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異世界帰りへ④ 魔法は時として○○にもなります
リル⑧ 事情
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酒場は道路に面して完全に解放されていて、ドアはなく、十字路の角地に合わせたカーブを描くカウンター席を軸に、テーブル席が扇状に広がっている。
『情報の集まる酒場』はヤバい情報を話しても大丈夫な閉鎖的な店。
そういう勝手な想像をしていたから、カフェテラスのような開放感溢れる店だとは思っていなかった。
「おーっ、こういう店は新鮮だな」
なにせ夜な夜な地下に潜るようにいかがわしい店へ通っていたからな。
いや、そこまでいかがわしいことはしてないけどね? ちょっと楽しんだだけで。合法なんです信じてください。
「でも……人、いないよね」
ようやく敬語の外れたリルが、意外そうに言葉を溢した。
パティも異変を察知したのか、こちらへ寄ってきて「そのようですね」と言う。
本当に客が一人もいない。カウンターの内側で女性店主が憂鬱そうに頬杖をついているだけだ。
「あの……、このお店、開いてるんですよね?」
俺は少し気後れしながら店主のお姉さんに問う。
「――んっ? あ! もちろん開いてますよ! ご注文は何に――――」
そしてお姉さんは美しい営業スマイルを見せたあと、すぐに注文を取ろうとした。しかしこちらは情報収集が目的だ。
あくまで仕事であって、遊びに来たわけではない。
「強めの酒を一杯」
ま、とりあえずグビッといってから考えよ。
「ちょっ、ハヤトくん!」
「ハヤトさん、本来の目的をお忘れではないでしょうか?」
「うっさいなぁ。少量のアルコールは頭の回転を速めてコミュニケーション能力を高めるんだよ! 日本では飲みにケーションという古来からの伝統があってだな!」
俺の反論にリルが「うわぁ……」とドン引いて、パティは無言のまま好感度をほんの少しだけ減らした。
この国は真面目な人間が多い一方で、酒の消費量も多いはずなのだが。
あくまで仕事が先で酒が後。真面目だなぁ。……いやそれは日本も同じか。
「冗談だよ。でも、何も注文しないわけにはいかないだろ?」
「じゃあジュースでいいじゃない」
「ちょびっと飲むだけだって。な?」
「……ハヤトくんと結婚したら、こういう生活が待ってるのね。酔っ払って仕事なんて、絶対上手くいかないわ。こんなの、私じゃなくても寝取られるわよ?」
うぅ……。ネトラレヒロインに正論で説き伏せられた。
「ジュースにします……」
俺たちのやりとりが奇妙だったのか、酒場のお姉さんは少しばかり困り顔を見せてからオーダーを取ってくれた。
専用の器具で、美味しそうな果実が絞られる。
「そういや、リルが王族だって気付かれないんだな」
「ハヤトくんも英雄だって、気付かれてないでしょ」
「俺はほとんど遠征に出ずっぱりだったからなぁ。元から国の統治下にある場所じゃ、やることがなかったんだよ。精々パレードをしたぐらいで、そのパレードだって安全面がどうこうって観衆から遠ざけられたし、顔が知られていないのは当然だと思うぞ」
有名になりたいとか権力を持ちたいとか、そういう欲望めいたものはあまりない。
日本に帰ってしまえば関係のないことでもある。
むしろ英雄らしく振る舞うなんて窮屈で息苦しい生き方を強いられるより、こうして気付かれないぐらいが丁度いいってもんだ。
「でもリルは、気付かれたっていいだろ」
「…………私は、王族と言っても妾の子だから」
リルの呟いた言葉に、お姉さんが反応する。
「あなた、王族なの?」
「あー……はい。一応、まあ」
「大変でしょう?」
「…………そうですね。嫌われてます、し……」
――――おいおい。急にシリアスな雰囲気になったぞ。
まあでも、王族が嫌われている……か。これは絶対王政の弊害でもある。
「うちには色んな人が来るんだ。中には貴族や王族がお忍びで――ってこともあるよ。でも、わざわざ城を出て羽目を外しに来るわけだから、当然、問題を起こしやすい。そして問題になれば――――貴族や王族と一般市民が喧嘩両成敗なんて、ありえないからね」
