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邪神の眠る地84
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しばし考えた後、ルカはジーラの申し出を受ける事に決めた。彼としては早くシュタインベルク王国に戻り、レームやロストアルフェと今後の方策を練りたいという思いもあった。だが、グリトニルで女王と会えばアルフヘイムとの共同戦線を張る事が可能になるかもしれない。その機会をみすみす逃す事は出来なかった。
こうして、一行は王都グリトニルへ向かうこととなった。
ユニコーンに跨り街道を風のように走り抜け、時には山を駆け谷を飛び越え進む際に目に入ってくる景色は、幻想的なものだった。エルフは森の民。街や街道なども自然を生かした作りになっている。他の国では決して見られない自然と文明の調和に、目を奪われただろう――もしも、このような状況でなければ。
ルカの心を占めるのはローエングリンとの対決。世界の命運を決める戦いまで、僅か半年しか残されていないのだ。
こうして、一行は王都グリトニルへ向かうこととなった。
ユニコーンに跨り街道を風のように走り抜け、時には山を駆け谷を飛び越え進む際に目に入ってくる景色は、幻想的なものだった。エルフは森の民。街や街道なども自然を生かした作りになっている。他の国では決して見られない自然と文明の調和に、目を奪われただろう――もしも、このような状況でなければ。
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