59 / 93
異世界帰りへ⑧ その召喚術は○○を招く
サラマンダー!
しおりを挟む
城の南側にある広い中庭からは、城下町の半分を一望できる。
この場所は観光地化されていて、眺望を目当てに城を訪れる地方在住の国民も多くいるわけだ。
ちなみに有料。ちゃっかりしてんなぁ。
その金がゲームに費やされているとは、国民は夢にも思っていないだろうに。
「――――ッ。これは、デカいな」
正直、洒落になっていない。
全長は優に十メートルを超えているだろう。城に常駐する衛兵は皆が皆、尻餅をついて、あまりにも為す術がないものだから、逃げ惑っている姿すら見える。
前線に派兵されたのは志願兵で、割とまあ、色んな理由があって命を賭ける覚悟をした人たちだった。
でも城を守っている兵は『国に尽くす兵にはなるけれど命は惜しい』という、まあ割と公務員的な感覚の人間が多い。ほどほどの地位と名声と金と余暇。高倍率で大人気の職業だそうだ。
だからまあ、こんな事態に見舞われるなんて、思ってもいなかったのだろう。
『ぶよ』ですらパニック状態だったのに、いきなりドラゴンって……。
「マノン、魔法で攻撃できるか?」
「できます……けど」
「けど?」
「下手をすれば城下町ごと……吹き飛びますが…………大丈夫……なのでしょうか?」
「大丈夫なわけあるかっ!! もうちょっと調整してくれよ」
「んー……。実は……ですね……」
「おい。なんでさっきから、ちょくちょく口籠もってんだ」
躊躇……。
いや、なんだかこう、股のところをもじもじとしていて……。恥じらっているようにも、見える。
「トイレか!?」
「ストレートに言わないでください! 引きこもりでも女の子なのですよ!?」
「よくこの緊急事態にそんな――」
「いえ、だってその……。魔力がすっごい勢いで漏れていきましたので、その……放出感が…………」
「水の音を聞いたらトイレに行きたくなる、みたいな感じか!」
「だから言うなぁぁぁっ!」
おう。本気で顔が真っ赤になっておる。でも好感度が下がらないのは、どういうことだろうか。
「とにかく、早く行ってこい! ここは…………俺がなんとかする」
「ハヤトさんが――? …………はいっ、じゃあ、さすがにお漏らしをしていい年齢ではないので!」
緊張感がないなあ。
「ハヤトくん、空に浮かんでいる相手をどうするの?」
「そりゃ決まってるだろ。魔法を使えない俺ができることなんて、物理攻撃しかない」
伝えて、兵に事情を説明する。
鉄製の弓を一本と、大量の弓矢を持ってきてもらった。死んでいった弓の名手から技術は引き継いでいるし、これで――っ。
「ハヤトよ、待つのじゃ!」
「なんだよ爺さん。制御できるなら早くやってくれよ。兵隊も観光客も、大パニックだぞ」
そもそも国王が召喚したわけで、国王が制御するべき話である。できないのなら討伐するしかない、というだけの話で。
ただ……。どうにも嫌な予感がするんだよなあ。
だって、俺こそが召喚されし者なわけで。この通り、制御なんて一切されていない。それなのにドラゴンだけは大丈夫? そんなにうまい話があるのかね。
まあ、さすがに一つの策もなしに召喚するほどの阿呆でもない……と、思うんだけど。
「サラマンダーよ、翼を収めるのじゃ」
危険を顧みずに、威風堂々と兵より前へ出てドラゴンへ語りかける、王の姿。
俺とリルを含めた、この場にいる全ての民が息を飲んだ。
「ほれ」
手を差し伸ばすと、サラマンダーがゆっくりと降下。そのままスッと翼を収めて、口先を国王の差し伸ばした手に寄せていった。
「……なんだよ。ちゃんと制御できるのか」
「よかったぁ――」
マノンはトイレで、パティは再び行方不明。とりあえず俺とリルは、二人で国王の側へ行った。
「おい爺さん、取り引きの続きだ」
「なんじゃ」
「サラマンダーを兵器利用しないのなら、俺の持っていたパソコンを譲ってやる。いくつか条件はあるが、基本的にはそれだけでいい」
「ほっ、本当か!?」
「そりゃ嫌だけど、かといって人の命には代えられねえだろ!!」
なんだかなあ。多くの命とパソコン。これが取り引きとして成立してしまうことが、ちょっと怖い。
「だいたい、国を守るってだけなら、サラマンダーを飼い慣らしているだけで十分すぎる」
「ふむ。それもそうじゃな」
これで取り引き成立――と。
犠牲は払ったけれど最悪の事態は回避した。上々の結果だろう。
「……ハヤトくん、それ、大切なものじゃないの?」
リルが真顔で語りかけてくる。
「そりゃ大切だよ。両親が一生懸命働いて、なけなしの金で俺に買い与えてくれたんだ。めちゃくちゃ大切だ」
「めちゃくちゃ大切……。なのに、人に譲っちゃうんだ……」
ん? なんかリルの頬が赤らんでないか?
