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ルフェールへの道中7
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ルカは、ズシン…という地を振るわせる響きを感じ目を覚ました。
「ん…?」
最初、気のせいだろうかと思った。しかし、しばらくしてまた、ズシン…という地響き。
「この音は…?」
跳ね起きてテントの外に出る。
「なっ…?」
目に飛び込んできた光景に絶句する。野営地の周囲は包囲されていた。馬ほどの大きさもある爬虫類の群れによって。
「これは…ボグリザード…!」
ボグリザード。やや前傾した姿勢を取る二足歩行の爬虫類系魔物。動きは犬並みに素早く、皮膚の固さはシェルバッファローを上回る。そして何より…肉食性で、獰猛な性質の持ち主だ。魔物ランクはD。
(沼地に住むはずのボグリザードがこんな所に!?それに、どうして夜警のドナルドさんは包囲されるまで気が付かなかったんだ?)
ドナルドの事が頭に浮かんだ瞬間、それは最悪の想像に繋がる。もうすでにドナルドはこの魔物の胃袋の中に入ってしまったのではないかという想像だ。素早く周囲に目を走らせる。すると…いた。焚火の近くで、俯けになって倒れている。
一瞬、死んでるのかと思い背筋が凍り付く。しかし、
「ぐおー…おっ…もう、飲めねえ、よ…」
大きないびきと、間の抜けた寝言。ドナルドは死んではいない。ただ眠りこけているだけだ。よく観察すれば、彼の手にはジョッキが握られており地面にはワインのものらしい赤い液体によるシミが見えた。
(お酒を飲んで酔っ払って…居眠り?それで気が付かなかった…でも、なんで今お酒を?…いや、それどころじゃない!)
今考えるべきは、目の前の魔物にどうやって対応するかだ。ボグリザードは野営地を囲んだまま近付いてこない。おそらく炎を警戒しているのだろう。だが、何匹かはこちらに向かってジリジリと近付いてきている。この均衡が崩れるのも時間の問題だ。
(まずはみんなを起こさないと…!)
ゆっくりとテントへ戻り、その入り口を開け詠唱を行う。
「光よ、行く先を照らせ『ウィル・オー・ザ・ウィスプ』」
初伝形成魔術、『ウィル・オー・ザ・ウィスプ』光を発する球体を作り出す魔術だ。篝火よりは弱いが、テントの中を照らすには十分だった。
「ん…なんじゃ…?」
「んん…?」
テントの中にいた全員が眩しさに目を覚ます。
「みんな、起きてください。そしてテントの外に。…決して騒がないように」
ルカに誘導され、六人がテントの外に出た。全員の瞳に、篝火に照らされるボグリザードの姿が映る。
「おう…」
唸り声をあげるジムケ。
「ひっ…」
両手で口元を覆うデボラ。
三人の隊員は目を丸くし、「わっ」だの「あわわ」だの小さな悲鳴を漏らしている。
アレクシアだけが無言だった。一言も声を発さず…鋭い視線を周囲に向けている。
「…ひとまず、中央の焚火へ」
ルカが全員を促し、焚火の周りへ集まった。ボグリザードが火を恐れているならば、焚火の近くが最も安全なはずだ。ドナルドはというと…まだ眠りこけていた。
「あたしが起こすわ」
そう言って、デボラがしゃがみ込む。
「汚れよ、その身から立ち去れ『エレメンタリー・デトックス』」
初伝魔術、『エレメンタリー・デトックス』人の持つ解毒作用を増幅させる状態回復魔術。本来は体内の毒素を排出させるために使用されるものだが、アルコールによる酩酊にも効果がある。
ドナルドの顔からすっと赤みが引いた。それを見て、デボラが体を揺する。
「あん…?もう朝か…?」
「何言ってんの。起きて…!」
夢でも見ているようなぼんやりとした表情で周囲を見回した後…ドナルドは突然正気を取り戻したかのようにバッと立ち上がる。
「ど、ど、どうなってんだこりゃ…!」
「どうもこうも、あんたのせいで…いえ、今はいいわ。とにかく、今あたしたちは魔物に囲まれてる。なんとかしないと…!」
「デボラさん、ドナルドさん」
ルカが横目で二人を見る。
「ボグリザードは倒せますか…?」
「そりゃ、あたしもドナルドもDランクだからね。一対一なら勝てる自信はあるさ。でも…数が多すぎる」
魔物ランクは、どのレベルの冒険者なら対処可能であるかを表している。Dランクの冒険者ならDランクの魔物に対処できる、という事だ。もっとも、それは状況や相性によっても変わるためあくまで目安でしかないが。
ルカは状況を分析する。
ボグリザードの数はおよそ20匹。対してこちら側で戦力になるのは、まずデボラとドナルド。二人合わせれば3、4匹は倒せるだろう。