あまり知りたくない話を聞いてしまった。
この国は絶対王政で、貴族や王族の権力は確立されたものがある。
国王が賢者の権限を強くして相対的に彼らの権力を下げたわけだけれど、それは国を動かす側だけの話だ。
一般市民から見れば貴族や王族が絶対的な存在であることは、何一つとして変わっちゃいない。
俺はザクロに似た果実のジュースをちびりと飲んで、軽く喉を潤した。
こういうフレッシュな飲み物は日本と同じく美味しい。
むしろパックジュースとかペットボトル飲量に比べると鮮度の差で圧勝できる。
濃厚な中にキレのある味を一度堪能してから、会話に口を挟む。
「リルって、王族の中でも疎まれてるって言ってたよな」
「そりゃ……。妾の子、ですもの。王族として平等に接してくれるのは、お祖父様だけ。そもそも生まれたときは王族じゃなかったみたいだから……ね」
うーん。どうしたものか。妾の子というだけでここまで苦労を背負っているとは……。
予想外の重い展開に、これ以上話を突っ込んで訊いていいのか判断に迷う。
――しかし生まれたときは王族じゃなかった、って、どういうことだろうか。
生まれてしばらく経ってから王族になるなんて、普通は有り得ないわけで、どうも込み入ってドロドロしたヘヴィ級の重い話が潜んでいそうである。
そこに土足で踏み込む勇気はない。
どう会話を繰り広げていいかわからずに黙ってしまった俺達の空気を察してくれたのか、お姉さんは優しく微笑んでリルの赤いジュースにストローを指した。
「安心していいよ。うちは客を売るような真似はしないし、王族なんて言ってもよほど顔が知れてなけりゃ、誰も気付かない」
まあ、そうだろうな。
それぐらいに王族や貴族というのは、一般人と隔離された生活を送っている。
国王や公爵、伯爵クラスともなれば話は別だろうけど、多分、子爵ぐらいになると知名度なんて名前だけだ。権力もそれほどは持っていない。
「客は客、あなたはあなた、それでいいじゃない?」
「――――はいっ!」
暗い影を落としていたリルの表情が、一気に笑顔に変わった。……こいつは明るい顔のほうが似合っている。
それにしてもこのお姉さん、中々のやり手だな。いっそのこと惚れてしまいたいぐらいだ。
問題はそんなお姉さんの切り盛りする酒場が、いくら昼間と言えど一人も客がいないのは何故か――。そこに何かがありそうだ。
『情報の集まる酒場』はヤバい情報を話しても大丈夫な閉鎖的な店。
そういう勝手な想像をしていたから、カフェテラスのような開放感溢れる店だとは思っていなかった。
「おーっ、こういう店は新鮮だな」
なにせ夜な夜な地下に潜るようにいかがわしい店へ通っていたからな。
いや、そこまでいかがわしいことはしてないけどね? ちょっと楽しんだだけで。合法なんです信じてください。
「でも……人、いないよね」
ようやく敬語の外れたリルが、意外そうに言葉を溢した。
パティも異変を察知したのか、こちらへ寄ってきて「そのようですね」と言う。
本当に客が一人もいない。カウンターの内側で女性店主が憂鬱そうに頬杖をついているだけだ。
「あの……、このお店、開いてるんですよね?」
俺は少し気後れしながら店主のお姉さんに問う。
「――んっ? あ! もちろん開いてますよ! ご注文は何に――――」
そしてお姉さんは美しい営業スマイルを見せたあと、すぐに注文を取ろうとした。しかしこちらは情報収集が目的だ。
あくまで仕事であって、遊びに来たわけではない。
「強めの酒を一杯」
ま、とりあえずグビッといってから考えよ。
「ちょっ、ハヤトくん!」
「ハヤトさん、本来の目的をお忘れではないでしょうか?」
「うっさいなぁ。少量のアルコールは頭の回転を速めてコミュニケーション能力を高めるんだよ! 日本では飲みにケーションという古来からの伝統があってだな!」
俺の反論にリルが「うわぁ……」とドン引いて、パティは無言のまま好感度をほんの少しだけ減らした。
この国は真面目な人間が多い一方で、酒の消費量も多いはずなのだが。
あくまで仕事が先で酒が後。真面目だなぁ。……いやそれは日本も同じか。
「冗談だよ。でも、何も注文しないわけにはいかないだろ?」
「じゃあジュースでいいじゃない」
