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30話 話し合い
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「さて、じゃあ話の続きを始めようか」
俺達四人は、軽い雑談をしながらこの家まで戻って来た。
そして今、途中で止めた話の続きが再開されようとしていた。
俺の横にミラノが座り、机を挟んで俺の正面に兄、その隣にラーシェという感じで座っている。
「そういえば、まだ僕が自己紹介してなかったね。ラーシェから聞いたかもしれないけど、僕の名前はクロス。終焉の悪魔のビビザスと契約しているよ」
「いいなぁ。私も強い悪魔が欲しい」
ペットが欲しいみたいな感覚で言うな。
「はははっ。確かにビビザスは強いけど、いい事ばっかりじゃないよ。寝たい時に喋りかけられる時あるし、自分勝手なところあるし」
「えー、じゃあやっぱやだ」
「うん、それがいいよ。よしじゃあ、本題に入ろう」
クロスがそう切り出すと、表情がガラリと変わり真剣そのものになった。
この切り替えのおかげで、集中して話し合いをする事が出来そうだ。
「クリム君はラーシェとどこまで話を進めたの?」
「お互いに協力するってところまでです。細かい事とかは、全く決まっていません」
「分かった。それじゃあ、この場は《堕天使》をどう壊滅させるか、ヴァラグシア王国にどう対抗するか、を話し合うって事でいい?」
「私はいいよ」
「あ、待ってください。二人に話しておかなければいけない事があります」
言うタイミングを逃してしまって、ラーシェにも言うことが出来ていなかった。
しかし、これを達成しなければ、わざわざ俺を追い出した国に戻ってきた意味がない。
もしこの話をして、拒否されてしまったらどうしようという不安はある。
だけど、正直言ってこの二人以外に、頼れる力を持っている人は見当たらないのだ。
だから俺は、二人にどうしても手を貸してもらわなければいけない。
「話ってなんですか?」
「まだラーシェにも話して無かったが、俺がこの国に戻ってきた理由だ」
「理由って、ヴァラグシア王国に復讐がしたかったからではないのですか?」
「それも入っているが、本当の目的は魔王クラティスに協力してくれる人を探すために、この国に戻って来た。今頃言うことになって、すまない」
もっと早く伝えておくべきだったな。
俺が魔王軍の幹部だけでなく、魔王本人とも協力関係にあるということを。
どうして前もって言っておかなかったのだろうか。
前と今、たったそれだけで、伝える内容が同じでも聞く側は受ける印象が違う。
ラーシェと出会ったタイミングで話しておけば、『幹部といるんだし、魔王と組んでいるのも当たり前か』と思ってくれたかもしれない。
しかし、今はどうだろうか。
ずっと言わなかったせいで、魔王軍の幹部とだけ手を組んでいると思われていたかもしれない。
そうだとしたら、『コイツ魔王と組んでたのか。人間の敵だな』と思われてしまう可能性がある。
もっと未来のことを考えて行動しろよ。
俺の馬鹿野郎。
少しの間、四人の間に沈黙が流れた。
俺の前に座る二人は顔を見合わせ、ラーシェが沈黙を破るように口を開いた。
「えっと……知ってましたよ」
「……え?」
「正確には、知っていたと言うよりそう思っていたのですが、やはりそうだったのですね。魔王軍の幹部であるミラノさんと一緒にいる時点で、大体察していました」
「僕もミラノちゃんが幹部って言ってたから、てっきり魔王とクリム君が手を組んでいる前提で、話が進んでいたのかと思ってたよ」
「じゃ、じゃあ、魔王と組んでるからお前とは手を組まない、っていうことにはならないんですね?」
ラーシェは口元を手で隠しながら、目を細めて優しく笑った。
その笑顔を見た瞬間、俺の中にあった緊張が一気に解放された。
「そんなことで、クリムさんとの協力を拒否するなんて絶対有り得ませんよ。聖剣使いという最高戦力を、そう簡単に手放すわけにもいきませんから」
ラーシェは冗談を言う口調で、俺の事を最高戦力と言ってくれた。
「あはぁぁぁぁ……良かったぁぁぁ……」
緊張が抜けたと思ったら、次は体の力が抜けて、危うく椅子から落ちそうになる。
「ハハハッ! 全くクリムはドジだね!」
その口を今すぐ縫ってやりたい。
でもまあ、ひとまず安心だな。
反応的に見ても、二人がクラティスに手を貸してくれそうだし。
ということで、聞いてみる。
「じゃあ、魔王クラティスに協力していただけることは可能ですか? 今、魔王クラティス達は多くの国と戦争をしていて、戦力拡大のために誰か人を連れてくるように言われてるんです」
「えっと……それは……」
あれ。
なんか想像していた反応と違ったな。
勿論、協力させていただきますよ!
