ぼく

小説たろう

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ぼく

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 ぼくは人間です。
     手があって 
     足があって 
     お腹があって 
     胸があって 
     頭があります。
 
 ぼくは男性です。
     強い正義感と勇気があります。
 
 ぼくは高校生です。
     将来を見据えて意欲にみなぎっています。

だけど
 
 ぼくは鳥ではありません。
     翼がありません。
 
 大きなメガホンではありません。
     声が遠くに届きません。
 
 ぼくは自信家ではありません。
     毎日悩んでいます。
 
ぼくにあるものとないもの。
 ぼくはないものを欲しがります。
でもよく考えてみました。

"ないものがあるからあるものがあるんじゃないのか。"
  
そう思うとないものがなくても良い気がしてきました。

"ないものの代わりにあるものを増やそう。"
  
ぼくは立派な人間じゃないけれど 
  立派になろうとする人間です。
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