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第108話 砂漠のアイスドラゴン
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次の朝、涼達は再び分厚い氷を削る作業をしている。
しかし、ただでは作業はしていない。何もしてない様に見てて色々と調べているのだ。
成果は勿論…
「駄目だ何も手がかり無し…脱獄は無理だこりゃ…」
駄目でした。ずっと色々と調べて回っているが、横穴を掘れそうな場所もなければ看守は隙を見せない上に外とコンタクトを取る為の通路も人物も見当たらないからだ。
「涼!頑張ってくれティラ!」
「ルビティラ。お前も大変だな」
何故かルビティラは雑用にされていて誰一人宝石獣であるルビティラに目もくれない。
普通ならこんな宝石の塊に目が眩んでみんな何かするはずだ。
だが、ここの連中はルビティラを魔物扱いし酷くこき使ってるのだ。
「ルビティラ。本来の姿になってここを破れないか?」
「駄目だティラ!周りの人まで巻き込んで怪我人が出るティラ!」
「駄目か…」
「元には戻れるのに何でならないんですか?」
「色々あるんだティラ!」
「おい赤い蜥蜴早く来い!」
看守が荷台を用意しルビティラを呼ぶ。
「じゃあまたティラ!」
ルビティラはそう言うと行ってしまった。
「ルビティラ、なんか変じゃないか?」
「どうした急に?」
「いや、ルビティラは宝石獣だ。あんな雑な扱いって言うか、普通なら魔人族に通報とかして明け渡すのが通りだ!」
「確かにそうですよね?」
コハクは疑問だったのだ。
宝石獣や涼達の事は有名だ。普通なら捕まえて売りさばくか魔人族に引き渡し報酬を貰うとかするはずだが何故か魔物と同じ様に雑にこき使われている。
「幸いマリケラはスティラコと一緒に基地に置いて来たから奪われなかったけど」
「僕達は陸でしたからね。普通に召喚すればいいと思って置いてきたんですよね」
「他のみんなは連れて行ったよな?」
「ワニ爺達はじっとしてるのはヤダとゴネたからね」
そう付いていった宝石獣達は役割があるからもあるが、大半がじっとしてられないと付いて行ったのである。
「とにかく早く対策を見つけないとな」
荷台を引いたルビティラは氷を降ろす。
「お前がまさか居るとは思わなかったティラよ!ミハ!」
「お前はいつから喋る様になったんだよ?チビ助」
ターバンを脱ぐと先代勇者に選ばれていたエルフ族ミハエルが居た。
「もうチビじゃないティラよ!100年ぶりティラね!」
「まさかお前が勇者とパートナーを組んでこうして再開すとるとはな。」
そうミハエルとルビティラは知り合いだったのだ。正確には昔エルフ族がルビティラ達の住んでいた森に居たので良く会っていたのだ。当時小さな恐竜だったルビティラをチビ助と呼んでいたエルフがミハエルだったのだ。
「ミハこんな所で一体何をしてんだティラ?お前が力を貸してくれれば涼達を逃せるティラよ!」
「バーカ。俺が人間を簡単には信じないのは良く知ってるだろチビ助」
「ミハエル…」
「俺にはやる事があるから潜入してんだよ。エルフの術はここの手錠じゃ防げないからな」
「認識阻害は便利ティラね。おかげで俺はただの恐竜の魔物扱いされるから助かるティラよ!」
「お前が直ぐに見つかったから良かったものを危うくあの蜥蜴野郎にお前が魔人族に献上される所だったんだからな」
そうルビティラが騒がれてなかったのはエルフの魔法による認識阻害という術で宝石獣と言う認識を阻害し恐竜型の魔物と言う認識になっているからだ。
「で、ミハは一体何で居るんだティラ?」
「ウチの森がこの氷のせいで被害を被ってな原因はここと睨んでいるんだよ!」
「この刑務所に原因があるんだティラか?」
「それはまだ判らない。でも時たま見覚えがある女が出入りしていたから可能性はある気がするんだ!」
「女?そいつ圧化粧ティラか?」
「圧化粧かは判らないが、香水臭かったな」
ルビティラはこの一件には魔人族が関与してるかもしれないと考えている。
ミハエルの話が本当なら捕まってる涼達は無実だからだ。
「泥棒女がいるかもしれないティラか…」
「とにかくお前の正体かまバレたらまずいからな。下手に動き回るなよ!」
「わかったティラよ…」
「あーもう。流石にカキ氷は飽きたな~」
何故か監獄の飯がカキ氷、涼はこれをもう13通りくらい味を変えて食べている。
「いや、何で僕たちだけカキ氷なんだ!そこを気にしろよ涼!!」
「食いもんあるだけマシだろ?」
「先生…カキ氷はご飯とは言えないですよ…」
監獄の食堂で涼達を見ている他の囚人達はクスクス笑っている。
「でもこの監獄何だかおかしくないか?」
「何がだよ?」
ソースをかけてカキ氷を食べている涼。
「話を聞いた限りじゃここの人達の罪状がさ…」
「在住?俺たちはガネットだろ?」
「先生…在住じゃなくて…罪状です。やった犯罪の事ですよ!」
「あー!」
絶対わかってないでしょ先生。
「その罪状とは何なんですか?」
「ほとんどが近くの国の革命に参加したかららしいんだよ」
「革命に?」
「でもおかしいんだよ。」
「おかしいってその革命がですか?」
「ああ、その革命を起こした街には悪徳な領主は愚か王もいなかったらしいんだ」
は?何だそれ?
