たような気がする。
遠い記憶を辿っていくうちに、彼女は何か重要なことを思い出したようだ。
「まさかこれって……あの時、私が抱きかかえていたノート?」
――――――そうだ、私はこれの正体を知っている。
転生する前、妙な光の空間で私物と共に浮かんでいたあのノートだ。
日頃思いついたファンタジー的な設定を含めた色々なことを書き記していったネタ帳。言い方を変えれば黒歴史帳とも言うけれど、それはそれとして。
おそるおそる捲ってみると、文章や絵がところ狭しと並んでおり、当然ながらすべて日本語で書かれているのだが、この世界の言語に慣れた彼女でもまだ読むことは出来た。
(私と一緒に、この世界に来ちゃってたのかな……?)
懐かしいなーと思いつつもページを読み進めていくシノであったが、突然その手がピタリと止まる。まるで、気付いてはいけない何かに気付いてしまったかのように。その表情にはハッキリとした驚きの色が浮かんでいたため、何か人に見せられないすごい黒歴史でも書いてあったのだろうか?
「……ちょっと待って。これって……この内容って――――――」
息を呑むと共にページをめくる速度が段々と早まった。書かれている内容に次々と目を通すうちに、シノの中にあった驚きはほぼ確信へ近いものへと変わってゆく。
――――――それもその筈だった。
彼女が手に取って見ているノートの中身には、この世界に来てから百年ほどの間に見てきたあらゆるものが「設定」として書き記されていたのだから。
それこそ村や街の名前に始まり、魔物や魔法の種類に至るまで、まるで百科事典かのように。
シノ自身も、微かにではあるがまだ憶えがあった。元の世界で生活していたかつての自分がこの設定を書き連ねた事実を。そして、認識せざるを得なかった。
この世界がその設定どおりになっているという現実を。
ある程度の年月こそ経っているので若干今と違っている部分こそあるが、殆ど全てがピタリと当てはまっているのだ。こんなことが実際にありえるというのだろうか?
異世界に転生してしまうというのは、まさに経験したシノがここにいるのだからまだわかる。
しかし、転生先の世界そのものが、自ら設定を作ったものだとすると――――――――
――――――――その原作者自身が、今まさにここに居る。
しかもご丁寧に、それらの事柄が網羅されている書物付きでだ。
この世界で過ごしていた今までの年月を思い返してみるとたまにではあるのだが、既視感にも似た何かを感じることがあった気がした。
恐らくは、無意識のうちにここに書かれている内容を覚えていたりしたのだろう。
魔物の弱点を最初から知っていたり。初めて訪れた場所なのに不思議と土地勘があったり。
ペリアエルフという能力の高い種族だから勘でも鋭いのかと思っていたが、どうやらそうではないようだ。
いや――――――そもそも、ペリアエルフという種族設定すらもこれに書いてあった。
(もしかしてこれって、凄い情報源なんじゃない……?)
この世界の設定が書いてあるということはすなわち、書いた本人しか知らない情報も載っているということだ。
結構なページ数に渡って書かれているため、まだ発見されていない宝物とか、凄い魔法の使い方とか。全て確認はしていないが、載っている可能性は十分にある。
というかよくここまで色々と考えたものだ。設定だけでノート一冊が埋まるとは、妄想も極まれりといったところか。
だが、物凄く便利な代物だと思われる反面、それは同時にある危険も秘めていた。
(もしこの内容が本当なら、知られたりしたらマズいよね……?)
