異世界に召喚されて失明したけど幸せです。

るて

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嫉妬深いルトさん

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「ありがとうございました~」

メウルを決めた後、僕らは定員さんと少し話して店を出た。

僕はまたルトに抱えられている
メウルの魔法が解けて、また目が見えなくなってしまったからだ
でも、店に入る前より1つ変わったことがある

今、僕はメウルを抱えているんだ!
もふっもふのメウルを抱いてルンルン(?)してる

「チッ……」

んん?舌打ちが聞こえた

「ルト?どうかしたの?」

「あ、何でもありませんよ」
(シノがメウルを抱いているせいで私の首に腕を回してくれない……クソッ)

「そう?重いなら降ろ「いえ。むしろ抱かせて下さい」……あ、うん」

降ろしてって言おうとした瞬間、全力で拒否された

「というか、そのメウルは飛べるんじゃないんですか?シノもずっと抱いていたら疲れますし」

いや、僕は疲れないよ!!?
まず歩いてないし、こんな軽いので疲れてたら僕どれだけ貧弱なのさ!(  ー̀ н ー́ )ムプ

『飛べるけど、魔力が回復しきってないからさ。あとこんな街中で飛んでたら、揉みくちゃにされて迷子になっちゃうよぉ』

「迷子になっちゃうのは困るよメウル」

『君に抱かれてる限り大丈夫さ!あと、僕の名前はメウルじゃないよ』

そうだった!メウルは種族の名前だもんね~
この子に名前をつけなきゃね!

「ねぇ、ルト!この子名前が欲しいんだって。何がいいかな?」

「それはシノの物ですから、貴方が好きにつけると良いですよ」

僕がルトに聞くと、ルトは前を向いたまま答えてくれた
……ルトの顔がちょっと怖い
何でかなぁ

「んー、じゃあ……オルタンスィア……オルシーなんてどう?」

オルタンスィアはフランス語で紫陽花という意味
で、ちょっと長いから「オル」と「スィ」から取って、オルシーだ

『オルシー?……気に入った!僕、今日からオルシーだ!』

良かったぁ、気に入ってくれたみたい
フランス、行きたかったんだよねぇ
……死んじゃったから、叶わなかったけどね

でも、オルシーが可愛いからいいや
ふふ、弟が出来たみたいで嬉しい

異世界に来てから、嬉しい事しかないや

ひとつ気になるのはルトがさっきからぶつぶついってる事かなぁ
オルシーと会ってからルトが変だ
大丈夫かなぁ

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎

シノがオルシーと話している間、ルトはとても不機嫌だった

(チッ……僕の可愛いシノに名前なんか付けてもらって、ずるい……私だってシノと話したいのに……でも、シノが可愛いしニコニコしてるから我慢するしかないッッッ)
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