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嫌だ、嫌だ
一一婚約、やめないか?
…え…?
「あの…デリー王子様?な、何を言ってらっしゃるのですか…?」
「…っ。婚約をやめないかと言ったではないか!」
「も、もう…。ご冗談を…。ご冗談は、やめにして一緒にお茶を飲んで落ち着きましょう?」
「っ…。」
「あとプレゼントがあるので受け取ってくださいませ。」
プレゼントをデリー王子様に向けて差し出します。
ですが受け取ってくれることはなく、プレゼントをいらないと言うように冷たい視線をこちらに送った。
わたくしの中ではとてもその視線が突き刺さった。
「あの…プレゼント…」
「…っ!プレゼントなんていらない!そもそもお前は俺のお飾りなだけなんだ!」
「え…。」
わたくしは絶望感と苦しみが心の中で交わった。
…苦しい…苦しい…。
そう思いながら手を握り締めた。
「チッ。後、好きな女ができたんだ。お前なんかそもそも婚約するつもりなんかなかったんだ。」
デリー王子様は軽く舌打ちをした後私を睨む。
…ありえない…!
「で、でも…そんなわけ…。」
「デリー王子様ー!」
「あぁ。クリスツィーネ。やっと会えた。」
ある髪の長い、金髪の女の子が部屋に入ってきて、わたくしの婚約者の隣へ行った。
その子は私を見てこてんと首を傾げてデリー王子様に聞く。
「あら?この子は誰かしら?」
…気味が悪いですわ
「あぁ、今は婚約者だけどもうすぐで別れるんだ。名前はバイオレットだよ。」
「今の婚約者はもうわたくしでしょう?」
金髪の子はデリー王子様に縋る様に言う。
「あぁ、そうだ。」
「あ、バイオレット様。わたくし、クリスツィーネと言います。…よろしくお願いしますね。」
クリスツィーネはお辞儀をした後、私を軽蔑した目で見つめる。
…まぁ!なんて行儀の悪い人!
でもクリスツィーネの前で言わなかったのはまだ頑張った方である。
「まぁ、そういうことだから婚約はもう終わりだ。下がれ。」
デリー王子様はわたくしを虫ケラの様に扱う。
わたくしは半ば無理やり部屋に出され、自分の屋敷に戻ることになった。
「バイオレット様…、どうしたのですか?元気がない様でしたけれど…。」
「別に…なんでもないわ…。」
…わたくしの涙を見せるわけにはいけないわ…。
…え…?
「あの…デリー王子様?な、何を言ってらっしゃるのですか…?」
「…っ。婚約をやめないかと言ったではないか!」
「も、もう…。ご冗談を…。ご冗談は、やめにして一緒にお茶を飲んで落ち着きましょう?」
「っ…。」
「あとプレゼントがあるので受け取ってくださいませ。」
プレゼントをデリー王子様に向けて差し出します。
ですが受け取ってくれることはなく、プレゼントをいらないと言うように冷たい視線をこちらに送った。
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「あの…プレゼント…」
「…っ!プレゼントなんていらない!そもそもお前は俺のお飾りなだけなんだ!」
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…苦しい…苦しい…。
そう思いながら手を握り締めた。
「チッ。後、好きな女ができたんだ。お前なんかそもそも婚約するつもりなんかなかったんだ。」
デリー王子様は軽く舌打ちをした後私を睨む。
…ありえない…!
「で、でも…そんなわけ…。」
「デリー王子様ー!」
「あぁ。クリスツィーネ。やっと会えた。」
ある髪の長い、金髪の女の子が部屋に入ってきて、わたくしの婚約者の隣へ行った。
その子は私を見てこてんと首を傾げてデリー王子様に聞く。
「あら?この子は誰かしら?」
…気味が悪いですわ
「あぁ、今は婚約者だけどもうすぐで別れるんだ。名前はバイオレットだよ。」
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金髪の子はデリー王子様に縋る様に言う。
「あぁ、そうだ。」
「あ、バイオレット様。わたくし、クリスツィーネと言います。…よろしくお願いしますね。」
クリスツィーネはお辞儀をした後、私を軽蔑した目で見つめる。
…まぁ!なんて行儀の悪い人!
でもクリスツィーネの前で言わなかったのはまだ頑張った方である。
「まぁ、そういうことだから婚約はもう終わりだ。下がれ。」
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