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一次試験~ルカ・ハークレイ18~
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「ねぇねぇ、ルカきゅん~。ルカきゅんはどうしてあんな凄い魔術が使えんの?」
そんな事を問いながらルカの顔を覗き込む人物。先ほどゴーレムから助けた女性だ。
彼女の名前はマリエナ・ビーリィ。冒険者で魔術師という話だった。年齢は22歳…の割に、子供っぽい…と言うか無邪気な態度が特徴的だ。
現在、ルカは彼女と二人で港へと向かっている。ルカ、マリエナ共に背嚢の中にはゴーレムの牙が納められている。これを保持したまま港へ移動できれば試験は合格だ。
「魔術増強という天質で魔術を強化している…みたいですね」
ルカはマリエナの質問に答えた。
「へー、ルカきゅんってばそんな凄い天質持ってんだ~」
「いえ、どうやら僕の天質は魔術増強ではないらしんです」
「え?どゆこと?」
「自分でもよく分からないんですけど…『魔術増強の天質を持っていないのに魔術増強が使えている』…それが今の僕の状況らしいですね」
かつて旅の途中で同行した錬金術師…レイミアの言葉によると、どうもそういう事であるらしい。
「ふーん、つまりチョー凄いって訳ね」
と、勝手に納得してうんうん、と頷くマリエナ。
そんなやり取りをしている間に、二人は障害にぶつかる事もなく無事港へと到着した。
そんな事を問いながらルカの顔を覗き込む人物。先ほどゴーレムから助けた女性だ。
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現在、ルカは彼女と二人で港へと向かっている。ルカ、マリエナ共に背嚢の中にはゴーレムの牙が納められている。これを保持したまま港へ移動できれば試験は合格だ。
「魔術増強という天質で魔術を強化している…みたいですね」
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と、勝手に納得してうんうん、と頷くマリエナ。
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