世界の設定資料集といわんばかりのこれがでも流出でもしたら大騒ぎになるのは間違いない。悪人にでも渡ってしまえば、それこそ大変なことになるだろう。
書かれているのは全て日本語なので、この世界の人には読めないといえばそうなのだが、そこで解読されてしまうのがお決まりのパターンだ。決して楽観視などはできない。
シノはもう少しだけそれに目を通した後、すぐにノートを箱に戻すと物置の奥へと仕舞いこんだ。
知ってしまった以上、人目に触れさせるわけにはいかない。むしろ、百年近くもよく気付かれなかったものだ。他の誰かがこれを手にしていた可能性だって十分にありえたと思う。
色々な偶然が重なって、無事に持ち主の元へ戻ってきたということで、今はよしとしておこう。
どう活用していくかについても追々考える必要はあるけれど、今は置いておいたほうがいい。あのノートの内容に感化されて、急におかしな行動を取ったりしてしまったらさすがに不自然だ。
(なんだか、禁書でも手に入れちゃった感じだなぁ……)
原案の書物と共に転生した世界の原作者、シノ・ミナカワの生活は、これから一波乱も二波乱も迎える予感を呈していたのであった……
普通の民家より一回り大きなそれは彼女がこの村に来た時はなかったもので、建ったのは五十年ほど前だ。中には大きな部屋が一つだけあり、そこには十組から二十組ほどの椅子と机が並んでいる。
部屋の一番前には教壇のようなものがあり、それはまるで――――――――
「おはよーございます! 先生!」
「おはよう、みんな!」
学校のようである。というより、まさに学校そのものであった。
これが冒険者とは別にやっている村での教師仕事で、だいたい十歳ぐらいまでの子ども達はここでシノが教えているのだ。
それ以上の年齢になると、街のほうにある大きな学校へ通うことになってしまうのだけれど、それまでの間はシノが受け持っている。
教えている内容は読み書きや計算が主であり、たまに世界の歴史などを簡単な範囲でといった感じだ。
一時間ほど授業は続き、時刻はあっと言う間に昼前を迎える。
「じゃあ、今日はこれまで! また明日ね、みんな」
「ありがとうございましたー!」
シノが終わりを告げると、子供たちが建物から続々と出てきた。親兄弟と帰る子や元気に一人で駆けていく子など様々。
それは元の世界にいた頃と変わりない学校の下校風景のようで、手を振りながら皆を見送る彼女もまさに教師の姿だ。
そんな中、生徒の女の子がぎゅっと抱き着いてくると、
「またね、先生っ!」
こちらを見上げながら可愛らしい笑顔を向けてきた。
自分も結婚とかしていたら、とっくにこのぐらいの娘がいたりしたのだろうか。いないものはいないので、考えても仕方はないのだけれども。
よしよしと頭を撫でてあげると、女の子はたたたっと村の奥へ駆けてゆきすぐに姿が見えなくなった。
とりあえずこれで、今日やるべき仕事は一通り終了。あとはいつも通りの自由きままな時間である。
(そういえば、物置の整理してなかったっけ……帰ったらやっておこう)
一旦家へ戻ろうとした矢先、シノはそんなことを思い出した。
住んでいる自宅もそれなりに変わったが、それに伴ってもちろん物だって随分増えている。
さすがに不必要なものを買いまくったりはしていないが、これも女性の性というやつなのだろうか。捨てられない物が増えていくもので、数十年ともなるとそれなりの数は確実に出てくるだろう。
自宅へと帰ってきたシノは庭に回ると、物置の中をあれこれと整理し始めた。
「うわっ、この魔法書ってまだあったんだ。さすがに処分しよう」
物置の整理は数年に一度ぐらいしかやらないため結構な見落としがある。魔法を覚えるために使った古い書物などは捨ててしまってもいいし、古い服も随分と増えていた。
古いものを縛っては横にどけたりをしばらく繰り返していると、ちょっとした山が出来上がってしまう。
部屋の半分ほどの広さしかない物置だが、数十分も作業をしているとさすがに広くなるものだ。シノはふぅ、と息をついて額の汗を拭うと傍らの椅子に腰かけた。
そのまましばらく整理し忘れがないか物置を観察していたが、彼女の目線があるものに留まる。
「なんだろう? あの古びた箱……」
それは物置の隅の隅。よく見なければ気付かない場所に置かれていた古びた木の箱だった。少し埃も被っているようで、かなりの年数が経過していることを匂わせている。
そもそも、あんな箱は見たことがないような……もしかしてずっと見落としていたのだろうか?
椅子から立ち上がったシノはその箱を拾い上げてみると、それは意外に軽かった。小さなみかん箱ぐらいの大きさだが、何も入っていない空箱だったりして。
そっと埃を払うと、木箱を開けて中を覗いてみる。すると――――――
「これは……」
入っていたのは一冊のノートと思われる物体。それ以外には何も入っていないようだ。
こちらも随分古くなっているようで、表紙と思われる部分が変色している。角などはボロボロになっている部分もあった。
木箱に一冊入っているそれだけが妙な存在感を放っていたのだが、そこでシノは何かに気付く。
「なんだか、見覚えがある気がするんだけど……」
これを目にするのは初めてではない。いつか、どこかで見たような気がする。
遠い記憶を辿っていくうちに、彼女は何か重要なことを思い出したようだ。
「まさかこれって……あの時、私が抱きかかえていたノート?」
――――――そうだ、私はこれの正体を知っている。
転生する前、妙な光の空間で私物と共に浮かんでいたあのノートだ。
日頃思いついたファンタジー的な設定を含めた色々なことを書き記していったネタ帳。言い方を変えれば黒歴史帳とも言うけれど、それはそれとして。
おそるおそる捲ってみると、文章や絵がところ狭しと並んでおり、当然ながらすべて日本語で書かれているのだが、この世界の言語に慣れた彼女でもまだ読むことは出来た。
(私と一緒に、この世界に来ちゃってたのかな……?)
