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29.無茶で馬鹿な奴。
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豊とリィナ、そしてサラはアスカの解呪の話をしつつも書架へと辿り着き、書物を引っ張り出していた。作業は難航するかと思えたが、メモ機能があるリィナはアスカの呪いが解けるかもしれない書物を引っ張りだしては筋肉ムキムキのサラと、筋肉はそこまで無いので勝手にサラを羨ましがっている豊へと本を渡していく。サラは辞典よりもある分厚い書物を軽く5、6冊は持ち運べているのだが、豊は同じ本だとしたら最高で2冊くらいしか運べない。しかもテーブルに置くのでさえも距離があるので一旦、床に下ろしてから運ぶという始末。そんな頼りない相棒に対しリィナは優しい声掛けではなく深く溜息を吐いてしまう。
「あ!ま~たリィナ、俺を馬鹿にして溜息吐いたでしょ?持ってみなよ!これ!!!すんごい重たいんだからね!!!?…ムキムキなサラと違って、俺は頭脳派なんだから!俺は!」
「…それはつまり、俺が脳筋バカだと言うのを言いたいのか?…ふっ。羨望と嫉妬の目を向けられるのは辛いぜ?…貧弱おバカさんはそれぐらいの量の書物でさえも持てないんだな?」
「なんだと~!??よし!サラ見てろよ!…俺だって男だ!…これぐ…らい…ちょ…ろい…し…!!!」
サラの安~い挑発に豊は意地を張って今度は辞典ほどの書物を3冊を持とうとするのだが、持ち上がらない。当たり前である。
…だが男としては…これぐらい良い所を見せつけねば!
そう思って踏ん張るのだがやはり持ち上がらない。だからサラも呆れて手伝おうかと言おうとしたその時。豊は持っている書物がそこまで重くなく感じたのだ。当たり前だ。だってリィナが軽く2冊ほど持っててくれたのだから。
「何をやってるんだお前は…。そんな意地を張るぐらいなら、ちゃんと手助けが欲しいと素直に言ったらどうなんだ?…まぁお前の場合は、確かに持てなさすぎるが…。」
分厚い本を片手でひょいと持ち上げては軽々とテーブルに置くリィナに豊やサラは同時に思った。いや、思ってしまう。
…リィナはどうしてそんな細い腕で逆に持てるんだ?
それは彼女が”眠り”を糧に体力や筋力を上げているからだという事実をその時の彼女は教えていなかったらしい。
片っ端から集めた書物を読み漁る豊とリィナ、そしてサラの1人と2冊ではあるものの、豊の方はかなり難航している。この世界では豊が来た壺中の天と呼ばれる世界にだって様々な国があるのと同じように、この国でも様々な国がある。エジプトの象形文字のようなものや、古典のような達筆な文字、そして極めつけは題名さえも分からないものばかり。この世界に来て焚書士となった豊ではあるがまだまだ半人前どころか新人であるので全ての文字を把握できているわけでは無いのだ。せいぜい、古典の言い回しや英語くらいしか分かっていない。
本当は助けなど要らずに1人で何とかして格好を付けたいのが豊の意志なのだが、明らかに2冊の書物よりも手間取っているのは認めざるを得ない。
…リィナもサラも全然読めてるしな~。まぁ…完全に足手まといだけど、俺が出来ることは少ないし、リィナにもさっき怒られちゃったから助けてもらおうかな…?ずるいな。サラは。カッコよくて筋肉ムキムキで頭も良いってどういうことだよ。はぁ…。こんな風に惨めに考えてしまう自分が辛い。
深い溜息を吐きつつもあと1冊だけ読んでみたら救援を呼ぼうと心に決めて豊は山積みになった書物を巡らせて…とある書物に目が行った。かなり埃が被っているが何となく気になってしまい、埃を払って題名を見る。…そこには”指南の書”とちゃんと日本語で書かれていた。
”指南”とは教え導くことという意味だ。何かヒントになるかもしないし、それに日本語であれば読めると考えページを開こうとする豊ではあるのだが。
「!??志郎!ページを開くな!!!その書物は私と同じ異質な存在なんだ!!!」
「…っえ?異質…?それってどういうこと?」
剣幕を立てて言い放つリィナに驚くも豊はページは開かないが何となく持っていた。それをサラが取り上げようとして来るので何が何だが分かっていない豊は2冊に説明を求める。すると重々しく、そして面倒な表情を見せたサラが”指南の書”について話す。
