異世界帰りは寝取られ令嬢と共に。 ~命がけで頑張ったので、ただ可愛すぎるだけの人はお断りします~

本山葵

文字の大きさ
60 / 93
異世界帰りへ⑧ その召喚術は○○を招く

きらめく星と、二人のヒロイン――。

しおりを挟む
 そろそろエンディングも近いか、なんて思っているところで、リルが顔を赤らめたまま近寄ってくる。


「あの――っ」

「どうした、リル?」


 見た目の可愛さなら百点満点。……だから、あんまり寄るな! 危険なんだよ!
 だが、俺はてっきりいつものプロヒロイン行動かと思っていたのに、どうも様子が違うようで――。リルははくしんの表情で、うつたえかけてきた。


「私を日本に連れて帰って!!」


 明らかに嘘偽うそいつわりのない、本気の言葉である。


「……いや、何を今更。ネトラレヒロインなんて連れて帰れるかよ」

「寝取られは…………あきらめ、る」

「なに?」


 耳を疑った。あのリルが、ネトラレをあきらめる?


「だって、その……。少なくとも今は、ハヤトくんのことが……っ」

「言うなよ。俺だって結構、ヒヤヒヤのつなわたりでれないようにしてんだ。絶対に言うなよ」

「で、でもっ」

「そもそも『少なくとも今は』って、それじゃダメなんだよ! あとで気が変わったら寝取られる気満々じゃねえか!」

「そう……だけど」

「少しは否定してくれないか!?」


 ――――いや、ちょっと待てよ。
 こいつを日本に連れて帰ることはできない。絶対だ。
 今になって気付いたけれど、もしリルが今更『ネトラレは諦める』と言ったところで、信用できるはずがない。

 ……だが。

 連れ帰るヒロイン以外とは恋愛しちゃダメだなんて、誰もそんなこと、言っていないのでは?
 とりあえず付き合ってみて、こいつのほんしようを十分に確かめる。そういう手段も、ひょっとしたら、あるんじゃないか?
 その間にもっと良い人が出てきて俺が浮気をしたって、寝取られの成立だ。文句は言うまい。あくまで本気にならない中での、危険なお遊び…………。



 ――――――――ごくり。



 俺ももう、二十一だ。こういう大人のせんたくをしたって、誰もとがめはしまい……。


「…………リル、ちょっと二人きりで、話をしようか」


 大人になろう。大人になって、そのあとのことは、そのあと考えよう。


「ハヤト――くん?」


 とくり、と、心臓が不思議なみゃくを打った。やばっ……。色んな制限を外して真っ正面から見ると、やっぱこいつ、可愛い――っ!


「トイレからもどってきましたぁ!!」


 リルとめ合って良い感じのふんだったのに、いきなりマノンの声がひびいた。
 そういやいたなー。このロリっこ。
 お前とは火遊びができないから、今は用がないのだけど。


「途中でパティさんから教わってきましたよ! 究極の攻撃魔法を!」


 あれ? こいつの情報、そこで止まってるのか?


「頭上にきらめく星たちよ――」


 おい。なんか詠唱えいしょうしはじめたぞ。


「今、くだけてそそげ!!」

「ちょっ、待てマノン!!」


 耳にしたことのない轟音ごうおんが空で鳴り始めた。
 見上げると、どう見ても隕石いんせき以外の何物でもないものが、城へ向かって落下してきている。
 サイズはドラゴンぐらいかもしれないけれど、しようとつしたら周囲が丸ごと吹き飛んでしまうだろう。
 ヤバいヤバいヤバいヤバい!! これはドラゴンにダメージをあたえるだけじゃ済まない!


「リル! 魔法を止める方法は!?」

「うぇえっ!? そんなの――」


 知るわけないか。せんとう用の強力魔法が存在しない世界だからな。
 だいたいパティは、なんてをしてくれてんだ! マノンがめっちゃ鬼気ききせまった顔してるじゃねえか……。
 こいつが本気を出せば、最悪、この大陸や世界まるごと――っ。


「物理攻撃じゃ」

「爺さん!?」

えいしよう中に物理攻撃を受けると最初からやり直し――。それがゲームの基本じゃろう」

「今ゲームとか言ってる場合なのか!?」


 だが他に方法がない――!
 俺はマノンに向かって全力でけた。足が千切ちぎかたが外れそうになるほど必死に走って、一発なぐってでも、このアホな魔法を止めるしかないと、覚悟を決めた。


「メテオストラァァァァァァァィック!!」


 でもダメだ。間に合わなかった――。
 サラマンダーの上にいんせきがぶつかる寸前、ドラゴン特有の技や魔法なのか、結界のようなものを作ってサラマンダーが隕石の衝突を防ぐ。
 しかし隕石は結界ごとんでいって、ゴオオオオオオオッと空気を破壊するかのごとき音が、世界を支配した。
 仕方がない。最後の賭けだ!!


「マノン! 一緒に――――っ。一緒に、日本へ行こう!!」

「――ふぇ?」


 おにのような攻撃魔法を使うに相応ふさわしい形相ぎょうそうから、急に十四歳相応そうおうの表情に変わって、ボワッと顔を赤くした。
 同時に、この世界を丸ごと壊してしまいそうな音が収まっていき、サラマンダーが結界で防ぎ止めていた隕石がキラキラときらめきながら消失する。


「止ま……った?」

「あの――。今、なんて――」

「えっ、いや、その――。マノンと一緒に日本へ帰っても、いいかなぁ……と」

「本当ですか!?」


 一気にがおかせられてしまう。
 まずい。これは『魔法を止めるために仕方なく言ったんだよねー。うそに決まってんじゃん』とは言いづらい。俺が殺されそうだ。こいつの力が半端ないことは、今さっき身をもって知ったわけで。
 まあ、でも……。日本に魔法はないから、マノンも少しは普通になるのかな。

 ――――――――――仕方がない。

 五年をついやして命を賭けたほうしゆうが、ロリっこの引きこもり? そんなの嫌だ。嫌だけれど……。この世界を守るためだったと思えば、まあ、なつとくできてしまう。
 これも大人の判断だ。
 早く日本へ帰りたい気持ちも、ある。
 色んなことを仕方ないと思うことができれば……。
 俺の行動で助かった命が沢山あったと思えば、まあ、――うん。仕方がない。


「――ああ。マノン、一緒に」

「ちょっと待って!!」


 リルが口をはさんでくる。ねるとんか? ねるとんを知っているのか?


「二人きりで話があるって言ってたじゃない! あれは……なんだったの?」

「…………そんなに悲しそうな顔をしないでくれ。仕方がないんだ」


 そう。これはエンディング。幕引きのイベントである。
 俺はここでせいいつぱいの格好を付けて、この世界をるのみ――。


  ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………いや、なんつーかもう、とりあえず帰りたい。
 こんな国はもう嫌だ! どうせまともなヒロインなんていないし! 爺さんがネトラレとかんじゃったし! もういっそ気心の知れたパティでもいいかなとか思ったけど、あいつが一番リアル路線でヤバいやつだったし!!


「仕方、ない?」


 ――――ん? 気のせいだろうか、マノンの声に怒気どきが……。


「ハヤトさん、仕方なく・・・・、私と帰るんですか?」

「えっ、いや――。だってマノンの目的は、日本での引きこもり生活だろ? それなら仕方なくでも、何でもいいんじゃ……」


 あれ? ライカブルで見える好感度がきっちり百パーセントになっている。いつ? どこでそうなった?


「仕方なく――とは、何かをあきらめる時の台詞せりふですよね? 一体、ハヤトさんは何を諦めたのでしょうか? ねえ? 教えてください? …………言えますよね?」


 ヤバい。なんかこの子、普通に異性として怖い気がしてきた。ドス黒いオーラみたいなものを隠し切れてない。
 ゆらーり、と、揺れながら近寄ってくる。――――目が、怖いッ!


「リルとの恋愛でしょうか? それとも他の女? ひょっとしてハーレム? まさかあのパティ? 嫌ですよ、私だけを見てくれないと。ほら、私はこんなにも純情にハヤトさんを好きになっているのですから。それならハヤトさんも私と同じように……ねぇ?」


 怖い怖い怖い怖い怖いッ!! こいつ、この土壇場どたんばでヤンデレに進化しやがったのか!?


「私たち、運命的な出会いをしたじゃないですかぁ。ねぇ、そぅでしょう?」


 言葉の揺らぎが怖い。あと、こいつの疑問符ぎもんふからはノーと言わせる気配を少しも感じないんですけど!


