スーツアクターだった俺が異世界で戦隊初めました!

桐生連

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第110話 現れた助っ人

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「お前が怪人を作っただとっ!?」

「君にも同じ事言わないといけないのかい?」 

気だるそうにそう言うと眼鏡を直す。

「貴方はやはり馬鹿ですわね犯罪者!」

「たがらお前だろそれは!つかこの氷騒ぎはお前らの仕業らしいじゃないか!」 

「何の事かしら?」

「じゃあ、ありゃ何だよ!」

涼はアイスドラゴンに指を指す。

「アレは僕が作ったクリエイトモンスターさ」 

「クリエイトってお前か作ったのか!あのデカイドラゴンをか!?」

「ああ、材料は先代の馬鹿とここの囚人達で作ったんだよ。天才的だろ?」

は?あいつらが材料を集めた??

まさか、アイツらが無造作に魔物を狩りまくったのは腕試しと言っていたのもあるが、化け物を作るためにの材料集めを知らぬうちさせられていたのか!?

しかも囚人って、まさか人間も使って作ったってのか!

「まさか、今まで戦って来た怪人はみんな…人間…」
「何を今更?」
「ふざけんなっ!!」

涼は怒鳴り上げる。

「アイツらの今までの事も全部お前が!?お前らが怪物を作るためにの材料集めで、あの牢獄の人達は生贄にされてたのか!!」

「罪を犯した馬鹿どもだ。死んで当たり前さ。だったら有効に社会貢献してあげただけさ!」

皇時也は正しい事をしてるみたいな言い回しをする。

「じゃあ…俺達は…人を殺してたってのかよ…」

「だから人殺しと言っていたのですわ!全く馬鹿丸出しで勇者気取りしてるんだから~あははは!」

「この野郎!!」

涼は声を上げながらジャンプし剣をアイカに振りかざす。

カキンッ!

「!?」

涼の宝救剣を何か巨大な黒い腕が受け止めてアイカを守る。

それは歯車がむき出しになり有機物と無機物が入り混じっているような巨大なゴーレムと呼ぶべきなのか?とにかく機械仕掛けの巨人だった。

「な、何だありゃ?」

剣を弾かれ地面に着地する涼。 

「いいタイミングですわ皇時也」
「やれやれ、どうして僕の機械仕掛けの魔獣(デウスエクスキメラ)を使わないとならないんだ。」
「機械仕掛けの魔獣(デウスエクスキメラ)!?」

機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)は聞いた事はあるが、あくまでもアニメや小説の中の話だろ!
いや、ここは異世界か…とにかく何だよあのブリキ怪物は!?

「まあまあ、そう言わないで下さいよ」
「でもドクター!」
「彼女の作戦のサポートが僕達の任務なんだから」
「まあ、ヴァニティさんの指示ですけど。僕の機械仕掛けの魔獣を見せる必要はなかったはずですよ」
「じゃあ、ここからはコレを使おう!」

アッシュベルはそう言うと地面に不吉な色の渦が現れ中から巨人型の魔宝獣が三体も現れた。

「魔獣が三体…」

「ここは彼らに任せてアイカさん」
「わかってますわ!アイスドラゴン!」

アイスドラゴンは飛び上がりアイシクルプリズンへ飛んでいく。

「こら逃げんなティラ!」

ルビティラは肩の武装で飛び上がり跡を追う。
しかし、現れた巨人型の魔宝獣が立ちふさがりルビティラを押さえつけ地面に叩きつられた。

「ティラ!!」
「ルビティラ!!おい泥棒女お前何する気だ!!」
「知れた事をあの監獄を凍りつかせてバラバラにしたらここ一帯を凍りつかせるんですわ!」
「勝手な事言ってんじゃねぇよっ!この地の生き物達はどうなるっ!?」
「時期女王にはこの地は要らないの、だから作り直すんですわ!」

「馬鹿野朗がっ!!」

涼は胸からレッドベリルを取り出し宝救剣にはめ込んだ。
剣は輝き、超宝救剣(スーパーホウキュウケン)に変わる。

太陽!ザ!宝救武装!