と言われると思っていたのに、実際の反応は二人そろって困った表情を浮かべているだけだった。
魔王の幹部ならまだしも、魔王本人に手を貸すのは気が引けるのだろうか。
理由が何にしろ、魔王が多くの人達から恐れられている存在であるのは間違いないしな。
早々簡単に返事を返すことは出来ないよな。
「僕達が壊滅させている国は《堕天使》と繋がりがあるからであって、それ以外の国を壊滅させるつもりはないんだよね」
「なので、魔王クラティスに私達が協力するのは、ちょっと難しいです」
そういうことか……。
でも確かにそうだよな。
ラーシェ達は《堕天使》を壊滅させるために動いていて、ただ楽しむために攻撃をしているわけではない。
そう考えれば、そんなことを考えずに戦争しているクラティスに協力するなんて、無理な話だよな。
《笑うピエロ》が悪に手を染めていない国に手を出せば、世間からのイメージも下がってしまうし。
こればっかりは仕方がないよな。
ラーシェ達とヴァラグシア王国の話を進めながら、クラティスに協力してくれる人を探すか……。
「えー、ラーシェ達一緒にクラティス様と戦ってくれないの?」
「ごめんなさい」
「二人ともめっちゃ強いのになぁ。困ったなぁ。冷酷の悪魔もいるのにどうしよう」
「……なに?」
冷酷の悪魔、という言葉を聞いた瞬間、クロスさんの声音が変わり目つきも変わった。
俺はすぐに、クロスさんとビビザスが入れ替わったのだと理解することが出来た。
「冷酷の悪魔だと? そいつがいるのか。魔王クラティスの敵国に」
「いるよ。だから、クラティス様は困ってるんだよ」
「なんだよその話。聞いてないぞ」
「え、そうなの? てっきり伝えられてたと思ってた」
そんな大事なことをどうして教えてくれなかったんだよ……。
冷酷の悪魔がいたなんて、結構重要なことじゃないか……。
「ねえ、冷酷の悪魔がどうかしたの?」
「……私が協力する」
「協力って、もしかしてクラティス様に!?」
「そうだ」
「ちょ、ビビザスどういうこと!?」
ラーシェはあたふたしながら立つ上がり、中身が悪魔となった兄に肩を掴んだ。
しかし、それに反応することなくビビザスは話を進める。
「冷酷の悪魔とは、80年前の決着がついていない。それをつけるために、私は魔王クラティスに協力する」
なんとも有難い申し出だ。
クラティスは冷酷の悪魔に困っているが、そいつの相手をビビザスがやってくれる。
そのうちに、クラティスが別の敵の相手をして制圧する。
そして戦争が終結する。
俺にとって、こう進んでくれることが一番いい。
戦争が終われば、あとはヴァラグシア王国の件を進めることが出来る。
クラティスはどうやら、ヴァラグシア王国を滅ぼすことに意欲的だったし。
「そんなの勝手すぎるよ。《笑うピエロ》のみんなにも迷惑がかかるんだよ?」
冷静な姿しか見せなかったラーシェが、少し感情的になっている。
ラーシェは、ビビザスが勝手に動こうとすることに怒っているんじゃなくて、それによって仲間に迷惑が掛かることに怒ってるんだろうな。
仲間思いなんだな、ラーシェって。
「だから私だけで動くのだ。お前達には迷惑をかけない」
「それでも迷惑を掛けるかもしれない。第一、兄さんはなんて言ってるの? どうせダメって言っているでしょ」
「この体は僕と君の体だ。だから、好きなように使えばいい。と言っている」
「兄さん……」
ラーシェはあきらめたように肩を落とし、ゆっくりと椅子に腰を下ろす。
「安心しろ。さっきも言ったように、お前達に迷惑は掛けない。だから、私だけで――」
「ビビザスと兄さんだけなんてダメ」
「だから今許可を得たところ――」
「私も行く。大丈夫ですよね? クリムさん」
「ああ、ラーシェも来てくれるなら、本当に有難いよ」
「やったー! これでやっと戦争を終わらせられる!」
ということは、クラティスが俺に与えたミッションは達成って事だな。
とりあえず、《堕天使》に話を戻して、明日魔王城に戻るとするか。
「《堕天使》の話し合いは戦争が終わってからにしよう。魔王クラティスとも情報を共有したいからね」
「ということはつまり」
「うん。僕達は協力する以上、僕達にも協力してもらうよ」
俺達四人は、軽い雑談をしながらこの家まで戻って来た。
そして今、途中で止めた話の続きが再開されようとしていた。