「そ――それって、本当に大切なのよね!?」
「ああ。本当の本当に大切だ」
「はぅうっ――」
……おーい。なんか反応がおかしいぞー?
好感度が、ついに百パーセントだ。どこに好感度アップイベントが潜んでいたんだよ。
人のために大切なものを譲り渡す精神――とかか? そりゃ常識人なら、普通にそうする。人の命とパソコンを天秤にかけてしまう爺さんが変なだけで。
国王や王族みたいに、権力をずーっと握っていると、色んな感覚が狂うみたいだ。
そんな人間に囲まれてリルは育ったわけだから、常識的対応を見せる俺のことが必要以上の紳士に映っているのかもしれないな。
「――まあいいや。じゃあ爺さん、細かい交渉に入るぞ。…………ヒロイン契約では痛い目に遭わされたからな。確実に俺が有利な内容にしてやるから、覚悟しておけ」
「ふんっ。パソコンゲームさえあれば、英雄など用済みじゃ」
俺の価値とは一体……。
「そういや、日本の法を取り入れてこの国の治安を――とか、言ってなかったか? 爺さん、あれは一体なんだったんだよ」
「…………ゲームを楽しむために最も必要なもの。それは時間じゃ。国王を中心とした王族が統治するなど、非効率にもほどがある。賢者を働かせてワシはゲーム三昧。これが最良の一手じゃろう?」
「うっわ……。マジで、もう二度と爺さんのことを国王として敬ったりしないからな? 俺の中では最低の人間だ」
「どうとでも言うがよい」
そんな会話を繰り広げて、なんとなーく、エンディングモードというか、これで事件も幕引きでやれやれだぜ――と、思っていた。
この場所は観光地化されていて、眺望を目当てに城を訪れる地方在住の国民も多くいるわけだ。
ちなみに有料。ちゃっかりしてんなぁ。
その金がゲームに費やされているとは、国民は夢にも思っていないだろうに。
「――――ッ。これは、デカいな」
正直、洒落になっていない。
全長は優に十メートルを超えているだろう。城に常駐する衛兵は皆が皆、尻餅をついて、あまりにも為す術がないものだから、逃げ惑っている姿すら見える。
前線に派兵されたのは志願兵で、割とまあ、色んな理由があって命を賭ける覚悟をした人たちだった。
でも城を守っている兵は『国に尽くす兵にはなるけれど命は惜しい』という、まあ割と公務員的な感覚の人間が多い。ほどほどの地位と名声と金と余暇。高倍率で大人気の職業だそうだ。
だからまあ、こんな事態に見舞われるなんて、思ってもいなかったのだろう。
『ぶよ』ですらパニック状態だったのに、いきなりドラゴンって……。
「マノン、魔法で攻撃できるか?」
「できます……けど」
「けど?」
「下手をすれば城下町ごと……吹き飛びますが…………大丈夫……なのでしょうか?」
「大丈夫なわけあるかっ!! もうちょっと調整してくれよ」
「んー……。実は……ですね……」
「おい。なんでさっきから、ちょくちょく口籠もってんだ」
躊躇……。
いや、なんだかこう、股のところをもじもじとしていて……。恥じらっているようにも、見える。
「トイレか!?」
「ストレートに言わないでください! 引きこもりでも女の子なのですよ!?」
「よくこの緊急事態にそんな――」
「いえ、だってその……。魔力がすっごい勢いで漏れていきましたので、その……放出感が…………」
「水の音を聞いたらトイレに行きたくなる、みたいな感じか!」
「だから言うなぁぁぁっ!」
おう。本気で顔が真っ赤になっておる。でも好感度が下がらないのは、どういうことだろうか。
「とにかく、早く行ってこい! ここは…………俺がなんとかする」
「ハヤトさんが――? …………はいっ、じゃあ、さすがにお漏らしをしていい年齢ではないので!」
緊張感がないなあ。
「ハヤトくん、空に浮かんでいる相手をどうするの?」
「そりゃ決まってるだろ。魔法を使えない俺ができることなんて、物理攻撃しかない」
伝えて、兵に事情を説明する。
鉄製の弓を一本と、大量の弓矢を持ってきてもらった。死んでいった弓の名手から技術は引き継いでいるし、これで――っ。
「ハヤトよ、待つのじゃ!」
「なんだよ爺さん。制御できるなら早くやってくれよ。兵隊も観光客も、大パニックだぞ」
そもそも国王が召喚したわけで、国王が制御するべき話である。できないのなら討伐するしかない、というだけの話で。
ただ……。どうにも嫌な予感がするんだよなあ。