「超宝救武装(スーパーホウキュウチェンジ)!」

涼は走りながら剣を掲げる。剣先から眩い光が吹き出し涼をパワーアップ形態へ変身させた。
変身した涼は剣から炎を出しスケボーの様に乗りアイスドラゴンの背中に飛び乗った。

「止まれこの野朗!」

涼は熱を帯びた剣をアイスドラゴンの背中にぶっ刺した。
「グガァァァ!!」

アイスドラゴンは唸り声を上げながら涼を振り下ろそうと無茶苦茶に飛び回る。
涼は必死に刺した剣に捕まる。
アイスドラゴンは急上昇しそのまま羽を痛めぬよう前かがみに背中から急降下し始める。
涼を地面で潰す気だ。

「マジかよ!!」

地面すれすれで涼は剣を外すと背中から離れた。
しかし、アイスドラゴンは地面に激突せず再び飛び上がり監獄の上空で止まり浮遊すると口から大量の冷気が漏れ始めた。

「やられた!間に合わない!」

涼は必死に走るがもはや届かない程高く飛んだアイスドラゴンに近づく事が出来ない。
 
「アイスドラゴン!その臭い牢獄を消しなさい!」

アイカが叫ぶとアイスドラゴンは極寒のブレスを放つ。コレは全てを凍りつかせ凍死させる技だ。

「止めろーーーーーーーーーー!!」

涼は叫ぶがもはや間に合わない。

ドッカン!

凄まじ吹雪が発生し辺りをダイヤモンドダストが包み込む。
霧が晴れると…包み込まれた監獄は凍りついて…







ないっ!?

「何ですって!?」

アイカは声を上げた。

アイスドラゴンのブレスをドーム状の光る石が覆い被さり防いでいた。

「あの石はまさか!?」

アイカはあのドーム状になっている鉱石を見てはっとなる。光の屈折で赤く更に青く光り輝いている。

「サンドライトスピアー」

アイスドラゴンの翼に螺旋状のエネルギーが上から貫かれた。アイスドラゴンは奇声を上げながら地面に落ちるとドーム状の宝石は消えた。

「今の技は!?」
「まさか!?」

監獄にいた愛とコハクは気づいた。
自分達を守ったドーム状の宝石はアレキサンドライトだ。そして、それを持っているのは世界中でただ1人だけ。

「全く、どこへ行ってもトラブルばっかりね!」

「ん?」

通信宝石から声が聞こえた。
涼は上を見上げると、凄い勢いで降りてきて着地するブラキオダイオーが降って来たのだ。

「宝石神!!やはり貴様かアリシア!」

アイカは人差し指の爪を噛みながら声を上げた。
ブラキオサンドライトから降りて来たガネット王国第1王女 アリシア・フォン・ガネット。

「アリシア!!」
「全くいつまでも音信不通だから気になって来てみたらやっぱりこうなってたのね!!」

「「姫さま!!」」

コハクと愛が2人に駆け寄り合流する。

「2人共居ながら何よこの有様は!!」
「「面目無い…」」
「どうせまた涼が無茶したんでしょ!!」
「今回は違うぞ!!」

そうだ。今回は巻き込まれたから違う絶対に。
あ、先生ずるいですよっ!!
元はお前が招いた種だろ!
どっちもだ!!
あんた達回想シーンで揉めないの!!

「無視してんじゃないわよ!」

アイカはルビティラを押さえつけていた、巨人型の魔宝獣三体を差し向けた。

「ブラキオ!」

「愚問だな!」

ブラキオダイオーは槍で2体を串刺しに更に右肩のレールガンでもう一体も蹴散らした。

「嘘っ!?」
「もう以前の私とは違うわよ!!」
「貴様いつの間にそんな力を!」
「貴女が人を痛ぶってる間私は涼と並ぶ為に力をつけていたのよ!!」

そうアリシアもただ待っていただけではないのだ。

「観念すんだな!泥棒女!!」
「気安く話しかけるんじゃないわよ!亜人風情が!私が一言言えば貴様達はまた牢獄へ逆戻りですわ!」

「それは有りませんよ!」

アリシアの通信宝石からリザードマンの官庁が連絡して来た。ホログラムで。

「な、何ですって!貴方パパに命を救われたのを忘れたの?恩を仇で返すとは!これだから化け物は!」
「貴方の父上の命令で我が故郷を氷漬けにしたんですな?」
「な!?何故それを!?」

「悪い悪い!俺が教えた!」

ミハエルがいつのまにか横から現れた。

「ミハ!無事だったかティラ!」

ルビティラも駆け寄って来た。

「おのれ!エルフ如きが!」
「人間如きがエルフを舐めるからだろ!俺はずっと氷漬けになった原因を探ってな。お前が尻尾を出すのをずっと見計らってたんだよ!官庁さんと打ち合わせてな!」
「な、なんですって!!貴様!最初から裏切っていたのね!!」
「確証はありませんでしたよ。だから調べて行き着いただけです。今日限りで使い魔契約は解消致します!」

官庁はそう言うと消えた。

「アンタ何ものなんだよ?」
「今はいいだろ。早くあのアバズレを黙らせな!」
「誰がアバズレよ!」

いやお前だよ。

「全くしてやれたね」
「本当に悪知恵以外は大した事ない人だね」
「アンタ達!!」

「オイ!泥棒女!!」

「ん?」

「覚悟は出来てるよな?」

武器を構える4人。

「俺は監獄の連中の加勢に行ってくる」
「ああ!こっちは任せろ!」

ミハエルは監獄へ戻って行く。

「さーて!気合い入れるか!」

涼はそう言う。
まあ、やっぱりやるよなこの流れ。

「太陽のベリル!ホウキュウレッド・ソレイユ!」

「揺蕩うアクアマリン!ホウキュウブルー!」

「創造のタンザナイト!ホウキュウシアン!」

「高貴の銀帝!ホウキュウシルバー!降臨!」

「「「「勇気の宝石身に纏い!」」」」

「我ら救世主の4人!」

「宝石戦隊!」

「「「「ホウキュウジャー!」」」」

4人が名乗り終えると四色の花火が打ち上がる。

「何の使用なんだあれ?」

訳が解らないミハエル。

「毎度毎度、飽きないんですの?そのダサい名乗りとネーミングは!!」
「お前にだけは言われたくない!!」
「五月蝿いですわ!2人共いい加減に働きなさい!」
「全く…」
「人使いだけは女王様級だな」

そう言うと兵士達を呼び出すアッシュベルと機械仕掛けの魔獣を呼び出す皇時也。中にはデカくなった兵士も混じっている。

「アイスドラゴン!奴らを殺しなさい!羽がなくてもそれくらいしなさいよ!」

アイカは怒鳴りながらアイスドラゴンに命令する。

「涼!デカブツは俺達がティラ!」
「何言ってんだよ!1人じゃ無理だ!」
「大丈夫ティラよ!乗るティラ!」
「でも…」

涼は3人を見る。

「雑魚は僕達がやるよ!」
「何か考えがあるんですか?ルビティラ。応援は?」
「大丈夫ティラ!」
「わかったわルビティラちゃん!でも2人共宝石獣を!」

「「了解!」」

コハクと愛は召喚宝石をはめ込みグリップを引く。

「「召喚(サモン)宝石獣!」」

剣から光が伸びると空に当たり巨大な光の扉が現れなかから、マリケラとスティラコが飛び出した。

「行け涼!」
「先生!言って下さい!」

コハクと愛は剣を構え敵兵達へ向かって行く。

「ブラキオ!私達は!」
「うむ、あのブリキだな!」

ブラキオダイオウーはアリシアに手を差し伸べて載せるとプリズムで出来たコックピットへ転送した。

「よし!行くぜルビティラ!」
「おっしゃ!行くティラよ!」
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