「いやっ、出会いなんて、マノンがヒロイン養成学校に通っていたというだけで」

「違いますよぉ。通ってなんていないのに、引きこもっているだけだったのに、ハヤトさんから会いに来てくれたのですよぉ。あれは運命でしょう? そうですよねぇ? ふふふふふっ、ふえふえふえふえふ」


 マズい。これはひょっとして、過去最大のピンチじゃなかろうか。
 世界を滅ぼせるレベルのほう使つかいが、ヤンデレ化。


「浮気は許しませんよ? 赤い糸は、一本だけですから」


 ちょぉ――っ、なんか、そんなに重いよりはネトラレのほうがまだ可愛い気がしてきた!! むしろ誰か、こいつを寝取ってくれないか!?


「ねぇ、一緒に引きこもりましょうよ。私とあなただけの世界で、ずぅーっと仲良く暮らしましょう」

「お、落ち着け、マノン?」


 そもそもどうしてこうなった!?
 考えろ。考えるんだ。こいつはトイレに行くまで、普通だった。帰ってきてからがおかしいんだ。いきなり隕石を降らすなんて暴挙ぼうきょに出たり、ヤンデレ化したり。
 いつからおかしくなった?
 確かに好感度はゆっくり上がってきていた。最初は四十パーセント程度。それがついに百パーセントになったわけだけれど、トイレに行く前だって八十から九十ぐらいの好感度はあったんだ。ここまで急に変わるほどのことではない――。



 …………って、ちょっと待て。



 マノンは引きこもりだ。引きこもりっていうのは、人を嫌ったり恐れたりするから、引きこもるんだ。
 端的たんてきに言えば、他人への好感度が最初からゼロということになる。
 それなのにこの子は、最初から俺への好感度がそこそこに高かった。日本の引きこもりかんきようを伝えたから高いのかと思っていたけれど、よーく考えてみたら、そんなことを伝える前からそこそこに高かった!!
 以来、一度も下がることなく、ジワジワと上がり続けて――。


「おい。ひょっとしてマノン……。最初から俺のこと――、好き……だったのか?」


 かくしんに迫ると、急にマノンは、ぷしゅぅ――と顔から湯気を上げそうなほど赤面して、うつむいてしまった。
 ああ……。ようやく、わかった。
 日本にいる母ちゃん。俺、ようやくわかっちゃったよ。
 唐突とうとつにリルがうでからめてきて、マノンに言う。


「わっ、私だって最初から好きだったから!」


 母ちゃん――。これ、ただの修羅場しゅらばです。


「はあ? リルは死の魔法をかけたじゃないですか」

「いやっ、まあ、その……」


 その点に関しては、マノンに軍配が上がるのか……。


「マノンだって同じことをしたじゃない!」

「あれはその……。はなれたくなかった――というか」


 なにこれ。いきなりモテはじめたんだけど、全っ然、嬉しくない。
 あーだこーだとリルとマノンが言い合っていると、背後で、ドサリと人がたおれる音がした。
 爺さんがついに倒れたのかと思って振り向いたのだが、視界の大半をおおっていたはずのサラマンダーさんが、姿を消している。
 どこ行った? 飛んで逃げたのかな。いくらワイでも隕石ぶつけられちゃあかなわんわー、って。


「ちょっ、ハヤトくん、あれ――」

「人……じゃないですか?」


 確かに目をこらしてみてみると、サラマンダーがいたはずのところに、人が倒れている。


「行ってみるぞ」

「うんっ」

「――仕方がないですね」


 倒れている人は、どうやら女性のようで、それをにんしたリルとマノンは俺の腕をグッと握ってきた。


「この子、サラマンダーでしょ? トラブルの予感しかしないわ。帰りましょう」

「これ以上敵が増えるなんて、ありえませんから」

「お前ら、人として何か失ってないか!?」


 ここは助けるべきだろう――と、二人の腕をごういんはらって女性にる。


「おいっ、大丈夫か!?」


 けいかいして、俺たち以外の人間は誰も近づいてこなかった。そりゃいきなりドラゴンを見たあとじゃ、そうなるのだろうけど。


「――――きのこ」

「なんだって?」

「きのこ、ください……」


 かんぺきなまでになぞの言葉を発した少女は、国王の指示で城内の医務室へと運ばれた。
 確かにもう、めんどうくさくなる気配しかしない!
 エンディング……まだかなぁ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...