革命って確か民主がえげつないやり方をした領主や王様を打ち取り自由を勝ち取ろうとした話だよな?
「僕が効いた時は驚いたよ」
コハクは捕まってからずっとこの監獄に穴はないかと探りを入れていた。ある日捕まってる囚人達に話を聞く機会があり聞いたのだ。
「え!?貴方達は革命を起こしたんですか!?」
「ああ、だが俺達は騙されたんだ。」
「騙された?」
「ああ、俺達はこの辺り一帯のアリソナ砂漠の近くのアリソナの住民なんだ」
アリソナとはこの砂漠地帯の国で聞いた話ではかなり裕福な国らしい。
「アリソナの国王が汚いやり方で税金を上げていると聞いた俺達は立ち上がり革命を起こした、けど…」
「けど?」
「国王はもうずっと昔に死んでいたんだ!」
「何だって!?」
「そこへ俺達が乗り込んだから俺達はハメられて捕まりこのざまだ…」
つまり騙されて革命を起こしたはいいが既に王は死んでおり気がついたら自分達が殺した事になり革命は失敗した。そのあとあの国の新しい国王にはその革命を起こした奴がなり仲間達はそいつに結果的に裏切られ牢獄へぶち込まれてしまったのだ。
「俺の国なんかそそのかされレジスタンスに参加し悪質な領主を倒したら、次に来た領主がレジスタンスに参加した連中はみな監獄へとぶち込まれたんだ!」
何だそりゃ!?悪い領主を倒したが頭のすげ替えになっただけで報酬は貰えず邪魔だからと放り込まれた。
「貴方達にその嘘を教えた人物は判りますか?」
「よく分からないが、勇者の使徒だと現れた女だって聞いた!」
「ウチもそうだ!」
「はあ?俺達の成りすましかも知れない?」
「ああ。ここに居るのは皆騙されて冤罪をかけられた人達ばかりだったんだ!」
「その女ってまさか…」
「泥棒女か?」
「まだ、判らないけど魔人族が裏で糸を引いてる可能性は高いと思う!」
しかし、俺達の知らない所でそんな事になっていたのかよ。ドラマでは日本ばかりが狙われている感じだったが、実際現実では世界各地でこんな事件が多発してるのか。
「ホラ早く仕事へ行け!」
看守がやって来ると涼達は再び氷を削りに行かされた。
その頃、看守に成りすましルビティラが運んだ氷の行方を探す元勇者のエルフ族 ミハエルは幻影術で周りからは看守の1人に見られてい。
エルフの術は非常に強力で涼達を拘束している足枷や手錠では力を抑えきれない為ミハエルはこの監獄の中で唯一動き回れるのだ。
「あそこが氷の運ばれて行く場所か!」
看守達が削りとった氷を地下へ運んでいた。
こんな汚い場所に何であんな下へ動く物があるんだ?