「”指南の書”は10年以上も前に起こった”書物”戦争っていう大きな戦争の中で大いに功績を与えられた書物の1冊なんだ…。だが、『指南の書』自身も人間達に利用されたおかげで、ページを開く者すべてを自分の領域に連れ込んでは、そのページを読み終えるまで閉じ込めてしまう。…まぁ、人間が大嫌いだから”放っておく”っていう遊びをして、永久に閉じ込めては人間の精神を破壊させてしまうほどの力を持った、危険で気難しい書物でな?…だから、ページを開いてはいけないんだ。…ただ、な。」
「…?ただ?」
すると今度はリィナが交代で”指南の書”について補足をする。その情報は豊にとっては耳寄りな情報の可能性が高いと感じるほど魅力的な情報であった。
「”指南の書”はすべてのことに精通する知識を持ち合わせているんだ。武道や戦略、個人の生き方…何だって分かってしまう。だから退屈しのぎで人間を閉じ込めてはいじめ…もとい、罵って遊ぶが、その対価として知りたい情報をくれる可能性が高い。…”枢要”の罪とも何度も戦ったのだろうから…もしかしたら、”憂鬱”の罪の呪いも解ける可能性も非常に高いんだ。だから知識としてメモをしておいたんだが…。すまない。志郎。…お前を危険に遭わせる羽目に」
「…それ凄くいいじゃん!さっすがだよ~!!!リィナ!やっぱりリィナに頼んでおいて良かった!」
「……はっ?」
戸惑いを見せるリィナとサラに豊は自論を述べていく。それは豊にとっては都合が良いかもしれぬが、余りにも無謀かつ無茶な作戦であった。
「だって”指南の書”と遊んであげれば良いんでしょ?それでアスカ書簡の呪いに関する何かを知れたら、それでいいじゃん!」
「おいおい…。ちょっと待て。キザ野郎?リィナの話を聞いていたか?”指南の書”って言うのはなぁ?」
サラが豊は分かっていないと思って重複の説明をしようとするが、彼はにっこりと笑った。その笑みにサラは不思議に思ってしまう。だがそれでも豊は自分の考えを述べていく。
「人嫌いだけど苛めて遊ぶのが好きなんでしょ?そんで、その人間の精神を蝕むほどの力を持つ代わりに、対価として情報が得られる。…それってそんなにおかしいのかな?だって、何かを得るには何かを犠牲にしないといけないでしょ?お金だってそうじゃん?一生懸命働いた対価として給料が払われて生活が出来る。…逆に利用だけ利用すればそれだけのツケが回って、争いが起こる。…”書物”戦争のことはリィナからおおかた聞いているけどさ、…それでも俺は納得が出来ないよ。…だって、」
…書物にだって権利があるし、考えや意志を持っても不思議じゃないと俺は思うから。
豊の言葉に呆気に取られてしまうサラ。…やっぱりこいつはおかしい。かなりの変人だ。…書物に意志なんて持ったら?…でも、どうして持ってはいけないのだろうか?相棒を想う気持ちや支えるのが書物の役割だけだなんて…そんなの。
「”悲しい”でしょ?人間だけが得をして書物はコキ使われて、それで今のこの世界が保たれるというのなら…俺は反感を覚えてしまうから。だから。」
そう言って豊は”指南の書”を手に取り今度は優しく埃を払う。そして愛おしそうに微笑む豊に黙って聞いていたリィナは彼に手を添えてから恥ずかしげにそっぽを向いた。
「…行くんだろ?”指南の書”の世界へ。…お前は無茶ばかりするからな。…最悪は戦うってことになっても私がデータフォースとなって、無理やりにでもお前を連れて帰る。」
天邪鬼だが心配してくれるリィナに豊は嬉しそうに笑った。
「…リィナも来てくれるの?それは俺がリィナと契約をした相棒だから?」
そう言って笑いかける豊にリィナは再びそっぽを向くものの、軽く頷いてみせる。彼女の天邪鬼でツンデレな態度を取ってしまうのは日常茶飯事であるので豊は深く礼を言ってから、契約の儀式を行うのだ。
「我思う故に我あり。かの者に力を与え給え!…来い!反魂の書!リィナの名の元に!」
そして豊は”指南の書”のページを開く。そして書物に吸い込まれてしまった豊とリィナにサラは唖然としてからふと呟くのだ。
「…やっぱりあいつらは異質コンビだな。でも…期待してるぜ?…志郎。」
1人と1冊が帰ってくることを強く願いつつ、サラは自分が今、出来ることをするしかなかった。
「あ!ま~たリィナ、俺を馬鹿にして溜息吐いたでしょ?持ってみなよ!これ!!!すんごい重たいんだからね!!!?…ムキムキなサラと違って、俺は頭脳派なんだから!俺は!」
「…それはつまり、俺が脳筋バカだと言うのを言いたいのか?…ふっ。羨望と嫉妬の目を向けられるのは辛いぜ?…貧弱おバカさんはそれぐらいの量の書物でさえも持てないんだな?」
「なんだと~!??よし!サラ見てろよ!…俺だって男だ!…これぐ…らい…ちょ…ろい…し…!!!」
サラの安~い挑発に豊は意地を張って今度は辞典ほどの書物を3冊を持とうとするのだが、持ち上がらない。当たり前である。
…だが男としては…これぐらい良い所を見せつけねば!
