4 / 33
4話 魔王城まで来たのはいいが
しおりを挟む
「なぁ、お前ってどれくらいの魔法が使えるんだ?」
「はぁ? 魔法だと?」
魔力を持っている者なら、誰でも魔法を使えることができる。
魔法の属性は、火、水、風、土、雷、闇、光の七つの属性に分けられる。
それ以外には、無属性魔法と言ってどの魔法にも属さないものがある。
例を挙げれば、圧縮魔法や身体強化魔法などだ。
ちなみに俺は、風魔法を使うのが得意だ。
風魔法の詠唱を中心的に覚えたからな。
そして、魔法は使用者の魔力量によって威力や効果などが変わる。
例えば、火属性の魔法だと、火炎の矢の場合、魔力量が少ない奴は木を貫通させることが出来るかどうかだが、相当な魔力を持っているやつだと、一つの町を破壊することが出来るほどの威力になる。
それだけ魔法は、魔力量に影響されるのだ。
「そんなの敵に教えるわけねぇだろ」
「それもそうか」
そしてしばらく、俺と魔族の間は沈黙が続いた。
魔族の首に剣を突き当てながら、魔族が住む町の中を歩いていく。
町は人が住む家と同じような作りになっていて、1階建ての家もあれば、2階建ての家もある。
魔族は人間と外見はあまり変わりはなく、角や羽が生えているぐらいだ。
さらに、その角や羽は自由に体内に隠すことができる。
そのため、魔族の町の中を歩いているが、まるで人間の町にいるような気分だ。
だが、それはあくまで気分だ。
実際は魔族共の拠点にいるわけで、人間がいれば囲まれないわけがない。
「おい人間。こんなことをして生きて帰れると思っているのか」
1人の魔族が前に立ちはだかり、鋭く睨んでくる。
数え切れないほどの魔族に囲まれた俺は、どう考えても不利な状況だ。
だが、そんな状態でも俺は笑って答える。
「いいや。死ぬだろうな。だけど、ここにいる奴ら全員道連れにするけどな」
「子も女も殺すと言うのか!?」
「子も女も関係ない。邪魔する奴は殺す。邪魔しないなら、殺さない。それだけだ」
首に当てる剣の強さを少し上げて、周りにいる魔族に見せつける。
「早く道を開けろ。でないと、こいつは死ぬことになる」
俺の前に立っていた魔族は、しばらく考えた後舌打ちをすると、他の魔族に道を空けるように指示した。
「話が早くて助かるよ」
鋭い視線が四方八方から浴びさせられる中、俺は首に剣を当てたまま魔王城に進んでいった。
魔族が住む町を抜けると、そこは大きな広場のようになっていて、何百人という数の魔族達が、剣や槍などの武器を持って整列していた。
俺がここに来たことがもう伝わったのか。
早いな。
その魔族達とは他に、魔王城に入るために門の前に、5人の魔族がいた。
他の奴らと雰囲気が違う。
恐らく、こいつと同じで幹部達なのだろう。
「おい人間。そいつを解放しろ」
「するかよ。したら、速攻殺しにかかって来るだろ」
「……目的は何だ」
真ん中に立っている体つきのいい魔族の男は、俺の様子を伺いながら質問した。
「魔王に会うことだ」
「何だと……!」
「クラティス様にお会いしたいとは……一体何を考えている」
俺がそう言い放った直後、周りにいた魔族達は驚いた様子でザワザワし始めた。
しかし、門の前に立つ魔族は一切動じずにいる。
「貴様のような人間を、クラティス様に会わせるわけにはいかない。貴様はここで殺す」
こいつら、何か企んでいやがるな。
周りの魔族達は問題ないとして、あの幹部らしき奴らが、一体どれだけ強いのかわからない。
とにかく、周りに意識して警戒を――。
「頼むぜ」
俺が人質にとっている魔族は、あの5体を見ながら頷くと、拳を握った。
俺がそれに気付くのが遅れ、首に当てていた剣を弾き飛ばされた。
「チッ!」
「舌打ちしてる場合じゃないよ。人間君」
門の前に立っていた女の魔族が姿を消し、俺の背後に回り込んできていた。
すぐ目の前を見れば、さっきまで人質としてとっていた魔族はしゃがみ込んでいる。
「闇よ、力を貸せ。闇の斬撃」
俺の背後に回り込んだやつは、闇魔法を使って斬撃を飛ばしてくる。
この距離で威力の高い斬撃、全く抵抗ができずに死んでいくだろう。
俺でなければ。
「あれ……? どこに行った?」
「後ろだ。さっきとは真逆だな」