(隊員の人たちは…)
見れば、三人の隊員はがくがくと震え今にもへたり込みそうだった。一応護身用のナイフを持っているが、それも取り落としそうだ。
「みなさん、ナイフはしまってください。それより…これを」
そう言って、焚き木の中から先端に火のついた薪を拾って手渡す。
「こ、こんなんで身を守れんのか…?」
「ナイフよりこっちの方がリーチがあります。それに、ボグリザードは火を苦手としています。…もっとも、この程度の火では気休めにしかなりませんけど」
(ジムケさんは…)
ジムケは、さすが隊長だけあって他の隊員たちより落ち着いていた。だが、彼の顔も青ざめている。年齢も鑑み、戦力に数えない方がいいだろう。
馬車に繋がれている馬は、荷引き用の馬で足が遅い。あれに乗って逃げる事もできない。
(あとは、アレクシアさんと僕か…)
アレクシアの戦闘力は未知数。とはいえ、Fランクでしかないためあまり期待はできない。
(そういう僕もFランクだけど)
頑張った所で、なんとかボグリザードを1匹仕留めるのが限界だろう。それがルカの自己評価だった。
結局、戦力になるのはデボラとドナルドがボグリザード3、4匹分。ルカが1匹分。アレクシアも同等の実力と見た場合、1匹分。こちらが同時に相手できるボグリザードは6匹が限界だ。
(全員で攻め込まれたら…僕らには、なす術はない)
そして、ボグリザードが一匹ずつかかって来るなどという想定は甘い幻想だろう。つまり…待ち受けるのは、ボグリザード20匹による商隊の蹂躙だ。それを防ぐ方法は…、
(ひとつしか、ない)
しかしそのひとつを選んでしまった場合、ルカの夢は潰える事となる。冒険者の最高位になり多くの人を助けるという夢は。
そんな選択を選ぶくらいなら、がむしゃらに逃げた方がまだマシだろう。全員が散らばって逃げれば、運よくひとりかふたりは助かるかもしれない。そして自分がそのひとりやふたりになれる可能性もあるのだ。だが――、
(目の前の人間を救えなくて…何が冒険者の最高位だ)
ルカは歯を食いしばる。少年は、決断を下した。
「デボラさん…炎属性の攻撃魔術を使って、ボグリザードの包囲に穴を開けてください」
「え…でも、包囲を破ってもすぐに追いつかれるよ」
「もし敵が追いすがってきたら、ドナルドさんと一緒に振り払ってください。他のみなさんも…デボラさんやドナルドさんと一緒に、逃げて」
「みなさんって…あ、あんたはどうするんだい!?」
「僕は、囮になります」
その時だった。ボグリザードが一匹、前へ進み出たのは。火への警戒と自身の空腹を天秤にかけ、空腹の方が上回ったのだろう。その一匹に釣られるように、二匹、三匹とボグリザードが動き出した。
(詳しく説明してる暇はない…!)
「行きます!逃げてください!」
ルカはボグリザードの群れに向かって走り出した。
「ん…?」
最初、気のせいだろうかと思った。しかし、しばらくしてまた、ズシン…という地響き。
「この音は…?」
跳ね起きてテントの外に出る。
「なっ…?」
目に飛び込んできた光景に絶句する。野営地の周囲は包囲されていた。馬ほどの大きさもある爬虫類の群れによって。
「これは…ボグリザード…!」
ボグリザード。やや前傾した姿勢を取る二足歩行の爬虫類系魔物。動きは犬並みに素早く、皮膚の固さはシェルバッファローを上回る。そして何より…肉食性で、獰猛な性質の持ち主だ。魔物ランクはD。
(沼地に住むはずのボグリザードがこんな所に!?それに、どうして夜警のドナルドさんは包囲されるまで気が付かなかったんだ?)
ドナルドの事が頭に浮かんだ瞬間、それは最悪の想像に繋がる。もうすでにドナルドはこの魔物の胃袋の中に入ってしまったのではないかという想像だ。素早く周囲に目を走らせる。すると…いた。焚火の近くで、俯けになって倒れている。
一瞬、死んでるのかと思い背筋が凍り付く。しかし、
「ぐおー…おっ…もう、飲めねえ、よ…」
大きないびきと、間の抜けた寝言。ドナルドは死んではいない。ただ眠りこけているだけだ。よく観察すれば、彼の手にはジョッキが握られており地面にはワインのものらしい赤い液体によるシミが見えた。
(お酒を飲んで酔っ払って…居眠り?それで気が付かなかった…でも、なんで今お酒を?…いや、それどころじゃない!)
今考えるべきは、目の前の魔物にどうやって対応するかだ。ボグリザードは野営地を囲んだまま近付いてこない。おそらく炎を警戒しているのだろう。だが、何匹かはこちらに向かってジリジリと近付いてきている。この均衡が崩れるのも時間の問題だ。
(まずはみんなを起こさないと…!)