だって、俺こそが召喚されし者なわけで。この通り、制御なんて一切されていない。それなのにドラゴンだけは大丈夫? そんなにうまい話があるのかね。
まあ、さすがに一つの策もなしに召喚するほどの阿呆でもない……と、思うんだけど。
「サラマンダーよ、翼を収めるのじゃ」
危険を顧みずに、威風堂々と兵より前へ出てドラゴンへ語りかける、王の姿。
俺とリルを含めた、この場にいる全ての民が息を飲んだ。
「ほれ」
手を差し伸ばすと、サラマンダーがゆっくりと降下。そのままスッと翼を収めて、口先を国王の差し伸ばした手に寄せていった。
「……なんだよ。ちゃんと制御できるのか」
「よかったぁ――」
マノンはトイレで、パティは再び行方不明。とりあえず俺とリルは、二人で国王の側へ行った。
「おい爺さん、取り引きの続きだ」
「なんじゃ」
「サラマンダーを兵器利用しないのなら、俺の持っていたパソコンを譲ってやる。いくつか条件はあるが、基本的にはそれだけでいい」
「ほっ、本当か!?」
「そりゃ嫌だけど、かといって人の命には代えられねえだろ!!」
なんだかなあ。多くの命とパソコン。これが取り引きとして成立してしまうことが、ちょっと怖い。
「だいたい、国を守るってだけなら、サラマンダーを飼い慣らしているだけで十分すぎる」
「ふむ。それもそうじゃな」
これで取り引き成立――と。
犠牲は払ったけれど最悪の事態は回避した。上々の結果だろう。
「……ハヤトくん、それ、大切なものじゃないの?」
リルが真顔で語りかけてくる。
「そりゃ大切だよ。両親が一生懸命働いて、なけなしの金で俺に買い与えてくれたんだ。めちゃくちゃ大切だ」
「めちゃくちゃ大切……。なのに、人に譲っちゃうんだ……」
ん? なんかリルの頬が赤らんでないか?
「そ――それって、本当に大切なのよね!?」
「ああ。本当の本当に大切だ」
「はぅうっ――」
……おーい。なんか反応がおかしいぞー?
好感度が、ついに百パーセントだ。どこに好感度アップイベントが潜んでいたんだよ。
人のために大切なものを譲り渡す精神――とかか? そりゃ常識人なら、普通にそうする。人の命とパソコンを天秤にかけてしまう爺さんが変なだけで。
国王や王族みたいに、権力をずーっと握っていると、色んな感覚が狂うみたいだ。
そんな人間に囲まれてリルは育ったわけだから、常識的対応を見せる俺のことが必要以上の紳士に映っているのかもしれないな。
「――まあいいや。じゃあ爺さん、細かい交渉に入るぞ。…………ヒロイン契約では痛い目に遭わされたからな。確実に俺が有利な内容にしてやるから、覚悟しておけ」
「ふんっ。パソコンゲームさえあれば、英雄など用済みじゃ」
俺の価値とは一体……。
「そういや、日本の法を取り入れてこの国の治安を――とか、言ってなかったか? 爺さん、あれは一体なんだったんだよ」
「…………ゲームを楽しむために最も必要なもの。それは時間じゃ。国王を中心とした王族が統治するなど、非効率にもほどがある。賢者を働かせてワシはゲーム三昧。これが最良の一手じゃろう?」
「うっわ……。マジで、もう二度と爺さんのことを国王として敬ったりしないからな? 俺の中では最低の人間だ」
「どうとでも言うがよい」
そんな会話を繰り広げて、なんとなーく、エンディングモードというか、これで事件も幕引きでやれやれだぜ――と、思っていた。
0
あなたにおすすめの小説
【状態異常無効】の俺、呪われた秘境に捨てられたけど、毒沼はただの温泉だし、呪いの果実は極上の美味でした
夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ルインは【状態異常無効】という地味なスキルしか持たないことから、パーティを追放され、生きては帰れない『魔瘴の森』に捨てられてしまう。
しかし、彼にとってそこは楽園だった!致死性の毒沼は極上の温泉に、呪いの果実は栄養満点の美味に。唯一無二のスキルで死の土地を快適な拠点に変え、自由気ままなスローライフを満喫する。
やがて呪いで石化したエルフの少女を救い、もふもふの神獣を仲間に加え、彼の楽園はさらに賑やかになっていく。
一方、ルインを捨てた元パーティは崩壊寸前で……。
これは、追放された青年が、意図せず世界を救う拠点を作り上げてしまう、勘違い無自覚スローライフ・ファンタジー!
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる