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第13章 見失った未来
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倒れそうになって2、3歩後ろに下がると、壁に背中がついた。
「はぁ…。はぁ…っ」
呼吸が荒くなって行く。目も霞んできて、私はきつく目を閉じた。
もう、眠りたい。
疲れた。
眠りたい。
祐の胸で、眠りたいよ…。
あなたの優しさを裏切って、あなたを残して、ここに来た。怒ってるよね。
そこに。
何処からか、声が聞こえてきた。
モリ…。
「お母さん?」
私は、フラフラと脇腹を押さえながらレストランを出て、声の聞こえる方に歩き出した。
上?
空?
私はエレベーターに乗り込んだ。最上階に上がり、非常階段のドアを見つけて、更に上へと上がっていく。
誰かに、名前を呼ばれてる。
お母さんの声に似てるような気がして、私の心は少しだけ弾んだ。
ひどく疲れた…。
お母さん、もう、終わったよ。
もう、休んでもいいよね…。
振り向くと、私の血が点々と床についていた。
見つかっちゃうね。
私は微かに笑って、再び屋上へと向かった。
お母さんが、迎えに来てくれたのかな?
でも私、もう生きてく気力も、ないよ……。
疲れた。
もう、疲れたの。
今の私には、一体何が残るんだろう。
私はここで、何をしているんだろう。
何かを守るために、ここまで来たのに……。
大切な人を裏切ってまでここに来たのに。
「お前には幸せになる資格なんか、ない」
梶原はそう言って、私に屈辱のみを与えた。
私の『青春』を、見事に真っ黒に塗り潰して、足跡を刻み込んでいったあいつ。
「はぁ…。はぁ…っ」
呼吸が荒くなって行く。目も霞んできて、私はきつく目を閉じた。
もう、眠りたい。
疲れた。
眠りたい。
祐の胸で、眠りたいよ…。
あなたの優しさを裏切って、あなたを残して、ここに来た。怒ってるよね。
そこに。
何処からか、声が聞こえてきた。
モリ…。
「お母さん?」
私は、フラフラと脇腹を押さえながらレストランを出て、声の聞こえる方に歩き出した。
上?
空?
私はエレベーターに乗り込んだ。最上階に上がり、非常階段のドアを見つけて、更に上へと上がっていく。
誰かに、名前を呼ばれてる。
お母さんの声に似てるような気がして、私の心は少しだけ弾んだ。
ひどく疲れた…。
お母さん、もう、終わったよ。
もう、休んでもいいよね…。
振り向くと、私の血が点々と床についていた。
見つかっちゃうね。
私は微かに笑って、再び屋上へと向かった。
お母さんが、迎えに来てくれたのかな?
でも私、もう生きてく気力も、ないよ……。
疲れた。
もう、疲れたの。
今の私には、一体何が残るんだろう。
私はここで、何をしているんだろう。
何かを守るために、ここまで来たのに……。
大切な人を裏切ってまでここに来たのに。
「お前には幸せになる資格なんか、ない」
梶原はそう言って、私に屈辱のみを与えた。
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