俺の横にミラノが座り、机を挟んで俺の正面に兄、その隣にラーシェという感じで座っている。
「そういえば、まだ僕が自己紹介してなかったね。ラーシェから聞いたかもしれないけど、僕の名前はクロス。終焉の悪魔のビビザスと契約しているよ」
「いいなぁ。私も強い悪魔が欲しい」
ペットが欲しいみたいな感覚で言うな。
「はははっ。確かにビビザスは強いけど、いい事ばっかりじゃないよ。寝たい時に喋りかけられる時あるし、自分勝手なところあるし」
「えー、じゃあやっぱやだ」
「うん、それがいいよ。よしじゃあ、本題に入ろう」
クロスがそう切り出すと、表情がガラリと変わり真剣そのものになった。
この切り替えのおかげで、集中して話し合いをする事が出来そうだ。
「クリム君はラーシェとどこまで話を進めたの?」
「お互いに協力するってところまでです。細かい事とかは、全く決まっていません」
「分かった。それじゃあ、この場は《堕天使》をどう壊滅させるか、ヴァラグシア王国にどう対抗するか、を話し合うって事でいい?」
「私はいいよ」
「あ、待ってください。二人に話しておかなければいけない事があります」
言うタイミングを逃してしまって、ラーシェにも言うことが出来ていなかった。
しかし、これを達成しなければ、わざわざ俺を追い出した国に戻ってきた意味がない。
もしこの話をして、拒否されてしまったらどうしようという不安はある。
だけど、正直言ってこの二人以外に、頼れる力を持っている人は見当たらないのだ。
だから俺は、二人にどうしても手を貸してもらわなければいけない。
「話ってなんですか?」
「まだラーシェにも話して無かったが、俺がこの国に戻ってきた理由だ」
「理由って、ヴァラグシア王国に復讐がしたかったからではないのですか?」
「それも入っているが、本当の目的は魔王クラティスに協力してくれる人を探すために、この国に戻って来た。今頃言うことになって、すまない」
もっと早く伝えておくべきだったな。
俺が魔王軍の幹部だけでなく、魔王本人とも協力関係にあるということを。
どうして前もって言っておかなかったのだろうか。
前と今、たったそれだけで、伝える内容が同じでも聞く側は受ける印象が違う。
ラーシェと出会ったタイミングで話しておけば、『幹部といるんだし、魔王と組んでいるのも当たり前か』と思ってくれたかもしれない。
しかし、今はどうだろうか。
ずっと言わなかったせいで、魔王軍の幹部とだけ手を組んでいると思われていたかもしれない。
そうだとしたら、『コイツ魔王と組んでたのか。人間の敵だな』と思われてしまう可能性がある。
もっと未来のことを考えて行動しろよ。
俺の馬鹿野郎。
少しの間、四人の間に沈黙が流れた。
俺の前に座る二人は顔を見合わせ、ラーシェが沈黙を破るように口を開いた。
「えっと……知ってましたよ」
「……え?」
「正確には、知っていたと言うよりそう思っていたのですが、やはりそうだったのですね。魔王軍の幹部であるミラノさんと一緒にいる時点で、大体察していました」
「僕もミラノちゃんが幹部って言ってたから、てっきり魔王とクリム君が手を組んでいる前提で、話が進んでいたのかと思ってたよ」
「じゃ、じゃあ、魔王と組んでるからお前とは手を組まない、っていうことにはならないんですね?」
ラーシェは口元を手で隠しながら、目を細めて優しく笑った。
その笑顔を見た瞬間、俺の中にあった緊張が一気に解放された。
「そんなことで、クリムさんとの協力を拒否するなんて絶対有り得ませんよ。聖剣使いという最高戦力を、そう簡単に手放すわけにもいきませんから」
ラーシェは冗談を言う口調で、俺の事を最高戦力と言ってくれた。
「あはぁぁぁぁ……良かったぁぁぁ……」
緊張が抜けたと思ったら、次は体の力が抜けて、危うく椅子から落ちそうになる。
「ハハハッ! 全くクリムはドジだね!」
その口を今すぐ縫ってやりたい。
でもまあ、ひとまず安心だな。
反応的に見ても、二人がクラティスに手を貸してくれそうだし。
ということで、聞いてみる。
「じゃあ、魔王クラティスに協力していただけることは可能ですか? 今、魔王クラティス達は多くの国と戦争をしていて、戦力拡大のために誰か人を連れてくるように言われてるんです」
「えっと……それは……」
あれ。
なんか想像していた反応と違ったな。
勿論、協力させていただきますよ!