そう思って踏ん張るのだがやはり持ち上がらない。だからサラも呆れて手伝おうかと言おうとしたその時。豊は持っている書物がそこまで重くなく感じたのだ。当たり前だ。だってリィナが軽く2冊ほど持っててくれたのだから。
「何をやってるんだお前は…。そんな意地を張るぐらいなら、ちゃんと手助けが欲しいと素直に言ったらどうなんだ?…まぁお前の場合は、確かに持てなさすぎるが…。」
分厚い本を片手でひょいと持ち上げては軽々とテーブルに置くリィナに豊やサラは同時に思った。いや、思ってしまう。
…リィナはどうしてそんな細い腕で逆に持てるんだ?
それは彼女が”眠り”を糧に体力や筋力を上げているからだという事実をその時の彼女は教えていなかったらしい。
片っ端から集めた書物を読み漁る豊とリィナ、そしてサラの1人と2冊ではあるものの、豊の方はかなり難航している。この世界では豊が来た壺中の天と呼ばれる世界にだって様々な国があるのと同じように、この国でも様々な国がある。エジプトの象形文字のようなものや、古典のような達筆な文字、そして極めつけは題名さえも分からないものばかり。この世界に来て焚書士となった豊ではあるがまだまだ半人前どころか新人であるので全ての文字を把握できているわけでは無いのだ。せいぜい、古典の言い回しや英語くらいしか分かっていない。
本当は助けなど要らずに1人で何とかして格好を付けたいのが豊の意志なのだが、明らかに2冊の書物よりも手間取っているのは認めざるを得ない。
…リィナもサラも全然読めてるしな~。まぁ…完全に足手まといだけど、俺が出来ることは少ないし、リィナにもさっき怒られちゃったから助けてもらおうかな…?ずるいな。サラは。カッコよくて筋肉ムキムキで頭も良いってどういうことだよ。はぁ…。こんな風に惨めに考えてしまう自分が辛い。
深い溜息を吐きつつもあと1冊だけ読んでみたら救援を呼ぼうと心に決めて豊は山積みになった書物を巡らせて…とある書物に目が行った。かなり埃が被っているが何となく気になってしまい、埃を払って題名を見る。…そこには”指南の書”とちゃんと日本語で書かれていた。
”指南”とは教え導くことという意味だ。何かヒントになるかもしないし、それに日本語であれば読めると考えページを開こうとする豊ではあるのだが。
「!??志郎!ページを開くな!!!その書物は私と同じ異質な存在なんだ!!!」
「…っえ?異質…?それってどういうこと?」
剣幕を立てて言い放つリィナに驚くも豊はページは開かないが何となく持っていた。それをサラが取り上げようとして来るので何が何だが分かっていない豊は2冊に説明を求める。すると重々しく、そして面倒な表情を見せたサラが”指南の書”について話す。
「”指南の書”は10年以上も前に起こった”書物”戦争っていう大きな戦争の中で大いに功績を与えられた書物の1冊なんだ…。だが、『指南の書』自身も人間達に利用されたおかげで、ページを開く者すべてを自分の領域に連れ込んでは、そのページを読み終えるまで閉じ込めてしまう。…まぁ、人間が大嫌いだから”放っておく”っていう遊びをして、永久に閉じ込めては人間の精神を破壊させてしまうほどの力を持った、危険で気難しい書物でな?…だから、ページを開いてはいけないんだ。…ただ、な。」
「…?ただ?」
すると今度はリィナが交代で”指南の書”について補足をする。その情報は豊にとっては耳寄りな情報の可能性が高いと感じるほど魅力的な情報であった。
