白紗

出会い

誰か隣にいてくれる
それが当たり前だと思っていた
誰もかけることなく、彼女がいる日常
いなくなるなんて考えてもなかった
けど別れは必ずしもくるものだなと彼女の最後をふと思い出し、歩き出した

極力、人と接しない生活を送っていた。常に一人とは言わない　ただ本絵で話せる友達が数人いればいいと思っていた。この町になに一つ不自由はない　駅があってスタジアム、ショッピングモール、本屋や服屋、公園など生活できる要素は揃っている。ただこんな性格だから活気のある時間は避けていた。用事が有れば夕方から夜にかけて済ませる。ただこれが失敗であった。いつも通りの時間全く変わらない日曜日に家への道を歩いていると、電灯の下に誰かが座っていた。もちろん知らない人なので目の前をスルーしていったすると、
「スルーしていくのかい？ひどいなー
これでも人見知りなんだぞ」
と声をかけてきた。いや独り言のように呟いた。もちろん、彼女はそう言ってるが全く知らないし、興味もない。自分には関係のない子だ。と思いながら、
「どちら様ですか？」と聞き返した。