この異世界はエレベーターなんてない。
あるのはおそらく時也の知識だと思われる。
皇時也は先代勇者の3人と同じ時間軸から召喚された放火魔で怪人を作っているのだ。
しかし、涼達にはまだ知る由はなかった。
エレベーターを降りたミハエルは目を疑う。
「な、何だよありゃ…」
そこに居たのは身体が氷の巨大なドラゴンだった。時也が作り出した怪物 アイスドラゴン。
アイスドラゴンは運ごれた氷に目がいくと口から冷凍光線を放ち運んできた看守と囚人を凍りつかせ掴みとりそのまま口に放り込み食べた。
アイスドラゴンが噛み砕くと血が勢いよく口の間から飛び散った。
「な、何だよこりゃ…」
アイスドラゴンは口からキラキラ光る石を数個吐き出す。これは魔宝石だ。
アイスドラゴンは再び上空へブレスを放つ。
この監獄から吹き出る冷気が煙突の砂と混ざり砂漠全体を凍りつかせていたのだ。
「ふふ、便利ですわね。アイスドラゴン!」
アイカはそう言って散らばった魔宝石を拾い始める。
「だが、いちいち餌を食べないといけないのは問題だな。」
「仕方ないですよドクター。彼も生き物ですからね」
認識阻害もありアイカ達には看守に見えているミハエルはぞっとする。
巨大な怪物に人が食べられている。
「囚人達もまさか自分達が食べられる為に氷を削り順番に死ぬなんて思ってないわよきっと。」
「アイカさん何でこんな面倒くさいことをわざわざしてるんですか?」
「決まってるわよ。私の別荘がある領域一帯を涼しくする為ですわ!」
「人が悪いですね~そんな理由で周りも凍りつかせるとは」
「そこに居たのが悪いんですわよ!」
「同感ですね。あははは!」
高笑いするアイカと時也。
それを聞いていたミハエルは頭に血が上り必死で奥歯を噛み締め堪えている。
ミハエルはそーとこの場を離れようとするが…
「オイ、看守。何処へいくのかな?」
アッシュベルが眼鏡を光らせそう言うと近づいてくる。
「そろそろ持ち場へ戻ろうと思いまして」
「ねぇ?認識阻害は科学でどうとでもなるんだよ?」
「!?」
バレていた!?アッシュベルはとうに気づいていたのだ。
ミハエルは逃げる。
するとアイスドラゴンがブレスを放ちミハエルの右足を凍りつかせる。
「うわぁぁ!」
凍てつく冷たさにやられ声を上げると術が解けるミハエル。
「貴様は囚人のエルフ族!」
「鼠が紛れているようだね?」
「くっ!」
看守に武器を構えられ取り囲まれるミハエル。
「見ましたわね?では死になさい!」
アイカがアイスドラゴンで始末しようとする。
「待ちましょう!」
アッシュベルが手を上げ待ったをかける。
「何故ですの?」
「彼は何か隠している。それを聞いてからでも遅くはないでしょう!」
ミハエルは看守に乱暴に立たさられる。
「特別室へ運んでおけ!」
アッシュベルがそう言うとミハエルは連れていかれた。
しかし、アッシュベルも気づいてない事があった、ルビティラが全て見ていた事に。
しかし、ただでは作業はしていない。何もしてない様に見てて色々と調べているのだ。
成果は勿論…
「駄目だ何も手がかり無し…脱獄は無理だこりゃ…」
駄目でした。ずっと色々と調べて回っているが、横穴を掘れそうな場所もなければ看守は隙を見せない上に外とコンタクトを取る為の通路も人物も見当たらないからだ。
「涼!頑張ってくれティラ!」
「ルビティラ。お前も大変だな」
何故かルビティラは雑用にされていて誰一人宝石獣であるルビティラに目もくれない。
普通ならこんな宝石の塊に目が眩んでみんな何かするはずだ。
だが、ここの連中はルビティラを魔物扱いし酷くこき使ってるのだ。
「ルビティラ。本来の姿になってここを破れないか?」
「駄目だティラ!周りの人まで巻き込んで怪我人が出るティラ!」
「駄目か…」
「元には戻れるのに何でならないんですか?」
「色々あるんだティラ!」
「おい赤い蜥蜴早く来い!」
看守が荷台を用意しルビティラを呼ぶ。
「じゃあまたティラ!」
ルビティラはそう言うと行ってしまった。