「はぁ? 魔法だと?」
魔力を持っている者なら、誰でも魔法を使えることができる。
魔法の属性は、火、水、風、土、雷、闇、光の七つの属性に分けられる。
それ以外には、無属性魔法と言ってどの魔法にも属さないものがある。
例を挙げれば、圧縮魔法や身体強化魔法などだ。
ちなみに俺は、風魔法を使うのが得意だ。
風魔法の詠唱を中心的に覚えたからな。
そして、魔法は使用者の魔力量によって威力や効果などが変わる。
例えば、火属性の魔法だと、火炎の矢の場合、魔力量が少ない奴は木を貫通させることが出来るかどうかだが、相当な魔力を持っているやつだと、一つの町を破壊することが出来るほどの威力になる。
それだけ魔法は、魔力量に影響されるのだ。
「そんなの敵に教えるわけねぇだろ」
「それもそうか」
そしてしばらく、俺と魔族の間は沈黙が続いた。
魔族の首に剣を突き当てながら、魔族が住む町の中を歩いていく。
町は人が住む家と同じような作りになっていて、1階建ての家もあれば、2階建ての家もある。
魔族は人間と外見はあまり変わりはなく、角や羽が生えているぐらいだ。
さらに、その角や羽は自由に体内に隠すことができる。
そのため、魔族の町の中を歩いているが、まるで人間の町にいるような気分だ。
だが、それはあくまで気分だ。
実際は魔族共の拠点にいるわけで、人間がいれば囲まれないわけがない。
「おい人間。こんなことをして生きて帰れると思っているのか」
1人の魔族が前に立ちはだかり、鋭く睨んでくる。
数え切れないほどの魔族に囲まれた俺は、どう考えても不利な状況だ。
だが、そんな状態でも俺は笑って答える。
「いいや。死ぬだろうな。だけど、ここにいる奴ら全員道連れにするけどな」
「子も女も殺すと言うのか!?」
「子も女も関係ない。邪魔する奴は殺す。邪魔しないなら、殺さない。それだけだ」
首に当てる剣の強さを少し上げて、周りにいる魔族に見せつける。
「早く道を開けろ。でないと、こいつは死ぬことになる」
俺の前に立っていた魔族は、しばらく考えた後舌打ちをすると、他の魔族に道を空けるように指示した。
「話が早くて助かるよ」
鋭い視線が四方八方から浴びさせられる中、俺は首に剣を当てたまま魔王城に進んでいった。
魔族が住む町を抜けると、そこは大きな広場のようになっていて、何百人という数の魔族達が、剣や槍などの武器を持って整列していた。
俺がここに来たことがもう伝わったのか。
早いな。
その魔族達とは他に、魔王城に入るために門の前に、5人の魔族がいた。
他の奴らと雰囲気が違う。
恐らく、こいつと同じで幹部達なのだろう。
「おい人間。そいつを解放しろ」
「するかよ。したら、速攻殺しにかかって来るだろ」
「……目的は何だ」
真ん中に立っている体つきのいい魔族の男は、俺の様子を伺いながら質問した。
「魔王に会うことだ」
「何だと……!」
「クラティス様にお会いしたいとは……一体何を考えている」
俺がそう言い放った直後、周りにいた魔族達は驚いた様子でザワザワし始めた。
しかし、門の前に立つ魔族は一切動じずにいる。
「貴様のような人間を、クラティス様に会わせるわけにはいかない。貴様はここで殺す」
こいつら、何か企んでいやがるな。
周りの魔族達は問題ないとして、あの幹部らしき奴らが、一体どれだけ強いのかわからない。
とにかく、周りに意識して警戒を――。
「頼むぜ」
俺が人質にとっている魔族は、あの5体を見ながら頷くと、拳を握った。
俺がそれに気付くのが遅れ、首に当てていた剣を弾き飛ばされた。
「チッ!」
「舌打ちしてる場合じゃないよ。人間君」
門の前に立っていた女の魔族が姿を消し、俺の背後に回り込んできていた。
すぐ目の前を見れば、さっきまで人質としてとっていた魔族はしゃがみ込んでいる。
「闇よ、力を貸せ。闇の斬撃」
俺の背後に回り込んだやつは、闇魔法を使って斬撃を飛ばしてくる。
この距離で威力の高い斬撃、全く抵抗ができずに死んでいくだろう。
俺でなければ。
「あれ……? どこに行った?」
「後ろだ。さっきとは真逆だな」
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる