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第二話~入社~
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哲はパソコンで就職先を探すもなかなか見つからない。
建築関係の学校に出て、建築関係の仕事に就きたいと思っていたが、建築というのは大体3つに分かれる。
①営業
どんな業界でもある職種であり、1番給料は多いもののストレスが半端ない部署である。精神的に強くない哲は営業だけは絶対にしたくないと思っていた。
②設計
間取りや空間創造など芸術に近い作業を行う部署であり、哲が1番望んでいた職種だ。
だが、年齢関係なく出来るため、人気職種であり、応募していることはかなり少ない。設計事務所なら応募していることもあるが、丁稚奉公のようなもので、働いて数年は給料が無いに等しい。
③施工管理
設計が書いた図面通りに建物を建てる職種だ。職人を手配したり、工程管理したりなど休日として休む日は少ないし、上手くこなせないと年上の職人から怒鳴られたりする厄介な仕事であり、哲は始めに勤めた会社でこの施工管理をして精神が不安定になり、辞めることとなった。
怒鳴られたことで施工管理はトラウマになっていた。
設計をやりたくても応募がない状況が一カ月は続いた。それでもなんとかやっていけたのは、実家に居候のようなかたちで住んでいたことと自分を必要としてくれる会社はあると自信があったからだ。
そんななか、あるときハローワークに行った哲は面白い求人を見つけた。
「計算スタッフ募集!」
「建築関連の仕事をした方歓迎。」
「なんだこれ…。」
素直に哲は思った。
後で知ったのだが、建築には材料がどれだけ必要になるか計算する積算という仕事もあり、大きな会社ではそれだけで部署が分かれるくらい大事な仕事になっている。
よくわからないまま哲はとりあえず計算なら昔から得意だったから出来るんじゃないかと応募した。
後日、面接をすることとなり、群馬の高崎に向かうこととなった。
会社は新しい場所に引っ越したばかりで室内はとてもきれいだった。
受付に行くととても美人な受付嬢が出てきて対応してくれた。
彼女がいない哲はこんな美人がいる会社で働きたいなと少し下心が出た。
面接室に通され、いくつかの筆記試験と面接を行っだけですぐに終わった。
即日、合格の電話が来た時は嬉しくてガッツポーズをした。
来れる日はいつなのか聞かれたので、すぐにでもと返事をして、入社することになる。
5月の中頃だった。
建築関係の学校に出て、建築関係の仕事に就きたいと思っていたが、建築というのは大体3つに分かれる。
①営業
どんな業界でもある職種であり、1番給料は多いもののストレスが半端ない部署である。精神的に強くない哲は営業だけは絶対にしたくないと思っていた。
②設計
間取りや空間創造など芸術に近い作業を行う部署であり、哲が1番望んでいた職種だ。
だが、年齢関係なく出来るため、人気職種であり、応募していることはかなり少ない。設計事務所なら応募していることもあるが、丁稚奉公のようなもので、働いて数年は給料が無いに等しい。
③施工管理
設計が書いた図面通りに建物を建てる職種だ。職人を手配したり、工程管理したりなど休日として休む日は少ないし、上手くこなせないと年上の職人から怒鳴られたりする厄介な仕事であり、哲は始めに勤めた会社でこの施工管理をして精神が不安定になり、辞めることとなった。
怒鳴られたことで施工管理はトラウマになっていた。
設計をやりたくても応募がない状況が一カ月は続いた。それでもなんとかやっていけたのは、実家に居候のようなかたちで住んでいたことと自分を必要としてくれる会社はあると自信があったからだ。
そんななか、あるときハローワークに行った哲は面白い求人を見つけた。
「計算スタッフ募集!」
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「なんだこれ…。」
素直に哲は思った。
後で知ったのだが、建築には材料がどれだけ必要になるか計算する積算という仕事もあり、大きな会社ではそれだけで部署が分かれるくらい大事な仕事になっている。
よくわからないまま哲はとりあえず計算なら昔から得意だったから出来るんじゃないかと応募した。
後日、面接をすることとなり、群馬の高崎に向かうこととなった。
会社は新しい場所に引っ越したばかりで室内はとてもきれいだった。
受付に行くととても美人な受付嬢が出てきて対応してくれた。
彼女がいない哲はこんな美人がいる会社で働きたいなと少し下心が出た。
面接室に通され、いくつかの筆記試験と面接を行っだけですぐに終わった。
即日、合格の電話が来た時は嬉しくてガッツポーズをした。
来れる日はいつなのか聞かれたので、すぐにでもと返事をして、入社することになる。
5月の中頃だった。
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