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第一部 第一章
40話
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ギルドへと向かったエルク達は、ギルドの中に入ると依頼ボードには寄らずに受付カウンターに向かった。
例の如くキイラの列には多くの冒険者が並んでいたので、エルク達は一番空いているおっさんの列へと並んだ。
数分して列がはけて行きエルク達の番がやって来た。
「おう、用件は何だ。あんちゃん」
「ん、ここには結構、通っているがあんたの事は今まで見たことが無いな。まあ良い。今回は依頼の達成報告をしに来たんだ」
エルクはそう言うと無限収納から今回受けた『キラーアント十五体の討伐』の依頼書とキラーアント触覚十五体分の入った袋をカウンターに置いた。
「おう、依頼の達成報告だな。依頼書を確認させてもらうぜ」
受付のおっさんは、そう言うとエルクがカウンターに置いた依頼書とキラーアントの触覚が入った袋の中身を確認して行った。
「ん、よし、確認出来たぞ。今、報酬を用意するから少し待っていてくれ」
おっさんは、そう言うと、カウンターの奥に行き数分後、小さな袋を持って戻って来た。
「おう、これが今回の依頼の報酬、六十二万だ。受け取りな」
おっさんはぶっきら棒にそう言うと、お金の入った袋をカウンターの上に置いた。
エルクはおっさんの置いた小さな袋を取ると中身を確認してから袋を無限収納に仕舞い、他の用件でまた、おっさんに声をかけた。
「すまない。冒険者登録をお願いしたいのだが、良いだろうか」
エルクが受付のおっさんにそう尋ねると、おっさんは一瞬嫌そうな顔をしたが、直ぐに先程からのボケ~とした顔に戻った。
「良いぞ。それで、一体誰の冒険者登録をすればいいんだ」
「ありがとう。それじゃあ、この二人の冒険者登録をお願いするよ」
エルクはそう言って自分の後ろにいたフェリスとアリスを前へと出した。
「へ~」
受付のおっさんはエルクが前に出したフェリスとアリスを見て「へ~」と言って顔をニヤつかせていた。
エルクは、言い知れぬ危機感を感じて二人の登録中ずっと二人のすぐ近くにいて受付のおっさんを警戒していた。
その間、おっさんはばれない様にエルクの事を忌々しそうに睨みつけていた。
結局、二人の登録中は特に何事も無く、無事に登録は終わり二人は無事に冒険者になる事が出来た。
しかし、エルクは受付のおっさんの事を危険視し、後日、それとなくキイラにあのおっさんの事を聞こうと決めたのだった。
二人の冒険者登録も無事に終わりギルドを後にしたエルク達は、人気のない裏路地に向かうと、そこで箱庭のゲートを開き中へと入って行った。
すいません。箱庭改造回は次の話からになります。
面白い。
この続きが気になる。
と思いましたら是非、
お気に入り登録して頂けると嬉しいです。
執筆作業の励みになりますのでよろしくお願いします。
例の如くキイラの列には多くの冒険者が並んでいたので、エルク達は一番空いているおっさんの列へと並んだ。
数分して列がはけて行きエルク達の番がやって来た。
「おう、用件は何だ。あんちゃん」
「ん、ここには結構、通っているがあんたの事は今まで見たことが無いな。まあ良い。今回は依頼の達成報告をしに来たんだ」
エルクはそう言うと無限収納から今回受けた『キラーアント十五体の討伐』の依頼書とキラーアント触覚十五体分の入った袋をカウンターに置いた。
「おう、依頼の達成報告だな。依頼書を確認させてもらうぜ」
受付のおっさんは、そう言うとエルクがカウンターに置いた依頼書とキラーアントの触覚が入った袋の中身を確認して行った。
「ん、よし、確認出来たぞ。今、報酬を用意するから少し待っていてくれ」
おっさんは、そう言うと、カウンターの奥に行き数分後、小さな袋を持って戻って来た。
「おう、これが今回の依頼の報酬、六十二万だ。受け取りな」
おっさんはぶっきら棒にそう言うと、お金の入った袋をカウンターの上に置いた。
エルクはおっさんの置いた小さな袋を取ると中身を確認してから袋を無限収納に仕舞い、他の用件でまた、おっさんに声をかけた。
「すまない。冒険者登録をお願いしたいのだが、良いだろうか」
エルクが受付のおっさんにそう尋ねると、おっさんは一瞬嫌そうな顔をしたが、直ぐに先程からのボケ~とした顔に戻った。
「良いぞ。それで、一体誰の冒険者登録をすればいいんだ」
「ありがとう。それじゃあ、この二人の冒険者登録をお願いするよ」
エルクはそう言って自分の後ろにいたフェリスとアリスを前へと出した。
「へ~」
受付のおっさんはエルクが前に出したフェリスとアリスを見て「へ~」と言って顔をニヤつかせていた。
エルクは、言い知れぬ危機感を感じて二人の登録中ずっと二人のすぐ近くにいて受付のおっさんを警戒していた。
その間、おっさんはばれない様にエルクの事を忌々しそうに睨みつけていた。
結局、二人の登録中は特に何事も無く、無事に登録は終わり二人は無事に冒険者になる事が出来た。
しかし、エルクは受付のおっさんの事を危険視し、後日、それとなくキイラにあのおっさんの事を聞こうと決めたのだった。
二人の冒険者登録も無事に終わりギルドを後にしたエルク達は、人気のない裏路地に向かうと、そこで箱庭のゲートを開き中へと入って行った。
すいません。箱庭改造回は次の話からになります。
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