と言われると思っていたのに、実際の反応は二人そろって困った表情を浮かべているだけだった。
魔王の幹部ならまだしも、魔王本人に手を貸すのは気が引けるのだろうか。
理由が何にしろ、魔王が多くの人達から恐れられている存在であるのは間違いないしな。
早々簡単に返事を返すことは出来ないよな。
「僕達が壊滅させている国は《堕天使》と繋がりがあるからであって、それ以外の国を壊滅させるつもりはないんだよね」
「なので、魔王クラティスに私達が協力するのは、ちょっと難しいです」
そういうことか……。
でも確かにそうだよな。
ラーシェ達は《堕天使》を壊滅させるために動いていて、ただ楽しむために攻撃をしているわけではない。
そう考えれば、そんなことを考えずに戦争しているクラティスに協力するなんて、無理な話だよな。
《笑うピエロ》が悪に手を染めていない国に手を出せば、世間からのイメージも下がってしまうし。
こればっかりは仕方がないよな。
ラーシェ達とヴァラグシア王国の話を進めながら、クラティスに協力してくれる人を探すか……。
「えー、ラーシェ達一緒にクラティス様と戦ってくれないの?」
「ごめんなさい」
「二人ともめっちゃ強いのになぁ。困ったなぁ。冷酷の悪魔もいるのにどうしよう」
「……なに?」
冷酷の悪魔、という言葉を聞いた瞬間、クロスさんの声音が変わり目つきも変わった。
俺はすぐに、クロスさんとビビザスが入れ替わったのだと理解することが出来た。
「冷酷の悪魔だと? そいつがいるのか。魔王クラティスの敵国に」
「いるよ。だから、クラティス様は困ってるんだよ」
「なんだよその話。聞いてないぞ」
「え、そうなの? てっきり伝えられてたと思ってた」
そんな大事なことをどうして教えてくれなかったんだよ……。
冷酷の悪魔がいたなんて、結構重要なことじゃないか……。
「ねえ、冷酷の悪魔がどうかしたの?」
「……私が協力する」
「協力って、もしかしてクラティス様に!?」
「そうだ」
「ちょ、ビビザスどういうこと!?」
ラーシェはあたふたしながら立つ上がり、中身が悪魔となった兄に肩を掴んだ。
しかし、それに反応することなくビビザスは話を進める。
「冷酷の悪魔とは、80年前の決着がついていない。それをつけるために、私は魔王クラティスに協力する」
なんとも有難い申し出だ。
クラティスは冷酷の悪魔に困っているが、そいつの相手をビビザスがやってくれる。
そのうちに、クラティスが別の敵の相手をして制圧する。
そして戦争が終結する。
俺にとって、こう進んでくれることが一番いい。
戦争が終われば、あとはヴァラグシア王国の件を進めることが出来る。
クラティスはどうやら、ヴァラグシア王国を滅ぼすことに意欲的だったし。
「そんなの勝手すぎるよ。《笑うピエロ》のみんなにも迷惑がかかるんだよ?」
冷静な姿しか見せなかったラーシェが、少し感情的になっている。
ラーシェは、ビビザスが勝手に動こうとすることに怒っているんじゃなくて、それによって仲間に迷惑が掛かることに怒ってるんだろうな。
仲間思いなんだな、ラーシェって。
「だから私だけで動くのだ。お前達には迷惑をかけない」
「それでも迷惑を掛けるかもしれない。第一、兄さんはなんて言ってるの? どうせダメって言っているでしょ」
「この体は僕と君の体だ。だから、好きなように使えばいい。と言っている」
「兄さん……」
ラーシェはあきらめたように肩を落とし、ゆっくりと椅子に腰を下ろす。
「安心しろ。さっきも言ったように、お前達に迷惑は掛けない。だから、私だけで――」
「ビビザスと兄さんだけなんてダメ」
「だから今許可を得たところ――」
「私も行く。大丈夫ですよね? クリムさん」
「ああ、ラーシェも来てくれるなら、本当に有難いよ」
「やったー! これでやっと戦争を終わらせられる!」
ということは、クラティスが俺に与えたミッションは達成って事だな。
とりあえず、《堕天使》に話を戻して、明日魔王城に戻るとするか。
「《堕天使》の話し合いは戦争が終わってからにしよう。魔王クラティスとも情報を共有したいからね」
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