53 / 93
異世界帰りへ⑦ ○○を知る英雄は紳士と語る
マノン⑭ 食べる
しおりを挟む
緊張気味にマノンが夕食を口へ運ぶ。手が震えているけれど、スプーンやフォークの使い方は問題ないどころか、綺麗だ。
「美味しい……」
些細なことかもしれないけれど、再びリルと見合って破顔してしまう。
妹の面倒を見る兄夫婦とか、そんな気分になってくる。
「遠慮なくどんどん食べてくれよ。――って、俺が作ったわけじゃないんだけどさ」
「よかったら今度、お箸の使い方も教えてあげましょうか?」
「ちょっと待て。箸の使い方なら俺のほうが教えられるだろ。生粋の日本人を舐めんなよ」
「日本向けのプロヒロインを侮らないでほしいわ」
こいつ、本気でプロヒロインって言葉を気に入ってやがるな。
しかし養成学校では箸の使いかたまできっちり教えていたのか……。抜かりの無さはさすがだ。勝手なイメージだけれども、綺麗にお箸を使える女性というのは、良妻賢母になりそうな印象がある。
「…………なあ、リル。一つ訊いてもいいか?」
「どうしたの? 改まっちゃって」
「お前のネトラレ願望なんだけど……。本当に学校で叩き込まれたことが、全てなのか?」
養殖ヒロイン、プロヒロイン。
なんにせよ、ろくでもない学校で仕上げられたはずのリルという令嬢は、ネトラレ願望以外は本当に完璧なんだ。
日本のことを知って俺の好みを把握し、そして努力を重ねた結果、ヒロインの座を射止めた。
そこに俺の意思が介在していなかったことは問題ありだけれど、本当に好みを把握されていた俺は、初見で惚れてしまうほどに彼女を気に入ったわけだ。そこについては文句の付けようがない。
でも良妻賢母とネトラレヒロインなんて、絶対に結びつかないだろう。そこに矛盾を感じる程度の頭の良さぐらいは、リルなら確実に持っている。
「例えば……。寝取られ教育が始まって、生徒の中に混乱の一つぐらいは、あったんじゃないか」
言うと、リルは可愛らしく首を傾げて疑問を呈した。
「無かったわよ? ああ、そういう性癖の人なんだ――って。特に問題なく、すんなり」
「そ、そうか……」
「もちろんドン引きする人はいたけれどね。うわぁ……って。まあ、『そういう人』のヒロインを育てる学校なんだから、納得するしかないわよね――って感じかな」
「そうかよ! つか俺のじゃなくて、爺さんの性癖だからな!?」
この国は英雄をなんだと思っているのだろうか……。できることなら生徒だった全員の誤解を解いて回りたい。俺にそんな特殊性癖はないのだから。
「でも……。私は、本当に好意的に受け止めたの。多分、私だけ……ね」
ということは、そもそもの素養のようなものがあったと言うことだな。
「――妾の子だから……か?」
「うん――。私のお母さんは、元々別の人と結婚していた普通の平民だったの。それをお父さんが寝取って、産まれたのが、私…………。寝取られがなかったら、産まれていなかった命なのよ」
重い……。
もうネトラレ願望を否定しちゃいけなくなるんじゃないかな、という覚悟を決めて問うたわけだけれど、実際にリルの口から語られると想像以上の重苦しい事情だ。
「リルの両親は、仲が良かったのか?」
「良かった――から、正妻や他の王族からは疎まれたわ。王族は王族としか子供を作らないのが、この国にある暗黙の了解ですし」
王族は王族と――――。
そうでなければ『王族だけが持つ魔法の才』が、世に出回ってしまうわけだ。王族が王族でいるためには、合理的で必要なことだったのだろう。
「この国は歴史が古くて王族の数も多いからな。近親にもならない――か」
「ええ。でも父は、暗黙の了解を犯して、母に当時の結婚相手がいても、構わずに母を愛した。……そのことを否定するなんて、私には無理。だって…………。それが愛じゃなかったら、なんなの?」
だから重いって!
