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一話 救世主
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「はぁはぁ…!」
金髪で赤い瞳をしたお嬢様風の少女は館の廊下を走っていた。流血している肩を右手で押さえながら。少女が後ろを振り返ると剣で武装した男達が笑いながら歩いてくる。相手がまだ遠くにいるのを確認し少女は再び走り出す。
捕まったら殺されるか売られて奴隷になるか。どちらにしろろくな目に会わないのはわかる。そのため必死に逃げる。
玄関に向かいたいが階段の方から男達が来ていて玄関からは出られない。なら窓はというとここは四階だ。ほぼ間違いなく落ちたら死ぬだろう。その為ひたすら逃げる事しかできない。
ひたすら逃げていると少女は行き止まりにたどり着いてしまう。その壁にはドアがあった。少女は迷わずドアを開ける。
ドアを開くとそこは何も置いていない部屋だ。その為文字通り逃げも隠れもできない。少女はドアを閉めると奥の壁にもたれ掛かるようにして座る。
するとドアの向こうから足音が聞こえてくる。少女は両てを合わせこの部屋に来ないことを願うが無惨にもドアは開く。
「お嬢ちゃん。おにごっこはもうおしまいだよー」
そんなことを言いながら部屋に入ってくる。
「ボス~売り飛ばす前に少し遊んじゃだめですかー?へっへっへ」
「おいおい初めての方が高値がつくんだぞ。でも俺達も疲れたし少し遊んでくか!」
「さっすがボス!」
「話がわかるぜ!」
そう言いながら男達は近寄ってくる。
「だれか……助けて…」
少女が助けを呼んだその瞬間。轟音と共に突然男達と少女の間の天井が壊れ、辺りに木くずと埃が舞う。
「な、なんだぁ!?」
これには少女だけではなく男達も驚いていた。
埃が消えるとそこには月の光に照らされた二人の男が立っていた。
一人は白髪に腰に刀を差した男性。もう一人は黒髪にメガネをかけ、腰に剣を差した男性。どちらも黒い目をしていて同じ白いワイシャツと黒いズボンを履いている。
何が起きたか皆が声を出せずにいると白髪の男が口を開く。
「あのババァこんなところに落としやがって後で殺す」
といきなり物騒な事を言い出す。
「気持ちはわかるけどあっちに行けないんだから諦めな」
と黒髪の男が宥める。
「あーそれもそっか。ってかムラスケここどこだ?」
「さあ?異世界でしょ」
「そういやんなこと言ってたな」
少女はしばらく呆然としていたがすぐに正気に戻り二人に声をかける。
「あ…あの!」
「あ?」
「ん?」
二人はこちらに気付いたようで振り向いた。白髪の男は少女を見るや否やすぐに近付いてきた。
「おいおいこんなところにロリがいるじゃねえか。少し味見してもいいかなー?」
しかも男達と考えてる事が同じという。しかし白髪の男は途中で足を止める。
「おいおいケガしてるじゃねえか。大丈夫か?ムラスケ治療してやれよ」
「命令すんなバカ」
そう言いながら黒髪の男は少女の左肩に触れる。
「すぐに済むからね。」
その瞬間黒髪の男の手から金色の光が出る。そして肩のケガは一瞬で治ってしまった。何故か切れた服も一緒に。
「ボス。あれってなんなんですかね?」
「ハッ!しまった突然のことで見入ってた!お前ら!見てねえであいつらをぶち殺しちまえ!」
「「「おー!」」」
雄叫びを上げながら男達は白髪の男に襲いかかる。しかし白髪の男は気付いていないようで
「お嬢ちゃん。なんて名前?歳はいくつ?」
と何故かナンパし始める始末だ。
「後ろ!」
少女が声を張り上げると白髪の男は笑いながら
「後ろになにがあーるのかなー」
と振り返る。
そこには剣を振り下ろす一人の男だ。
「うわ!」
白髪の男は一瞬驚くもすぐにその剣を片手で受け止める。
「なんだこいつ。お嬢ちゃんこいつらってもしかしてお嬢ちゃんの護衛か?」
こちらを見る白髪の男に少女は首を横に振る。
「じゃあ賊か?」
その問いに首を下に振る。
「おけ。ムラスケ、お嬢ちゃんを守っとけ」
「はいはい」
黒髪の男は少女の前に立つ。
白髪の男はまず目の前の男に腹パンする。
「ごふっ」
その男は一撃で床に倒れる。
「ふざけやがって!お前らやっちまえ!」
その声と共に残り二人の男も白髪の男に襲いかかるも白髪の男は一瞬で二人に間合いを詰める。
「はや…」
そして二人に腹パンして気絶させる。
「お、お前!一体何者だ!?」
動揺するボスに一瞬で間合いを詰め
「ただの悪魔だよ」
そう言って腹パンしてボスを倒す。
白髪の男は一瞬で男達を殲滅すると
「さーて、大分手加減したし死んでないと思うけど…。おいムラスケこいつら捨てとけ」
と黒髪の男に命令する。
「自分でやれよ」
「お前今回戦ってないんだから雑用やれよ」
「お前…それを理不尽と呼ぶんだ」
「俺がルールだ!!」
「はいはい」
黒髪の男は説得は無理だと理解したのか男達を全員抱えると穴の空いた天井をジャンプで飛び越える。
「ああの…ありがとうございます」
少女がお礼を言うと白髪の男がこちらに近付いてきた。
少女の前に座るとそのまま少女の頬に右手を伸ばす。
「な、なんですか?」
少女が質問すると白髪の男は
「なーに邪魔者がいなくなったし少し味見するだけだ」
そう言いながら白髪の男は左手で足を撫でるように触る。
「やっぱり生ロリはいいなあ。助けてやったんだ。少しくらいはいいだろ?」
「そっそんな」
白髪の男は少女のロングスカートの中に手を入れる。そのまま顔を近付けてくる。
「なあキスってしたことあるか?」
「あ、ありません…」
「なら、ファーストキスはもらってやるか」
少女は逃げれないことを悟り、目を瞑る。
「へー。いい覚悟じゃん。それじゃあロリのファーストキスいただきまーす」
少女は覚悟を決めていたが中々口に感触がない。恐る恐る目を開くと白髪の男は何故か途中で止まっていた。それどころかゆっくりと後ろに下がっている。
よく見ると先程の黒髪の男が後ろから首を絞めて無理矢理引き剥がしている。
「ロリコンはさっさと死にましょうね」
「ムラスケ戻ってくんの早すぎだろ。ちゃんと捨ててきたのか?」
「外にあいつらの仲間いたから全員渡していたよ」
「なるほど」
「とりあえず離れろ!」
黒髪の男は白髪の男にジャーマンスープレックスをしてダウンさせる。
「大丈夫?変なことされてない?」
と少女の事を心配し出した。
「は、はい。なんとか。ありがとうございます」
「いいの。とりあえず一旦どこかに避難しようか」
「で、でも」
「あ、安心しておれはあのバカと違ってロリコンじゃないから襲わないよ。ってかロリじゃなくても襲わないけど」
「いえ、そうじゃなくてあの人は…」
少女は倒れてる白髪の男を指差す。
「あれはほっといていいよ。とりあえず行こうか」
「は、はい」
二人はそう言って部屋を出て扉を閉める。
「後でアイツ殺す」
白髪の男は首を押さえながら立ち上がり二人の後に着いていく。
金髪で赤い瞳をしたお嬢様風の少女は館の廊下を走っていた。流血している肩を右手で押さえながら。少女が後ろを振り返ると剣で武装した男達が笑いながら歩いてくる。相手がまだ遠くにいるのを確認し少女は再び走り出す。
捕まったら殺されるか売られて奴隷になるか。どちらにしろろくな目に会わないのはわかる。そのため必死に逃げる。
玄関に向かいたいが階段の方から男達が来ていて玄関からは出られない。なら窓はというとここは四階だ。ほぼ間違いなく落ちたら死ぬだろう。その為ひたすら逃げる事しかできない。
ひたすら逃げていると少女は行き止まりにたどり着いてしまう。その壁にはドアがあった。少女は迷わずドアを開ける。
ドアを開くとそこは何も置いていない部屋だ。その為文字通り逃げも隠れもできない。少女はドアを閉めると奥の壁にもたれ掛かるようにして座る。
するとドアの向こうから足音が聞こえてくる。少女は両てを合わせこの部屋に来ないことを願うが無惨にもドアは開く。
「お嬢ちゃん。おにごっこはもうおしまいだよー」
そんなことを言いながら部屋に入ってくる。
「ボス~売り飛ばす前に少し遊んじゃだめですかー?へっへっへ」
「おいおい初めての方が高値がつくんだぞ。でも俺達も疲れたし少し遊んでくか!」
「さっすがボス!」
「話がわかるぜ!」
そう言いながら男達は近寄ってくる。
「だれか……助けて…」
少女が助けを呼んだその瞬間。轟音と共に突然男達と少女の間の天井が壊れ、辺りに木くずと埃が舞う。
「な、なんだぁ!?」
これには少女だけではなく男達も驚いていた。
埃が消えるとそこには月の光に照らされた二人の男が立っていた。
一人は白髪に腰に刀を差した男性。もう一人は黒髪にメガネをかけ、腰に剣を差した男性。どちらも黒い目をしていて同じ白いワイシャツと黒いズボンを履いている。
何が起きたか皆が声を出せずにいると白髪の男が口を開く。
「あのババァこんなところに落としやがって後で殺す」
といきなり物騒な事を言い出す。
「気持ちはわかるけどあっちに行けないんだから諦めな」
と黒髪の男が宥める。
