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一難去って24
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「そうだねぇ。邪神教徒を見分けるってのはかなり難しいからねぇ。結局、人の心の中ってのは他人には分からない。だから今回みたいに、邪神教徒への対処は後手後手に回っちゃう事が多いんだよぉ」
「ええ…レームの言う通り…。でも、だからと言って邪神教徒の情報を一般に広く公開する…というのは危険だわ。恐怖に駆られた民衆が暴走して…本来は邪神教徒ではない人達も…邪神教徒と認定して…罪のない人たちが処刑されてしまう危険性が高い…。結果、混乱を呼び…本物の邪神教徒が動きやすい状況に…なってしまうかもしれないわ…」
「やっぱり、ロストアルフェさんやレームさんはそういう認識なんですね」
ルカは頷きつつ話を先に進める。
「それなら、冒険者ギルド上層部と修道騎士団上層部が手を組んで対邪神教徒の対策を取る…という事は出来ないでしょうか。互いに情報を共有すれば、邪神教徒への対処も今より迅速になると思うんです」
邪神教徒についての情報をある程度知っているのは、冒険者ギルドも修道騎士団もその上層部にいる者達に限られる。ならば、その上層部の者達で手を組み対邪神のための共同戦線を張る…というのは効果的な手段に思われた。
実際、今回も修道騎士団が掴んでいた情報を冒険者ギルドと共有していれば、ロストアルフェやレームが対エリュクス戦に駆けつける事も出来たはずだ。しかし、その提案にヴェルナーは首を振る。
「残念ながら、それは不可能だな」
「ええ…レームの言う通り…。でも、だからと言って邪神教徒の情報を一般に広く公開する…というのは危険だわ。恐怖に駆られた民衆が暴走して…本来は邪神教徒ではない人達も…邪神教徒と認定して…罪のない人たちが処刑されてしまう危険性が高い…。結果、混乱を呼び…本物の邪神教徒が動きやすい状況に…なってしまうかもしれないわ…」
「やっぱり、ロストアルフェさんやレームさんはそういう認識なんですね」
ルカは頷きつつ話を先に進める。
「それなら、冒険者ギルド上層部と修道騎士団上層部が手を組んで対邪神教徒の対策を取る…という事は出来ないでしょうか。互いに情報を共有すれば、邪神教徒への対処も今より迅速になると思うんです」
邪神教徒についての情報をある程度知っているのは、冒険者ギルドも修道騎士団もその上層部にいる者達に限られる。ならば、その上層部の者達で手を組み対邪神のための共同戦線を張る…というのは効果的な手段に思われた。
実際、今回も修道騎士団が掴んでいた情報を冒険者ギルドと共有していれば、ロストアルフェやレームが対エリュクス戦に駆けつける事も出来たはずだ。しかし、その提案にヴェルナーは首を振る。
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