――――と、人の人生を重いとか軽いの一言で片付けるなんてのは、残念なことに俺の主義に反するわけで。
戦場で沢山の仲間が死んでいく中、俺はライカブルではない、もう一つのユニークスキルの特殊性もあって、人の生い立ちを沢山知ることとなった。
特技継承スキル、『クロシード』。
目の前で死んだ人間の特技を一つだけ継承するという、とんでもないユニークスキルだ。こんなものを強制授与されて、やっぱりあの国王は頭がおかしいんじゃないかと思った。
ただ……。
死んでいく人の特技を受け継ぐと言うことは、俺が使い方さえ間違えなければ、その人の人生をより意味のあるものへ昇華させることができる――。徐々に、そういう前向きな捉え方をするようになっていった。
努力で手に入れた特技、才能で持って生まれた特技、種類も会得過程も十人十色で様々だ。
総じて言えることは、死にゆく人の人となりを知れば、その特技がどういうもので、どう役だったのかを知ることができた。この情報は特技を使いこなす上で必要不可欠だ。
そうして他人の人生に全力で触れようとして、気付いた。
――――重くない人生なんて、そうそうない。
どんだけチャラいように見えても、どれだけ豊かな家庭環境で育っていても、人生という長いスパンで物事を観察すると、なにかしら、重い部分がある。
それがリルの場合には、『産まれ』や『生い立ち』にあったという話――――。
「一度、リルの親父さんと会って、話をしてみたいな」
「それは無理よ……」
「どうしてだ」
「五年前に、失踪しているから――」
「王族が失踪?」
それはおかしな話だ。王族は途轍もなく恵まれた地位にいて、権力もあり、不自由なく暮らしているはず。
失踪なんてする必要がなさそうだし、そもそも、大事件になるだろう。
「じゃあ、母親は?」
「私が七歳の頃に、病魔で――」
……こいつ。王族なのになんで、こんな重い人生を歩いているんだよ。
それじゃあ俺がこの世界に召喚された辺りからずっと、親がいなかったってことじゃないか。それで妾の子だから嫌われてるとか、身の回りのことは自分でやっているとか……。
こんなの、王族令嬢どころか、むしろ不幸少女なんじゃないか?
――――俺だって召喚後は、とんでもない五年を経験させられてしまったからな。重い人生というものに、共感できるようになってしまった。
「あの…………」
ついに俺が言葉を失っていると、遠慮気味にマノンがしゃべり出す。
「はじめて他人と食事する子がいる席で、する話なのですか?」
土下座する勢いで頭を下げた。
『はじめて人と一緒にご飯を食べるよ。わーい』
『親父さんは』
『失踪』
『母親は』
『亡くなりました』
…………イヤすぎる。
しかし、五年前に失踪、ね。
「美味しい……」
些細なことかもしれないけれど、再びリルと見合って破顔してしまう。
妹の面倒を見る兄夫婦とか、そんな気分になってくる。
「遠慮なくどんどん食べてくれよ。――って、俺が作ったわけじゃないんだけどさ」
「よかったら今度、お箸の使い方も教えてあげましょうか?」
「ちょっと待て。箸の使い方なら俺のほうが教えられるだろ。生粋の日本人を舐めんなよ」
「日本向けのプロヒロインを侮らないでほしいわ」
こいつ、本気でプロヒロインって言葉を気に入ってやがるな。
しかし養成学校では箸の使いかたまできっちり教えていたのか……。抜かりの無さはさすがだ。勝手なイメージだけれども、綺麗にお箸を使える女性というのは、良妻賢母になりそうな印象がある。
「…………なあ、リル。一つ訊いてもいいか?」
「どうしたの? 改まっちゃって」
「お前のネトラレ願望なんだけど……。本当に学校で叩き込まれたことが、全てなのか?」
養殖ヒロイン、プロヒロイン。
なんにせよ、ろくでもない学校で仕上げられたはずのリルという令嬢は、ネトラレ願望以外は本当に完璧なんだ。
日本のことを知って俺の好みを把握し、そして努力を重ねた結果、ヒロインの座を射止めた。
そこに俺の意思が介在していなかったことは問題ありだけれど、本当に好みを把握されていた俺は、初見で惚れてしまうほどに彼女を気に入ったわけだ。そこについては文句の付けようがない。
でも良妻賢母とネトラレヒロインなんて、絶対に結びつかないだろう。そこに矛盾を感じる程度の頭の良さぐらいは、リルなら確実に持っている。
「例えば……。寝取られ教育が始まって、生徒の中に混乱の一つぐらいは、あったんじゃないか」
言うと、リルは可愛らしく首を傾げて疑問を呈した。
「無かったわよ? ああ、そういう性癖の人なんだ――って。特に問題なく、すんなり」
「そ、そうか……」
「もちろんドン引きする人はいたけれどね。うわぁ……って。まあ、『そういう人』のヒロインを育てる学校なんだから、納得するしかないわよね――って感じかな」
「そうかよ! つか俺のじゃなくて、爺さんの性癖だからな!?」
この国は英雄をなんだと思っているのだろうか……。できることなら生徒だった全員の誤解を解いて回りたい。俺にそんな特殊性癖はないのだから。
「でも……。私は、本当に好意的に受け止めたの。多分、私だけ……ね」
ということは、そもそもの素養のようなものがあったと言うことだな。
「――妾の子だから……か?」
「うん――。私のお母さんは、元々別の人と結婚していた普通の平民だったの。それをお父さんが寝取って、産まれたのが、私…………。寝取られがなかったら、産まれていなかった命なのよ」
重い……。
もうネトラレ願望を否定しちゃいけなくなるんじゃないかな、という覚悟を決めて問うたわけだけれど、実際にリルの口から語られると想像以上の重苦しい事情だ。
「リルの両親は、仲が良かったのか?」
「良かった――から、正妻や他の王族からは疎まれたわ。王族は王族としか子供を作らないのが、この国にある暗黙の了解ですし」
王族は王族と――――。
そうでなければ『王族だけが持つ魔法の才』が、世に出回ってしまうわけだ。王族が王族でいるためには、合理的で必要なことだったのだろう。
「この国は歴史が古くて王族の数も多いからな。近親にもならない――か」
「ええ。でも父は、暗黙の了解を犯して、母に当時の結婚相手がいても、構わずに母を愛した。……そのことを否定するなんて、私には無理。だって…………。それが愛じゃなかったら、なんなの?」
だから重いって!
