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《惚れた……のか?》
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(あ~、そういえば藍斗ととも行ったなぁ~。暇だったから、俺から誘ったんだよなぁ……)
藍斗のことを想起すると、來斗のことも思い出すのが不思議である。それだけ顔がかなり似ている……ということか。
それから昨日の情事のことが沸き立ち、少々顔を赤らめていた朔太郎ではあるが、矢谷は目線を下に落していたので気づいていない。
「……はぁ~」
矢谷はどこか残念そうな顔をしていたのだ。さすがの朔太郎もそれには気が付いた。
「えっと、ジュリさん……くん? と一緒に行く予定だったの?」
「あー、はい。そうだったんです。でも、キーホルダーを作ってから不機嫌になっちゃって……、もう、意味がわかんないっ!」
今は作業前の空き時間だ。だからほかの利用者もゆっくりとしている。そんな中で矢谷は頬を膨らませていた。
「男ってよくわかりませんね! 好きな職員さんが居るから作ってくれないって言ったら、作ってくれたけどなんかムスッとしているし。別に、そんな……、天使さんは話しやすくて誰よりも優しくてってあの子に言っただけですよ? もー、意味わかんない!」
「あはは……。多分その子、いや、ジュリくんって、矢谷さんに気があるんじゃないですか?」
すると矢谷は首をブンブンと振った。そんなことなどないかと言うように。
あと3分ほどで始業の時間だ。朔太郎は時計に目を向けた。すると矢谷も反応するように腕時計を見やる。
「あっ、もう時間だぁ。また話し掛けますね!」
「はいはい。またよろしくね~」
矢谷は席へと着席した。すると朔太郎は持ち歩いている仕事用のメモに目を通す。だが浮かんでくるのは、ニヒルな笑みを見せた來斗の姿であった。
来週の水曜日に見学に来て、その数日経ってお祭りに誘う。……それは自分にとって有益なものかどちらかだ。
(まぁ、いいや――)
時間通りに朔太郎は今日の仕事の配分を利用者へ伝えるのであった。
「お疲れ様でした~」
時は既に金曜の夜となった。花金である。嬉しそうに帰宅する準備をする朔太郎へ二通のメッセージが届いていた。
一通目は藍斗からだ。
『今日、飲みに行かね?』
そう書かれていたが最近金欠だったのでパスした。もう一通は來斗からだ。
『今、お前の家にいる。ビールとつまみ買ってこい』
まさかの命令口調に朔太郎は吹き出して笑ってしまう。どうしてこんな男に惚れてしまったのかと思うと不思議に考える朔太郎ではあったが、それでも、惚れてしまったのは仕方がない。
――いや、待てよ? 朔太郎はバスに揺られながらふと考えた。
(俺は瀬川さんに惚れた……のか? いや、だって名前呼びだってエッチの時ぐらいしか言ってないし……。でも、俺も朔って言うのエッチの時ぐらい……だし)
そんなことを思いながらバスを降りて電車に乗り、唸るように考え込んで、帰りのスーパーでキムチとポテトサラダと唐揚げとビールを購入した。
それからスーパーを出て、ふと考える。そして口に出す。
「藍斗の飲みに誘われたのは断ったのに、――瀬川さんはすんなり受け止められた」
どうして、の言葉に尽きなかった。
藍斗のことを想起すると、來斗のことも思い出すのが不思議である。それだけ顔がかなり似ている……ということか。
それから昨日の情事のことが沸き立ち、少々顔を赤らめていた朔太郎ではあるが、矢谷は目線を下に落していたので気づいていない。
「……はぁ~」
矢谷はどこか残念そうな顔をしていたのだ。さすがの朔太郎もそれには気が付いた。
「えっと、ジュリさん……くん? と一緒に行く予定だったの?」
「あー、はい。そうだったんです。でも、キーホルダーを作ってから不機嫌になっちゃって……、もう、意味がわかんないっ!」
今は作業前の空き時間だ。だからほかの利用者もゆっくりとしている。そんな中で矢谷は頬を膨らませていた。
「男ってよくわかりませんね! 好きな職員さんが居るから作ってくれないって言ったら、作ってくれたけどなんかムスッとしているし。別に、そんな……、天使さんは話しやすくて誰よりも優しくてってあの子に言っただけですよ? もー、意味わかんない!」
「あはは……。多分その子、いや、ジュリくんって、矢谷さんに気があるんじゃないですか?」
すると矢谷は首をブンブンと振った。そんなことなどないかと言うように。
あと3分ほどで始業の時間だ。朔太郎は時計に目を向けた。すると矢谷も反応するように腕時計を見やる。
「あっ、もう時間だぁ。また話し掛けますね!」
「はいはい。またよろしくね~」
矢谷は席へと着席した。すると朔太郎は持ち歩いている仕事用のメモに目を通す。だが浮かんでくるのは、ニヒルな笑みを見せた來斗の姿であった。
来週の水曜日に見学に来て、その数日経ってお祭りに誘う。……それは自分にとって有益なものかどちらかだ。
(まぁ、いいや――)
時間通りに朔太郎は今日の仕事の配分を利用者へ伝えるのであった。
「お疲れ様でした~」
時は既に金曜の夜となった。花金である。嬉しそうに帰宅する準備をする朔太郎へ二通のメッセージが届いていた。
一通目は藍斗からだ。
『今日、飲みに行かね?』
そう書かれていたが最近金欠だったのでパスした。もう一通は來斗からだ。
『今、お前の家にいる。ビールとつまみ買ってこい』
まさかの命令口調に朔太郎は吹き出して笑ってしまう。どうしてこんな男に惚れてしまったのかと思うと不思議に考える朔太郎ではあったが、それでも、惚れてしまったのは仕方がない。
――いや、待てよ? 朔太郎はバスに揺られながらふと考えた。
(俺は瀬川さんに惚れた……のか? いや、だって名前呼びだってエッチの時ぐらいしか言ってないし……。でも、俺も朔って言うのエッチの時ぐらい……だし)
そんなことを思いながらバスを降りて電車に乗り、唸るように考え込んで、帰りのスーパーでキムチとポテトサラダと唐揚げとビールを購入した。
それからスーパーを出て、ふと考える。そして口に出す。
「藍斗の飲みに誘われたのは断ったのに、――瀬川さんはすんなり受け止められた」
どうして、の言葉に尽きなかった。
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