記憶喪失少女

離月 あき

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自殺

「あ、あぁぁぁぁぁ…。う…うわぁぁぁぁぁん…。」
部屋でわたくしは大粒の涙を流しながら思い出す。
一一そもそもお前は俺のお飾りなだけなんだ!
一一お前なんかそもそも婚約するつもりなんかなかったんだ!
その一つ一つの言葉が心の中で連呼していく。
…デリー王子様がいなければ…生きていく価値もない…。
「バイオレット!バイオレット!」
お母様がわたくしの部屋のドアをノックする。
「一人にさせて!!!」
わたくしは怒鳴る。
「…っは!」
そう…これは…夢…なんだわ…。
…そうよ!夢よ!これは!!
でも…プレゼントが机に置いてある。それを見るだけで心の奥が…痛くなる。
「…っ!もう!全部…全部あの女のせいよ!のせいで!ああああああああぁぁぁぁぁ!」
ベッドを叩きながら崩れ落ちる。
もう、ずっと心の中がぐちゃぐちゃしていて、気持ちが悪い。
ご飯も食べていなくて空腹だ。それもあって、余計気持ち悪くなる。
考えるのも疲れている。
…そうだ。手紙にその女の悪いことでも書いて送った方がいいわ…。
わたくしは棚から手紙と羽ペンを取って、急いでその女の悪口でも書いて送ろうとした。
これで納得するでしょう!

一翌日一

「そんなの嘘に決まってる…お前とは赤の他人なんだからもう手紙のやり取りはしない…ですって!?」
…もう…終わりですわ…。
ある時思いついた。
わたくしは縄を持って、天井にかけ、輪を作った。そして椅子に立って輪に自分の首をはめる。そして椅子を蹴り宙吊りになった。
デリー王子様はわたくしのそばにいない。
そんなの生きたって意味ないわ。
自殺する方がマシ。
デリー王子様だけがわたくしの生きがいだった。
そんな人とも見捨てられるのならこれくらいは覚悟をしないといけないですわ…。
「っ…!」
そして意識が薄れていった。
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