「ルビティラ、なんか変じゃないか?」
「どうした急に?」
「いや、ルビティラは宝石獣だ。あんな雑な扱いって言うか、普通なら魔人族に通報とかして明け渡すのが通りだ!」
「確かにそうですよね?」
コハクは疑問だったのだ。
宝石獣や涼達の事は有名だ。普通なら捕まえて売りさばくか魔人族に引き渡し報酬を貰うとかするはずだが何故か魔物と同じ様に雑にこき使われている。
「幸いマリケラはスティラコと一緒に基地に置いて来たから奪われなかったけど」
「僕達は陸でしたからね。普通に召喚すればいいと思って置いてきたんですよね」
「他のみんなは連れて行ったよな?」
「ワニ爺達はじっとしてるのはヤダとゴネたからね」
そう付いていった宝石獣達は役割があるからもあるが、大半がじっとしてられないと付いて行ったのである。
「とにかく早く対策を見つけないとな」
荷台を引いたルビティラは氷を降ろす。
「お前がまさか居るとは思わなかったティラよ!ミハ!」
「お前はいつから喋る様になったんだよ?チビ助」
ターバンを脱ぐと先代勇者に選ばれていたエルフ族ミハエルが居た。
「もうチビじゃないティラよ!100年ぶりティラね!」
「まさかお前が勇者とパートナーを組んでこうして再開すとるとはな。」
そうミハエルとルビティラは知り合いだったのだ。正確には昔エルフ族がルビティラ達の住んでいた森に居たので良く会っていたのだ。当時小さな恐竜だったルビティラをチビ助と呼んでいたエルフがミハエルだったのだ。
「ミハこんな所で一体何をしてんだティラ?お前が力を貸してくれれば涼達を逃せるティラよ!」
「バーカ。俺が人間を簡単には信じないのは良く知ってるだろチビ助」
「ミハエル…」
「俺にはやる事があるから潜入してんだよ。エルフの術はここの手錠じゃ防げないからな」
「認識阻害は便利ティラね。おかげで俺はただの恐竜の魔物扱いされるから助かるティラよ!」
「お前が直ぐに見つかったから良かったものを危うくあの蜥蜴野郎にお前が魔人族に献上される所だったんだからな」
そうルビティラが騒がれてなかったのはエルフの魔法による認識阻害という術で宝石獣と言う認識を阻害し恐竜型の魔物と言う認識になっているからだ。
「で、ミハは一体何で居るんだティラ?」
「ウチの森がこの氷のせいで被害を被ってな原因はここと睨んでいるんだよ!」
「この刑務所に原因があるんだティラか?」
「それはまだ判らない。でも時たま見覚えがある女が出入りしていたから可能性はある気がするんだ!」
「女?そいつ圧化粧ティラか?」
「圧化粧かは判らないが、香水臭かったな」
ルビティラはこの一件には魔人族が関与してるかもしれないと考えている。
ミハエルの話が本当なら捕まってる涼達は無実だからだ。
「泥棒女がいるかもしれないティラか…」
「とにかくお前の正体かまバレたらまずいからな。下手に動き回るなよ!」
「わかったティラよ…」
「あーもう。流石にカキ氷は飽きたな~」
何故か監獄の飯がカキ氷、涼はこれをもう13通りくらい味を変えて食べている。
「いや、何で僕たちだけカキ氷なんだ!そこを気にしろよ涼!!」
「食いもんあるだけマシだろ?」
「先生…カキ氷はご飯とは言えないですよ…」
監獄の食堂で涼達を見ている他の囚人達はクスクス笑っている。
「でもこの監獄何だかおかしくないか?」
「何がだよ?」
ソースをかけてカキ氷を食べている涼。
「話を聞いた限りじゃここの人達の罪状がさ…」
「在住?俺たちはガネットだろ?」
「先生…在住じゃなくて…罪状です。やった犯罪の事ですよ!」
「あー!」
絶対わかってないでしょ先生。
「その罪状とは何なんですか?」
「ほとんどが近くの国の革命に参加したかららしいんだよ」
「革命に?」
「でもおかしいんだよ。」
「おかしいってその革命がですか?」
「ああ、その革命を起こした街には悪徳な領主は愚か王もいなかったらしいんだ」
は?何だそれ?
革命って確か民主がえげつないやり方をした領主や王様を打ち取り自由を勝ち取ろうとした話だよな?
