短編ホラー集〜日常の中に潜む怖い話〜

もっちゃん

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恐竜?いや‥‥

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これは、わたしが小学生の頃の話です。


 わたしの小学校は、夏になるとクラスメイトと一緒に一晩過ごして親睦や個人の生活力を鍛えるために、県内の山間部にある野外活動センターに行くことになっていました。


 その野外活動センターは、体育館や寝泊りできる場所もあって、男子は北館、女子は南館に分かれました。


 男子が寝る部屋は2階にあって、わたしたちクラスメイト8人が入る部屋には、二段ベットが窓側に二つとドア側に二つの計四つありました。

 わたしは窓側にある二段ベットの下で寝ていたのですが、深夜何やら物音が聞こえてきたこともあって目が覚め、音のする窓の方をみたら、カーテン越しに月明かりに照らされた巨大な恐竜のような頭が!


 「うわぁぁーー!!」と思わず声を上げてしまったので、隣のベットの下で寝ていた友人が起きて、「どうしたの?」と聞くので、わたしは窓の方に指を刺しました。

 すると、友人も気がついたのか「えっ!?何あれ!」とわたしに質問してきました。

 「恐竜?とにかくみんな起こしてみる?」と友人に聞いてみたところ了承したので、他の6人のクラスメイトを起こしてみたが、4人しか起きなかった。


「「「「恐竜がいるって?どこに!!」」」」


 4人が寝ぼけ眼であたりを見渡している。


 「さっきまで窓の向こう側にいたんだよ!なぁ?」友人に同意を求めた。

 「ああ、その窓のカーテンに恐竜のような頭の影が見えたんだよ」

 4人は、窓の方を一斉に見た。


  「「「「いないじゃんか!」」」」

 「さっきみたんだよ!じゃぁ、みんなでカーテンめくって見るか?」

 わたしが、4人のクラスメイトに提案してみる。

  「そういうなら、そうしようぜ!」

 クラスメイトのリーダー格の1人がそういうと、残りのクラスメイトも頷いた。

 「なら、カーテンの左側、右側にそれぞれ3人ずつ持って、カーテンを開けようぜ!」

 わたしが、そういうと、3人ずつ両側のカーテンの端を持った。


 「よし!じゃ、いっせーのであけるよ!」


    「いっせーので、ハイ!」


   一気に、カーテンを開けた。


 「「「「なんにもいないじゃんか!」」」」


 窓の外をみて探しているが、なにもいない。

「なんだよ、起きて損した!もうみんな寝ようぜ!」

 リーダー格の1人が、そういうと、わたしと友人以外は、寝床に入った。


     「おかしいな‥‥」

     「そうだな‥‥」

 わたしと友人は、確かにみたのに見間違いだったのだろうかと疑問に思ったが、明日の朝も早いことから、寝ることにした。

 

 -翌朝

 わたしが、起きるとまだみんな寝ていた。

 
 ベットから出て、ふと、窓のほうをみると、昨日気がつかなかった網戸の真ん中に3センチぐらいの穴が空いていて、その1番下に、ヘビと思われる生物がいた。
 
 あー、なるほどそういうことか!


 昨日、わたしがみたのはコレだったわけだ。


 わたしが、落胆していると、「ぎゃー!!ヘビ!ヘビがいる!!」

 ヘビ嫌いの友人が後ろで叫び声を上げている。


 そう言えば、友人はヘビが嫌いだったな。
 

 その叫び声が目覚ましの代わりになったのか、クラスメイトがみんな起き始めた。


  「なんだよ、朝早くから‥‥‥」


 「ヘビ!ヘビがいるんだよ!!そこに!!」


 「ったく、ヘビぐらいでそんな大声出すなよな」
 
  「怖いんだから、仕方がないだろ!」


 そうだよな、怖いものは怖いからな~、なかなか一度ついてしまった恐怖心は、なくならないんだよなー。


  わたしは、怖がっている友人の肩をポンポンして、担任の先生がいる隣の部屋に向かいました。


 その後、先生たちが来て、ヘビと網戸の穴に対処してもらったと記憶しています。
  





          終


 
 
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