懐かしいなーと思いつつもページを読み進めていくシノであったが、突然その手がピタリと止まる。まるで、気付いてはいけない何かに気付いてしまったかのように。その表情にはハッキリとした驚きの色が浮かんでいたため、何か人に見せられないすごい黒歴史でも書いてあったのだろうか?
「……ちょっと待って。これって……この内容って――――――」
息を呑むと共にページをめくる速度が段々と早まった。書かれている内容に次々と目を通すうちに、シノの中にあった驚きはほぼ確信へ近いものへと変わってゆく。
――――――それもその筈だった。
彼女が手に取って見ているノートの中身には、この世界に来てから百年ほどの間に見てきたあらゆるものが「設定」として書き記されていたのだから。
それこそ村や街の名前に始まり、魔物や魔法の種類に至るまで、まるで百科事典かのように。
シノ自身も、微かにではあるがまだ憶えがあった。元の世界で生活していたかつての自分がこの設定を書き連ねた事実を。そして、認識せざるを得なかった。
この世界がその設定どおりになっているという現実を。
ある程度の年月こそ経っているので若干今と違っている部分こそあるが、殆ど全てがピタリと当てはまっているのだ。こんなことが実際にありえるというのだろうか?
異世界に転生してしまうというのは、まさに経験したシノがここにいるのだからまだわかる。
しかし、転生先の世界そのものが、自ら設定を作ったものだとすると――――――――
――――――――その原作者自身が、今まさにここに居る。
しかもご丁寧に、それらの事柄が網羅されている書物付きでだ。
この世界で過ごしていた今までの年月を思い返してみるとたまにではあるのだが、既視感にも似た何かを感じることがあった気がした。
恐らくは、無意識のうちにここに書かれている内容を覚えていたりしたのだろう。
魔物の弱点を最初から知っていたり。初めて訪れた場所なのに不思議と土地勘があったり。
ペリアエルフという能力の高い種族だから勘でも鋭いのかと思っていたが、どうやらそうではないようだ。
いや――――――そもそも、ペリアエルフという種族設定すらもこれに書いてあった。
(もしかしてこれって、凄い情報源なんじゃない……?)
この世界の設定が書いてあるということはすなわち、書いた本人しか知らない情報も載っているということだ。
結構なページ数に渡って書かれているため、まだ発見されていない宝物とか、凄い魔法の使い方とか。全て確認はしていないが、載っている可能性は十分にある。
というかよくここまで色々と考えたものだ。設定だけでノート一冊が埋まるとは、妄想も極まれりといったところか。
だが、物凄く便利な代物だと思われる反面、それは同時にある危険も秘めていた。
(もしこの内容が本当なら、知られたりしたらマズいよね……?)
世界の設定資料集といわんばかりのこれがでも流出でもしたら大騒ぎになるのは間違いない。悪人にでも渡ってしまえば、それこそ大変なことになるだろう。
書かれているのは全て日本語なので、この世界の人には読めないといえばそうなのだが、そこで解読されてしまうのがお決まりのパターンだ。決して楽観視などはできない。
シノはもう少しだけそれに目を通した後、すぐにノートを箱に戻すと物置の奥へと仕舞いこんだ。
知ってしまった以上、人目に触れさせるわけにはいかない。むしろ、百年近くもよく気付かれなかったものだ。他の誰かがこれを手にしていた可能性だって十分にありえたと思う。
色々な偶然が重なって、無事に持ち主の元へ戻ってきたということで、今はよしとしておこう。
どう活用していくかについても追々考える必要はあるけれど、今は置いておいたほうがいい。あのノートの内容に感化されて、急におかしな行動を取ったりしてしまったらさすがに不自然だ。
(なんだか、禁書でも手に入れちゃった感じだなぁ……)
原案の書物と共に転生した世界の原作者、シノ・ミナカワの生活は、これから一波乱も二波乱も迎える予感を呈していたのであった……
0
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる