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*《パーティ》
絡めとられた手首には薄い水色のリボンが巻かれ、ヨルは外そうにも外せなかった。……当たり前だ。それはフレイヤからくすねとったグレイプニールの一部なのだから。
特にひ弱なヨルが解けるとも思えない。ただ、ヨルの業が失われたことを証明するためにシギュンが乗り気な様子で結んだのである。
しかもヨルは下着でさえも身に付けられていない状態で、羞恥に塗れた赤い顔で足を閉ざそうとするが――シギュンが許すはずなどない。
屈強な腕で小柄で儚げな青年の大股を開かせ、青年自身を口元に運び込む前に舌で亀頭を舐めてはしゃぶりあげた。
普段であればそれだけで達してしまう青年、ヨルではあるが今日は一味違う。……彼の屹立の根元にはリボンが結わえられていたのだから。
「あぁう……、くる、しい……、シギュン、とってぇ……?」
射精をしたいがために幾筋の涙を流して訴える青年ヨルは、震えた声で発するたびにシギュンは果てしないほどの鼓動を高鳴らせた。
早漏であるヨルのためにと軽く結わいたグレイプニールではあるが、効果はてきめんらしい。どんなに怒張をしても、ヨルは苦しげな表情で身体を震わせていた。
――その姿が愛らしくて堪らない。
「ヨル、かわいいです……。待っていてください、ね? ――準備しますから」
「う、ん……」
するとシギュンはヨルの頬や唇、首筋にかけてキスを落としながら自身の名器に指を抽入し、バラバラに指を動かした。
身体のなかで卑猥な音を奏でさせてはいるのを感じる。だが今は、目の前で悶えて涙を零し必至に耐えている旦那の面倒を見なければと……床上手すぎる妻は張り切って、旦那になったヨルの悶える薄い唇を開いて舌を入れた。
上顎をなぞり、歯列を確かめるような口づけにヨルの吐息が漏れる。
「ふぅん……んぅ……シギュン……っ」
名前を呼ばれるたびに全身から熱が噴き出していく。こんなにも熱く、感じてしまうのはどうしてなのかと思うと――眼前には自身の愛撫で身悶えて小刻みに震えるヨルのいたいけだが、愛くるしい姿。トマトのように顔を紅潮させて「シギュン、シギュン……」なんて訴えかけられると……苛めたいを通り越して、尽くしてしまいたいと考えてしまう。
射精できずに口端から雫が落ちるヨルの銀糸さえも呑み込んだ。ジュプリと食んで呑み込んで、さらに顔が真っ赤になる彼がいじらしくて堪らない。
――自分の準備が整った。だからシギュンは、張りつめてかわいそうなヨル自身の根元に触れる。
「シギュン、外して……、お願い、だから……!」
根元がきつくなって顔を歪ませた美青年の顔に、シギュンは欲情に濡れたのだ。
しゅるりとリボンを外し、上下に扱いてしまえば「い、イクっ……! ――あぅ……」なんて声を上げて達してしまうヨルは身体をさらに震わせて息を吐き出した。
しかしそれもシギュンの野性的な愛によって、事態が早まっていく。
「まだですよ、ヨル? ――私を受け入れてください。私のナカでも、もっと可愛らしい顔をしてください」
「で、でも、まだイッたばっかりで……!?」
「駄目ですよ、手を抜いてしまっては。……私の準備は万端ですから、ねっ!」
すると拘束されているヨルの目の前で、シギュンはヨル自身を充てたかと思えば――グチグチと淫靡な音を立てて挿入させていくのだ。
苦しげな顔でヨルを侵入させていくシギュンへ、ヨルはなにを思ったのか。……拘束されている両手首にシギュンの身体全体を抱き留めたのだ。
「苦しい、なら……無理、するな。――そんな顔されると、俺、もっとへんになる」
「ヨル……。――ふふっ。ヨルは本当に優しいですね」
――今まで付き合った冷酷な男性や女性よりも、自分を性玩具として見なかった人間たちよりも。
だから彼を……ヨルを好きになったのだ。好きになって後悔などない。
「あぅ……、シギュンっ! 腰、振るな……!」
「あふっ! 振らせてください……よ! ダンスパーティはこれからなんですから、ね!」
「シギュンの……バカ」
熟れた顔で訴えかける赤髪の美青年の姿に、褐色肌の大男は悦んで腰を振るのだ。
情事の後の風呂というのは、なんとも言えないが羞恥を通り越して疲弊を癒すものであった。
「ふぅ~……、シギュン。お前は本当にその……強いよな。体力的にもそうだしさ~」
スイートルームの大きな風呂場にてくつろいで湯に浸っているヨルと、彼の後ろから抱きしめるように浸っているシギュンは前に居る赤い髪の彼の耳介にキスをした。
「ひぃう……、また、へんなこと……、すんなっ!」
「ヨルが淡白すぎるんですよ。私は至って普通です」
「んなこと、言うな……、うぅ……!」
耳介を舐め上げてうなじにキスをするシギュンではあるが、そんな彼にヨルは思い立ったようなことを言いだした。
「そういえばさ、シギュンは日本に来てどこも見に行っていないだろう?」
「あぁ……、そういえばですね~。ヨルと居るのが楽しすぎて忘れていました」
「そっか……」
耳まで赤く染め上げるヨルに可愛さを覚えるシギュンに「だったら……」なんて勿体付けたような言葉で、彼の耳元に近づけた。
「観光もしたいですが、ヨルに私の友人も紹介したいです」
「どうして……?」
顔を赤面させて問いかける一人ぼっちの赤い髪の青年に、シギュンはふと笑ってさらに抱き締めたのだ。
「ヨルがかわいそうだから、ですよ」