ゆっくりとテントへ戻り、その入り口を開け詠唱を行う。
「光よ、行く先を照らせ『ウィル・オー・ザ・ウィスプ』」
初伝形成魔術、『ウィル・オー・ザ・ウィスプ』光を発する球体を作り出す魔術だ。篝火よりは弱いが、テントの中を照らすには十分だった。
「ん…なんじゃ…?」
「んん…?」
テントの中にいた全員が眩しさに目を覚ます。
「みんな、起きてください。そしてテントの外に。…決して騒がないように」
ルカに誘導され、六人がテントの外に出た。全員の瞳に、篝火に照らされるボグリザードの姿が映る。
「おう…」
唸り声をあげるジムケ。
「ひっ…」
両手で口元を覆うデボラ。
三人の隊員は目を丸くし、「わっ」だの「あわわ」だの小さな悲鳴を漏らしている。
アレクシアだけが無言だった。一言も声を発さず…鋭い視線を周囲に向けている。
「…ひとまず、中央の焚火へ」
ルカが全員を促し、焚火の周りへ集まった。ボグリザードが火を恐れているならば、焚火の近くが最も安全なはずだ。ドナルドはというと…まだ眠りこけていた。
「あたしが起こすわ」
そう言って、デボラがしゃがみ込む。
「汚れよ、その身から立ち去れ『エレメンタリー・デトックス』」
初伝魔術、『エレメンタリー・デトックス』人の持つ解毒作用を増幅させる状態回復魔術。本来は体内の毒素を排出させるために使用されるものだが、アルコールによる酩酊にも効果がある。
ドナルドの顔からすっと赤みが引いた。それを見て、デボラが体を揺する。
「あん…?もう朝か…?」
「何言ってんの。起きて…!」
夢でも見ているようなぼんやりとした表情で周囲を見回した後…ドナルドは突然正気を取り戻したかのようにバッと立ち上がる。
「ど、ど、どうなってんだこりゃ…!」
「どうもこうも、あんたのせいで…いえ、今はいいわ。とにかく、今あたしたちは魔物に囲まれてる。なんとかしないと…!」
「デボラさん、ドナルドさん」
ルカが横目で二人を見る。
「ボグリザードは倒せますか…?」
「そりゃ、あたしもドナルドもDランクだからね。一対一なら勝てる自信はあるさ。でも…数が多すぎる」
魔物ランクは、どのレベルの冒険者なら対処可能であるかを表している。Dランクの冒険者ならDランクの魔物に対処できる、という事だ。もっとも、それは状況や相性によっても変わるためあくまで目安でしかないが。
ルカは状況を分析する。
ボグリザードの数はおよそ20匹。対してこちら側で戦力になるのは、まずデボラとドナルド。二人合わせれば3、4匹は倒せるだろう。
(隊員の人たちは…)
見れば、三人の隊員はがくがくと震え今にもへたり込みそうだった。一応護身用のナイフを持っているが、それも取り落としそうだ。
「みなさん、ナイフはしまってください。それより…これを」
そう言って、焚き木の中から先端に火のついた薪を拾って手渡す。
「こ、こんなんで身を守れんのか…?」
「ナイフよりこっちの方がリーチがあります。それに、ボグリザードは火を苦手としています。…もっとも、この程度の火では気休めにしかなりませんけど」
(ジムケさんは…)
ジムケは、さすが隊長だけあって他の隊員たちより落ち着いていた。だが、彼の顔も青ざめている。年齢も鑑み、戦力に数えない方がいいだろう。
馬車に繋がれている馬は、荷引き用の馬で足が遅い。あれに乗って逃げる事もできない。
(あとは、アレクシアさんと僕か…)
アレクシアの戦闘力は未知数。とはいえ、Fランクでしかないためあまり期待はできない。
(そういう僕もFランクだけど)
頑張った所で、なんとかボグリザードを1匹仕留めるのが限界だろう。それがルカの自己評価だった。
結局、戦力になるのはデボラとドナルドがボグリザード3、4匹分。ルカが1匹分。アレクシアも同等の実力と見た場合、1匹分。こちらが同時に相手できるボグリザードは6匹が限界だ。
(全員で攻め込まれたら…僕らには、なす術はない)
そして、ボグリザードが一匹ずつかかって来るなどという想定は甘い幻想だろう。つまり…待ち受けるのは、ボグリザード20匹による商隊の蹂躙だ。それを防ぐ方法は…、
(ひとつしか、ない)
しかしそのひとつを選んでしまった場合、ルカの夢は潰える事となる。冒険者の最高位になり多くの人を助けるという夢は。
そんな選択を選ぶくらいなら、がむしゃらに逃げた方がまだマシだろう。全員が散らばって逃げれば、運よくひとりかふたりは助かるかもしれない。そして自分がそのひとりやふたりになれる可能性もあるのだ。だが――、
(目の前の人間を救えなくて…何が冒険者の最高位だ)
ルカは歯を食いしばる。少年は、決断を下した。
「デボラさん…炎属性の攻撃魔術を使って、ボグリザードの包囲に穴を開けてください」
「え…でも、包囲を破ってもすぐに追いつかれるよ」
「もし敵が追いすがってきたら、ドナルドさんと一緒に振り払ってください。他のみなさんも…デボラさんやドナルドさんと一緒に、逃げて」
「みなさんって…あ、あんたはどうするんだい!?」
「僕は、囮になります」
その時だった。ボグリザードが一匹、前へ進み出たのは。火への警戒と自身の空腹を天秤にかけ、空腹の方が上回ったのだろう。その一匹に釣られるように、二匹、三匹とボグリザードが動き出した。
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