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王位継承編④ 正しく可愛がる
リディア③ 正しさ
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男でも女でもないと言い切ったリディアだけれど、どう見ても胸は膨らんでいるところをサラシで隠しているわけで。
腕も細いし、髪が短いだけで女の子顔だし、あとはもう――。
「付いてるのか?」
「付いてない!!」
じゃあ女の子だよな……。
「あー、ということは精神的な意味で?」
「そうだ。――元々、最も古い神話によると神の子は男でも女でもないとされていた。だから神父や教皇は結婚もしないし、子供も作らない。我がルート家の当代も長男ではなく『長子』が受け継いできた!」
「なるほどな。神話らしい話だ」
それなら男の子が生まれなくて困ることもない。
だがこの話は、女であることを隠す理由にはなっても、王位継承選に出る理由にはならないだろう。
「僕も、そうなりたい。――それが、『正しい』姿なのだから」
正しい――ねえ。しかし真っ赤な顔で言っているのは、羞恥心か?
「俺には正しいと思えないけどな。女の体に産まれているのに男でも女でもないと言い張って、結婚も子作りも禁じる。好きな人ができたって、その気持ちは封印しなきゃならないんだろ? そんなもの、不自然だ」
「自然の話ではない。宗教の話だ」
「ふむ……。じゃあリディアの思う正しさって、どういうことだ?」
「え――」
こいつは、弟たちには結婚も子育てもしてほしいと言っていた。
つまりそれが自然であり幸福なことであると、自認している。
「自然とか宗教とかじゃない。リディアの考える正しさだ」
「――だからっ、僕は王族を正しい道に!」
「ふーん。じゃ、今の教皇様では力不足だと言っているようなものだな」
「それは……っ」
「リディア、凄い人気あるんだってな。男からも女からも」
この中性的な見た目で、品行方正。
王族の権威を振りかざすような素振りもないし、ぶっちゃけ『ボーイッシュな女の子が好みだ』と言い切れる男性なら、それを理由に入信したっておかしくない。男なんてそんなものである。
要するに、このリディアという女の子はアイドル。信仰者にとって一種の偶像だ。
男だと言い張っていても正体はバレバレ。しかしそこも可愛さなのだろう。だがそれは表面と実態が違うから虚像とも言える。
そして実際に会えるわけだから、実像でもある。
相反しそうな要素を一人で持ち合わせてしまったからこその人気――と考えられる。
「人気のある次代の教皇に王位を継承させることができれば、美味しい思いをするのは今の教皇。つまりルート家の当代だ。宗教上の関係では国王の上に立てるわけだから、なんでもできるようになる」
「…………教皇様は、そんなこと一言も言っていない!」
感情的に否定して、好感度を減らす。
こういう行動を取った人間で図星を突かれていないケースとは未だ巡り会ったことがない。
あとはこいつに自覚があるかどうか――だ。
「でも事実だろ? そういう意図がなければ、自分が出ればいい。教皇はまだ五十歳にもなっていないと聞いたぞ。名乗りを上げるには適した年齢だろう」
「き――教皇様は、当代としての仕事で忙しくてっ」
「お前だって、いずれは当代の仕事を受け継ぐんだ。弟たちには結婚も子育てもして欲しいんだろ? まさか王位を継承したら教皇の座は弟に背負わせて――なんて、しないよな」
「それは……そう、だけれど。――でも、違う!」
女なのがバレバレだったことだし、これはチョロい系の子かなーと思っていたけれど。
頑として譲らないな。
「じゃあ噂をばらまくぞ。『あれれぇー、おっかしいぞー。教皇様が姪っ子を利用して権力の独り占めをしようとしてるぅー?』って」
隣で腕を組んだリルから「ふざけていたけれど、今の誰の真似?」と問われたが、「日本で一番有名な探偵だ」とだけ答えた。てへぺろ、これは青酸カリ――っ。
「教会を脅すと言うのか……?」
「いやいや。まさかそんな。でもな、『正しい』順番を守るのなら、立候補するのはリディアじゃなくて教皇様だろ? って話をしているだけだ」
「くっ、た、正しい……っ、だと!」
うーん? どうも恍惚としているな。
『それは正しくない』と否定するわけではなく、まるで正論を正論として受け止めながらむしろ『もっと言って』とでも言いたげな表情に見える。
「言ってやろう。お前は正しくない!」
「そんなことはない!」
「教皇が出るほうが正しい!」
「ぅん……くぅっ」
くぅっ、じゃないし。同じことを言っているのに、この違う反応。
……早いところ話を終えて退散しよう。
「じゃ、お前が出たら噂をばらまくから、そういうことで」
「ちょちょちょ、ちょっと待って! もっとこう、正しさを説いて――!」
よーし、わかった。こいつは『正しさ』に弱い。ひょっとすると『王族を正す』という理由を本心かもしれないと思えるほどに。
更には、今まで教えを説く側だったから、正しさを説かれることには極端に弱いんだろう。
正しくないという否定には冷静に『いえ違いますよ』と返すことができるが、正しさを通されようとすると、とんでもなく脆い。
「俺は正しく女の子であるほうが好きだ」
「はうっ」
「腐った王族は正すべきだ」
「ぁあぅ……っ!」
「教皇も正しく自分が立候補するべきだ」
「くぅ――――んっ、くそ! もっとだ!」
撤収ーっ。
「リル、こいつの弱点はわかった。帰るぞ」
「ええ? 私は、なんのことだか」
「ちょっ、本当に待って!」
リディアにガシッと腕を捕まれる。でも『女の子だなぁー』と思う程度の力で、簡単に振りほどけてしまった。
「きゃっ」
「マジで、もうちょっと隠せよ」
「お、女でも男でもないんだ!」
「だからそれは正しくないって」
「いーや正しぃ、はうっ――」
「よーし、セルフコントロールできるようになったな? 帰るぞ、マジで」
そういや王族って、遡れば爺さんと同じ血になるわけだよなぁ……。
こんな国からはさっさと逃げだそう。
俺とリルは今度こそ教会を立ち去って、マノンもタイムマシンの出口みたいなところへすごすごと戻っていった。
腕も細いし、髪が短いだけで女の子顔だし、あとはもう――。
「付いてるのか?」
「付いてない!!」
じゃあ女の子だよな……。
「あー、ということは精神的な意味で?」
「そうだ。――元々、最も古い神話によると神の子は男でも女でもないとされていた。だから神父や教皇は結婚もしないし、子供も作らない。我がルート家の当代も長男ではなく『長子』が受け継いできた!」
「なるほどな。神話らしい話だ」
それなら男の子が生まれなくて困ることもない。
だがこの話は、女であることを隠す理由にはなっても、王位継承選に出る理由にはならないだろう。
「僕も、そうなりたい。――それが、『正しい』姿なのだから」
正しい――ねえ。しかし真っ赤な顔で言っているのは、羞恥心か?
「俺には正しいと思えないけどな。女の体に産まれているのに男でも女でもないと言い張って、結婚も子作りも禁じる。好きな人ができたって、その気持ちは封印しなきゃならないんだろ? そんなもの、不自然だ」
「自然の話ではない。宗教の話だ」
「ふむ……。じゃあリディアの思う正しさって、どういうことだ?」
「え――」
こいつは、弟たちには結婚も子育てもしてほしいと言っていた。
つまりそれが自然であり幸福なことであると、自認している。
「自然とか宗教とかじゃない。リディアの考える正しさだ」
「――だからっ、僕は王族を正しい道に!」
「ふーん。じゃ、今の教皇様では力不足だと言っているようなものだな」
「それは……っ」
「リディア、凄い人気あるんだってな。男からも女からも」
この中性的な見た目で、品行方正。
王族の権威を振りかざすような素振りもないし、ぶっちゃけ『ボーイッシュな女の子が好みだ』と言い切れる男性なら、それを理由に入信したっておかしくない。男なんてそんなものである。
要するに、このリディアという女の子はアイドル。信仰者にとって一種の偶像だ。
男だと言い張っていても正体はバレバレ。しかしそこも可愛さなのだろう。だがそれは表面と実態が違うから虚像とも言える。
そして実際に会えるわけだから、実像でもある。
相反しそうな要素を一人で持ち合わせてしまったからこその人気――と考えられる。
「人気のある次代の教皇に王位を継承させることができれば、美味しい思いをするのは今の教皇。つまりルート家の当代だ。宗教上の関係では国王の上に立てるわけだから、なんでもできるようになる」
「…………教皇様は、そんなこと一言も言っていない!」
感情的に否定して、好感度を減らす。
こういう行動を取った人間で図星を突かれていないケースとは未だ巡り会ったことがない。
あとはこいつに自覚があるかどうか――だ。
「でも事実だろ? そういう意図がなければ、自分が出ればいい。教皇はまだ五十歳にもなっていないと聞いたぞ。名乗りを上げるには適した年齢だろう」
「き――教皇様は、当代としての仕事で忙しくてっ」
「お前だって、いずれは当代の仕事を受け継ぐんだ。弟たちには結婚も子育てもして欲しいんだろ? まさか王位を継承したら教皇の座は弟に背負わせて――なんて、しないよな」
「それは……そう、だけれど。――でも、違う!」
女なのがバレバレだったことだし、これはチョロい系の子かなーと思っていたけれど。
頑として譲らないな。
「じゃあ噂をばらまくぞ。『あれれぇー、おっかしいぞー。教皇様が姪っ子を利用して権力の独り占めをしようとしてるぅー?』って」
隣で腕を組んだリルから「ふざけていたけれど、今の誰の真似?」と問われたが、「日本で一番有名な探偵だ」とだけ答えた。てへぺろ、これは青酸カリ――っ。
「教会を脅すと言うのか……?」
「いやいや。まさかそんな。でもな、『正しい』順番を守るのなら、立候補するのはリディアじゃなくて教皇様だろ? って話をしているだけだ」
「くっ、た、正しい……っ、だと!」
うーん? どうも恍惚としているな。
『それは正しくない』と否定するわけではなく、まるで正論を正論として受け止めながらむしろ『もっと言って』とでも言いたげな表情に見える。
「言ってやろう。お前は正しくない!」
「そんなことはない!」
「教皇が出るほうが正しい!」
「ぅん……くぅっ」
くぅっ、じゃないし。同じことを言っているのに、この違う反応。
……早いところ話を終えて退散しよう。
「じゃ、お前が出たら噂をばらまくから、そういうことで」
「ちょちょちょ、ちょっと待って! もっとこう、正しさを説いて――!」
よーし、わかった。こいつは『正しさ』に弱い。ひょっとすると『王族を正す』という理由を本心かもしれないと思えるほどに。
更には、今まで教えを説く側だったから、正しさを説かれることには極端に弱いんだろう。
正しくないという否定には冷静に『いえ違いますよ』と返すことができるが、正しさを通されようとすると、とんでもなく脆い。
「俺は正しく女の子であるほうが好きだ」
「はうっ」
「腐った王族は正すべきだ」
「ぁあぅ……っ!」
「教皇も正しく自分が立候補するべきだ」
「くぅ――――んっ、くそ! もっとだ!」
撤収ーっ。
「リル、こいつの弱点はわかった。帰るぞ」
「ええ? 私は、なんのことだか」
「ちょっ、本当に待って!」
リディアにガシッと腕を捕まれる。でも『女の子だなぁー』と思う程度の力で、簡単に振りほどけてしまった。
「きゃっ」
「マジで、もうちょっと隠せよ」
「お、女でも男でもないんだ!」
「だからそれは正しくないって」
「いーや正しぃ、はうっ――」
「よーし、セルフコントロールできるようになったな? 帰るぞ、マジで」
そういや王族って、遡れば爺さんと同じ血になるわけだよなぁ……。
こんな国からはさっさと逃げだそう。
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