「……うっさい」
それでも離れなかったシギュンにヨルは彼の気遣いが嬉しくて堪らなかったのだ。
特にひ弱なヨルが解けるとも思えない。ただ、ヨルの業が失われたことを証明するためにシギュンが乗り気な様子で結んだのである。
しかもヨルは下着でさえも身に付けられていない状態で、羞恥に塗れた赤い顔で足を閉ざそうとするが――シギュンが許すはずなどない。
屈強な腕で小柄で儚げな青年の大股を開かせ、青年自身を口元に運び込む前に舌で亀頭を舐めてはしゃぶりあげた。
普段であればそれだけで達してしまう青年、ヨルではあるが今日は一味違う。……彼の屹立の根元にはリボンが結わえられていたのだから。
「あぁう……、くる、しい……、シギュン、とってぇ……?」
射精をしたいがために幾筋の涙を流して訴える青年ヨルは、震えた声で発するたびにシギュンは果てしないほどの鼓動を高鳴らせた。
早漏であるヨルのためにと軽く結わいたグレイプニールではあるが、効果はてきめんらしい。どんなに怒張をしても、ヨルは苦しげな表情で身体を震わせていた。
――その姿が愛らしくて堪らない。
「ヨル、かわいいです……。待っていてください、ね? ――準備しますから」
「う、ん……」
するとシギュンはヨルの頬や唇、首筋にかけてキスを落としながら自身の名器に指を抽入し、バラバラに指を動かした。
身体のなかで卑猥な音を奏でさせてはいるのを感じる。だが今は、目の前で悶えて涙を零し必至に耐えている旦那の面倒を見なければと……床上手すぎる妻は張り切って、旦那になったヨルの悶える薄い唇を開いて舌を入れた。
上顎をなぞり、歯列を確かめるような口づけにヨルの吐息が漏れる。
「ふぅん……んぅ……シギュン……っ」
名前を呼ばれるたびに全身から熱が噴き出していく。こんなにも熱く、感じてしまうのはどうしてなのかと思うと――眼前には自身の愛撫で身悶えて小刻みに震えるヨルのいたいけだが、愛くるしい姿。トマトのように顔を紅潮させて「シギュン、シギュン……」なんて訴えかけられると……苛めたいを通り越して、尽くしてしまいたいと考えてしまう。
射精できずに口端から雫が落ちるヨルの銀糸さえも呑み込んだ。ジュプリと食んで呑み込んで、さらに顔が真っ赤になる彼がいじらしくて堪らない。
――自分の準備が整った。だからシギュンは、張りつめてかわいそうなヨル自身の根元に触れる。
「シギュン、外して……、お願い、だから……!」
根元がきつくなって顔を歪ませた美青年の顔に、シギュンは欲情に濡れたのだ。
しゅるりとリボンを外し、上下に扱いてしまえば「い、イクっ……! ――あぅ……」なんて声を上げて達してしまうヨルは身体をさらに震わせて息を吐き出した。
しかしそれもシギュンの野性的な愛によって、事態が早まっていく。
「まだですよ、ヨル? ――私を受け入れてください。私のナカでも、もっと可愛らしい顔をしてください」
「で、でも、まだイッたばっかりで……!?」
「駄目ですよ、手を抜いてしまっては。……私の準備は万端ですから、ねっ!」
すると拘束されているヨルの目の前で、シギュンはヨル自身を充てたかと思えば――グチグチと淫靡な音を立てて挿入させていくのだ。
苦しげな顔でヨルを侵入させていくシギュンへ、ヨルはなにを思ったのか。……拘束されている両手首にシギュンの身体全体を抱き留めたのだ。
「苦しい、なら……無理、するな。――そんな顔されると、俺、もっとへんになる」
「ヨル……。――ふふっ。ヨルは本当に優しいですね」
――今まで付き合った冷酷な男性や女性よりも、自分を性玩具として見なかった人間たちよりも。
だから彼を……ヨルを好きになったのだ。好きになって後悔などない。
「あぅ……、シギュンっ! 腰、振るな……!」
「あふっ! 振らせてください……よ! ダンスパーティはこれからなんですから、ね!」
「シギュンの……バカ」
熟れた顔で訴えかける赤髪の美青年の姿に、褐色肌の大男は悦んで腰を振るのだ。
情事の後の風呂というのは、なんとも言えないが羞恥を通り越して疲弊を癒すものであった。
「ふぅ~……、シギュン。お前は本当にその……強いよな。体力的にもそうだしさ~」
スイートルームの大きな風呂場にてくつろいで湯に浸っているヨルと、彼の後ろから抱きしめるように浸っているシギュンは前に居る赤い髪の彼の耳介にキスをした。
「ひぃう……、また、へんなこと……、すんなっ!」
「ヨルが淡白すぎるんですよ。私は至って普通です」
「んなこと、言うな……、うぅ……!」
耳介を舐め上げてうなじにキスをするシギュンではあるが、そんな彼にヨルは思い立ったようなことを言いだした。
「そういえばさ、シギュンは日本に来てどこも見に行っていないだろう?」
「あぁ……、そういえばですね~。ヨルと居るのが楽しすぎて忘れていました」
「そっか……」
耳まで赤く染め上げるヨルに可愛さを覚えるシギュンに「だったら……」なんて勿体付けたような言葉で、彼の耳元に近づけた。
「観光もしたいですが、ヨルに私の友人も紹介したいです」
「どうして……?」
顔を赤面させて問いかける一人ぼっちの赤い髪の青年に、シギュンはふと笑ってさらに抱き締めたのだ。
「ヨルがかわいそうだから、ですよ」
「……うっさい」
それでも離れなかったシギュンにヨルは彼の気遣いが嬉しくて堪らなかったのだ。
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