――――と、人の人生を重いとか軽いの一言で片付けるなんてのは、残念なことに俺の主義に反するわけで。
戦場で沢山の仲間が死んでいく中、俺はライカブルではない、もう一つのユニークスキルの特殊性もあって、人の生い立ちを沢山知ることとなった。
特技継承スキル、『クロシード』。
目の前で死んだ人間の特技を一つだけ継承するという、とんでもないユニークスキルだ。こんなものを強制授与されて、やっぱりあの国王は頭がおかしいんじゃないかと思った。
ただ……。
死んでいく人の特技を受け継ぐと言うことは、俺が使い方さえ間違えなければ、その人の人生をより意味のあるものへ昇華させることができる――。徐々に、そういう前向きな捉え方をするようになっていった。
努力で手に入れた特技、才能で持って生まれた特技、種類も会得過程も十人十色で様々だ。
総じて言えることは、死にゆく人の人となりを知れば、その特技がどういうもので、どう役だったのかを知ることができた。この情報は特技を使いこなす上で必要不可欠だ。
そうして他人の人生に全力で触れようとして、気付いた。
――――重くない人生なんて、そうそうない。
どんだけチャラいように見えても、どれだけ豊かな家庭環境で育っていても、人生という長いスパンで物事を観察すると、なにかしら、重い部分がある。
それがリルの場合には、『産まれ』や『生い立ち』にあったという話――――。
「一度、リルの親父さんと会って、話をしてみたいな」
「それは無理よ……」
「どうしてだ」
「五年前に、失踪しているから――」
「王族が失踪?」
それはおかしな話だ。王族は途轍もなく恵まれた地位にいて、権力もあり、不自由なく暮らしているはず。
失踪なんてする必要がなさそうだし、そもそも、大事件になるだろう。
「じゃあ、母親は?」
「私が七歳の頃に、病魔で――」
……こいつ。王族なのになんで、こんな重い人生を歩いているんだよ。
それじゃあ俺がこの世界に召喚された辺りからずっと、親がいなかったってことじゃないか。それで妾の子だから嫌われてるとか、身の回りのことは自分でやっているとか……。
こんなの、王族令嬢どころか、むしろ不幸少女なんじゃないか?
――――俺だって召喚後は、とんでもない五年を経験させられてしまったからな。重い人生というものに、共感できるようになってしまった。
「あの…………」
ついに俺が言葉を失っていると、遠慮気味にマノンがしゃべり出す。
「はじめて他人と食事する子がいる席で、する話なのですか?」
土下座する勢いで頭を下げた。
『はじめて人と一緒にご飯を食べるよ。わーい』
『親父さんは』
『失踪』
『母親は』
『亡くなりました』
…………イヤすぎる。
しかし、五年前に失踪、ね。
0
あなたにおすすめの小説
【状態異常無効】の俺、呪われた秘境に捨てられたけど、毒沼はただの温泉だし、呪いの果実は極上の美味でした
夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ルインは【状態異常無効】という地味なスキルしか持たないことから、パーティを追放され、生きては帰れない『魔瘴の森』に捨てられてしまう。
しかし、彼にとってそこは楽園だった!致死性の毒沼は極上の温泉に、呪いの果実は栄養満点の美味に。唯一無二のスキルで死の土地を快適な拠点に変え、自由気ままなスローライフを満喫する。
やがて呪いで石化したエルフの少女を救い、もふもふの神獣を仲間に加え、彼の楽園はさらに賑やかになっていく。
一方、ルインを捨てた元パーティは崩壊寸前で……。
これは、追放された青年が、意図せず世界を救う拠点を作り上げてしまう、勘違い無自覚スローライフ・ファンタジー!
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる