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序章
25話
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結論から言うと俺は昨日懸念していた通り昨夜は全く寝付けず現在進行形で寝不足である。
「はあ~、すげぇ眠いわ~、最悪だわ~、今日はこれから新居の家具のセッティングとか色々しないといけないのに。って言うかそもそもの家具を素材から厳選して自分で作ろうと思って家具とか全然発注してないし、…………先ずは新居の鍵を木下不動産に受け取りに行かないと。…………さて行くとするかな」
俺は軽井沢の実家で自室としてあてがわれている部屋から重い足をなんとか動かしてダイニングに行き朝食を食べに行った。
「あ、じいちゃんにばあちゃんおはよう。……あ、朝食を頼めるかな」
俺は十人用の長テーブルの自分の定位置に座ると近くにいたメイドさんに朝食を持って来てくれる様にお願いしてから今日の予定をじいちゃん達に伝えた。
「俺さ今日この後、八王子の木下不動産によって新居の鍵をもらってその後新居のセッティングとか住む準備して来るね。ほら明日から俺も学校が始まるからさ。Sクラスの生徒達は授業免除で定期テストさえ受けて合格すれば後はダンジョン探索に専念していられるけど、俺はSクラスじゃないからさ」
「うむ、そうじゃのう。探索者としての仕事だけでなく学生の間は勉学にも力を注がんといかんな。うん!!まこと天晴れな心がけじゃな」
「ええ~、そうですね~。でも、勇ちゃんはこれからもっと大変になるはずだけれど大丈夫なのかしら~」
「え、ばあちゃん、俺がこれからもっと大変になるって一体どういうことなの?」
「あら~、勇ちゃん八王子支部の佐伯支部長から話を聞いていなかったのかしら~」
「……え、一体何の話?」
「あらまあ~私の所には連絡があったのだけれど、佐伯ちゃん…………勇ちゃんに連絡するのを忘れちゃったのね~。ふふふ…………これは少し説教が必要かしら~」
…………あ、これは…………佐伯支部長…………ご愁傷さまです。…………どうかご武運を。
俺は今八王子支部にいるはずの佐伯支部長に武運を祈ってからばあちゃんの言う話の内容について聞いてみる事にした。
「…………それで、その話の内容って言うのは一体なんだったの」
「ええ~ええ~、その事だったわね~。佐伯ちゃんの話だと勇ちゃんの探索者ランクは昨日の時点で最低ランクのFランクから指名依頼などの複数の依頼を受ける事が出来るBランクまで上げる事が決まった見たいなのよ~」
「…………え、ええ!!お、俺がBランク!!俺まだ昨日ギルドに登録したばかりなんだけど、そんなんで良いのか…………探索者ギルド」
「勇ちゃん。なんでもギルドの倉庫にBランク以上の素材ばかり卸したそうじゃないですか~。多分それが原因だと私は思うのですよ~」
「でもBランクか。それなら学院に伝えればSクラスに編入することも出来るかも知れんのう。まあ、なにがしかの試験はあると思うがな。…………とりあえず明日学校に行ったら先生方に聞いてみると良いかものう」
その後、朝食を食べ終わった俺は早速、木下不動産に行くために身支度を整えてじいちゃん達の家を出た。
ディメンションゲートで人気の全くない木下不動産の裏手に出るとゲートを閉じて表に向かい木下不動産の扉を開けた。
「すいません。昨日お世話になった芹沢です。新居の鍵を受け取りに来ました」
「…………ああ、芹沢さんですか。お待ちしておりました。…………こちらがあの家の鍵になります。どうぞお受け取り下さい」
「…………ありがとうございます」
「いえいえ、ご来店いただきありがとうございます」
店主さんから鍵を受け取って木下不動産を出た俺はまた裏手に回りディメンションゲートを開くとゲートを潜って新居へと向かった。
「はあ~、すげぇ眠いわ~、最悪だわ~、今日はこれから新居の家具のセッティングとか色々しないといけないのに。って言うかそもそもの家具を素材から厳選して自分で作ろうと思って家具とか全然発注してないし、…………先ずは新居の鍵を木下不動産に受け取りに行かないと。…………さて行くとするかな」
俺は軽井沢の実家で自室としてあてがわれている部屋から重い足をなんとか動かしてダイニングに行き朝食を食べに行った。
「あ、じいちゃんにばあちゃんおはよう。……あ、朝食を頼めるかな」
俺は十人用の長テーブルの自分の定位置に座ると近くにいたメイドさんに朝食を持って来てくれる様にお願いしてから今日の予定をじいちゃん達に伝えた。
「俺さ今日この後、八王子の木下不動産によって新居の鍵をもらってその後新居のセッティングとか住む準備して来るね。ほら明日から俺も学校が始まるからさ。Sクラスの生徒達は授業免除で定期テストさえ受けて合格すれば後はダンジョン探索に専念していられるけど、俺はSクラスじゃないからさ」
「うむ、そうじゃのう。探索者としての仕事だけでなく学生の間は勉学にも力を注がんといかんな。うん!!まこと天晴れな心がけじゃな」
「ええ~、そうですね~。でも、勇ちゃんはこれからもっと大変になるはずだけれど大丈夫なのかしら~」
「え、ばあちゃん、俺がこれからもっと大変になるって一体どういうことなの?」
「あら~、勇ちゃん八王子支部の佐伯支部長から話を聞いていなかったのかしら~」
「……え、一体何の話?」
「あらまあ~私の所には連絡があったのだけれど、佐伯ちゃん…………勇ちゃんに連絡するのを忘れちゃったのね~。ふふふ…………これは少し説教が必要かしら~」
…………あ、これは…………佐伯支部長…………ご愁傷さまです。…………どうかご武運を。
俺は今八王子支部にいるはずの佐伯支部長に武運を祈ってからばあちゃんの言う話の内容について聞いてみる事にした。
「…………それで、その話の内容って言うのは一体なんだったの」
「ええ~ええ~、その事だったわね~。佐伯ちゃんの話だと勇ちゃんの探索者ランクは昨日の時点で最低ランクのFランクから指名依頼などの複数の依頼を受ける事が出来るBランクまで上げる事が決まった見たいなのよ~」
「…………え、ええ!!お、俺がBランク!!俺まだ昨日ギルドに登録したばかりなんだけど、そんなんで良いのか…………探索者ギルド」
「勇ちゃん。なんでもギルドの倉庫にBランク以上の素材ばかり卸したそうじゃないですか~。多分それが原因だと私は思うのですよ~」
「でもBランクか。それなら学院に伝えればSクラスに編入することも出来るかも知れんのう。まあ、なにがしかの試験はあると思うがな。…………とりあえず明日学校に行ったら先生方に聞いてみると良いかものう」
その後、朝食を食べ終わった俺は早速、木下不動産に行くために身支度を整えてじいちゃん達の家を出た。
ディメンションゲートで人気の全くない木下不動産の裏手に出るとゲートを閉じて表に向かい木下不動産の扉を開けた。
「すいません。昨日お世話になった芹沢です。新居の鍵を受け取りに来ました」
「…………ああ、芹沢さんですか。お待ちしておりました。…………こちらがあの家の鍵になります。どうぞお受け取り下さい」
「…………ありがとうございます」
「いえいえ、ご来店いただきありがとうございます」
店主さんから鍵を受け取って木下不動産を出た俺はまた裏手に回りディメンションゲートを開くとゲートを潜って新居へと向かった。
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