「僕が効いた時は驚いたよ」
コハクは捕まってからずっとこの監獄に穴はないかと探りを入れていた。ある日捕まってる囚人達に話を聞く機会があり聞いたのだ。
「え!?貴方達は革命を起こしたんですか!?」
「ああ、だが俺達は騙されたんだ。」
「騙された?」
「ああ、俺達はこの辺り一帯のアリソナ砂漠の近くのアリソナの住民なんだ」
アリソナとはこの砂漠地帯の国で聞いた話ではかなり裕福な国らしい。
「アリソナの国王が汚いやり方で税金を上げていると聞いた俺達は立ち上がり革命を起こした、けど…」
「けど?」
「国王はもうずっと昔に死んでいたんだ!」
「何だって!?」
「そこへ俺達が乗り込んだから俺達はハメられて捕まりこのざまだ…」
つまり騙されて革命を起こしたはいいが既に王は死んでおり気がついたら自分達が殺した事になり革命は失敗した。そのあとあの国の新しい国王にはその革命を起こした奴がなり仲間達はそいつに結果的に裏切られ牢獄へぶち込まれてしまったのだ。
「俺の国なんかそそのかされレジスタンスに参加し悪質な領主を倒したら、次に来た領主がレジスタンスに参加した連中はみな監獄へとぶち込まれたんだ!」
何だそりゃ!?悪い領主を倒したが頭のすげ替えになっただけで報酬は貰えず邪魔だからと放り込まれた。
「貴方達にその嘘を教えた人物は判りますか?」
「よく分からないが、勇者の使徒だと現れた女だって聞いた!」
「ウチもそうだ!」
「はあ?俺達の成りすましかも知れない?」
「ああ。ここに居るのは皆騙されて冤罪をかけられた人達ばかりだったんだ!」
「その女ってまさか…」
「泥棒女か?」
「まだ、判らないけど魔人族が裏で糸を引いてる可能性は高いと思う!」
しかし、俺達の知らない所でそんな事になっていたのかよ。ドラマでは日本ばかりが狙われている感じだったが、実際現実では世界各地でこんな事件が多発してるのか。
「ホラ早く仕事へ行け!」
看守がやって来ると涼達は再び氷を削りに行かされた。
その頃、看守に成りすましルビティラが運んだ氷の行方を探す元勇者のエルフ族 ミハエルは幻影術で周りからは看守の1人に見られてい。
エルフの術は非常に強力で涼達を拘束している足枷や手錠では力を抑えきれない為ミハエルはこの監獄の中で唯一動き回れるのだ。
「あそこが氷の運ばれて行く場所か!」
看守達が削りとった氷を地下へ運んでいた。
こんな汚い場所に何であんな下へ動く物があるんだ?
この異世界はエレベーターなんてない。
あるのはおそらく時也の知識だと思われる。
皇時也は先代勇者の3人と同じ時間軸から召喚された放火魔で怪人を作っているのだ。
しかし、涼達にはまだ知る由はなかった。
エレベーターを降りたミハエルは目を疑う。
「な、何だよありゃ…」
そこに居たのは身体が氷の巨大なドラゴンだった。時也が作り出した怪物 アイスドラゴン。
アイスドラゴンは運ごれた氷に目がいくと口から冷凍光線を放ち運んできた看守と囚人を凍りつかせ掴みとりそのまま口に放り込み食べた。
アイスドラゴンが噛み砕くと血が勢いよく口の間から飛び散った。
「な、何だよこりゃ…」
アイスドラゴンは口からキラキラ光る石を数個吐き出す。これは魔宝石だ。
アイスドラゴンは再び上空へブレスを放つ。
この監獄から吹き出る冷気が煙突の砂と混ざり砂漠全体を凍りつかせていたのだ。
「ふふ、便利ですわね。アイスドラゴン!」
アイカはそう言って散らばった魔宝石を拾い始める。
「だが、いちいち餌を食べないといけないのは問題だな。」
「仕方ないですよドクター。彼も生き物ですからね」
認識阻害もありアイカ達には看守に見えているミハエルはぞっとする。
巨大な怪物に人が食べられている。
「囚人達もまさか自分達が食べられる為に氷を削り順番に死ぬなんて思ってないわよきっと。」
「アイカさん何でこんな面倒くさいことをわざわざしてるんですか?」
「決まってるわよ。私の別荘がある領域一帯を涼しくする為ですわ!」
「人が悪いですね~そんな理由で周りも凍りつかせるとは」
「そこに居たのが悪いんですわよ!」
「同感ですね。あははは!」
高笑いするアイカと時也。
それを聞いていたミハエルは頭に血が上り必死で奥歯を噛み締め堪えている。
ミハエルはそーとこの場を離れようとするが…
「オイ、看守。何処へいくのかな?」
アッシュベルが眼鏡を光らせそう言うと近づいてくる。
「そろそろ持ち場へ戻ろうと思いまして」
「ねぇ?認識阻害は科学でどうとでもなるんだよ?」
「!?」
バレていた!?アッシュベルはとうに気づいていたのだ。
ミハエルは逃げる。
するとアイスドラゴンがブレスを放ちミハエルの右足を凍りつかせる。
「うわぁぁ!」
凍てつく冷たさにやられ声を上げると術が解けるミハエル。
「貴様は囚人のエルフ族!」
「鼠が紛れているようだね?」
「くっ!」
看守に武器を構えられ取り囲まれるミハエル。
「見ましたわね?では死になさい!」
アイカがアイスドラゴンで始末しようとする。
「待ちましょう!」
アッシュベルが手を上げ待ったをかける。
「何故ですの?」
「彼は何か隠している。それを聞いてからでも遅くはないでしょう!」
ミハエルは看守に乱暴に立たさられる。
「特別室へ運んでおけ!」
アッシュベルがそう言うとミハエルは連れていかれた。
しかし、アッシュベルも気づいてない事があった、ルビティラが全て見ていた事に。
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