「あーそれもそっか。ってかムラスケここどこだ?」
「さあ?異世界でしょ」
「そういやんなこと言ってたな」
少女はしばらく呆然としていたがすぐに正気に戻り二人に声をかける。
「あ…あの!」
「あ?」
「ん?」
二人はこちらに気付いたようで振り向いた。白髪の男は少女を見るや否やすぐに近付いてきた。
「おいおいこんなところにロリがいるじゃねえか。少し味見してもいいかなー?」
しかも男達と考えてる事が同じという。しかし白髪の男は途中で足を止める。
「おいおいケガしてるじゃねえか。大丈夫か?ムラスケ治療してやれよ」
「命令すんなバカ」
そう言いながら黒髪の男は少女の左肩に触れる。
「すぐに済むからね。」
その瞬間黒髪の男の手から金色の光が出る。そして肩のケガは一瞬で治ってしまった。何故か切れた服も一緒に。
「ボス。あれってなんなんですかね?」
「ハッ!しまった突然のことで見入ってた!お前ら!見てねえであいつらをぶち殺しちまえ!」
「「「おー!」」」
雄叫びを上げながら男達は白髪の男に襲いかかる。しかし白髪の男は気付いていないようで
「お嬢ちゃん。なんて名前?歳はいくつ?」
と何故かナンパし始める始末だ。
「後ろ!」
少女が声を張り上げると白髪の男は笑いながら
「後ろになにがあーるのかなー」
と振り返る。
そこには剣を振り下ろす一人の男だ。
「うわ!」
白髪の男は一瞬驚くもすぐにその剣を片手で受け止める。
「なんだこいつ。お嬢ちゃんこいつらってもしかしてお嬢ちゃんの護衛か?」
こちらを見る白髪の男に少女は首を横に振る。
「じゃあ賊か?」
その問いに首を下に振る。
「おけ。ムラスケ、お嬢ちゃんを守っとけ」
「はいはい」
黒髪の男は少女の前に立つ。
白髪の男はまず目の前の男に腹パンする。
「ごふっ」
その男は一撃で床に倒れる。
「ふざけやがって!お前らやっちまえ!」
その声と共に残り二人の男も白髪の男に襲いかかるも白髪の男は一瞬で二人に間合いを詰める。
「はや…」
そして二人に腹パンして気絶させる。
「お、お前!一体何者だ!?」
動揺するボスに一瞬で間合いを詰め
「ただの悪魔だよ」
そう言って腹パンしてボスを倒す。
白髪の男は一瞬で男達を殲滅すると
「さーて、大分手加減したし死んでないと思うけど…。おいムラスケこいつら捨てとけ」
と黒髪の男に命令する。
「自分でやれよ」
「お前今回戦ってないんだから雑用やれよ」
「お前…それを理不尽と呼ぶんだ」
「俺がルールだ!!」
「はいはい」
黒髪の男は説得は無理だと理解したのか男達を全員抱えると穴の空いた天井をジャンプで飛び越える。
「ああの…ありがとうございます」
少女がお礼を言うと白髪の男がこちらに近付いてきた。
少女の前に座るとそのまま少女の頬に右手を伸ばす。
「な、なんですか?」
少女が質問すると白髪の男は
「なーに邪魔者がいなくなったし少し味見するだけだ」
そう言いながら白髪の男は左手で足を撫でるように触る。
「やっぱり生ロリはいいなあ。助けてやったんだ。少しくらいはいいだろ?」
「そっそんな」
白髪の男は少女のロングスカートの中に手を入れる。そのまま顔を近付けてくる。
「なあキスってしたことあるか?」
「あ、ありません…」
「なら、ファーストキスはもらってやるか」
少女は逃げれないことを悟り、目を瞑る。
「へー。いい覚悟じゃん。それじゃあロリのファーストキスいただきまーす」
少女は覚悟を決めていたが中々口に感触がない。恐る恐る目を開くと白髪の男は何故か途中で止まっていた。それどころかゆっくりと後ろに下がっている。
よく見ると先程の黒髪の男が後ろから首を絞めて無理矢理引き剥がしている。
「ロリコンはさっさと死にましょうね」
「ムラスケ戻ってくんの早すぎだろ。ちゃんと捨ててきたのか?」
「外にあいつらの仲間いたから全員渡していたよ」
「なるほど」
「とりあえず離れろ!」
黒髪の男は白髪の男にジャーマンスープレックスをしてダウンさせる。
「大丈夫?変なことされてない?」
と少女の事を心配し出した。
「は、はい。なんとか。ありがとうございます」
「いいの。とりあえず一旦どこかに避難しようか」
「で、でも」
「あ、安心しておれはあのバカと違ってロリコンじゃないから襲わないよ。ってかロリじゃなくても襲わないけど」
「いえ、そうじゃなくてあの人は…」
少女は倒れてる白髪の男を指差す。
「あれはほっといていいよ。とりあえず行こうか」
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