「ちょびっと飲むだけだって。な?」
「……ハヤトくんと結婚したら、こういう生活が待ってるのね。酔っ払って仕事なんて、絶対上手くいかないわ。こんなの、私じゃなくても寝取られるわよ?」
うぅ……。ネトラレヒロインに正論で説き伏せられた。
「ジュースにします……」
俺たちのやりとりが奇妙だったのか、酒場のお姉さんは少しばかり困り顔を見せてからオーダーを取ってくれた。
専用の器具で、美味しそうな果実が絞られる。
「そういや、リルが王族だって気付かれないんだな」
「ハヤトくんも英雄だって、気付かれてないでしょ」
「俺はほとんど遠征に出ずっぱりだったからなぁ。元から国の統治下にある場所じゃ、やることがなかったんだよ。精々パレードをしたぐらいで、そのパレードだって安全面がどうこうって観衆から遠ざけられたし、顔が知られていないのは当然だと思うぞ」
有名になりたいとか権力を持ちたいとか、そういう欲望めいたものはあまりない。
日本に帰ってしまえば関係のないことでもある。
むしろ英雄らしく振る舞うなんて窮屈で息苦しい生き方を強いられるより、こうして気付かれないぐらいが丁度いいってもんだ。
「でもリルは、気付かれたっていいだろ」
「…………私は、王族と言っても妾の子だから」
リルの呟いた言葉に、お姉さんが反応する。
「あなた、王族なの?」
「あー……はい。一応、まあ」
「大変でしょう?」
「…………そうですね。嫌われてます、し……」
――――おいおい。急にシリアスな雰囲気になったぞ。
まあでも、王族が嫌われている……か。これは絶対王政の弊害でもある。
「うちには色んな人が来るんだ。中には貴族や王族がお忍びで――ってこともあるよ。でも、わざわざ城を出て羽目を外しに来るわけだから、当然、問題を起こしやすい。そして問題になれば――――貴族や王族と一般市民が喧嘩両成敗なんて、ありえないからね」
あまり知りたくない話を聞いてしまった。
この国は絶対王政で、貴族や王族の権力は確立されたものがある。
国王が賢者の権限を強くして相対的に彼らの権力を下げたわけだけれど、それは国を動かす側だけの話だ。
一般市民から見れば貴族や王族が絶対的な存在であることは、何一つとして変わっちゃいない。
俺はザクロに似た果実のジュースをちびりと飲んで、軽く喉を潤した。
こういうフレッシュな飲み物は日本と同じく美味しい。
むしろパックジュースとかペットボトル飲量に比べると鮮度の差で圧勝できる。
濃厚な中にキレのある味を一度堪能してから、会話に口を挟む。
「リルって、王族の中でも疎まれてるって言ってたよな」
「そりゃ……。妾の子、ですもの。王族として平等に接してくれるのは、お祖父様だけ。そもそも生まれたときは王族じゃなかったみたいだから……ね」
うーん。どうしたものか。妾の子というだけでここまで苦労を背負っているとは……。
予想外の重い展開に、これ以上話を突っ込んで訊いていいのか判断に迷う。
――しかし生まれたときは王族じゃなかった、って、どういうことだろうか。
生まれてしばらく経ってから王族になるなんて、普通は有り得ないわけで、どうも込み入ってドロドロしたヘヴィ級の重い話が潜んでいそうである。
そこに土足で踏み込む勇気はない。
どう会話を繰り広げていいかわからずに黙ってしまった俺達の空気を察してくれたのか、お姉さんは優しく微笑んでリルの赤いジュースにストローを指した。
「安心していいよ。うちは客を売るような真似はしないし、王族なんて言ってもよほど顔が知れてなけりゃ、誰も気付かない」
まあ、そうだろうな。
それぐらいに王族や貴族というのは、一般人と隔離された生活を送っている。
国王や公爵、伯爵クラスともなれば話は別だろうけど、多分、子爵ぐらいになると知名度なんて名前だけだ。権力もそれほどは持っていない。
「客は客、あなたはあなた、それでいいじゃない?」
「――――はいっ!」
暗い影を落としていたリルの表情が、一気に笑顔に変わった。……こいつは明るい顔のほうが似合っている。
それにしてもこのお姉さん、中々のやり手だな。いっそのこと惚れてしまいたいぐらいだ。
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