「”指南の書”はすべてのことに精通する知識を持ち合わせているんだ。武道や戦略、個人の生き方…何だって分かってしまう。だから退屈しのぎで人間を閉じ込めてはいじめ…もとい、罵って遊ぶが、その対価として知りたい情報をくれる可能性が高い。…”枢要”の罪とも何度も戦ったのだろうから…もしかしたら、”憂鬱”の罪の呪いも解ける可能性も非常に高いんだ。だから知識としてメモをしておいたんだが…。すまない。志郎。…お前を危険に遭わせる羽目に」
「…それ凄くいいじゃん!さっすがだよ~!!!リィナ!やっぱりリィナに頼んでおいて良かった!」
「……はっ?」
戸惑いを見せるリィナとサラに豊は自論を述べていく。それは豊にとっては都合が良いかもしれぬが、余りにも無謀かつ無茶な作戦であった。
「だって”指南の書”と遊んであげれば良いんでしょ?それでアスカ書簡の呪いに関する何かを知れたら、それでいいじゃん!」
「おいおい…。ちょっと待て。キザ野郎?リィナの話を聞いていたか?”指南の書”って言うのはなぁ?」
サラが豊は分かっていないと思って重複の説明をしようとするが、彼はにっこりと笑った。その笑みにサラは不思議に思ってしまう。だがそれでも豊は自分の考えを述べていく。
「人嫌いだけど苛めて遊ぶのが好きなんでしょ?そんで、その人間の精神を蝕むほどの力を持つ代わりに、対価として情報が得られる。…それってそんなにおかしいのかな?だって、何かを得るには何かを犠牲にしないといけないでしょ?お金だってそうじゃん?一生懸命働いた対価として給料が払われて生活が出来る。…逆に利用だけ利用すればそれだけのツケが回って、争いが起こる。…”書物”戦争のことはリィナからおおかた聞いているけどさ、…それでも俺は納得が出来ないよ。…だって、」
…書物にだって権利があるし、考えや意志を持っても不思議じゃないと俺は思うから。
豊の言葉に呆気に取られてしまうサラ。…やっぱりこいつはおかしい。かなりの変人だ。…書物に意志なんて持ったら?…でも、どうして持ってはいけないのだろうか?相棒を想う気持ちや支えるのが書物の役割だけだなんて…そんなの。
「”悲しい”でしょ?人間だけが得をして書物はコキ使われて、それで今のこの世界が保たれるというのなら…俺は反感を覚えてしまうから。だから。」
そう言って豊は”指南の書”を手に取り今度は優しく埃を払う。そして愛おしそうに微笑む豊に黙って聞いていたリィナは彼に手を添えてから恥ずかしげにそっぽを向いた。
「…行くんだろ?”指南の書”の世界へ。…お前は無茶ばかりするからな。…最悪は戦うってことになっても私がデータフォースとなって、無理やりにでもお前を連れて帰る。」
天邪鬼だが心配してくれるリィナに豊は嬉しそうに笑った。
「…リィナも来てくれるの?それは俺がリィナと契約をした相棒だから?」
そう言って笑いかける豊にリィナは再びそっぽを向くものの、軽く頷いてみせる。彼女の天邪鬼でツンデレな態度を取ってしまうのは日常茶飯事であるので豊は深く礼を言ってから、契約の儀式を行うのだ。
「我思う故に我あり。かの者に力を与え給え!…来い!反魂の書!リィナの名の元に!」
そして豊は”指南の書”のページを開く。そして書物に吸い込まれてしまった豊とリィナにサラは唖然としてからふと呟くのだ。
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1人と1冊が帰ってくることを強く願いつつ、サラは自分が今、出来ることをするしかなかった。
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